2014年12月20日付で毎日新聞茨城版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月20日付で朝日新聞茨城版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後2時ごろ、東海村白方の日本原子力発電東海第2原発の廃棄物処理建屋3階の送風機室で、送風機のフィルターから煙が出ているのを作業員が見つけた。
水をかけて消火活動し、地元消防に通報。午後3時6分に鎮火が確認された。
同室は、放射線管理区域。
外気を取り入れ、暖めた空気を送る部品交換のために、協力会社の社員7人が溶接作業をしており、火花がすぐ下にある送風機のフィルター付近に落ちた可能性があるという。
日本原電が詳しい原因を調べている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20141220ddlk08040229000c.html
(2015年1月27日 修正1 ;追記)
2015年1月23日17時52分にNHK水戸から、溶接で燃えた塗料がフィルターの上に落ちたなどという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(この記事などに基づき、タイトルも修正した)
日本原電は原因調査の結果と再発防止策をまとめ、23日、県と東海村に報告した。
それによると、溶接作業は、火事を防ぐためフィルターを燃えにくいシートで覆って行われていたものの、わずかに隙間があり、そこから溶接で燃えた塗料がフィルターの上に落ち、火事につながったとしている。
そのうえで、今後は溶接の前に塗料を落とすことや、火花が燃え移るのを防ぐため周辺を隙間がないようにシートで覆うことを徹底するとともに、日本原電の社員も立ち会って確認するなど、再発防止を図りたいとしている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/1074916701.html?t=1422045808406
日本原電HPには、図解付きで下記などの、かなり詳しい状況が掲載されていた。
作業で用いた後打ち金物と固定用ナットの溶接時に、溶接の熱で炭化した後打ち金物の塗装材が火種となり、養生の隙間から落下し、当該フィルタに付着したことで火災に至ったものと推定した。
(原因)
○溶接作業の際、溶接士が立つ仮設足場を不燃シートで火気養生するため、仮設足場の下方にある当該フィルタについては、難燃シートでの養生で十分と考え、当該フィルタを取り外さなかった。
○TIG溶接では、火種の飛散は無いと思い込み、作業関係者による火気養生状態(火気養生の範囲や隙間の有無)の確認が不十分だった。
○溶接時に表面処理(塗装材の剥離)を行うことは理解していたが、TIG溶接では、塗装材が炭化して火種になるとは思わなかったため、表面処理を実施しなかった。
出典URL
http://www.japc.co.jp/news/press/2014/pdf/270123.pdf
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。