2013年5月8日18時50分にmsn産経ニュースwestから、同日21時49分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午後5時ごろ、滋賀県湖南市の工業用化学薬品製造販売「N社」滋賀工場で、硝酸入りのステンレス製タンク(縦1.7m、横2m、高さ2m、容量1トン)が爆発し、近くにいた従業員の男性(34)が硝酸を浴びるなどして、顔や上下の右半身にやけどを負って重傷。
病院に搬送されたが、命に別条はないという。
警察などによると、男性が半導体の製造装置を洗浄するため、天井から吊るしたステンレス製のかごに装置を入れてタンク内の硝酸に浸していた際、何らかの原因で爆発が起こったという。
男性は保護服などを装着し、1人で作業に当たっていた。
爆発に伴ってタンクが横に傾き、火災も発生したが、約40分後に鎮火。
水槽の真上にある工場の天井部分には、爆発によるとみられる直径約2mの穴があいた。
警察などが、事故の状況や爆発の原因などを詳しく調べている。
当時、同工場敷地内で別の作業をしていた男性従業員は、「ドーンという大きな音が聞こえ、何が起こったのかと思った」と話していた。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130508/waf13050818510026-n1.htm
http://mainichi.jp/select/news/20130509k0000m040090000c.html
また5月9日23時41分にmsn産経ニュースwestから、同日18時59分にNHK大津から、事故原因に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社によると、男性従業員は半導体の製造装置の部品に付着した化学物質の汚れを、硝酸をためたタンクの中に入れて洗浄する作業を1人でしていた。
この際、汚れの中にチタンなどの物質が一定量より多く含まれていた場合、硝酸と急激な化学反応を起こし「突沸」が発生する。
その弾みでタンクが倒れて中に入っていた硝酸が漏れ出した可能性が高いという。
また、水素などのガスが大規模に生成され、タンクの爆発につながった可能性が考えられるという。
現場の工場では、タンクで洗浄する部品に付着した物質を確認し、急激な化学反応を防ぐように作業していたという。
この突沸と呼ばれる現象は、埼玉県にあるN社の工場で3年前に起きていて、この時は硝酸が作業員の目にかかり、視力が低下する被害が出たという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130509/waf13050923420042-n1.htm
http://www.nhk.or.jp/lnews/otsu/2064440951.html?t=1368133395441
(2014年10月24日 修正1 ;追記)
2014年10月21日19時52分にNHK大津から、所長はタンクの定期点検や警報装置設置義務があることを認識していなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東近江労基署は、21日、タンクの定期検査を怠っていたなどとして、この工場を運営する会社と工場の所長を、労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、神戸市中央区にある化学薬品などの製造販売会社「N社」と、工場を運営していた事業所の58歳の所長の男。
同署によると、事故があったタンクは法律で2年に1度の定期検査が義務づけられているが、会社と所長は、平成8年にタンクを設置してから一度も検査を行っていなかったほか、タンクの異常を知らせる自動警報装置や温度計などの計測装置を付けていなかったとして、労安法違反の疑いがもたれている。
調べに対し、所長は容疑を認め、「定期検査や装置の設置が必要だという認識がなかった」と話しているという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/otsu/2065567511.html?t=1413925849177
10月21日17時39分に産経新聞WESTからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
送検容疑は、労安法で定められたタンクの定期自主検査や自動警報装置の設置などを怠った疑い。
事業所長は「法律をよく分かっていなかった」と説明している。
事故は昨年5月8日午後5時ごろ発生。
従業員は全身に硝酸を浴び、頭や足をやけどする重傷を負った。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/141021/wst1410210051-n1.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。