2015年2月24日23時38分に秋田魁新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月25日19時15分にNHK秋田から、2月26日0時0分に秋田魁新報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午後3時25分ごろ、秋田県大館市の特別養護老人ホーム「Oガーデン」の建設工事現場でガス爆発があり、作業員の男性4人が市内の病院に搬送された。
現場近くの大館南小学校では校舎の窓ガラス2枚が割れる被害があったが、校内にいた児童約120人と教職員にけがはなかった。
けがをしたのは、いずれも青森県弘前市の「H社」の従業員で、工藤さん(46)が全身にやけどを負うなどして重体、小山内さん(39)が頭の骨を折る重傷、木村さん(23)と戸沢さん(60)はやけどなどの軽傷。
警察によると、4人は当時、建設現場前に止めていたほろ付きトラックとワゴン車に分乗し休憩を取っていた。
軽いケガをした2人の話などから、重体や大けがをした2人がボンベを積んだトラックの中で休憩を取ったあと、重体となっている工藤さんが荷台に上がった直後に爆発が起きたと見られるという。
トラックの荷台にはアセチレンガスのボンベ6本と酸素ボンベ3本があったというが、爆発による亀裂や変形はなかった。
ボンベにはホースがつながれ、建設中の建物の屋上にガスと酸素を送っていた。
警察は、何らかの原因で漏れたガスが荷台のほろの中に充満し、引火した可能性もあるとみて調べている
出典URL
http://www.sakigake.jp/p/akita/national.jsp?kc=20150224l
http://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/6015712121.html?t=1424899202826
http://www.sakigake.jp/p/akita/national.jsp?kc=20150225l
2月26日付で毎日新聞秋田版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
全身に大やけどを負うなど、けがが特にひどかった男性作業員2人が、ガスボンベを積んだトラックから降りた直後に爆発が起こったことが、警察などの調べで分かった。
警察や消防、労基は、25日に合同で実況見分した。
ガスボンベの安全管理に問題がなかったかや、ガスが漏れた原因などを更に詳しく調べる。
警察などによると、4人は鉄筋溶接に使うアセチレンガスボンベ6本と酸素ボンベ3本を積んだトラックと別のワゴン車に分乗し、車内で休憩をしていた。
トラックの荷台にあったボンベは、事故後も目立って変形した形跡がなく、何らかの原因でボンベの栓が緩んでガスが漏れたとの見方が強まっている。
引火した原因について、市消防本部は「静電気でも着火する」として、さまざまな要因を念頭に調査する考えを示した。
出典URL
http://mainichi.jp/area/akita/news/20150226ddlk05040303000c.html
(ブログ者コメント)
可燃性のガスや油が入った容器は風通しのよい場所に保管すべきという、教訓的事例だったのかもしれない。
(2015年3月22日 修正1 ;追記)
2015年3月20日付で毎日新聞秋田版から、重傷だった方が亡くなったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (タイトルも修正した)
大館署は19日、特にやけどの程度がひどかった工藤さんが亡くなったと発表した。
同署によると、亡くなったのは18日深夜。死因は全身やけどによる多臓器不全だった。
事故の原因を引き続き調べている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/akita/news/20150320ddlk05040050000c.html
(2016年2月24日 修正2 ;追記)
2016年2月20日付で読売新聞秋田版から、ガス漏れに気付きボンベの元栓を閉めようとした時に爆発したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
大館市の建築現場で昨年2月、ほろ付きトラックの荷台に積んであった溶接用ボンベから漏れたガスが爆発し、1人が死亡、3人が重軽傷を負った事故で、大館署は19日、施工した「H社」の現場責任者だった男性(当時46歳)を、容疑者死亡のまま、高圧ガス保安法違反の疑いで書類送検した。
大館労基署も、同日、同社の男性社長(70)と安全管理責任者の男性(61)を、労安法違反の疑いで書類送検した。
大館署の発表によると、死亡した男性は、現場を監督する立場にあったにもかかわらず、休憩する際、荷台の強燃性アセチレンガスボンベ(高さ80cm、直径22cm、重さ約60kg)2本の元栓を閉める安全措置を怠った疑い。
同署幹部は、「男性のくわえたばこなど火の不始末はなく、漏れたガスが静電気で引火した可能性も否定できない」とし、同社がボンベの扱いに関して、安全管理を徹底していたと主張していることから、「爆発の予見可能性は低かった」と結論づけ、業務上過失致死傷容疑での立件を見送った。
事故は昨年2月24日に発生。
男性らは、荷台に積んだボンベからガスホースを約100m伸ばし、鉄筋を溶接していた。
休憩中の同日午後3時25分頃、男性がガス漏れに気づき、トラックの荷台に上がってガスの元栓を閉めようとしたところ、爆発したという。
一方、大館労基署の発表によると、事故当時、ガスボンベはほろを付けた荷台という換気が不十分な場所にあり、社長はこれを危険だと認識していながら、黙認した疑い。
安全管理責任者の男性は、事故当時、現場にいたにもかかわらず、事故防止に必要な措置を怠った疑いがある。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/akita/news/20160219-OYTNT50133.html
2月20日付で朝日新聞秋田全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県警によると、現場責任者の男は、24日午後3時半ごろ、鉄筋を頑丈に接合する「圧接」に使うアセチレンガスのボンベのバルブを、休憩中は閉めなければいけないのに十分閉めず、基準に違反した疑いがある。
また、同社や社長らは、換気が不十分なトラックの荷台で漏れていたアセチレンガスボンベのバルブを閉めていた作業員に対し、荷台から下ろして作業させるなど、必要な爆発防止措置をとらなかった疑いがある。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。