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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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(2010年12月4日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年12月4日付で読売新聞富山版、毎日新聞東京版から、また3日19時34分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
12月3日午後1時55分ごろ、射水市で建設中の新湊大橋(全長約600m)で、橋ゲタから吊り下げていた作業用ゴンドラが強風にあおられ、約40m下に転落。ゴンドラ内で作業していた2人が頭や腰を強く打つなどして、搬送先の病院で死亡した。

ゴンドラは幅約18m、高さ約9m、奥行き約6mで、橋の下側にあるレールと滑車でつながっており、電動で移動する仕組み。
工事を請け負っているJVによると、ゴンドラは当初、東側主塔から100m近く西の位置にあったが、強風にあおられて東側主塔近くまで滑り、落下したとみられる。

JVの現場事務所にいた責任者は、強風が10分程度続いたため、1時50分ごろ、作業中止命令を出そうと判断。携帯電話で橋の上にいた担当者を通じて2人にも知らせようとしたが、つながらなかったという。
当時、県内全域に暴風警報が発令されており、地元の新湊消防署では、同時間帯に最大瞬間風速28.4mを観測していた。事故を目撃した工事関係者は、「ゴーッという風の音がして落ちた。ゴンドラが壊れる音は全く聞こえなかった」と話した。
警察は、業務上過失致死の疑いも視野に入れ、関係者から事情を聴く方針。

 
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20101204-OYT8T00011.htm http://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2010/12/04/20101204ddm041040093000c.html http://www.asahi.com/national/update/1203/TKY201012030334.html
 


(ブログ者コメント)
 
橋の建設工事に高所作業と強風はつきもの。「風速何mになれば高所作業中止」といった基準は決められていなかったのだろうか?
 

また、2010年12月5日に、読売新聞富山版から下記趣旨の追加情報がネット配信されていた。
 
事故の状況について警察などが検分した結果、レールの端に設置されていた2重の落下防止装置のうち、鋼鉄製の落下防止具は破損して地上に落下しているのが見つかり、車輪を止める滑車止めは曲がっているのが確認された。

一緒に作業していた作業員は、「ゴンドラは異常な速度で動いていた」と話しており、通常の分速数mを大幅に上回る速さでレールに沿って滑り、落下防止装置に激しくぶつかって破損したとみられる。
ゴンドラのモーターはスイッチを切っていればブレーキの役割も果たすため、専用のブレーキ装置はついてないという。

 
 
 
(2010年12月10日 修正1 ; 新情報追記)
 
2010年12月10日付で、読売新聞富山版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
ゴンドラに設置されていた2種類の安全装置について、JV担当者が作業員に、「作業中は安全装置を使わなくて良い」と指示していたことが、9日、工事関係者らへの取材で分かった。
死亡した2人がJVの指示通りに作業しながら事故に遭った可能性があり、警察などで事故の経緯を調べている。

ゴンドラは重さ約13トンの鋼鉄製で、橋の側面に備え付けられたレールと滑車でつながり、移動できる仕組みになっていた。ゴンドラには、橋のレールに巻き付けて固定するチェーン式と、レールを左右から挟み込んでネジで締める万力式の2種類の安全装置があり、いずれも手動だった。
4日の実況見分で、労基署がゴンドラを調べたところ、チェーンが橋のレールに結ばれた跡がなく、万力のような装置も、ネジが開ききった状態で見つかったため、いずれも事故発生時には使われていなかったことが判明した。

工事関係者らによると、11月18日、JV担当者がゴンドラを使用する作業員らを対象に、安全対策などの事前説明会を開催。実際にゴンドラに乗って各装置の説明などを行ったが、その際、JV担当者は2種類の安全装置について、「作業が終わったときに使い、作業中は使わなくていい」と指示。作業員はJVの指示を受けて、作業終了時や昼休み、2回の小休止を除き、安全装置を使わずに作業していた。

 
富山地方気象台は、事故が起きた3日の午前6時15分に、県東部と西部北の海上に暴風警報を発表し、解除されたのは翌4日午前4時16分だった。
同労働局では、チェーン式の安全装置が恒常的に作業中に使われてなかったことを握んでいる。もう一つの万力式の使用状況を調べるとともに、この2種類の安全装置が作業上、どのような位置づけにあるのかも含めて関係者から事情を聞く予定。

安全装置を作業終了後に使うよう指示していたことについて、JV事故対策室の現地責任者は、「警察などの捜査が終わっていないため、今は話せない」と言っている。

 
 


(2011年6月9日 修正2; 追記)
 
2011年3月30日付の朝日新聞富山版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
国交省富山港湾事務所は、29日、一時中断していた工事を30日から再開すると発表した。事故後、事故があった東側は全ての工事を、西側はゴンドラを使う工事を止めていた。30日以降、ゴンドラの点検を済ませ、順次、工事を再開する。
 
