2018年2月20日付で信濃毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月20日16時48分に南信州新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午前10時25分ごろ、下伊那郡高森町上市田にある私有の墓地で、町立みつば保育園(同町牛牧)に通うYちゃん(4)が墓石の下敷きになったと同園の保育士から119番通報があった。
警察によると、Yちゃんは飯田市内の病院に運ばれたが、意識不明の重体。
墓石と土台の石は固定されていなかったといい、警察が原因を調べている。
警察によると、墓石の大きさは縦約80cm、横約40cm、厚さ約20cm。
発見当時は、あおむけに倒れたYちゃんの胸から右脚にかけて墓石が載っている状態だった。
町教委によると、Yちゃんら園児計46人は、この日、「園外保育」の一環で保育士4人が引率し、保育園から直線距離で約600m離れた町管理の多目的広場に出掛け、午前10時15分ごろに着いた。
墓地は広場に隣接している。
Yちゃんら、一部の園児が広場から離れたことに気付いた保育士はいなかった。
別の園児が墓石の下敷きになったYちゃんを見つけて保育士に伝え、駆け付けた保育士がYちゃんを救出、同10時28分ごろ119番通報した。
現場は、広場に隣接する、大人の背ほどの木々に囲まれた私有の墓地。
保育園は,以前にも何度か、この広場に園児を連れていったことがあり、広場に行く道路や広場の安全性は確認していたというが、町教委は「墓地の方までは、私有地のため、安全確認が不十分だった」(佐々木・町教委事務局長)とし、再発防止策を早急に取る考えを示した。
当面、町立の全4保育園で「園外保育」を見合わせるとしている。
出典
『墓石下敷き 園児重体 高森 園外保育 私有の墓地で』
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20180220/KT180219FTI090021000.php
『倒れた墓石の下敷きに 園児が意識不明の重体』
2月23日20時22分に信州からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
意識不明の重体で病院で手当てを受けていた男の子が、23日午後、死亡した。
出典
『墓石の下敷き 4歳男児が死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20180223/1010002229.html
(ブログ者コメント)
テレビの映像を見ると、墓地はだだっ広い広場からほんの少し離れた場所、こんもりと茂った灌木の中にある。
墓石の底部は凸凹しており、グラグラ状態で土台の上に乗っていたのかもしれない。
(2019年1月9日 修正1 ;追記)
2019年1月8日13時21分にNHK信州から、町が責任を認め賠償金を支払うなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受けて、町は弁護士を通じて男の子の両親と示談に向けた話し合いを続け、この結果、町側が保育園の活動中の事故であり、町に責任があることを認めていることや、両親に賠償金5700万円余りを支払う方針を固めたことなどから、示談が成立する見通しになったという。
これを受けて7日、町議会の臨時議会が開かれ、町が提出した賠償額を定めた議案について全会一致で可決された。
事故をめぐって町は去年4月、弁護士や専門家などによる検証委員会を設けて、事故の原因究明と再発防止策の検討が進められていて、町によると、今年度末までに報告書がまとまる見通しだという。
出典
『墓石倒れ園児死亡高森町が賠償へ』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20190108/1010007163.html
(2020年2月21日 修正2 ;追記)
2020年2月20日付で信濃毎日新聞からは、当初予定していた遊び場がぬかるんでいたため下見していない場所で遊ばせたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
飯田署は19日、業務上過失致死の疑いで、当時の園長と保育士4人の書類を地検飯田支部に送った。
送検容疑は、普段から園外保育活動での安全管理を怠り、当初予定していなかった場所に園児の活動範囲を広げて見守りをおろそかにしたなどの過失で、男児を死亡させた疑い。
同署によると、5人はおおむね容疑を認めている。
書類送検されたのは元園長のパート社員女性(45)、保育士男性(26)、いずれも元保育士の会社員女性(41)、契約社員女性(43)、アルバイト従業員女性(52)。
元園長は園外保育に同行しなかったが、普段から安全管理指導を怠り、事故時も事前の指導をしなかったと判断した。
町の第三者委員会の報告書によると、当日参加した園児は3〜5歳の46人。
当初園外保育をする予定だった遊び場がぬかるんでいたため、保育士たちは相談することなく近くの墓地周辺に広げた―と指摘し、当初予定した遊び場も「十分な下見を行ったとは言い難い」とした。
飯田署は、元園長ら2人の供述から、そもそも下見をしていなかった―としている。
町は責任を認め、男児の両親に損害賠償金を支払うことなどで示談が成立。
町教委は、町立保育園の安全管理マニュアルに、園外保育で新たな活動場所を選ぶ場合は、保育士全員が下見をして検討することなどを新たに盛った。
壬生照玄町長は19日、「やるべきことができていなかったと認識している」と話し、町長と教育長を減給処分とする条例案を町議会3月定例会に提出する方針を示した。
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20200220/KT200219FTI090024000.php
2月19日18時2分にNHK信州からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
町が去年公表した報告書には、保育士が現場の下見をしたと書かれていますが、警察は、実際には下見を行っていなかったとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20200219/1010012503.html
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の1コマ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。