2024年10月10日21時47分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
自衛隊基地などにある一部の給水管に汚水が混じり、飲み水などが汚染される危険性のあることが会計検査院の調べでわかった。
これらの給水管は、汚水排水管との間隔の確保などが不十分だった上、汚水排水管からの漏水に備えた保護措置も取られていなかった。
検査院の指摘を受け、防衛省は給水管の補修を行った。
防衛省は設計要領で、給水管は汚水排水管より上部に埋設して一定の間隔を確保するよう定めている。
この条件を満たさない場合には、給水管を保護する措置が必要となる。
ところが、検査院が2019~23年度の埋設工事を調べたところ、6防衛局管内にある基地などの給水管34か所は、いずれも汚水排水管と交差し、要領で定める条件を満たしていないのに保護措置が取られていなかった。
検査院は「条件を満たさない給水管をどう保護するのか、具体的な方法が定められていなかった」と指摘。
同省は8月、要領を改正し、ゴムシートなどで保護する方法を明記した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20241010-OYT1T50174/
(ブログ者コメント)
ザット調べところ、国交省や地方自治体などの規定は見つからなかったが、以下の情報が見つかった。
間隔については、圧力がかかった給水管に腐食などで穴が開いても、サンドブラスト現象で隣接配管に穴を開けないための決まりかと思われる。
(2023-12-04 建築 知のインフラ)
・・・
建築には欠かせないライフラインである、給水設備と排水設備。
埋設配管の配置には決まりがあります。
そのポイントを要約すると、
1)給水管と排水管が並行して埋設される場合には、原則として両配管の水平実行間隔を500mm以上とし、かつ、給水管は排水管の上方に設置する。
2)給水管と排水管が交差する場合は、給水管を上方に配置する。
となります。
地中内でのクロスコネクション防止の為の対策かと考えています。
それぞれの配管が漏れた状況となった場合、給水管が上にあれば、汚水が混入する危険性を下げられます。
・・・
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。