2020年5月18日21時52分にNHK香川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月14日以降、観音寺市と三豊市で「水道水がかび臭い」という苦情が相次いでいることがわかりました。
県広域水道企業団は、飲んでも健康に影響はないものの、改善には数日がかかる見込みだとしています。
県広域水道企業団によりますと、今月14日から18日午後4時までに、観音寺市と三豊市の広い範囲から「水道水がかび臭い」といった苦情が、あわせて529件寄せられたということです。
苦情が相次いでいる地域には、これまで県の西部浄水場から水が送られていましたが、この浄水場に水を届ける香川用水の高瀬支線で今月13日に水漏れがあったということで、県広域水道企業団は香川用水の調整池である「宝山湖」に水源を切り替えた影響で苦情が相次いだとみています。
水質を調べた結果、水道水からは基準値の3倍程度の濃度の「2−メチルイソボルネオール」というにおいの原因物質や基準値を超える濃度の「ジェオスミン」という物質が検出されたということですが、県広域水道企業団は飲んでも健康に影響はないとしています。
県広域水道企業団は、現在は水路の修繕が終わり、水源も元に戻しているものの、においの改善には数日かかる見込みだとして、「大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解いただけるようお願いします」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20200518/8030006833.html
(ブログ者コメント)
関連情報調査結果、高瀬支線では平成31年にもPC管破損による漏水が起きていた。
以下は、当該トラブルに関する国交省水資源部作成資料。
『香川用水施設の漏水事故について』
https://www.mlit.go.jp/common/001223072.pdf
資料中の図によれば、香川用水の水源は宝山湖ではなく吉野川。
宝山湖は調整池であり、破損個所修復中に使われた迂回ルートの途中に位置している。
その点から考えると、今回のトラブルでも、水源を宝山湖に切り替えたのではなく、宝山湖を経由するルートに切り替えた、ということではないかと思われる。
ちなみに、平成31年の切り替え時に異臭クレームがあったかどうかは分からなかった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。