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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20211120100分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

宮城県登米市の保育施設「Tこども園」で今月9日、刃物を持った男が侵入した事件。

県警は、建造物侵入の疑いで同市豊里町の無職、大槻容疑者(31)を逮捕したが、子供や園職員への被害はなかった。

「最低でも2人以上殺して死刑になりたかった」と供述するなど、大惨事につながる可能性もあった今回の事件、子供の命を救ったのは、日頃の訓練と、マニュアルにはない職員のとっさの判断だった。

 

【4人がかりで確保】

「普段人がいない所に人がいる。何かおかしい」

園の近くをうろついていた大槻容疑者を見た職員は不審に感じ、とっさに「目くばせ」や小声で、子供を園庭で遊ばせていた他の6人の職員に知らせた。

当時、園庭では71人の子供が遊んでいた。

まだ、遊び足りない様子の子供をパニックにさせないため、「雨が降りそうだから中に入ろうね」などと声をかけ、保育室に避難させたという。

そのころ、大槻容疑者は中に入るタイミングをうかがうかのように、園の周辺を徘徊(はいかい)

不審に思った職員が「どうされましたか?」と声をかけるも、終始無言で、給食室付近の約1メートルの柵を乗り越えようとした。

このため、職員が手で大槻容疑者を押し戻そうとしたところ、柵から落ちるような格好で園に侵入。

その際、落とした刃渡り約12センチの刃物を拾い向かってきたが、職員2人が前後から抑え、他の2人も加わり、4人がかりで大槻容疑者の身柄を確保した。

 

【隠語で伝達】

大槻容疑者が取り押さえられている頃、園内では子供全員が建物内に避難し、職員が施錠してカーテンを閉めた。

建物内の職員同士では、子供を怖がらせないよう、事前に決めていた不審者を示す隠語「いかのおすし」を使って、コミュニケーションを取ったという。

「いかのおすし」は、子供たちが自分自身で犯罪被害から身を守るための行動標語「(知らない人について)行かない」、「(他人の車に)乗らない」、「大声を出す」、「すぐ逃げる」、「(何かあったらすぐ)知らせる」をつなげたもの。

職員らは不審者のことを「いかのおすし」と表現していた。

園は今年4月に開園したばかりだが、不審者の侵入を想定して、訓練をすでに2回実施していた。

マニュアル通り、5分程度という短時間で園児を建物内に避難させ、結果的に、園庭にいた71人を含む園児204人と職員46人にけがなどはなかった。

 

【子供を守るため】

しかし、マニュアルでは犯人を捕まえることは〝想定外〟だった。

上野園長(59)は、「職員も子供たちと一緒に安全を確保し、(警察への)通報を早くするのがマニュアル」と説明。

実際、「相手に立ち向かうより、子供たちを避難させることが一番の目的だ」(上野園長)として、園には相手の動きを封じる刺股のような用具はなかった。

大槻容疑者を素手で取り押さえた職員は、「(犯人と対峙(たいじ)しないという)マニュアルは頭にあったが、犯人が至近距離にいた。このまま逃げたら、子供に危害が加わってしまうと考えた」と振り返る。

別の職員も、「犯人と対峙したときは怖かったが、子供を守らないといけないという気持ちが勝った」などと話し、とっさに行動したという。

今後は、相手の動きを封じる用具の導入を検討するという。

 

【マニュアルと訓練と機転】

今回の事件は、マニュアルに沿った迅速な対応と、最後は職員の機転を利かせた行動が子供らの命を救った。

しかし、一歩間違えれば平成13年6月に大阪教育大付属池田小学校(大阪府池田市)で起きた児童殺傷事件のような大惨事になりかねなかったのも事実だ。

あらゆる場面を想定したマニュアルと、それを実践できる訓練を積み重ねられるか。

今回の事件を機に、子供たちを預かる現場では改めて考え直す必要に迫られている。

https://www.sankei.com/article/20211120-P4RHCBFWXZLRHNTTEFG6G4PC4I/

 

1111220分にFNN PRIMEからは、取り押さえた職員4人は全員男性だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

宮城県登米市のこども園に刃物を持った男が侵入し逮捕された事件で、男を取り押さえた園の職員などが会見を開きました。

この事件は11月9日、登米市のTこども園に、近くに住む無職・大槻容疑者(31)が包丁を隠し持って侵入し、その場にいた男性職員4人に取り押さえられたものです。

当時、園庭にいた園児71人と職員7人にけがはありませんでした。

豊里こども園 上野園長:
「職員の防犯意識の高さが日々の打ち合わせを含め共有できたと思う」

事件を受け11日夜、報道機関の取材に応じた豊里こども園の職員は、容疑者の侵入を防いだ状況などを明らかにしました。

男性職員:
「刃物が見えたときは正直『怖いな』というのが本音だったが、自分の後ろに子供たちがいるというのを心に持って対応しなければと思ったので、取り押さえることができたのかなと思う」

男性職員:
「子供たちを守らなければいけないという思いが勝っていたので、そういう行動に移ったんだと思う」

園では今後、不審者に対応するための装備の導入や、専門家による園児の心のケアに力を入れたいとしています。

https://www.fnn.jp/articles/-/268862 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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