今後の安全対策は下記。
□事故当時は強風にあおられてゴンドラが横すべりしたため、まずはゴンドラを停止した時は固定装置で確実に止め、移動させる場合でも車輪止めやワイヤを使って横滑りするのを防ぐ。
□暴風警報発令時にはゴンドラの作業を中止し、安全対策を実行しているか作業監視人を置く。
□強風で指示が聞こえないのを防ぐため、携帯電話のハンズフリー装置を使う。
 
転落事故をめぐっては、警察と労基署が捜査中。
 


(2011年8月10日 修正3 ;追記)

2011年8月9日13時21分に、NHK富山から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

高岡労基署は、9日、危険を防止する措置を怠ったなどとして当時の現場責任者(54)と工事全体の責任を負っていた元請けの日立造船を、労安法違反の疑いで書類送検した。

署の調べでは、現場責任者は事故当時、朝から暴風警報が出されていたにも関わらず、作業を中止させるなど危険を防止するために必要な措置を講じなかった。


出典URL■■■



(2011年8月12日 修正4 ;追記)

2011年8月10日付で、朝日新聞富山全県版(聞蔵)から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

責任者(54)は、現場一帯に暴風警報が発令されていたという情報を知っていたが、高所に設置されたゴンドラでの作業を中止させなかったうえ、一部の請負い業者が出席しない中で打ち合わせを開くなど、危険性を周知させなかった疑いがある。
死亡した作業員が所属していた請負い会社も、打ち合わせにはいなかったという。
工事は共同企業体で行っているが、日立造船が代表企業になっているため、書類送検の対象にしたという。




(2013年10月22日 修正5 ;追記)  

 

20131019日付で読売新聞富山版から、1018198分にNHK富山から、ゴンドラの安全な使用方法を指導するなどの危険回避措置を怠ったとして警察が責任者らを書類送検したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。


射水署は18日、統括安全衛生責任者(当時)の男(56)ら3容疑者を業務上過失致死の疑いで書類送検した。
発表によると、ほかに送検したのは技術面の責任者の男(49)と現場代理人の男(48)。
本紙の調べでは、統括安全と技術面の責任者2人は日立・川田特定建設工事共同企業体(JV)の代表企業、日立造船、現場代理人は1次下請けの住軽日軽エンジニアリングの社員。


発表によると、3容疑者は、暴風警報が発令され、大雨で強い風が吹き、危険が予想される悪天候の中、作業員の男性2人(当時56歳と37歳)が約40mの高所で作業する際、工事用ゴンドラ(鉄製、重さ約13トン)の安全な使用方法を指導するなどの危険回避措置を怠り、ゴンドラごと落下させて死亡させた疑い。


3容疑者は、安全対策を怠ったことは認めたが、「重量のあるゴンドラが風で動くと思わなかった」と容疑の一部を否認している。


同署などによると、ゴンドラは、橋の側面に付けられたレールを滑車で動く仕組み。
車輪ブレーキのほか、ゴンドラを固定するための2種類の手動安全装置があり、製造会社が作った説明書に使い方が記されていたという。


しかし事故当時、死亡した2人に対して安全装置の使い方は知らされず、3容疑者は指示もしていなかった。
捜査関係者によると、安全装置を説明書通りに使えば、事故は起きなかったとみて、過失を認定した。
県警は起訴、不起訴などの判断を検察官に委ねる「相当処分」の意見を付けた。


統括安全衛生責任者の男と日立造船については、高岡労基署が11年8月、労安法違反の疑いで書類送検している。 


出典URL

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20131018-OYT8T01603.htm

http://www.nhk.or.jp/lnews/toyama/3065323191.html?t=1382134351258

 

 

 

また、20131019日付で朝日新聞富山全県版(聞蔵)から、事故後は気象情報の活用を強化するなどの対策をとっているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

日立造船広報グループは、「今回の事故を厳粛に受け止め、二度とこのような事故が起きないよう、更なる再発防止に努めて参りたい」とコメントした。

 

同社によると、事故後、新たな安全対策として、

○民間の気象情報会社と契約し、急な気象状況の変化を把握し作業の可否を判断する

○作業中止の基準を見直し、平均風速10m以上に加え、警報発令時は一律に中止する

○社内でも現場付近の気象情報を入手し、現場との連絡を密にする

○ゴンドラと橋桁を必ずワイヤーロープで固定する

などの対策をとっているという。

 

 

(2013年11月29日 修正6 ;追記)

 

20131128195分にNHK富山から、業務上過失致死容疑で書類送検されていた現場責任者3人がいずれも不起訴になった、理由はコメントできない、という記事がネット配信されていた。(記事の詳細は添付省略)

 

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今回の新湊大橋の事故の件
JVの現場事務所での判断は、間違いは無いと思われる。
私自信高所作業を行う業務を行っているが、規定として風速15mを超える環境になった場合は、作業中止を指示する。
今回のような、突風は予測不可能。
新湊大橋のJVの規定を見習い当社の規定も、改めたいと感じた。
メンテ 2011/04/17(Sun)15:57:23 編集
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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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