2015年6月24日17時50分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月24日9時52分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前2時半ごろ、JR函館線の朝里駅から札幌方向に約2kmの小樽市朝里4で、線路脇にある鉄製電柱の点検作業をしていたJR北海道の関連会社作業員の男性(25)が、意識がない状態で高さ6mの電柱から命綱でぶら下がっているのを別の作業員が見つけ、119番通報した。
男性は、搬送先の病院で死亡が確認された。
警察などによると、当時、JR北海道の下請け会社の社員4人が作業していた。
作業員が大きな破裂音がして振り返ったところ、男性がぐったりしているのを見つけた。
付近の電線には6600ボルトの高圧電流が流れ、駅の設備のほか、踏切の警報機や遮断機に送電されていたという。
警察は、原因を詳しく調べている。
この事故により小樽―銭函間で一時送電が止まり、小樽発新千歳空港行き快速エアポートなど3本に部分運休などが生じ、約480人に影響が出た
出典URL
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0149252.html
http://www.sankei.com/affairs/news/150624/afr1506240004-n1.html
関連情報
6月24日 読売新聞
線路脇で点検中6600ボルトに感電、男性死亡
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150624-OYT1T50071.html
(2015年7月2日 修正1 ;追記)
2015年6月30日18時21分に毎日新聞から、「JR北海道:作業員感電、相次ぐ 今月死亡事故」というタイトルで、昨年起きた3件の感電事故と絡めた解説記事が下記趣旨でネット配信されていた。
北海道小樽市のJR函館線で24日、線路脇の鉄柱を点検していたJR北海道の子会社の男性作業員(25)が高圧配電線に接触して感電死する事故があった。
JRでは昨年、3件の感電事故が発生しており、対策を強化したばかりだったという。
昨年5月、小樽市の朝里駅構内で、送電トラブルの復旧作業に当たっていたJRの20代の男性社員が避雷器を流れる2万ボルトの電流に感電し、右腕などに重傷やけどを負う事故があった。
事故を受けてJRは、DVD教材などを使い社員教育を徹底。
これまでは現場責任者だけが把握していた作業現場の通電状況を、実際の作業者も把握するようにし、関連会社へも安全対策の強化を指示したという。
小樽署は、この事故について、現場責任者の50代の男性社員とJR運行管理センターで電力指令の当直責任者だった50代の男性社員を業務上過失致傷容疑で書類送検。
1年後の今月24日、起訴猶予処分となった。
その同日未明、昨年の現場から東へわずか約2kmの地点で、今度は感電による死亡事故が起きた。
JRの子会社「ドウデン」の男性作業員が架線をつるす線路脇の鉄柱に上って腐食具合を点検していたところ、6600ボルトの電流が流れる信号や駅施設用の電線に接触。搬送先の病院で死亡が確認された。
小樽署によると、点検作業は同社の社員4人で行っていた。
死亡した作業員は30代前半の現場責任者とペアを組み、鉄柱には1人で上っていた。
同署は、業務上過失致死の疑いがあるとみて、現場責任者の指示が適切だったかなどを調べている。
JRは毎日新聞の取材に、「鉄柱と配電線とは安全を確保できる距離があると考え、電流を止める手順にはなっていなかった。今後は作業手順の見直しを含め検討したい」としている。
「JR問題を考える学者・弁護士の会」代表の宮田和保・北海道教育大教授(経済学)は、「多発した脱線事故を受けて、線路の安全が注目されている中、現場の社員からは電気系統の安全対策が盲点になっていると聞いていた」という。
「今回亡くなったのは20代の若い社員で、技術の継承が不十分だった可能性がある。JRはOBを再雇用するなどして技術継承の専門部署をつくるべきだ」と指摘している。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20150701k0000m040015000c.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。