2014年7月9日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報修正4として掲載します。
第2報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4074/
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3806/
(2015年3月5日 修正4 ;追記)
2015年2月25日0時39分に朝日新聞から、運輸安全委員会は転覆は避けられない状態だったと発表したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国の運輸安全委員会は24日、桟橋は極めて不安定で、浮かべて船で引けば転覆は避けられない状態だったと発表した。
船の作業ミスでなく、船舶事故に当たらないとして、調査を19日付で打ち切った。
事故後、本土に移送された桟橋を運輸安全委が調べた結果、引き船が時速約1.9kmでできる限りゆっくり引いても、水の流れによる力や波で揺れ、海水が桟橋上に流れ込む10.4°の傾きに達することが判明。
桟橋上が冠水すれば、さらに傾いて転覆するという。
運輸安全委は、桟橋の不安定化は施工時の補強のためだとする国交省の報告書(昨年7月公表)を追認。
設計当初の安定性は十分だったと認めた。
海保は業務上過失致死傷容疑で捜査中。
国交省は今春、工事を再開する予定だ。
五洋建設は取材に対し、「運輸安全委の発表は把握しておらず、コメントできない」としている。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASH2S56V3H2SUTIL038.html
2月24日17時43分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
運輸安全委員会は24日、沖ノ鳥島の沖合で昨年3月、桟橋が転覆し7人が死亡した事故の原因調査を打ち切ったと発表した。
桟橋をえい航していた船の運用状況を中心に調べたが、原因は桟橋の安定性にあったと判断し、運輸安全委の調査対象となる「船舶の運用に関する事故」ではないと判断した。
打ち切りは異例。
安全委によると、船の速度や作業手順に問題はなかった。
調査内容は国交省に提供する。
出典URL
http://www.47news.jp/CN/201502/CN2015022401001908.html
(2019年12月27日 修正5 ;追記)
2019年12月26日18時9分にNHK神奈川からは、桟橋設計者2人が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
海上保安部は、桟橋のバランスが崩れた際に復元させるための設計を怠っていたとして、設計に関わった2社の担当者2人を、業務上過失致死傷の疑いで書類送検しました。
書類送検されたのは『港湾空港総合技術センター』の43歳の元職員と、共同企業体に参加した1社で、その後、名前を変えた『日鉄エンジニアリング』の42歳の社員の2人です。
5年前の平成26年3月、沖ノ鳥島で、国土交通省関東地方整備局が発注した建設工事中の桟橋で据え付け作業中だった部分が転覆して作業員16人が海に投げ出され、7人が死亡し、4人が重軽傷を負いました。
横浜海上保安部などが詳しく調べた結果、桟橋にかかる海水の抵抗などを正確に把握せず、バランスが崩れた際に復元するような設計を怠った結果、転覆をまねいたとして、26日、設計に関わっていた2人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検しました。
この事故をめぐって国土交通省が設置した第三者委員会は、補強で桟橋の重量が増え、重心がずれたために安定性が低下していたことなどが事故の原因だとする調査結果を公表しています。
これについて港湾空港総合技術センターの大野専務は、「書類送検を非常に重く受け止めている。人命にかかわる重要な仕事をしているという意識をもって、引き続き、真摯(しんし)に取り組んでいきたい」とコメントしています。
一方、日鉄エンジニアリングは、「事実が確認できないためコメントはできない」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20191226/1050008531.html
12月26日23時49分に朝日新聞からは、上記記事とは表現の異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2人は当時、桟橋の設計や構造の検討を担っていたという。
海上に浮かべた重さ約700トンの桟橋を船でひいたところ、海水の流れによる力が加わって転覆したとされる。
2人は、ひく際にかかる力を正確に把握し、転覆しないように設計しなければならなかったのに怠った疑いがある。
https://www.asahi.com/articles/ASMDV63JKMDVUTIL04Z.html
12月26日22時19分に毎日新聞からは、容疑内容などに関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2人の書類送検容疑は、えい航する時に作用する外力の大きさなどを正確に把握し、バランスが崩れてもそれを上回る力で復元するよう設計することを怠り、転覆を招いたとされる。
関東地方整備局が設置した原因究明・再発防止検討委員会は、桟橋の重量が設計より増して不安定になった上、搭載していたクレーンの位置がずれたことなどが影響して大きく揺れ、転覆につながったとする報告を公表している。
(共同)
https://mainichi.jp/articles/20191226/k00/00m/040/336000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。