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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2013720948分に沖縄タイムスから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 

 

19日午前11時35分ごろ、西原町N石油西原製油所の加熱炉建屋で爆発があった。

建屋の外壁2カ所が破損して飛び散ったが、火災や油漏れはなく、けが人は出なかった。

定期点検後の操業に向けて原油を加熱するバーナーに着火した際、爆発した。

事故を受け、消防は加熱炉の使用停止を命令。同社は20日の操業を見送り、22日から消防と合同で原因を究明する。


N石油などによると、加熱炉の建屋は鉄骨と鉄板でできた東西10m、南北8m、高さ19mの建物。原油を精製するために350℃まで加熱する装置があり、パイプ内に原油を通し、ガス燃料のバーナーで熱する。


爆発では、建屋外壁が最大4mにわたって破損。炉内を仕切っていたれんがが約80m先、外壁に敷き詰められた断熱材の一部が30m四方に飛散した。


製油所では今月2日から定期点検に入り、20日の操業開始に向けて19日は作業員が加熱炉の着火テストをしていた。
同社によると、テスト時に原油がパイプ内を通っていたかどうかは不明。「作業員は経験約30年のベテランで、手順通りに作業をしていた。操業40年で初めてのケースだ」と話しており、建屋内の圧力が何らかの原因で高まっていたために爆発したとみられるという。


地元小那覇自治会の新川会長(68)は、事故から約50分後、N石油から「加熱炉の壁がはがれた」と電話連絡を受けた。
爆発という説明がなかったことについて新川会長は「心配させたくないという気持ちがあったのだろうが、老朽化した施設が火災になれば大変だ」と話した。


西原製油所内では6月、重油漏れによる火災が発生している。

 

出典URL

http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-07-20_51896

 

 

2013720日付で琉球新報からは、上記の補完的記事が下記趣旨でネット配信されていた。 

 

N石油などによると、作業員が加熱炉内に種火を入れて点火しようとした際、中のプロパンガスに引火し、爆発した。

加熱炉は幅8m、長さ10m、高さ19m。本来なら炉内にプロパンガスはないという。


加熱炉は当時、定期整備のため停止しており、20日に稼働する予定だった。

現場では、作業員3人が稼働に向けた作業をしていた。

 

出典URL

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-209781-storytopic-1.html

 

 

 

20137251931分にNHK沖縄からは、事故原因に係る下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

この事故を受けて、N石油のイシカワ社長ら5人が25日、県庁を訪れ、高良副知事に謝罪した。
そして事故の原因として、加熱炉にあるガスを供給する弁がしっかり閉じられないまま、プロパンガスが漏れた状態で装置に点火したことや、マニュアルで定められた加熱炉内のガス濃度の測定を行わずに作業したことを説明した。


その上で、今後、ブラジルの本社から専門スタッフを派遣して、事故が起きた装置だけでなく製油所全体の調査を行うなどして再発防止を徹底する考えを伝えた。

 

これに対し高良副知事は「人的な被害が出なくて幸いだったが、N石油は今年に入って3回の事故を起こしている。製油所の周辺に住む人たちに不安を与えないよう再発防止策にしっかり取り組んでほしい」と述べた。

 

出典URL

http://www.nhk.or.jp/lnews/okinawa/5093285881.html?t=1374795908950

 

 


(2013年8月12日 修正1 ;追記)

 

2013723日付と727日付の沖縄タイムス紙面に、事故時の更に詳しい状況などが、下記趣旨で掲載されていた。

 

22日、バーナーにガスを送るパイプのバルブが十分に閉まらずプロパンガスが漏れ、引火して爆発したことが、消防などの調べで分かった。

パイプには8つのバルブがあり、うち4つが十分に閉まっていなかった。

バルブには、サビなどの鉄粉が詰っていたとみられる。

事故によるけが人はいなかったが、爆発の衝撃で加熱炉外壁の一部が剥がれた。

 

今回の事故で、当時の作業員が社内マニュアルを守っていなかったことが、同社への取材で分かった。

マニュアル破りの理由について同社は「コメントを差し控えたい」としている。

来週中にはブラジル本社から技術専門スタッフが沖縄入りするが、事故報告やマニュアル見直しの目途は未定だという。

 

爆発は、作業員が点火テストをした際に発生した。

点火前にプロパンガスの濃度測定をせず、ガスのバルブが閉まっているかどうかの確認も怠ったため、ガス漏れを把握できなかった。

点火前には加熱炉内を約1時間換気したが、プロパンガスは空気より重いため、建屋に滞留。爆発事故の一因となった。

点火作業をしていた3人のうち1人は、勤務歴約30年のベテランだった。

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

紙面に掲載されていた写真を見たが、加熱炉の凸型をした面のほぼ半分がパックリ口を開いた状態になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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