2013年9月13日19時4分にNHK富山から、9月14日付の朝日新聞富山全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前9時すぎ、富山市下奥井2丁目の「Ⅾ薬品工業」で、敷地内に保管していたドラム缶の1つが爆発し、中に入っていた黒い廃液が周辺に飛び散った。
警察によると、廃液は薬の製造に使われる「ピバル酸ヨードメチル」を精製する際に出たもので、刺激臭があるが体に付着しても影響はないということで、けがをした人はいなかった。
しかし、敷地内にいた運送業者など2人と近くにある商店の従業員2人の合わせて4人が廃液を浴び、念のため病院で診察を受けたほか、現場周辺にも一時、刺激臭が広がり、警察が住民に外出を控えるよう呼びかけた。
爆発したドラム缶は180ℓ入りで、置いてあった場所から50mほど離れた駐車場にドラム缶の蓋(重さ3kg)が落ちているのが見つかった。
この会社では、ドラム缶の中の廃液が気化して膨張するのに備えて蓋のキャップを緩めていたが、爆発したドラム缶はキャップがしまっていたという。
警察は、廃液が気化してできたガスがドラム缶内にたまり、膨張したことで起きたとみている。
Ⅾ薬品工業は「担当者がいないので対応できない」としている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/toyama/3064508381.html?t=1379112794577
(ブログ者コメント)
「爆発」と報道されているが、何かが燃えたわけでもなさそうなので、タイトルは「破裂」とした。
(2013年9月27日 修正1 ;追記)
2013年9月14日付の北日本新聞紙面に、やや詳しい情報が下記趣旨で掲載されていた。
廃液には揮発性が高い成分が含まれているため、警察は、ドラム缶内で廃液が気化して膨張し、爆発につながったとみている。
内部の圧力が高まらないようにドラム缶のキャップを緩める必要があるが、12日夕からキャップは締まったままだったという。
警察によると、ドラム缶の容量は200ℓで、約160ℓの廃液が入っていたが、爆発後は約48ℓに減っていた。
敷地内には、廃液を入れたドラム缶が100本ほど屋外に置かれているが、ピバル酸ヨードメチルの廃液を入れたものは、他にはないという。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。