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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2011年8月25日付で読売新聞千葉版、毎日新聞東京版、24日16時44分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 また、8月25日の朝日新聞千葉版紙面にも別の情報が掲載されていた。

24日午前9時35分頃、船橋市の鉄鋼会社「N鋼板」船橋製造所で、塩酸タンク(高さ約5m、直径約3m)に上って作業をしていた男性作業員2人がタンク内に転落、全身やけどを負い、まもなく死亡した。
警察は、2人が何らかの理由でタンクに上り、上部を踏み抜いて転落、内部にあった塩酸を浴びたとみて調べている。

同社などによると、亡くなったのは、同社の孫請け会社で、工場設備会社「M樹脂工業」社員のAさん(42)とBさん(43)。
現場では、地震対策として、高さ数mにある横型の塩酸タンク2基を地上に下ろすため、20日から15人ほどで作業中だった。事故が起きたのは、2基と隣接して地上に立つ円柱縦型タンク。
2人は、高さ約10mのやぐらの上に置かれていた別の塩酸タンクを、クレーンを使って地上に設置しなおすための配管工事を担当していた。

2人が転落したのは、作業予定にあったのとは別のタンク。FRP製で10年以上前に設置され、損傷などはなかった。内部の容量は約10トンあり、加工前に鋼板のサビを落とす35%濃度の塩酸約7トン(深さ3m)が入っていた。

2人はこの日午前8時過ぎから、同僚と3人で配管工事の下見作業をしていた。同9時45分頃、同僚が「助けてくれ」「ロープ持ってこい」という2人の叫び声を聞き、タンク側面にあるはしごを上ると、上部に穴が開いていた。
Aさんがタンク上部を踏み抜いて落下、助けようとタンクに上ったBさんも落下したらしい。
はしごは液面計を見るためのもの。タンク上部は半球面となっており、上る構造にはなっていない。
N社は、上部のFRPの厚さについて、「不明」としている。

2人は22日から、この現場で作業していたが、期間中に事故の起きたタンクの作業予定は一切なかった。
S社は、「タンクに上る何らかの原因ができたのかもしれないが、極めて残念」と話した。 作業前には、現場責任者がタンクに上がらないよう安全指導したという。


出典URL■■■
           ■■■
           ■■■




(ブログ者コメント)

「DNA鑑定などで身元を確認する」という報道もあった。想像を絶する、きわめて惨い事故だ。
しかし、塩酸系の配管工事を行う会社であれば、FRPの脆さは分かっている筈。しかも自分の担当外の場所らしい。どこでどう間違ったのだろうか?




(2012年3月8日 修正1 ;追記)
 
2012年3月2日9時25分にNHK千葉から、また3月2日付の毎日新聞千葉版から、事故の間接原因に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

船橋労基署は、安全管理に問題があったとして、工事を発注した会社と担当者2人を、労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、工事を発注した「N鋼板」。
それに船橋製造所の54歳の担当部長と、設備の保守を担当していた44歳の課長。


同署によると、製造所の担当部長は、工事を発注する際、下請け会社に対して作業の注意点を記した文書を渡す必要があったにもかかわらず、文書を作成していなかったという。
保守を担当していた課長は、タンクが老朽化していないか、2年に1度定期検査を行う必要があったが、2000年の使用開始以来、これまでに1度も行っておらず、同社は劣化状況を把握していなかったという。


同署の調べに対し、会社側は「作業の注意点は口頭で伝えていたが、定期検査が義務づけられていることは知らなかった」と話しているという。
また、作業員にはタンクに塩酸が入っていることも知らせていなかったという。


出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/chiba/1006610852.html
http://mainichi.jp/area/chiba/news/20120302ddlk12040104000c.html
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
色々と問題があったようだが、一つに絞るとすれば、ブログ者は「作業員にタンクに塩酸が入っていることを知らせていなかった」、その1点に尽きると感じた。
 
危険と隣り合わせで働く人に、その危険を正しく伝えておくことは、安全管理のイロハのイだ。

 
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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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