2015年7月30日付で苫小牧民放から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
白老町内の肉牛牧場で26日、黒毛和牛の肉用牛21頭が牛舎内で死んでいるのが見つかった。
北電室蘭支店の現地調査で牛舎の漏電ブレーカーに不具合が見つかった他、胆振家畜保健衛生所の調べで死んだ牛に外傷や伝染病などの病原がない状況から、町役場などは、漏電による感電死の可能性が高いとみている。
胆振総合振興局農務課は、「(漏電が原因なら)人間も危なかった。農業団体などへ注意喚起を検討したい」としている。
事故が起きたのは、町内石山地区で黒毛和牛約60頭を飼養する肉牛生産牧場。
26日午後5時30分ごろ、牧場経営者の家族が自宅近くの牛舎で牛がぐったりしているのを発見。110番通報した。
牛は、餌を与える際に使う金属製の留め具「スタンチョン」で首が固定された状態だった。
家族が留め具のロックを解除すると、1頭は抜け出したものの、残る21頭は死んでいた。
経営者が給餌した同日午後4時30分ごろは、異常はなかったという。
同牧場では牛舎で31頭を飼養し、事故当時は、繁殖用の雌牛22頭をスタンチョンで固定していた。
死んだ牛の中には、妊娠中の牛も数頭いたといい、「被害総額は少なくとも1千万円以上にはなる」と関係者は話す。
胆振総合振興局は、「道内では過去に漏電が原因とみられる畜舎の火災事故なども起きている」とし、今回の事故を受けて注意喚起など対策に乗り出す考え。白老町農林水産課も「農家などに事故防止の周知徹底を図りたい」としている。
出典URL
http://www.tomamin.co.jp/20150728460
7月30日11時51分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道白老町の畜産農家の牛舎で、牛21頭が死んでいたことが30日、苫小牧署などへの取材で分かった。
首にやけどのような痕があったといい、牛舎電気設備の漏電による感電死とみられている。
道胆振家畜保健衛生所によると、死骸は26日に見つかった。
牛舎内で電気が漏れ、餌の奪い合いを防ぐため牛ごとに首を固定する柵状の金属器具「スタンチョン」を通じて感電したらしい。
牛はいずれも肉牛を産ませるための雌。一部の牛を解剖したが、これまでに病原菌や毒物は検出されてないという。
町農林水産課の担当者は、「感電死は聞いた事がなく驚いている。農家に設備を点検するよう呼びかける」と話している。
出典URL
http://www.sankei.com/affairs/news/150730/afr1507300011-n1.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。