2014年1月15日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記3件。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3581/
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3582/
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3583/
(2014年1月21日 修正1 ;追記)
2014年1月17日1時40分に毎日新聞から、原因調査のため現場で試料を採取中に炎が上がったという下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後3時15分ごろ、県警や消防などが爆発した熱交換器周辺にあった部品から化学物質などの採取作業中に突然、部品から炎が出た。
火は約1mの高さに上がったが自然に消え、けが人はなかった。
県警や同社によると、現場では当時、県警や市消防本部、労基署の約20人が立ち会い、耐火服にヘルメット、ゴーグル姿の同社員数人が爆発原因を調べるため、試料の取り出し作業をしていた。
発火後には煙がしばらく出て、この試料は燃え尽きたという。
事故翌日の現場検証以来、初めての熱交換器近くでの作業だったが、安全確保のため、この日の作業は打ち切った。
同社幹部は、機器に残っていた危険物質のクロロシラン系化合物が何らかの原因で燃え上がった可能性を指摘し、「発火するかもしれないと準備して作業を進めていた」と話している。
消防本部職員も「(発火は)想定の範囲内」と話した。
17日以降も、安全を確認しながら作業を進める方針。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20140117k0000m040185000c.html
2014年1月16日19時18分に朝日新聞からは、現場写真付きの若干異なる記述の記事が、下記趣旨でネット配信されていた。
爆発事故が起きた熱交換器付近で、また爆発があった。
原因を調べるため、三重県警捜査員の立ち会いのもと,同社社員が検証の準備中だった。
突然、小さな爆発が起き、高さ約1mの炎が上がり、周囲に一時煙が充満した。
けが人はなかった。
この日は、9日に爆発事故が起きた熱交換器の周辺機器から、残っている化学物質を採取していた。
作業は耐火服やヘルメットを装着した社員数人が担当。県警捜査員や四日市市消防本部、労働基準監督署の職員ら計約20人が取り囲むようにして進められていた。
爆発は、熱交換器につながるバルブから不純物を採取中に起きた。
突然、バルブ付近から「ポン」という鈍い爆発音が響き、高さ約1mの赤い炎が立ち上った。
直後に茶色の煙が舞い上がり、煙はすぐに白色に変わり、4、5秒間、辺りに立ちこめた。
作業していた社員らは爆風から逃れた後、バルブに透明なシートのようなものを巻き付けて再爆発を防いだ。
同社幹部によると、採取した不純物の中にあった可燃性の化合物が、何らかの原因で爆発した可能性があるという。
この幹部は「万が一のため、発火も想定して準備をしていたが……」と疲れた表情で話した。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG1J5G0SG1JOIPE015.html
(2014年2月14日 修正2 ;追記)
2014年2月8日付で朝日新聞(聞蔵)から、過去の発火事例が活かされていなかったという解説記事が、下記趣旨でネット配信されていた。
三菱マテリアル四日市工場で5人が死亡した爆発事故から、9日で1ケ月。
過去にも同様の作業で発火を繰り返していたが、同社は作業は「発火が前提」とし、カギとなる物質の研究を怠るなど原因を解明せず、安全対策が不十分なままだった。
工場では2011年3月にも熱交換器の洗浄作業中に発火。蓋を開けて中の化合物をかき出していた作業員がやけどをしたが、同社はこの事故を原因未解明のまま処理した。
これ以前にも、けがを伴わない発火は何度かあったという。
同社幹部は、今回の事故で発火した化合物をシリコシュウ酸とみる。
危険物を扱うハンドブックに未記載の特殊物質で、特性は完全に分かっていない。
同社と同じ多結晶シリコンを造る国内最大手のトクヤマも、「うちでは発生せず、そもそもシリコシュウ酸という物質は知らない」と話す。
化学物質を扱う際の国の指針は、大事故に至らなかった「ヒヤリハット事案」が起きれば、原因究明と対策を義務づけている。
過去の事故も含め、特性が未解明のシリコシュウ酸が原因の可能性があるなら、より慎重な扱いが必要になる。
だが三菱マテリアルは本格的な原因究明を怠る一方、事故を起こした作業について「発火する前提で耐火服や手袋を着けるようにしていた」と説明。
今も「原因はわからない。今回のような爆発は想定していなかった」とする。
横浜国立大学の大谷英雄教授(安全工学)は、「何回か発火したことのあるような工程を見直さないのはおかしい。他の化学メーカーに比べ、慎重さに欠ける」と指摘している。
警察は、業務上過失致死の疑いで捜査を進めている。
過去の発火にも着目し、安全対策が十分だったか調べるとみられるが、原因物質特定や爆発のメカニズム解明に時間がかかりそうだ。
捜査幹部によると、爆発した熱交換器で化学反応が続いている危険性があり、化学物質などの採取ができない状態だという。
三菱マテリアルは5日、事故現場にいた協力会社の作業員が新たに痛みを訴え通院を始めたため、けが人は1人増えたと発表した。
この事故での死亡は5人、重軽傷は13人になった。
また、2014年2月12日16時47分に共同通信から、熱交換器の洗浄手順書に爆発への注意喚起がなかったなどの記事が、下記趣旨でネット配信されていた。
捜査本部は12日、現場にいた作業員を含む工場関係者計約30人を事情聴取した結果、いずれも「ここまでの爆発は想定しなかった」と話していることを明らかにした。
熱交換器の洗浄に関して作成された手順書に、爆発への注意喚起がなかったことも判明。
捜査本部は、同社の危険想定に不備があったとみている。
捜査本部によると、爆発原因となったとみられる熱交換器内部に付着した化学物質は専門機関が鑑定している。
熱交換器も解体して調べる方針だ
出典URL
http://www.47news.jp/CN/201402/CN2014021201001815.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。