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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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202032980分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

大災害が起きたとき、被災地にかけつけるのは、消防や自衛隊だけではない。

地域に残された貴重な歴史資料(史料)を救おうと、歴史学者たちも一斉に動き出す。

 

昨年秋に大きな被害が出た台風19号でも、研究者たちが民家を訪ね、ビラをまき、冷凍庫や布団圧縮袋をかき集め、各地をかけずり回っていた。

 


【時間との勝負】

 

台風19号で千曲川が決壊し、大規模な浸水被害が起きた2日後の昨年1015日朝、長野市立博物館学芸員の原田和彦さんのもとに一通のメールが届いた。

 

真田家の城下町として知られる市内の松代地区で、一般の民家などに保存されている資料が浸水の被害に遭っている可能性があると知らせる内容だった。

 

原田さんはすぐに、ワゴン車に乗って、寺や民家を回った。

仏像、古い経典、掛け軸、古文書……。

泥をかぶったりぬれたりした資料を修復するために預かり、博物館に持ち帰った。

 

災害ごみとして、急がないと資料が捨てられてしまいかねないという懸念もあった。

原田さんは避難所も回り、水浸しになった文書を捨てずに相談してほしいとビラを貼った。

 

博物館には連日、県内外の研究者や学生、地元のボランティアらが集まった。

くっついた紙を1枚ずつはがしてキッチンペーパーを挟んで水分を吸い取り、乾かす作業を繰り返した。

 

冷凍庫は、隣県の新潟県立歴史博物館がワゴン車いっぱいに積んで持ってきてくれた資材の中にあった。

飲食店の厨房にあるような600リットル入る大型の業務用だった。

驚いた原田さんが何に使うのかと尋ねると、水にぬれた資料を一時的に凍らせるためだという。

 

目からうろこだった。

ぬれた紙はカビが生えやすく、修復作業は時間との勝負だ。

ページ同士がくっついたまま乾いてしまえば、文書を開くこともできなくなってしまう。

冷凍庫は、修復までの時間を稼ぐための必需品だった。

 

その後、大学などからも資金援助を受け、さらに三つの冷凍庫を買い増すことができた。

ぬれた資料をすべていったん凍らせることができたため、計画的に作業を進められるようになったという。

 

原田さんは、「水害の経験はなく、何から手をつければいいのか途方に暮れていたところを、多くの方に助けていただいた」と振り返る。

 

【警告は仙台から】

 

原田さんに松代地区が危ないと知らせるメールを送ったのは、蝦名裕一・東北大災害科学国際研究所准教授だ。

 

学生とともに、被災自治体のホームページなどから指定文化財がどこにあるのかを洗い出し、国土地理院などが公表する災害情報とともにグーグルマップと重ね合わせ、救出すべき資料がある地域を割り出した。

東日本大震災をきっかけに始めた取り組みだという。

 

千葉県からは、資料保全に詳しい天野真志・国立歴史民俗博物館特任准教授が長野に駆けつけた。

 

ぬれた文書を新聞紙で包み、すのこを重しにして重ねて水分をしみ出させたり、布団圧縮袋に入れ、掃除機で水分を吸い出したりする修復方法を助言した。

西日本豪雨の被災地でも実践した応急処置だった。

 


【きっかけは阪神大震災】

 

このように災害時に研究者らが資料救出を助け合う仕組みは、25年前の阪神大震災の18日後、関西の研究者や博物館関係者らがつくった。

神戸市に本拠を置く「歴史資料ネットワーク(史料ネット)」だ。

 

一般家庭などにある地域の歴史を伝える資料が、倒壊した家と一緒に処分されてしまうとの危機感が発端だった。

 

その後は、各地で地域ごとに同じような組織が結成されてきた。

 

長野県でも、台風19号で千曲川が決壊した9日後に、信州大学や原田さんらによって「信州資料ネット」が発足している。

 

史料ネットによると、現在は少なくとも全国に27あり、最近では今年2月に東海資料ネット(愛知、岐阜、三重、静岡)が結成された。

 

大規模な災害が起きるたびに増えてきたのが特徴だ。

 

東日本大震災を機に、2011年にできた「茨城史料ネット」の研究者や大学院生たちも、昨秋の台風で活躍。

浸水地域を手当たりしだいに訪ね歩き、資料を捨てないよう呼びかけたり、被災資料の修復を手伝ったりした。

 

久慈川の決壊で浸水した農家では、特攻隊員として戦死した親族の遺書など250点を救い出し、4日間で延べ20人が修復作業にあたったという。

 

ただ、多くの資料の救出活動は、熱意のある研究者や学芸員が手弁当で活動を支えているのが実態だ。

史料ネットに空白県があることも課題となっている。

災害前から資料がどこにあるのかを知っておくことが大切だからだ。

 

史料ネットの吉原大志事務局長は、「ゆるやかにつながりながら活動できることが肝心だ。そのためにも、日頃から専門家以外の地域の方とも一緒に資料整理などの作業を積み重ね、担い手のすそ野を広げていくことが大切だ」と話す。

 

https://digital.asahi.com/articles/ASN3Q1DDFN39UCVL007.html?pn=6 アカスミ

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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