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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2015728912分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

729日付で毎日新聞北海道版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

稚内市水道部の風力発電施設で昨年11月に風車の羽根が落下した事故で、市は27日、有識者らによる事故調査委員会がまとめた報告書の内容を、市議会に報告した。
原因は「設計上の問題」とする一方、市とメーカー側とのコミュニケーション不足も一因と指摘している。

風車はデンマークのベスタス社製で、2001年に運転を開始した。
昨年11月3日、3基ある風車のうち1基で、3枚ある羽根の1枚(長さ23m、重さ1.5トン)が落ちた。

報告書では、本体と羽根の接続部のボルト穴が亀裂が生じやすい形状だったとし、原因は「設計上の問題」と結論づけた。

ただ、亀裂が起きる危険性は、ベスタス社も認識。
市によると、同様の事故は過去に5件あり、ベスタス社は2010年に技術情報を出したが、市や業者には記録が残っていなかったという。
また、2011年にベスタス社が故障中だった1号機を除く2、3号機を検査し、「定期的な再検査が必要」と報告したが、市は修理を検討しつつも、運転を続けた。

市は、認識したのはベスタス社による自主的検査の報告を受けた12年3月だったとしている。
市は対応を求めたが回答がなく、結果的に、落下事故が起きるまで2年半以上放置された状態だった。

市水道部は、「市としての責任も認識している。再稼働後の再発防止策やメーカーとの積極的な情報交換に努めたい」としている。
市によると、発電停止による損害は約5900万円。さらに復旧費などに1億1千万円余りが見込まれ、「訴訟を含め弁護士と相談している」としている。


出典URL

http://digital.asahi.com/articles/CMTW1507280100001.html

http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/20150729ddlk01040218000c.html

 

 

728957分に北海道新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

報告書によると、羽根の根元を(中心部の)ハブに結合する金属製部品「ボルト孔」に設計上の問題があり、羽根の回転で通常以上の負荷が部品にかかって亀裂が入り、羽根が脱落したとしている。


風車はデンマークのベスタス社製の「V47」と呼ばれる機種。
市によると、同社は12年3月、V47の欠陥を市に知らせ、半年から1年以内に亀裂について調査するよう勧めたが、市は事故が起きるまで調査しなかった。

市は、「ベスタス側と意思疎通がうまく取れず、結果的に放置することになった」としている。

 

出典URL

http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0161598.html

 

 

ちなみに、2014115日付で稚内プレスから、事故当時の状況が下記趣旨でネット配信されていた。

 

サハリン付近で前線を伴った低気圧が急速に発達した影響で、稚内地方は3日から4日にかけ30m前後の暴風が吹く大荒れの天候となり、ミルクロードにある風車の羽根が落下するという前代未聞の事故があった。


3日午前11時前、ミルクロード沿いの風車の羽根1枚が市道を越え、約50m離れた草地に落ちているのが見付かった。車、人への被害はなかった。


市(水道部)によると、風車は平成13年4月から稼働している3基のうち1基で、高さ35mの塔にある長さ23.5mの羽根3枚のうち1枚が落下。

この事故により、声問のメガソーラーにつながる送電線が切断され、幌延変電所への3万3000KWの送電がストップしている。


現在、風車は全基運転を停止し、4日午前11時過ぎから経済産業省の道産業保安監督部電力安全課が現地に入り、市職員から風車の管理状況などを聞き取りすると共に、羽根が落ちた詳しい原因を調べている。


羽根が落ちた時間帯には、風速25m前後の強い風が吹いていた。
宗谷地方では3日から波浪、4日朝に暴風警報が発表され、4日午前11時までに宗谷岬33.4m、開運で27.5mの最大瞬間風速を観測。

海は波の高さ6mと大シケで、3日に続いて4日も利礼航路は全便欠航した。


この荒れた天候で稚内消防署には3日午前9時過ぎ、解体中の富士見団地の廃材が風で飛びそう、午後3時過ぎ、潮見5の店前のシャッターが剥がれそう―との通報があり、消防が出動した。
風と波のピークは4日夕方まで。それ以降、警報は注意報に切り替わる見込みだが、引き続き波高く風強く気象台は注意を呼びかけている。

 

出典URL

http://wakkanaipress.com/2014/11/05/5456

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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