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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2018921741分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

世界13カ国の水道水のほか、欧米やアジア産の食塩、米国産のビールに、地球規模の汚染が問題になっている微小な「マイクロプラスチック」が広く含まれていることを、米ミネソタ大などの研究グループが2日までに突き止めた。

 

水道水の検出率は81%と高く、ほとんどは繊維状で、繊維製品由来とみられる。

日本の水道水は調査していない。

 

マイクロプラスチックが人間の健康に与える影響は分かっていないが、研究グループは、「日常生活で避けられない水道水の汚染が世界に広がっていることは、大きな懸念材料だ」と警告している。

 

米国や英国、キューバ、インドなど14カ国で集めた水道水159サンプルを分析した。

 

イタリアを除く13カ国でマイクロプラスチックが見つかった。

米国のサンプルからは、最多となる1ℓ中、約60個を検出。

インドやレバノンも多かった。

 

形状は98%が繊維状で、平均の長さは0.96mm。

0.10mmのものもあり、フィルターで完全に除去するのは難しいとみられる。

ほかに、小さな破片やフィルム状のものもあった。

 

欧州、アジア、米国などの産地表示がある市販の食塩12種と、米国で醸造されたビール12種の全てからもマイクロプラスチックを検出。

米国のボトル入りの水3サンプルにも含まれていた。

 

米国人の標準的な消費量に基づくと、水道水と食塩、ビールから年間5800個のマイクロプラスチックを摂取する計算になる。

水道水由来が全体の88%を占めた。

 

汚染がどう広がったかは明確ではないが、繊維状のものは、化学繊維製の衣服から洗濯などを通じて大気中に飛散した可能性も指摘されている。

 

グループのマリー・コスース博士は、「人が口にするもののマイクロプラスチック汚染が深刻化している。プラスチックに含まれたり吸着したりした有害な化学物質が人体に与える影響などを詳しく調べる必要がある」とし、使い捨てプラスチック製品の削減が重要だと指摘した。

 

〔共同〕

 

出典

『微小プラ、世界の水道水に 食塩・米国ビールにも』

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34889340S8A900C1CR8000/ 

 

 

※調べたところ、同様な内容の記事が1年前にAFPから報じられていた。

 元記事にしては時間が隔たりすぎているが・・・?

 

2017971012分 AFP)

 

水道水から人の体内に入ってくるプラスチック粒子は、年間3000~4000個に上る恐れがあるとする研究結果が6日、発表された。

14か国で収集したサンプルに基づく結果だという。

 

プラスチック粒子を体内に取り込むことによる健康リスクは不明だが、過去には、害を及ぼす可能性のある化学物質や細菌がこれら粒子に吸収・放出される可能性があるとの研究結果も発表されている。

 

米ミネソタ大学と米ニューヨーク州立大学の研究チームによる調査を基に、NPO「オーブ・メディア(Orb Media)」が作成した報告書「Invisibles: The plastic inside us(目に見えないもの:人体内のプラスチック)」によると、対象となった水道水サンプル159のうち、「83%にプラスチック粒子が含まれていることが分かった」という。

 

研究の多くは、湖や川、海、大気などを対象にプラスチックごみ汚染の影響を調べたものとなっているが、実際に人が飲む水に光が当てられることは、これまでなかった。

水道水を対象とした今回に調査について、研究チームは世界初と主張している。

 

水道水サンプルの収集期間は今年の1~3月で、採取した場所はウガンダのカンパラ、インドのニューデリー、インドネシアのジャカルタ、レバノンのベイルート、エクアドルのキトの各首都、および米国と欧州7か国の複数の都市だ。

 

全てのサンプルは、米ミネソタ州ミネアポリスにあるミネソタ大で分析された。

 

分析の結果、見つかった粒子の大半は、長さが0.1~5mmのプラスチック繊維だった。

水道水1ℓに含まれる粒子は0~57個で、平均すると1ℓ当たり4.34個だった。

 

「水道水の単位体積当たりのプラスチック粒子密度が最も高かったのは北米で、最も低かったのは、総合的に欧州7か国だった」と、研究チームは記している。

 

 

【その他の飲食物からも摂取】

 

男性の場合、1日の飲料水摂取量として推奨されている3ℓを基準とし、飲み物をすべて水道水か水道水で作ったものにすると、毎日14個のプラスチック粒子を摂取する可能性があると、報告書の執筆者らは説明している。

 

女性では同2.2ℓの摂取で、1日当たり約10個の粒子を体内に取り込むことになる。

 

「この日々の粒子摂取量は、1年間では、男性で4000個以上、女性では3000個以上となる」と、研究チームは報告書に記している。

さらに、「これらのプラスチック粒子は、海塩、ビール、シーフード、その他の食品によって摂取される可能性のあるプラスチックに追加される」ことも指摘された。

 

1月に発表された研究では、欧州で甲殻類を食べている人の場合、それだけで年間最大1万1000個のマイクロプラスチックを体内に摂取している恐れがあるとされた。

 

研究チームは、潜在的な汚染源および汚染経路、そして人の健康リスクなどに関するデータをさらに収集するために調査を重ねる必要があると呼びかけている。

 

出典

微小プラ、世界の水道水に 食塩・米国ビールにも』

http://www.afpbb.com/articles/-/3142010 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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