本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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(2011年2月13日 旧ブログ掲載記事)
2011年2月11日付で、山口新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前9時35分ごろ、柳井市の中村造船鉄工所で、ドックと海を仕切る、「戸船」と呼ばれる鋼鉄製の仕切り(横約23m、高さ約8.4m、幅約3.5m)の底に、マリンアート社員の男性(43)が倒れているのを同僚社員が見つけた。男性は市内の病院に運ばれたが、約1時間後に死亡した。
警察の調べでは、男性は同僚5人と戸船の点検作業中、底にたまっている海水を確認するため、1人で階段を降りた。しかし、男性の声がしないため、戸船の上にいた同僚が内部を確認すると、男性が倒れていた。男性は頭部に傷があった。
警察は11日に司法解剖して死因を調べる。
警察の調べでは、男性は同僚5人と戸船の点検作業中、底にたまっている海水を確認するため、1人で階段を降りた。しかし、男性の声がしないため、戸船の上にいた同僚が内部を確認すると、男性が倒れていた。男性は頭部に傷があった。
警察は11日に司法解剖して死因を調べる。
http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2011/0211/8.html
(2012年2月14日 修正1 ;追記)
2012年2月10日付の朝日新聞山口東版(聞蔵)から、死因などに関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
柳井署は、現場監督の男性(62)を9日、業務上過失致死容疑で書類送検したと発表した。
「戸船」を点検する際、戸船内に空気を送り込むなどの安全対策を怠った疑いがある。
被災者は、酸欠で意識障害を起こして海に落ち、死亡した。
(ブログ者コメント)
「戸船」内部は、海水が漏れてこないよう密閉性の高い空間だったのだろうか?
もしそうだとすれば、泥に含まれる有機物が酸化分解される、あるいは鉄板が錆びる時に酸素が消費されて、内部が酸欠状態になっていた可能性がある。
過去には、2m深さでも空気の対流がなく酸欠死した事例があるので、8.4m深さ(高さ)であれば、自然換気はまったく期待できなかっただろう。
(2012年2月14日 修正1 ;追記)
2012年2月10日付の朝日新聞山口東版(聞蔵)から、死因などに関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
柳井署は、現場監督の男性(62)を9日、業務上過失致死容疑で書類送検したと発表した。
「戸船」を点検する際、戸船内に空気を送り込むなどの安全対策を怠った疑いがある。
被災者は、酸欠で意識障害を起こして海に落ち、死亡した。
(ブログ者コメント)
「戸船」内部は、海水が漏れてこないよう密閉性の高い空間だったのだろうか?
もしそうだとすれば、泥に含まれる有機物が酸化分解される、あるいは鉄板が錆びる時に酸素が消費されて、内部が酸欠状態になっていた可能性がある。
過去には、2m深さでも空気の対流がなく酸欠死した事例があるので、8.4m深さ(高さ)であれば、自然換気はまったく期待できなかっただろう。
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プロフィール Profile
HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。