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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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(1/3から続く)

 

2018962019分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

タンカーは、なぜ、あの場所にいたのか。

どうして衝突を防げなかったのか。

 

乗組員11人を乗せたタンカー宝運丸は、台風が四国に上陸する前日の3日午後1時半、関空がある人工島と連絡橋、対岸の陸地に囲まれた海上にいかりを下ろした。

約2km北に連絡橋があった。

 

運航会社「Tサンマリン」によると、紀伊山地や関空島の陰で、少しでも風を防ぐ狙いだったという。

 

宝運丸は、その直前の3日朝、積んでいたジェット燃料を関空に荷揚げし、翌4日朝に大阪府高石市の製油所で、燃料をまた積み込む予定だった。

 

だが、積み込みは台風のために5日に延期され、4日も同じ場所で停泊を続けることにした。

荷揚げして空荷になった代わりに、船内のタンクには海水を詰めて、重しにしていた。

 

重さ2.5トンのいかりと長さ195mの鎖が海底にひっかかりやすいように、海図を確認して、水深が約15mと浅く、海底が粘土質の場所を選んで停泊していたという。

 

4日正午ごろ、台風は非常に強い勢力を保ったまま四国に上陸。

関空周辺でも、猛烈な風が吹き荒れた。

運航会社によると、4日午後0時半ごろ、船の風速計が秒速20mを超えた。

 

風上に船首を向けて停泊していた宝運丸は、メインエンジンを動かして前進方向にスクリューを回し、流されないように備えた。

ブリッジ(船橋)の船員を3人から5人に増やして、見張りを強めた。

 

しかし、午後1時ごろ、海上保安庁大阪湾海上交通センターから船舶電話で、「走錨(そうびょう)している(流されている)」と注意された。

 

宝運丸はエンジンの出力を上げ、踏みとどまろうとした。

午後1時半ごろには全速運転にした。

海保から再度注意の電話がきたが、もう耐えられなかった。

 

連絡橋までの距離が30~40mに迫り、船橋にいた船長ら5人は下層の居住区に避難。

南側からの風に押し流されて速度を上げた船体は、午後1時40分ごろ、連絡橋に激しく衝突した。

 

気象庁によると、関空島で観測史上最大の最大瞬間風速58.1mを記録したのは午後1時38分。

ちょうど衝突をしたころだった。

 

万が一、強風で流されても、連絡橋に衝突しない場所に停泊する選択肢はなかったのか。

 

運航会社の幹部は、「停泊地点は、乗組員の安全確保に最適な場所を、船長の判断で選んでいる。言い訳にしかならないが、船が流されるとは思わなかった」と話した。

 

出典

関空連絡橋にタンカー衝突なぜ 踏みとどまろうとしたが

https://www.asahi.com/articles/ASL964DGQL96PTIL00X.html アカスミ

 

 

99924分に読売新聞からは、船長は海保推奨区域外に投錨していることを認識していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

船長は、停泊していたのは荒天時に避難するよう推奨されている海域の外だと認識していたが、「安全だと思った」と説明しているという。

 

海保によると、関空周辺では、いかりを下ろしたまま流される「走錨」が過去に多発。

 

島に座礁する危険があるため、海保は、台風接近時などに「関空島の岸から原則3マイル(約5.5km)以上離れた場所」に避難するよう、注意喚起している。

法的な義務はない。

 

出典

船長「安全と思った」「走錨」多発の関空周辺

https://www.yomiuri.co.jp/national/20180909-OYT1T50010.html

 

 

961413分に読売新聞からは、孤立状態となった関空から乗客が脱出する手段が2つ確保されたが情報不足もあって脱出は混乱を極めたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

台風21号の影響で約8000人が孤立した関西空港からの島外移送は6日午前にほぼ終わったが、5日深夜には対岸の鉄道駅などが、帰宅困難になった旅行客らであふれた。

 

駅周辺で野宿したり、輸送先の神戸空港で一夜を明かしたりする人もおり、関空側の対応に憤りの声があがった。

 

旅行客らは、対岸へ向かうバスや神戸空港へ行く高速船で脱出したが、対岸との間をつなぐ連絡橋がタンカー衝突の影響による車線規制で渋滞したほか、高速船の数も足りず、輸送に時間がかかった。

 

バスが向かった南海電鉄泉佐野駅(大阪府泉佐野市)には、終電前後もバスが次々と到着。

駅周辺は一時、500人ほどが滞留し、タクシー乗り場に長い列が出来た。

 

終電に間に合わずに野宿した滋賀県内の男性(62)は、「状況説明がないので、とにかくバスに乗ったが、近くに宿もなかった。深夜に放り出されるなんて」と疲れた様子だった。

 

・・・・・

 

運営会社「関西エアポート」の山谷社長は、6日に開いた記者会見で「多大な迷惑をかけ、おわび申し上げたい」と頭を下げて謝罪。

「防災センターが水没し、館内放送が使えなかったため、情報を十分に伝えられなかった。そうした際の別の伝達手段を用意しておくべきだった」と述べた。

 

出典

『「ストレスたまった」憤る声も…関空社長は謝罪』

https://www.yomiuri.co.jp/national/20180906-OYT1T50053.html?from=ytop_ylist 

 

 

 

 

      (3/3へ続く)

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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