2013年8月6日22時33分に読売新聞から、また8月7日付の朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後1時50分頃、北海道上富良野町、ふらの農業協同組合上富良野支所で、男性作業員2人が倉庫に集積してあった麦の殻の山に埋もれた。
2人は約1時間20分後に消防隊員に救出されたが、病院で死亡が確認された。警察で原因を調べている。死因は窒息死とみられる。発表では、死亡したのは作業員の男性2人(55歳と26歳)。
警察によると、倉庫は鉄骨造で高さ約15m、幅約8m、奥行き約12m。
2階の床に開いた排出口から1階のトラックの荷台に麦殻を落とす構造だった。
当時は2階の床から約2.5mの高さまで麦殻が堆積していたが、排出口に麦殻を寄せるため、作業員3人が直接麦殻に乗り、踏んだり棒でつついたりしていたという。
1人が1階に下りて排出口の様子を外から確認した後、2階に戻ると、「アリ地獄のような状態」になり、2人が麦殻に埋まっていたという。1人は完全に沈み、もう1人は頭だけが見える状態だったという。
麦殻は作業中、排出口に吸い込まれる勢いで、すり鉢状になるという。
作業員が仲間の助けを求めて戻ると、2人とも姿が見えずに生き埋めになっていたという。
排出口からは人が落ちない構造になっていた。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130806-OYT1T00800.htm
http://www.asahi.com/area/hokkaido/articles/MTW1308070100002.html
(2013年8月26日 修正1 ;追記)
2013年8月7日付の北海道新聞紙面に、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事が掲載されていた。
脱穀後の麦殻を廃棄するため、2層構造の集じん集積庫の上階で、排出口から麦殻を1階のコンテナに流し込む作業をしていた。
出が悪くなったため、木の棒で排出口に流し込もうとした際、高さ6mの天井近くまで積まれた麦殻の山が突然崩れ、埋まったとみられる。
ふらの農協によると、棒を使って排出口に流し込むのは、これまでも行ってきた通常の作業。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。