2018年9月5日16時28分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
台風の影響で、神戸市の沿岸部では高潮でコンテナが流されるなどの被害が相次ぎ、市が確認を進めている。
このうち、神戸市東灘区の人工島、六甲アイランドでは、海沿いに置かれていたコンテナの多くが高潮で流され、中には街路灯を押し倒すように横たわっているコンテナも見られた。
また、電気設備工事の会社が倉庫として使っていたコンテナは200mほど流され、片側2車線の道路の一部をふさぐような形になっていた。
コンテナの多くは縦が12m余り、横が2.4m余り、高さがおよそ2.6mある。
神戸市によると、高潮の影響で、市内では少なくとも43個のコンテナが海に流されたという。
また、流されたコンテナが道路にあるという情報も相次いで寄せられているということで、市が確認を進めている。
出典
『神戸 高潮でコンテナ多数流出』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180905/0006866.html
9月5日20時54分に朝日新聞からは、コンテナ内のマグネシウムが海水と反応して出火したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
台風21号による高潮で海水につかった車両やコンテナから出火する火災が、神戸市や兵庫県西宮市の沿岸地域で相次いだ。
神戸市東灘区の人工島・六甲アイランドでは、台風通過から丸1日が過ぎた5日午後5時すぎ、コンテナ5個が爆発音とともに炎上。
警察によると、積み荷はマグネシウムなどで、海水と反応した可能性がある。
5日未明にも、近くで別のコンテナが燃えた。
出典
『高潮で浸水したコンテナや車、火災相次ぐ 兵庫の沿岸部』
https://www.asahi.com/articles/ASL9563YYL95PIHB030.html
(2018年9月21日 修正1 ;追記)
2018年9月18日18時4分にNHK兵庫から、2週間経ってもマグネは燃え続けているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月5日、神戸市東灘区の人工島六甲アイランドで、岸壁近くに置かれたコンテナから出た火が、あわせて13個のコンテナに燃え広がった。
消防によると、コンテナの中には、水と反応して爆発する危険があるマグネシウムが入っていて、今月4日の台風21号による高潮の影響でコンテナが水につかったことが出火につながったとみられる。
マグネシウムの性質上、水を使っての消火活動が難しいことから、これまでは延焼を防ぐためにコンテナのまわりに砂を敷き詰めて空気を遮断するという方法で消火活動を続けていた。
しかし、2週間たっても火を消し止めることはできず、19日以降は、専門家らの助言も受けて、マグネシウムの一部をコンテナから取り出し、燃え尽きさせる方法への変更を検討しているという。
消防によると、中に入っていたマグネシウムの量は、3つのコンテナであわせておよそ60トンにのぼり、完全に火を消し止めるには、なお時間がかかる見通しだ。
出典
『コンテナ火災2週間 依然消えず』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20180918/2020001794.html
(ブログ者コメント)
ナレーションでは、「マグネシウムの一部を少しずつ取り出して・・・」と説明していた。
(2018年10月9日 修正2 ;追記)
2018年10月5日13時4分に朝日新聞からは、マグネは粒状だった、その後の雨でいまだ消火にてこずっているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防によると、火災は台風が過ぎた後の5日午前3時45分ごろ、六甲アイランドの国際コンテナターミナルで発生した。
出火原因は不明だが、これまでにコンテナ16個が焼けた。
うち3個には、袋に小分けされた粒状のマグネシウム計66トンが保管されていた。
消防は当初、コンテナの中身を把握できていなかった。
泡状の薬剤をまいて消火にあたったが、薬剤に含まれていた水分とマグネシウムが反応し、出火の約3時間後には、「ボン」という大きな音とともに爆発が起きた。
その後、乾燥した砂をかぶせて水分を吸い取る方法も試みたが、作業中に雨が降り、逆に砂が雨を吸ってしまった。
家具などが入ったその他のコンテナは9月11日に鎮火。
だが、同月末の台風24号でも強い雨が降り、マグネシウムが入った3個は、その後もくすぶり続けている。
現在、重機でマグネシウムを少しずつかき出す作業を進めているが、時折、強い炎が噴き出る状態が続き、鎮火が見通せないという。
総務省消防庁の危険物保安室の担当者は、「禁水性物質の入ったコンテナを高い所に移したり、密閉性の高いもので保管したりするなど、風水害対策を徹底することが、今回の火災の教訓ではないか」と話した。
出典
『コンテナ火災、台風後1カ月鎮火せず 放水で爆発の恐れ』
https://digital.asahi.com/articles/ASLB303GWLB2PIHB028.html?rm=408
(2018年10月28日 修正3 ;追記)
2018年10月27日7時40分に読売新聞から、燃えていたのはマグネと石灰の混合物で51日ぶりに鎮火したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸市は26日、台風21号で高潮被害を受けた六甲アイランド(東灘区)で発生したコンテナ火災が51日ぶりに鎮火したと発表した。
水をかけると爆発の恐れがあるマグネシウムと石灰の混合物が入っており、消火作業が長引いていた。
消防によると、火災は9月5日に発生。
混合物を積んだコンテナ3個が高潮で海水につかって出火し、住宅建材などが入った周りのコンテナ14個に延焼した。
6日後に、延焼したコンテナの火は消えたが、混合物については、砂をかけて温度を下げ、完全に安定化させてから回収する作業を続けていた。
出典
『神戸のコンテナ火災、砂かけ続け51日ぶり鎮火』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181026-OYT1T50146.html
10月26日付で神戸市から記者発表された資料には、以下の記載があった。
マグネシウム混合物:マグネシウムの粉末と石灰(酸化カルシウム)
『六甲アイランドコンテナ火災の鎮火について』
http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2018/10/20181026913002.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。