2018年9月1日15時28分にNHK大分から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中津市にある認定こども園で、給食で出されたサバの塩焼きを食べた子どもを含む36人が皮膚の発疹などの症状を訴え、大分県はヒスタミンによる集団食中毒と断定し、食材の管理の徹底などを指導した。
大分県によると、31日、中津市にある認定こども園から、園に通う子ども33人を含む合わせて36人に、皮膚が赤く腫れるなどアレルギーの症状があると保健所に届け出があった。
保健所が調べたところ、昼の給食に出されたサバの塩焼きから、じんましんなどを引き起こすヒスタミンが検出された。
サバを納入してから加工するまでの過程で、温度管理が不十分だったために、ヒスタミンが増えた可能性があるということで、県は、ヒスタミンによる食中毒と断定して、こども園に対して食材の取り扱いや調理器具の洗浄の徹底などを指導した。
ヒスタミンは、保管する過程で増えた場合、調理時に加熱しても分解されないため、県は、魚を生のまま保存する際は低温管理を徹底するなど、注意を呼びかけている。
出典
『こども園でヒスタミン食中毒』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/20180901/5070001791.html
9月1日20時24分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
大分県は1日、同県中津市の認定こども園で、サバの塩焼きを食べた1~4歳の幼児33人と保育士3人の計36人が発疹などの症状を訴え、塩焼きから食中毒の原因となるヒスタミンを検出したと発表した。
15人が市内の病院を受診したが全員軽症で、快方に向かっている。
県は同園に、食材を衛生的に取り扱うよう文書指導した。
県によると、8月31日午前11時ごろ、幼児ら計80人が給食でサバの塩焼きを食べた。
約30分後、症状が現れ始めたという。
サバは同日午前9時すぎに市内の鮮魚店から仕入れ、園内で調理した。
出典
『サバの塩焼きで幼児ら36人食中毒 大分の認定こども園』
http://www.sankei.com/west/news/180901/wst1809010060-n1.html
(ブログ者コメント)
〇園が指導されたという点から考えると、鮮魚店ではなく、園での温度管理が不十分だったということかもしれない。
ただ、9時すぎに仕入れ、11時ごろに食べるまで、わずか2時間。
その程度の短時間でも、温度管理が不十分だと中毒を起こすという教訓的事例かもしれない。
〇ヒスタミンによる中毒は、今年6月にも札幌でサンマの干物を食べて発生している。(本ブログでも紹介スミ)
昔から、「サバはあたりやすい」と言われているが、それはアニサキス以外、このヒスタミンも原因なのかもしれない。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。