2013年6月29日2時54分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午後5時前、南相馬市原町区の「S化学工業」の従業員から「トルエンが爆発した」と消防に通報があった。
消火活動の結果、およそ2時間半後の午後7時40分ごろに鎮火した。
会社側によると、火が出た時、工場には5人ほどの従業員がいたというが、けが人はいなかった。
周辺には煙が立ちこめたことから、警察が一時、工場周辺の交通を規制し、住民を避難させた。
会社側によると、火事が起きた時、トルエンを遠心分離器を使ってろ過をする作業をしていたところ、引火し、爆発が起きたという。
「S化学工業」は、農薬や医薬品を製造する化学工場で、近くには住宅が点在している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6055664581.html?t=1372453697631
2013年6月29日9時9分に福島民報からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6棟ある工場の一棟から火を出し、鉄筋コンクリート造りスレートぶき三階建ての一部を焼いた。
約3時間後に消し止めるまで、製造していた紫外線吸収剤からごみを分離するのに使う有機化合物のトルエンが燃えたとみられ、海岸近くにある工場から煙が西側の市街地方面に流れた。
市は、異臭で気分が悪くなる恐れがあるとして、防災無線などで市民に屋内退避を呼び掛けた。
出火当時、敷地内にいた従業員28人は避難せず、現場での対応に当たった。
出典URL
http://www.minpo.jp/news/detail/201306299308
(2013年7月16日 修正1 ;追記)
2013年7月2日付の福島民報紙面に、遠心分離器の軸部分で発生した火花が原因とみられるという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
警察などの調べで、老朽化した遠心分離器の軸部分で発生した火花がトルエンに引火したのが原因とみられることが、1日までに分かった。
火災発生当時、工場内では、紫外線吸着剤の半製品から、ごみを除去する精製作業中だった。
警察によると、ごみを吸着したトルエンを遠心分離器で分離する作業中、従業員が軸部分から火花が発生しているのを目撃しており、この火がトルエンに引火したらしい。
同社によると、遠心分離器は導入から36年経過していて、経年劣化で物理的な不具合が生じたとみられる。
工場には泡消火装置が設置されており、東日本大震災後も検査していたが、従業員がスイッチを押しても作動しなかった。
同社は1日、火災後、初めて現場を公開した。
火を出した遠心分離器や建物内部は真っ黒に焦げ、2階の金属床や配管が曲がるなど、火力の大きさを示していた。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。