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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201611192041分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

11192159分に産経新聞westから、11201959分と11211950分にNHK長崎からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

19日午前11時45分ごろ、長崎市三京町の導水用トンネルの補修工事現場で「作業員が酸欠状態になっている」と119番通報があった。

警察などによると、30~50代の作業員4人が病院に運ばれ、東京都大田区の会社員Aさん(男性、36歳)の死亡が確認された。

ほかの3人は軽症だという。

 

長崎市発注の老朽化に伴う漏水対策の工事で、下請けの東京の防水工事業者が、浸水しないよう内壁に防水効果がある薬剤を注入するため、電気ドリルで穴を開ける作業などをしていた。

 

補修箇所を確認するため、事故前、4人とは別の作業員が様子を見に行き、戻ってきた際に「酸欠かもしれない」と、体調悪化を訴えた。

トンネル内にいた4人の体調も悪くなり、搬送された。

 

消防によると、発生から40分ほどで作業員の救出にあたった際、トンネル内の一酸化炭素(CO)濃度はおよそ700ppmと、中毒症状が出る高い値を示していた。

 

化学物質による中毒について啓発などを行う日本中毒情報センターによると、400ppm以上の濃度に数時間さらされると酸素不足などにより呼吸や循環器にも影響がでて、1000ppmを超えると非常に重い症状に陥り、5000ppmでは5分で死亡するケースがあるという。

現場では、ドリルや照明の電源としてガソリン式の発電機を使っていたといい、換気用の送風機も使われていたという。

 

しかし、換気が不十分な場所で発電機を使うと不完全燃焼を起こしてCOが発生する可能性があり、市上下水道局は、「坑内で発電機を使うことは、通常は考えられない」としている。

 

会社側が市に出していた工事の手順などが書かれた「施工計画書」にも、トンネル内で発電機を使うことは書かれていなかったという

 

警察は、発電機が原因のCO中毒の疑いがあるとみて、当時の状況を詳しく調べている。

一酸化炭素中毒の症状について、長崎大学病院救命救急センターの田﨑修センター長は、「まずは頭痛がひどくなって、吐き気やめまいといった症状がでてくる。症状が悪化すると意識を失ってしまう。一酸化炭素は無味無臭で気づきにくく、血液中のヘモグロビンとくっつくと体内の組織に酸素が運べなくなり、酸素不足の状態になることが一番怖い」と述べた。


そのうえで、作業員が救助されたトンネル内の現場で測定された700ppmのCO濃度について、「5分から10分の短時間なら大きな障害や中毒は起きないと思うが、2時間くらい作業をすれば700ppmに2時間をかけあわせて1400ppmの一酸化炭素にさらされたことになるので、死亡に至る濃度だった可能性がある」と指摘した。

 

このトンネルは、ダムから浄水場まで水を運ぶためのもので、幅1.8m、高さ2m、延長2.8km。

2005年から20年まで、ほぼ隔年で総延長300mの補修工事を行う計画で、今年度の工期は10月から来年2月まで。

10月13日から始まっていた。

 

現場は長崎市中心部から北西約15kmの山中で、19日は、入り口から約150mから180mにかけての30m区間で作業をしていた。

 

救急車など11台が出動し、周辺は一時騒然とした。

 

出典

トンネル補修中に酸欠、4人搬送 1人は死亡確認 長

http://www.asahi.com/articles/ASJCM4DKNJCMTIPE00G.html

『坑内で発電機が作動 CO中毒か 作業員「酸欠かもしれない」と訴え』

http://www.sankei.com/west/news/161119/wst1611190072-n1.html 

トンネル事故で警察が現場調査

http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5034558661.html?t=1479673806676

救出時CO濃度700ppm

http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5034579871.html?t=1479763130379 

 

 

 

(2016年11月28日 修正1 ;追記)

 

20161126852分に毎日新聞から、現場にはCO濃度常時計測器が置かれていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (本情報は、3日前に起きた下松市での事故とあわせた解説記事につき、別途、独立記事として掲載)

 

現場に空気ボンベや一酸化炭素(CO)の濃度を常時観測する機器が備えられていなかったことが、捜査関係者の話で分かった。

いずれの機器も、CO中毒を防ぐため、厚労省のガイドライン(指針)で設置が求められており、逸脱していた疑いがある。

 

 

 

(2017年1月14日 修正2 ;追記)

 

20161120日付と22日付の長崎新聞紙面に、下記趣旨のやや詳しい記事が掲載されていた。

 

市上下水道局が施工業者に確認したところ、作業前の酸素濃度に異常はなく、送風機はトンネルの外から内に向けて回し、換気をしていたという。

 

同局が入札前に参加予定業者に示した現場説明書の中で「トンネル内に発電機を持ち込まない」と明記していたことが、21日、同局への取材でわかった。

 

現場説明書には、工事内容や現場の情報などを示しており、業者は事前に確認して入札に参加する。

同局によると、安全対策の事項では、トンネル内の発電機使用に触れていなかったが、水質事故対策として「発電機など油流出の恐れのあるものを持ち込まない」と記載していた。

 

トンネル内には神浦ダムから手熊浄水場に送る水が通っており、発電機から燃料が流出し事故につながる恐れがあるためという。

 

 

 

(2018年1月13日 修正3 ;追記)

 

20181111833分にNHK長崎から、送風機は換気用でなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

長崎労基署が調べたところ、作業員らは事故当時、トンネルの入り口から160m付近の自然の換気が不十分な場所でガソリン式の発電機を使って作業していたが、現場に置かれていた送風機が換気用ではなく粉じんなどを除くためのものだったうえ、現場から離れた場所に設置されていたという。


このため同署は、ガスによる健康障害を防ぐために必要な措置をとらなかったとして、工事を請け負っていた東京・北区の「S防水工業」と、当時、施工や安全管理を統括する立場だった42歳の現場責任者を11日、労安法違反の疑いで書類送検した。


同署によると、この責任者は調査に対し容疑を認めているという。

 

出典

トンネルCO中毒事故で書類送検

http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5034287401.html 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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