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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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プロバイダーの字数制限オーバーで書ききれなかった情報を、第2報修正1として掲載します。


(2013年5月31日 修正1  ;追記)

2013
5292255分に毎日新聞から、排気ファンは安全管理の緩い第2種管理区域に設置されていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

原子力規制委員会は29日、建屋内が放射性物質による汚染を想定していない管理方法だったことを問題視し、放射線管理区域の設定や許認可のあり方を見直す方針を明らかにした。

放射線障害防止法では、放射性物質の汚染や内部被ばくの恐れがあり管理の厳しい「第1種管理区域」と、汚染の恐れがない「第2種管理区域」を設定できる。

事故のあった「ハドロン実験施設」は、実験装置周辺のみが第1種、職員らが内部被ばくした室内は第2種だった。
安全管理の緩い区域で排気ファンに放射性物質を取り除くフィルターがなく、汚染を戸外へ広げた。

J−PARCによると、第1種では長袖の専用服を着用し、退出時に放射性物質の付着を検査するが、第2種は通常の作業着で出入りし、退出時の検査もない。
広報担当者は「効率的に実験するため、第2種で十分と判断された区域は管理を簡略化している」と説明する。

一方、J−PARCを運用する日本原子力研究開発機構でも、別の「タンデム加速器施設」(茨城県)は全体を第1種とし、汚染時の手引きなどを定めている。
産業技術総合研究所(同県)や放射線医学総合研究所(千葉県)は管理区域全域で汚染が起こりうるとして対応。産総研では排気ファンにフィルターを設け、除染手順などの内規もあるという。

管理区域の種別は、施設側が使用許可申請時に自ら設定し、事実上国に届け出るだけ。設定方針も施設に委ねられ、原子炉等規制法で管理される原発より規制の網が緩い。

規制委は今後、区域設定の運用や文科省の審査を検証し、大学や病院など全国で約8000ある加速器施設のうち、規模の大きな数十カ所でも点検する。

出典URL

http://mainichi.jp/select/news/20130530k0000m040097000c.html



(ブログ者コメント)

 

○排気ファンと思しきものをテレビで見たが、スレート製らしき壁に横一列で何台も大きな換気扇が取り付けられており、その様子は、まるで町工場。

とても、放射性物質の漏洩を考慮した建築物とは思えなかったが、第2種管理区域に設定していたということで、その理由がわかった。

 

○機構側は想定外の事故だったと言っているようだが、設計時にオペラビリティスタディを実施していれば、「MORE」のキーワードで今回のトラブルが予測できていたかもしれない。




(2013年6月20日 修正2 ;追記)

2013619026分にmsn産経ニュースから、同日757分に読売新聞から、一旦止めた換気扇をまた動かし、その後3日間も回し続けていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

日本原子力研究開発機構などは18日、事故報告後も施設内の放射線量を下げるため、排気ファンを3日間回し続けたとする報告書を原子力規制委員会に提出した。
機構側は「周囲への影響はない」としているが、J-PARCの池田センター長は記者会見で「感度が鈍かったことは大変申し訳ない」と謝罪した。


事故は5月23日正午ごろに発生し、施設内の放射線量が上昇したためファンを回した。

一度は止めたものの、同日午後5時半から再度回した。

 

機構側は24日夜に規制委などに事故を報告するとともに、25日未明に会見を開き「ファンを回したことは誤った判断だった」と釈明していた。

しかし、現場には伝わらず、ファンが停止されたのは26日午前11時ごろ。ファンは3日間回り続け、25日に県が立ち入り調査したときも動いていた。


機構側は26日に停止した理由を「24日夜の時点で、敷地境界内の線量が通常に戻っていたので停止しなくてもいいと思った」としている。
外部への影響については敷地境界の最大被曝線量が0.29マイクロシーベルトと評価。一般人の年間被曝限度の1000マイクロシーベルトを大幅に下回っている。   

 

機構側はこれまで、施設内の放射線量を下げるため事故直後に約15分間、換気扇を動かし、その後、再び換気扇を作動させたことは明らかにしていたが、いつまで回していたのかは説明していなかった。

出典URL

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130619/dst13061900270000-n1.htm

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130618-OYT1T01128.htm


一方、2013619208分に読売新聞から、原子力規制委員会は上記の報告書に不備があると発表したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

原子力規制委員会の田中委員長は19日、日本原子力研究開発機構などから提出された再発防止策に不備があるとして、20日に改めて現地調査を行うと発表した。
規制委による現地調査は、計34人の被曝者を出した5月の事故以来4度目となる。

 

同機構は事故後、規制委側の求めで事故原因や経緯を報告。

今月18日には、放射性物質の外部漏えい後も換気扇を回し続けたとする2度目の報告書を提出していた。


しかし、これまでの報告では、放射性物質が漏れ出した構造上の欠陥に関する記述や、JPARC内のほかの施設の安全性に関する言及が不十分で、田中委員長は「極めてお粗末。他の施設でも問題がないか調べるべきだ」と述べた。

出典URL

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130619-OYT1T00968.htm


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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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