2013年9月12日19時23分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
災害で橋が壊れた場合も、物資の輸送に支障を来さないよう、わずか10分で完成する折り畳み式の橋が開発され、静岡県富士市で強度を確かめる実験が行われた。
この橋は、広島大学大学院の有尾一郎助教が、富士市にある施工技術総合研究所などと開発した。
橋はアルミ合金製で鉄製の橋と比べると軽く、骨組みには世界で初めてとなる構造の折り畳み式が取り入れられ、長さは畳んだ状態の3mほどからおよそ21mにまで伸びる。
この間にかかる時間はわずか10分で、国が災害復旧のために使っている仮設の橋の設置にかかる40時間から大幅に短縮されている。
12日に富士市で行われた実験では、1台当たりおよそ1トンの車が3台同時に通過したが、異常は見られなかった。
開発したグループによると、設計上は、物資や資材を積んだトラックが走行できるように12トンの重さまで耐えられるという。
東日本大震災では、200か所を超える橋が壊れ、物資や資材の輸送に支障を来したことが復旧の大きな妨げとなったため、災害に備えて自治体からすでに問い合わせが寄せられているという。
有尾助教は「橋が寸断された現場で役立ててもらいたいので、実用化に向けてさらに努力したい」と話している。
国交省は、災害時に備え、全国各地の10の地方整備局などに合わせて26の仮設の橋を用意している。
頑丈な2車線の橋で、大型トラックが通れるよう最大20トンまで耐えることができ、長さは30mから100mまでのものがそろっている。
しかし設置に時間がかかるのが難点で、川の両岸から同時に重機で設置した場合でも最短で40時間、地盤が悪く、重機の置き場所が限られ片側からしか作業が進められない場合は55時間かかるという。
東日本大震災では、国交省が、岩手県陸前高田市で大津波で壊れた橋の跡に仮設の橋を設置したが、完成までに4日かかったという。
この橋は長期間使えるという利点があり、おととしの台風12号に伴う豪雨災害では被害を受けた紀伊半島の3か所に、去年7月の九州北部豪雨では1か所に設置され、今も橋として使われている。
しかし、東日本大震災のあと、頑丈だったり長期間使えたりするだけでなく、早く設置できる橋も必要だという意見が出たため、国交省は、短時間で設置できる仮設の橋を来年3月までに導入できるよう技術的な検討を進めている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130912/k10014494621000.html
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