2014年8月12日8時6分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京都府八幡市の金属鋼板加工会社の工場で昨年10月に男性社員(当時33)が鉄くずの貯留槽に全身が埋まって死亡した労災事故で、八幡市消防本部の救助活動に不注意があったとして、京都府警捜査1課と八幡署が業務上過失致死の疑いで、救助を指揮した市消防署の男性課長を近く書類送検する方針を固めたことが11日、捜査関係者への取材で分かった。
消防の救助業務の過失を刑事事件で立件するのは異例。
事故は昨年10月19日午後4時ごろ、K社(八幡市川口)の京都工場で起きた。
男性社員が鉄くずや鉄粉をためる槽を清掃中に誤って転落し、首から下の全身が埋まった。
八幡市消防本部によると、課長の指揮で市消防署員が男性の上半身まで鉄くずを掘り下げ、引っ張り上げるための安全ベルトを胸部に取り付けた。
鉄くずを排出するため貯留槽の底を開けたが、男性は引きずり込まれるように頭まで埋まったという。
署員が再び掘り下げて顔を露出させたが既に心肺停止状態で、救出後に死亡が確認された。
捜査関係者によると、課長はベルトの装着確認などの注意を怠った疑いがあるという。
長村消防長は「危険を伴う前例のない救助だったが最善を尽くした。人命が失われたことは残念で、訓練の積み重ねで信頼を回復したい」と話した。
出典URL
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20140812000013
8月12日19時22分にNHK京都からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、救助活動の際に安全確認を怠ったなどとして、当時、指揮していた消防署の課長を業務上過失致死の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、八幡市消防本部の55歳の男性課長。
警察や消防によると、去年10月、八幡市の金属加工会社の工場で男性従業員が鉄くずなどをためる深さ4mほどの設備に誤って転落した。
救助に駆けつけた消防が男性の体に救助ベルトをつけたうえで鉄くずを取り除くため設備の底を開けたところ、ベルトが外れて男性は鉄くずなどの中に埋まり、窒息死した。
この事故で警察は、救急活動を指揮していた課長がベルトの装着をきちんと確認しないまま設備の底を開けるよう指示を出したことなどが死亡につながったとして12日、業務上過失致死の疑いで課長を書類送検した。
警察によると課長は、「安全確認をしないまま指示を出してしまった。大変申し訳ない」と話しているという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kyoto/2013748361.html?t=1407880238434
2014年8月12日11時53分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市消防署によると、救助に駆けつけた時、男性は首まで埋まり、「痛い」など受け答えできる状態だった。
約1時間かけて鉄粉を掘って上半身を出し、引き上げ用の安全ベルトを胸に着けたが、貯留槽の底を開けて鉄粉を排出した際、鉄粉に引き込まれて全身が埋まった。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20140812k0000e040195000c.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。