2016年11月19日付で大分合同新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月19日付で毎日新聞大分版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後1時半ごろ、大分市府内町のT本店地下1階の総菜売り場から出火し、同40分ごろに市消防局が火災報知機の火災信号を受信した。
さらに直後に、従業員が「地下の焼き鳥屋の天井まで火が上がっている」と通報した。
警察などによると、天井のダクト付近から出た煙が同階に充満。
館内にいた買い物客約1000人と従業員約800人が屋外に避難した。
焼き鳥店のアルバイト従業員女性2人(10代と20代)が煙を吸い、市内の病院に運ばれた。命に別条はない。
警察によると、午後3時ごろに消えた。
地下1階にいた関係者が「調理中の火がいつもより高く上がっていた」と話しており、焼き鳥店の調理場が火元とみて調べている。
調理場のダクトには50cm四方のセラミックのフィルターが付いており、「火が入らないようにしている」という。
月1回程度交換しているが、油が付着するなどして煙が出る可能性はあるという。
T本店は、地上8階、地下2階。
地下1階は、総菜などのテナントが入っている。
同社によると、午後1時半ごろに、食品売り場のテナント従業員が煙に気付いた。
ダクト付近の初期消火をし、館内の客の避難誘導をした。
地下1階は約7000m2。
火元付近の防火用シャッターを下ろしたため、煙が広がったのは「200m2くらい」との認識を示した。
客と従業員の避難が完了したのは、約30分後。
同社は、「年2回訓練をしており、無事に避難誘導できたのは何よりだった」とした。
社長は、「原因を究明し、できる対策を実施する」と話した。
T本店、隣接するT会館は、火災の影響で同日の営業を中止した。
火災で営業を取りやめたのは、1936年の創業以来、初めてという。
消火活動などのため、T本店周辺の市道が最大約1時間40分、通行止めとなった。
買い物客でにぎわう昼下がりの大分市中心部は、騒然となった。
現場のT本店は火災を知らせるサイレンが鳴り続け、一帯には何かが焼けたような臭いが漂う。
店の外に避難した人たちは,不安げに肩を寄せ合った。
「白い煙は出ていたが、火が見えないので安心していた。でも、次第に黒い煙に変わり、通路をはうように周囲に広がった。焼き鳥店の調理場にいた従業員がせき込みながら出てくるのが見えた」。
火元とみられる地下1階にいた従業員女性(60代)は、こう証言した。
同階で働くアルバイトの女性(21)は、「防火シャッターが下りて火災に気付いた。お客さんを避難させた後、『レジのお金だけ持って逃げて』と言われ、みんなでお金を集めて外に出た。バッグなど持ち物は置いてきてしまった」。
館内にいた約1800人は階段から避難。
近くの無職女性(91)は、「足が悪く、従業員に抱えてもらった。火事が大ごとにならなくて良かった」と話した。
T本店周辺は、避難した人で大混雑。
社員が、「本日の営業は終了しました」とハンドマイクで知らせて回った。
火災を知らずに買い物に来た人たちは、驚いた様子で引き返していた。
大分バスは交通規制や渋滞の影響で、T本店前を発着する路線バス、高速バスが、最大約40分遅れた。
Tは、18日夕、社長らが本店で会見し、「お客さま、近隣の皆さま、関係者の皆さまに多大なご迷惑をお掛けしました」と頭を下げた。
本店は「安全確認ができた」として、19日に営業を再開する。
ただ、火災が起きた地下1階は、原因調査の結果を踏まえて判断するという。
出典
『Tデパート火災周辺騒然 1800人が避難 大分市府内町』
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2016/11/19/JD0055211069
『火災 T本店 2人病院搬送、買い物客ら1800人避難』
http://mainichi.jp/articles/20161119/ddl/k44/040/270000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。