2018年9月6日7時8分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日に県内を通過した台風21号による浸水被害が大きかった神戸市東灘区の人工島・六甲アイランドでは、台風通過から一夜明けた5日午前から、工場や店舗の作業員らが高潮や風雨による被害状況の確認や復旧作業に追われた。
製品のほとんどが海水に浸るなど深刻な被害を受けた工場が多く、作業員らは「どこから手をつければいいか分からず、復旧の見通しが立たない」、「見当もつかない被害額だ」などと、不安の声をもらした。
運送会社「富士テクノトランス」では、輸出前の中古車数百台を保管していた海岸沿いの駐車場が高潮で浸水。
破損した中古車が何台も重なり合ったほか、一部の中古車が事務所に突っ込んで大破するなど、台風の生々しい爪痕が残された。
損傷した車を見てまわっていた同社従業員の菊池さん(35)は、「この光景を見た時、頭が真っ白になった。明日から復旧作業に取りかかるが、何から手をつけていいか分からない。このままでは商売にならない」と肩を落とした。
同社の近くにあるイタリアの高級車メーカー「フェラーリ」の販売店でも、一台数千万円の超高級車のほとんどが海水に浸かり、従業員らは疲れた表情でたまった海水をかき出した。
また、島内のコンビニなどの小売店でも、従業員が海水に浸って販売できなくなった商品の仕分けや汚れた店内の清掃作業に追われた。
被害状況を確認しようと各企業に立ち寄っていた神戸商工会議所の男性職員は、「ここまで大きな被害を受けているとは。災害復旧の支援金援助も検討したい」と話していた。
出典
『「見当もつかない被害額」 浸水被害の六甲アイランド 従業員らが復旧作業に追われる』
http://www.sankei.com/west/news/180906/wst1809060005-n1.html
9月6日18時20分にNHK兵庫からは、フェラーリ販売店の被害に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸市の沿岸部では、4日、神戸市付近に上陸した台風21号の影響で、各地で高潮による被害が相次いだ。
このうち、神戸市東灘区の人工島、六甲アイランドにある自動車販売店では、商品の「フェラーリ」51台が水につかった。
店では当時、入り口に土のうを置き、ブルーシートを張るなどの対策を取ったというが、店内に押し寄せた水は、およそ1mの高さに達したという。
この店は全国的にも珍しい「フェラーリ」の正規販売店で、1台が3000万円以上のものも多く、被害額は最大で10数億円にのぼる可能性もあるという。
「フェラーリ・ジャパン」によると、エンジン部分が水につかった車もあるということで、今後、1台ずつ被害の状況を確認したうえで、対応を検討するという。
出典
『高潮でフェラーリ51台浸水被害』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20180906/2020001701.html
(ブログ者コメント)
〇過去の高潮では問題なくても、今回の高潮では大きな被害が出た。
過去の安全は明日の安全を保証するものではないという、これも一つの事例だ。
〇危険予知レベルの話になるが、要警戒クラスの高潮情報が出された場合、可能ならば、海のそばにある車などは、高い場所に移動させておいたほうがよいのかもしれない。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。