2018年9月6日0時57分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府泉南市新家では、5日、電柱9本が根元から折れて道路をふさぎ、周辺が停電していた。
近くの奥田さん(男性、74歳)によると、4日午後1時半ごろ、「バーン、ダーン、ドーン」とたたきつけるような音とともに突風が吹いた後、電柱がゆっくり倒れたという。
「1961年の第2室戸台風の時より、風が強かった」
関西電力によると、今回の台風では、近畿6府県と福井、三重両県の一部で、延べ218万戸余りが停電。
6日午前0時時点で31万戸超の停電が続いた。
▽強烈な風で電柱が折れたり、電線が切れたりした
▽電柱の変圧器に飛来物があたって壊れた
などが主な原因で、少なくとも581本の電柱に被害が出たという。
大阪管区気象台によると、4日の最大瞬間風速は、関西空港で58.1m、大阪府熊取町が51.2m、堺市で43.6mで、いずれも観測史上最大を記録。
大阪市では47.4m、和歌山市でも57.4mを観測した。
関電は、風速20~40mの風に耐えられるよう、電柱の強度を設計しているが、関電の担当者は「想定外の強い風が吹き続け、停電が広範囲になった可能性がある」とみる。
変電所から各戸に電気を送るルートは設計上それぞれ一つで、迂回ルートはない。
関電は7日中の復旧を目指すとしているが、飛来物が道路をふさぎ、復旧作業が遅れている地域もあるという。
病院や早期復旧が難しい地域は、計約50台の電源車で対応するという。
防衛大学校の小林文明教授(気象学)は、広域停電対策について、「電柱はどこにでもあり、風速60m以上の台風対策を設計するのは困難。飛散物を少なくするなど、大都市の設計をどうするか考えないといけない」と話した。
出典
『電柱折れる風害「大都市が初めて経験」 対策に難しさも』
https://www.asahi.com/articles/ASL955GVJL95PTIL03G.html
9月5日11時42分に朝日新聞からは、停電による影響などが下記趣旨でネット配信されていた。
「停電で長時間ご不便をおかけし、申し訳ありません」。
関西電力の岩根社長は5日午前、大阪市の本店で会見を開き、深々と頭を下げた。
強風で電柱が倒れ、送電設備が壊れるなどして、延べ約218万戸が一時停電。
自然災害での停電では、阪神・淡路大震災の260万戸に次ぐ規模で、岩根社長は「平成では圧倒的な災害」と述べた。
8000人体制で復旧に当たり、中国、四国、九州各電力にも計240人の応援を要請したという。
【病院でクーラー停止、トイレの水使えず】
大阪府貝塚市の市立貝塚病院では、4日午後1時半ごろから、約12時間にわたって停電した。
入院患者は約140人。
非常用の自家発電はあるものの、クーラーが停止し、職員が病室の窓を開け、こまめに水分を補給して回った。
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【役所も停電した】
岸和田市役所本庁舎は、4日午後2時過ぎから同日夜まで停電。
電話が1階の守衛室しか使えなくなり、「関電に電話がつながらない」などの停電の苦情電話が鳴りっぱなしだった。
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【信号停止も各地で相次いだ】
大阪府内では、約2000カ所の信号機で障害が発生。
大阪・ミナミの高島屋大阪店前の交差点は、5日正午になっても信号が復旧せず、通行人は警察官の誘導で横断した。
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出典
『停電の規模、阪神大震災に次ぐ「平成では圧倒的な災害」』
https://www.asahi.com/articles/ASL9533HXL95PTIL00R.html
9月9日5時39分に朝日新聞からは、電柱の被害状況など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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関西電力によると、和歌山県や京都府の山間部など約3万戸は、現場に向かう道路に倒木や倒壊した電柱があって、作業員が立ち入れない。
1995年の阪神・淡路大震災では1週間で停電が解消されたが、担当者は「震災は神戸市中心部などに被害が集中した。今回は被害が広範囲に及んだことも、長期化に影響した」と説明する。
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台風の被害を受けた電柱は、近畿6府県で800本を超えた。
電柱は最大で風速40mの猛烈な風にも耐えられる設計だったが、今回は飛来物が当たって、想定を超える力が加わったという。
関電の担当者は、「強風で飛ばされたトタン屋根や倒れた木が電柱や電線にひっかかり、想定の風速よりも、さらに大きな力が加わった」とみる。
対策としては、電柱の直径を太くしたり、電線を地中化したりする方法が考えられるが、いずれも工事のコストや地震のリスクなどの課題があるという。
担当者は、「飛来物への対応は、自社だけでは限界がある」と話した。
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出典
『近畿の停電、なぜ大規模化? 電柱・電線が思わぬ大被害』
https://www.asahi.com/articles/ASL98554TL98PTIL00C.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。