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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201611201257分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

11202011分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

20日午前9時ごろ、宇都宮市高松町の「日光サーキット」で、ドリフト競技大会の練習走行をしていた車の右前輪が外れ、近くにいた埼玉県本庄市のピアノ講師のSさん(女性、35歳)を直撃した。

 

Sさんは、腰の骨を折るなどして意識不明の重体。

車を運転していた千葉県松戸市の中古車販売業のTさん(男性、36歳)は頭を打ち、軽傷だった。

 

警察や競技関係者によると、Sさんは事故車両とは別のチームのスタッフで、無線でドライバーに指示を出す「スポッター」だった。

コースから20m程度離れ、高さ約1mの壁や土を盛った土手で仕切られた場所にいた。

 

事故車両は、車を横滑りさせ始めたところで前輪が外れ、約50m先の壁の前に積まれたタイヤに衝突して止まったが、外れた前輪(重さ約10kg)は人の身長より高く跳ね上がり、高さ約1mの防護壁を越えてSさんを直撃したという。

 

競技関係者によると、車輪を保持するナックルが金属疲労で割れたのが原因とみられる。

車は大会前日に車検を受け、合格していた。

午前8時から走行練習が始まり、事故車両は、2回目の走行練習で事故を起こした。

 

大会を主催する会社の役員で大会競技長のIさん(43)は、「安全優先でいろいろ考えて対策をしてきたのに悔しい」と話した。

 

日光サーキットは、東北自動車道宇都宮インターチェンジから北に3km。

東北道や国道293号沿いの山あいにあり、ドリフト走行の大会やバイクのレースが開かれている。

 

出典

ドリフト競技でタイヤ外れ女性に直撃、重体 日光サーキット

http://www.sankei.com/affairs/news/161120/afr1611200011-n1.html 

ドリフト競技でタイヤ外れ女性にぶつかり重体

http://www.yomiuri.co.jp/national/20161120-OYT1T50081.html?from=ycont_top_txt

 

 

11202122分に産経新聞から、図解付きのより詳しい記事が下記趣旨でネット配信されていた。

1121日付で毎日新聞東京版朝刊からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

宇都宮市の日光サーキットで事故が起きたドリフト競技は、平成以降、サーキット場でドリフト走行の美しさを競うモータースポーツとして発展してきた。

 

時速100km以上でカーブを曲がる華麗さの半面、事故の危険とも隣り合わせで、安全管理が徹底されていたのか、改めて問われそうだ。

 

日光サーキットによると、重体となったSさんは、審査員のコメントを聞いて、無線でドライバーに伝える「スポッター」で、第1コーナーの外側に設置された審査員席近くに待機していたという。

 

この付近はコースから20m程度離れていたが、車両が曲がりきれずに突っ込んできた場合に備え、ダンプ用のタイヤと高さ約1mの壁を設けていたという。

 

警察などによると、現場は幅10~15mの直線道路。

左カーブ直前で右前輪が外れ、車は約50m先の壁に衝突。

タイヤは、50~60mバウンドしながら壁などを越え、台の上にいたSさんに当たった。

 

今回と同じ大会を開催したことがあるサーキット場関係者は、「うちで開催した際、主催者が特設した審査員席の安全対策はネットを張っただけの簡易的なもので、仮にタイヤが跳んできた場合には、今回と同様の事故が起きる可能性があった」と打ち明ける。

 

日光サーキットのSマネジャーは、「タイヤが外れることは想定内だったが、あれだけの長い距離を転がって壁を越えてくることは想定外だった。さらなる安全対策を取って運営していきたい」と話した。

 

ドリフト走行は、かつて、暴走族や「ドリフト族」などの危険運転行為として知られたが、平成以降は、サーキット場で速度と運転技術を競うモータースポーツに発展。

13年から「D1グランプリ」というプロの全国大会が開催され、18年からは公道走行可能な車両による「D1ストリートリーガル」が始まっており、今回はこの大会だった。

 

事故を受け、大会は中止された。

 

出典

モータースポーツとして発展 安全管理に課題 タイヤ直撃事故のドリフト競技

http://www.sankei.com/affairs/news/161120/afr1611200020-n1.html 

外れたタイヤに当たり女性重体 宇都宮のサーキット

http://mainichi.jp/articles/20161121/ddm/041/040/118000c 

 

 

 

(2016年12月5日 修正1 ;追記)

 

20161241542分にNHK宇都宮から、女性が死亡したという記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

サーキット場事故の女性が死亡

http://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/1096029811.html?t=1480883497860

 

 

 

(2020年8月8日 修正2 ;追記)

 

202085922分に毎日新聞からは、金属疲労で部品が折れたことが原因、前日の練習で異常があったが整備担当は後輪しか交換しなかったという下記趣旨の記事が、当時の現場写真付きでネット配信されていた。

 

栃木県警捜査1課は、千葉県松戸市の中古車販売店経営の男性運転手(40)と、整備を担当した埼玉県越谷市の無職の男性(53)の2人を、近く業務上過失致死容疑で書類送検する方針を固めた。

捜査関係者への取材で判明した。 

 

整備担当の男性は、運転手が事故前日の練習走行で異常を訴えたため、後輪のシャフトやタイヤを交換したが、外れた右前輪は確認しなかったという。

 

運転手はそのまま走行し、安全な状態を確認する義務を怠ったという。

 

県警は事故原因を調べるため、大学教授ら専門家に鑑定を依頼した。

 

車の構造やタイヤの脱輪状況などについて調査した結果、車輪を固定する部品が金属疲労で折れていたことが判明。

これにより車輪が脱落した可能性が高いと結論づけた。

 

県警は点検が不十分だったとみている。

 

https://mainichi.jp/articles/20200805/k00/00m/040/011000c 

 

 

871640分にNHK栃木からは、ドライバーと整備担当者が書類送検されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

警察によりますと、専門家に鑑定を依頼するなどして車両を調べたところ、タイヤと車体をつなぐ部品が金属疲労で折れたためタイヤが外れたことが分かったということです。


また、事故の前日にドライバーがタイヤに異常を感じたため、同じチームの整備の担当者が右後ろのタイヤなどを交換していましたが、外れた右前のタイヤについては何も対応していなかったということです。


このため、警察は部品の金属疲労を見逃した整備不良が事故につながったとして、ドライバーだった40歳の男性と整備を担当していた53歳の男性を7日、宇都宮地方検察庁に書類送検しました。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20200807/1090007478.html

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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