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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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941530分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

4日午後1時半ごろ、関西空港と対岸を結ぶ連絡橋に、タンカー「宝運丸(ほううんまる)」(全長89m、2591トン)が衝突した。

 

海保によると、タンカーは積み荷の航空燃料を関空に下ろしたあと、連絡橋南側の海上でいかりをおろして停泊していたが、台風の風に流されたという。

 

乗組員11人にけがはなく、タンカーの燃料の流出もないという。

 

宝運丸が衝突したのは関空側から20m付近で、船体の右舷側が連絡橋と並行の状態でぶつかった。

ブリッジが連絡橋にめり込み、連絡橋の一部がひしゃげるようにして壊れた。

 

出典

全長89mのタンカー、関空連絡橋に衝突 強風で流され

https://www.asahi.com/articles/ASL94532ZL94PTIL023.html 

 

 

941531分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

連絡橋は関空と対岸のりんくうタウンを結び、全長3750m。

上部に道路、下部に鉄道やガス、水道などが通っている。

 

出典

『タンカー流され衝突、関空の連絡橋が破損 乗組員11人が船内に取り残される』

http://www.sankei.com/west/news/180904/wst1809040062-n1.html 

 

 

96日付で毎日新聞東京版からは、タンカーは衝突30分前から漂流し始めたなど下記趣旨の記事が、漂流経路の図解とともにネット配信されていた。

 

タンカーが衝突までの約30分間、漂流していたことが明らかになった。

タンカーに搭載されている船舶自動識別装置(AIS)が記録しており、時速8km程度で衝突したとみられることも分かった。

 

海保は、タンカーが漂流中に制御不能に陥ったとみている。

 

AISは船の位置や速度などを自動送信する装置で、500トン以上の船舶などに搭載が義務付けられている。

 

このデータを公開するマリントラフィックによると、4日正午ごろに衝突地点の約2km南で停泊していたタンカーは、風が強まり始めた午後1時過ぎから北へ流され始めた。


その約30分後、時速8km程度で連絡橋にぶつかったとみられる。

 

海保によると、タンカーは航空燃料を関空に荷揚げした後の3日夕から、いかりを下ろして停泊。

タンカーは漂流時にエンジンを始動させており、衝突を回避しようとしていたという。

 

気象庁によると、関空では4日午後1時に最大瞬間風速37m、同40分に観測史上最大の58.1mを記録。

 

海保関係者は、「強風で一度漂流し始めると、操縦して立て直すのは難しく、なすすべがなかったのではないか」と話している。

 

出典

『台風21号 衝突タンカー30分漂流』

https://mainichi.jp/articles/20180906/ddm/041/040/192000c 

 

 

96910分に日本経済新聞電子版からは、海保は荒天時の停泊は関空から5.5km以上離れるよう推奨していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

タンカーは、3日午後に関空で航空機燃料を陸揚げし、東に約2.4km移動し、約2.5トンのいかりを下ろして停泊。

4日午後1時ごろには暴風で北に流され、連絡橋に衝突した。

 

海保によると、関空島一帯の海底は砂地で、いかりを下ろしても強風により船が流される「走錨(そうびょう)」が起こりやすい。

 

同庁は、走錨による関空島への座礁を防ぐため、荒天時に関空島周辺に停泊する場合、同島から約5.5km以上離れるように、周辺海域を航行する船舶に警戒を呼びかけていた。


専門家によると、タンカーは暴風で走錨の状態に陥った可能性がある。

 

法律で義務付けられてはいないが、同庁担当者は「周辺の海域では走錨が相次いでおり、安全確保のために守ってもらいたい措置」としている。

 

一方、タンカーを運航する「Tサンマリン」(東京都港区)は、6日までに船長に聞き取りを行った。

 

船長は聞き取りに対し、停泊位置は水深15mと浅く、地質が粘土質のため、いかりが止まりやすいと考えたと説明。

船体が風から守られるよう、関空の建物付近が望ましいなどと判断したという。

 

同社は、海保の推奨する避難海域を船長が把握していたかは不明としている。

 

出典

『関空衝突のタンカー、海保推奨の海域外に停泊』

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3504341006092018AM1000/ 

 

 

961653分にNHK関西からは、付近には50隻ほど停泊していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

当時、付近にはおよそ50隻の船が停泊していたが、風が強まった午後1時ごろ、船の航行の管制を行っている第五管区海上保安本部の大阪湾海上交通センターが、「宝運丸」が流され始めていることに気付き、船舶電話で注意を呼びかけたという。


しかし、その後も流され続けていたことから、およそ30分後にも再び注意を呼びかけたが、船は午後1時45分ごろ、橋に衝突したという。


呼びかけに対し、「宝運丸」からは応答があったということで、海保は、流されていることを認識していたものの、回避できなかったとみて、当時の対応などを調べている。

 

出典

タンカー衝突前に海保が2度注意

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180906/0006952.html 

 

 

    (2/3へ続く)

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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