本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2013年6月28日21時36分にKNB WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富山地方鉄道は、再発防止策として冬場は2両ともモーター付きの車両で運用し、抵抗器付近には不燃性の保護板を設けたという。
(2013年7月15日 修正1 ;追記)
去年1月、富山地方鉄道の立山駅で、2両編成の電車の1両が燃えた火災で、運輸安全委員会は28日、雪が積もった上り坂を電車が走行したため、モーターの電流を調整する抵抗器に負担がかかり加熱し発火した可能性が高いとする報告書をまとめた。
この火災は、去年1月4日、富山地方鉄道立山駅のホームで、2両編成の電車の、先頭車両の床下から煙が出て、およそ1時間20分後に消し止められたもの。
電車は立山駅に到着後、折り返して富山駅に向かうために出発の準備中で、乗客4、5人が乗っていたが、けが人はいなかった。
報告書は、電車が立山駅までおよそ24kmの上り坂を線路上の雪を押し分けながら走行したため、抵抗器に、通常より長い時間、限界以上の大きな電流が流れ続け、400℃から600℃の高温になり、車体のはりやビニール製の配管が発火した可能性を指摘している。
また、2両編成のうちモーター付きの車両は1両だけで、より負荷がかかる編成だったことも指摘している。
富山地方鉄道は、再発防止策として冬場は2両ともモーター付きの車両で運用し、抵抗器付近には不燃性の保護板を設けたという。
出典URL
http://www2.knb.ne.jp/news/20130628_37023.htm(ブログ者コメント)
モーター高負荷運転時の発火事例として紹介する。
(2013年7月15日 修正1 ;追記)
2013年6月29日付の北日本新聞紙面に、補足説明的な下記趣旨の記事が掲載されていた。
この日の立山駅の積雪は80cmで、前年より10cm以上深かった。
立山駅まで上り坂が続く約24kmを、電車は線路上の積雪を押し分けながら走行。途中から雪を押し切れずに停車するほどだったという。
報告書は、抵抗器に通常より長い間、限界以上の電流が流れたことが要因と推定。
400~600℃の高温となり、車体のはりの木材や、床下にあるビニール製配管が発火した可能性を指摘した。PR
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魚田慎二
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男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
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