2014年9月17日7時1分にYAHOOニュース(TBS)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月17日付で朝日新聞茨城版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後5時5分ごろ、茨城県にある核融合の実験施設で火事があった。
火事があったのは、茨城県那珂市にある日本原子力研究開発機構・那珂核融合研究所。
同機構によると、午後5時過ぎ、超電導コイルの実験室でコイルに流れる電流を遮断する5つある直流遮断器が作動するかどうかを定期点検している最中、4つの遮断器から白煙が出た。
点検していた作業員が電流のブレーカーを落とすと、煙は止まったという。
約20分後に駆け付けた消防が鎮火を確認しており、その後、火災と判断した。
4つの遮断器の抵抗器と投入コイルがいずれも溶融しており、同機構が原因を調べている。
けが人はなく、放射性物質の漏えいもないという。
那珂市では16日、震度3の地震があったが、同機構は、火事は地震とは関係なく、何らかの原因でモーターに必要以上の時間、電流が流れた可能性が高いとしている。
消防などが詳しい出火原因を調べている。
出典URL
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20140917-00000024-jnn-soci
(ブログ者コメント)
同機構のHPに、遮断器や溶融したコイルなどの写真が掲載されているが、遮断器といっても、ブログ者が想像していたものとは全く違っていた。
http://www.jaea.go.jp/02/press2014/p14091602/
(2015年2月4日 修正1 ;追記)
2015年1月31日付で朝日新聞茨城版(聞蔵)から、昔のプログラムミスが原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本原子力研究開発機構は28日、直流遮断器の制御プログラムに不具合があったことが原因だったと、県や市に報告した。
機構によると、火災は第1工学試験棟大実験室で遮断機の動作点検中に発生。
機構が発注した制御プログラム自体にミスがあり、通常は遮断器を動かす際に瞬間的にしか通電しないコイルに約8分間、電流が流れ続けたため、コイルや周辺が焦げたという。
遮断器は1999年に導入されたが、初めての条件で実施した動作点検で、今回の不具合が発覚した。
機構は、制御プログラムを改善するほか、遠隔操作の点検でも、遮断器の近くに作業員を配置するか、ビデオカメラで監視して再発を防ぐという。
(ブログ者コメント)
同機構のHPに詳しい原因などが記された報告書が掲載されており、その2ページには以下の記述がある。
『当該遮断器を制御するためのプログラム(以下、「制御プログラム」という。)は、原子力機構の発注により製作されたもので、現在の制御プログラムは1999 年に完成している。』
http://www.jaea.go.jp/02/press2014/p15012801/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。