2019年5月9日9時55分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、データの図解付きでネット配信されていた。
地球のてっぺんで「異変」が起きている。
主役はコンパスが指す北極、「北磁極」。
移動速度が速くなって、地磁気の専門家を悩ませている。
多くのスマートフォンには地磁気センサーが入っているが、私たちも悩む必要はあるのだろうか。
地球は巨大な磁石であり、磁場の向きは方位磁針でわかる。
針が示す「北」である北磁極は北極点とは位置が違い、常に移動している。
加速したのは20世紀後半からだ。
それまで年に10kmほどだったペースが、2000年ごろには約50kmになった。
北磁極はもともとカナダ北部に位置していたが、18年には、ついに日付変更線を越えてロシア側の東半球に入り込んだ。
地球物理学者らの国際団体は、地磁気を表現する計算モデル(世界地図のようなもの)を5年おきに公表してきており、次は20年に公表する予定だったが、北磁極の動きなど地磁気の急速な変化を受けて作業を1年早め、今年2月に公表した。
地磁気のほとんどは、主に地球の核を流れる電流によって発生・維持されているが、何か異変が起きているのか。
京都大の田口聡教授は、「速く動いている理由はよくわかっていない」と話す。
また、東京工業大の松島政貴助教は、「現在の地磁気は過去500万年の平均的な強度の2倍程度あり、消失や逆転につながるとは言えない」とも語る。
ひと安心ではあるが、スマホではアプリの更新が必要になるかもしれない。
多くのスマホには地磁気センサーがついていて、そのデータが地図表示の向きを決めることなどに使われている。
スマホには全地球測位システム(GPS)もついていることが多く、「必要あるのか」と思うかもしれないが、そんなことはない。
GPSで位置はわかるが、方位はわからないからだ。
スマホ搭載のセンサー大手・旭化成エレクトロニクスによると、スマホアプリは、地磁気センサーが検知した磁針の北が、本当の北からどれほどずれているのかを示す角度(偏角)の補正をしている。
偏角は場所によって異なり、現在は札幌で西へ約9°、那覇では西へ約5°だが、地磁気の変化に応じて変わる。
補正も変える必要があり、同社は「アプリの更新が生じるかもしれない」としている。
また、航空機も磁針の北を使っている。
今も使われる電波による「空の灯台」の仕組みや航空図も磁針の北を基準に作られており、航空機にもコンパスや地磁気センサーがついている。
北磁極の早い動きに応じて、北極付近を飛ぶ航空機は影響を受ける可能性がある。
出典
『「一線を越えた」北磁極の怪、スマホはどうなる?』
https://digital.asahi.com/articles/ASM5840WDM58ULBJ008.html?rm=586
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。