2022年8月18日19時36分にYAHOOニュース(CBC News)から、下記趣旨の記事が複数枚の写真付きでネット配信されていた。
多発する夏の水難事故。
愛知県豊田市の矢作川(やはぎがわ)で過去、水難事故が相次いだポイントがあります。
そこで起きているのは「おいで おいで現象」だと専門家は話します。
川に潜む危険について取材しました。
【写真を見る】川に潜む危険 そこで起きているのは「おいで おいで現象」 過去10年でおよそ10件の死亡事故が起きた場所とは
豊田市池島町の矢作川。
今年5月には19歳の男性が川に流され、死亡しました。
また、3年前にもこの付近で小学生の女の子2人が死亡しています。
(記者):
「付近には危険を知らせる看板が、数多く設置されています」
河川敷では、かつて無料でキャンプやバーベキューを楽しめましたが、あまりに水難事故が起きたことから、おととし3月から閉鎖されています。
豊田市消防によりますと、このあたりでは過去10年ほどの間に、およそ10件の死亡事故が起きているということです。
そこで、かつて事故調査にもあたった水難学会の斎藤秀俊会長に聞きました。
(水難学会 斎藤秀俊会長):
「矢作川の池島公園の辺りは、人が(川の)深いところに導かれる原因があった。川がおいで、おいでするんですよ。(その周辺は)川には珍しい砂浜。海のような砂浜があってすごくアクセスしやすい」
その砂浜の先に危険が潜んでいるのです。
【 “アリ地獄”でパニックに】
これまで救助活動にあたった豊田市消防の訓練時の映像です。
広い砂浜があり、穏やかな流れの浅瀬が見てとれますが、その先に危険が。
(水難学会 斎藤秀俊会長):
「砂で急に深くなるのはすごく厄介で、深いと思って戻ろうと思っても、もう戻れない。砂が崩れてアリ地獄のようなもの」
ひざの高さほどの水位の浅瀬の先に突然深みが現れます。
驚いて引き返そうにも、足元は砂地で踏ん張りがききません。
そして、パニックに陥るというのです。
同じような特徴を持つ川での実験映像です。
浅瀬から進んでいく女性。
すると、急に体が沈みました。
わかっていても身の危険を感じてしまうような状況です。
さらにもうひとつの危険が…。
【岸に近づけない渦「循環流」とは】
(水難学会 斎藤秀俊会長):
「『循環流』がぐるぐる回るんですね。上流から下流に流れるのと同時に、分岐して砂浜のほうを通って、また上流に戻る。その流れ(循環流)があるから戻れない」
矢作川の「循環流」。
本流に対してうずをまいている部分があります。
この流れに巻き込まれると、岸に近づけない状況が生まれるのです。
(豊田市消防本部足助消防署 中根消防司令補):
「プロの消防隊員でも、岸まで戻ってくることは難しい。水流も深さもあるところから、フィンなしで戻るのは難しい」
河川財団によりますと、2003年から去年までの間に、死亡事故が3件以上起きている水難事故多発地点が全国に40か所あり、そのうち愛知と岐阜で合わせて14か所もあるということです。
もしも、川で危険に遭遇したらどうすべきなのでしょうか?
(水難学会 斎藤秀俊会長) :
「背浮きというのを皆さんに教えている。背中を下にして、水面の上に仰向けのような状態で浮かぶ。とにかく呼吸を確保すること」
https://news.yahoo.co.jp/articles/a9f5fbf846e0db6a445eb2ce76b7314af41f326c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。