2022年8月18日11時48分に毎日新聞から下記趣旨の記事が、破断配管の写真付きでネット配信されていた。
茨城県東海村村松の「Sメディカル」で実験棟の排水管が破断、放射性物質で土壌が汚染された問題で、原子力規制庁は57年にわたり排水管を点検した記録が同社に残っていないことを明らかにした。
いつ破断したか特定不可能としている。
同庁は17日、内容を原子力規制委員会に報告、今後老朽化施設の検査について議論が及ぶ可能性がある。
実験棟は研究施設「創薬支援センター」で、1965年に整備され、2020年まで使用されていた。
今月4日に点検した解体業者が、放射性物質を扱う器具の洗浄台からつながる排水管の破断を確認。
汚染された水がしみ出していたとみられるが、同社は「法令の基準を下回っており、環境への影響はない」としている。
この排水管を巡っては、放射性同位元素等規制法の定める第三者検査の対象外。
年2回の自主点検を定める同社の規定でも、排水管は除かれていた。
同社は「床下は点検が容易でない」としており、65年以降、排水管を点検した記録はないという。
今後、土壌中の放射線量などから時期を推定する方針。
https://mainichi.jp/articles/20220818/k00/00m/040/073000c
※発覚当時、8月5日18時11分にNHK茨城からは、同社はラットなどを使い体内に吸収された医薬品がどのように移動するかを放射性物質を利用して調査研究しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
Sメディカルは、茨城県東海村にある研究施設で床下を通る排水管が壊れ、放射性物質による汚染が4日確認されたと5日、明らかにしました。
従業員の被ばくは確認されていないほか、環境への影響はないとみられるということです。
汚染が見つかったのは、放射性物質を利用して医薬品の開発の研究を行っている東海村村松にあるSメディカルの研究施設で、いまは解体作業を進められている創薬支援センターの第1実験棟です。
Sメディカルによりますと、4日午後3時半すぎ、第1実験棟1階の床下にある放射性物質を含む廃液を流す排水管を調べていた際に2か所で破断が見つかったということです。
Sメディカルが4日調査したところ、このうち1か所で土の表面から、通常の値を超えるトリチウムなどの放射性物質が検出されたということです。
これまでの調査で、従業員の被ばくは確認されていないほか、法令で定められた値より低いことから、環境への影響はないとみられるということです。
排水管は塩化ビニル製で、いつから破断していたかや、破断した要因についてはわかっていないということで、Sメディカルは今後、調査を進めるとしています。
Sメディカル創薬支援センターの橋爪センター長は、「近隣住民の方々や関係機関に多大なるご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます」としています。
東海村の山田修村長は、「施設の管理が適切ではない部分があったとみられ、遺憾だ。施設は住宅街の中にあり、心配に思う住民もいるとみられる。今後は、原因や経緯に関する調査をきちんと行い、管理を徹底してほしい」とコメントしています。
近くに住む住民からは、不安の声が聞かれました。
近くに住む30代の男性は、「漏れた量がどれくらいかが気になる。情報をしっかりと透明性を持って伝えることが住民の安心につながると思うので、たとえ微量といっても、隠さないで伝えることが大事だと思う」と話していました。
また、60代の女性は、「ことしから引っ越してきたので、そのような物質を扱っている施設だということも知らなかった。ショック以外にないです」と話していました。
茨城県東海村村松にある「Sメディカル創薬支援センター」は、放射性物質を利用して新たな医薬品の開発に関する研究を行っています。
製薬会社などから依頼を受け、ラットやサルなどを使って、放射性物質が出す放射線を頼りに、体内に吸収された医薬品がどのように移動し排せつされるかを調べるなどしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20220805/1070018049.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。