2018年9月3日0時58分に朝日新聞から、非常に強い台風が関西地方に向けて進行中という下記趣旨の記事が、台風進路予想図などとともにネット配信されていた。
非常に強い台風21号は2日、日本の南海上を北北西に進んだ。
気象庁によると、今年発生した台風の中では最も強い勢力で日本に接近する見通し。
4日には、勢力を保ったまま西日本から東海地方に上陸する恐れがあり、気象庁は暴風や大雨に警戒するよう、呼びかけている。
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出典
『今年最強の台風21号が接近 勢力保ち4日に上陸の恐れ』
https://www.asahi.com/articles/ASL9254GQL92UTIL00Y.html
9月4日10時25分に京都新聞からは、非常に強い台風に備え、近畿圏の鉄道が予告運休になったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
非常に強い台風21号の接近に備え、京都府内と滋賀県内の公立学校や商業施設は3日、早期に休校や休業を決めるなどした。
JRなど通勤通学の足が運休を発表したことを受け、外出を控える動きが広がる。
先月の台風20号を上回る暴風が見込まれることから、各機関とも警戒を強めており、都市機能がまひする恐れもある。
鉄道事業者による早期の運休判断について、災害リスク管理に詳しい京都大防災研究所の多々納裕一教授(防災経済学)に聞いた。
【「会社は平常運転」とはいかない】
Q.鉄道事業者による「予告運休」のメリットは。
A.早い段階で電車の運休を把握できれば、私たちは自分が取るべき行動を事前に、余裕を持って決定することができる。
突然、電車が動かなくなる場合と違い、社会的な混乱は少なくなる。
Q.利用者からは賛否ある。
A.電車を止めれば、鉄道事業者の収入は減る。
それでも運休とするのは、台風のさなかに運行して重大事故が起きたり、死傷者が出たりするリスクを勘案してのこと。
運休判断により、早期の復旧につながれば,社会的損失を小さくすることもできる。
Q.社会は、今後、どう対応すべきか。
A.企業や自治体、学校などが、鉄道事業者の判断に連動した形で、休校、休業などの意思決定を行う必要がある。
出勤可能な社員が限られることが予測できるのに、会社自身が平常運転というわけにはいかない。
少ない人員で優先的に取り組むべき業務は何かといったことを整理していく必要がある。
出典
『台風で鉄道「予告運休」利用者から賛否も、専門家はこう見る』
https://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20180904000033
9月5日付で毎日新聞からは、台風上陸後、関西地方で甚大な被害が出たという下記趣旨の記事が、関空の被害写真付きでネット配信されていた。
※主だった被害は別記事として掲載。
台風21号は四国や近畿地方を縦断し、4日夜に日本海に抜けた。
広範囲に暴風雨をもたらし、毎日新聞の集計では、大阪府と滋賀県、三重県で7人が死亡した。
最大瞬間風速が観測史上最大の58.1mを記録した関西国際空港では、強風で流されたタンカーが空港連絡橋に衝突し、橋の一部が破損。
滑走路やターミナル周辺が高潮で浸水し、利用客ら3000人以上が取り残されている。
気象庁によると、台風は4日正午ごろ、非常に強い勢力を保ったまま徳島県に上陸。
午後2時ごろには神戸市付近に再上陸。
近畿地方を縦断し、午後5時までに四国や近畿を中心に、全国60地点で最大瞬間風速の記録を更新した。
非常に強い勢力のままの上陸は、死者・行方不明者48人を出した1993年の台風13号以来、25年ぶり。
今夏は台風の発生が例年より多く、6~8月で18個発生。
統計が残る51年以降、94年と並び最多タイとなった。
関西エアポートなどによると、関空島では午後2時ごろから潮位が高まり、2本の滑走路のうち南東側のA滑走路(全長3500m)のほぼ全域と、第1ターミナルビルの地下に浸水。
駐機場も海水につかり、飛行機や作業車両にも被害が出ている。
B滑走路と第2ビルは無事という。
連絡橋は封鎖されており、利用客らはターミナル内で夜を明かす。
復旧のめどは立っていない。
交通やライフラインへの影響も相次いだ。
JRや私鉄各線は、昼ごろから全面運休。
東海道・山陽新幹線も、広域で運休した。
台風21号に伴い、近畿地方を中心に各地で高潮が発生し、6地点で過去最高を一時的に超過した。
関西国際空港がある大阪府では潮位329cmを観測し、死者194人を出した第2室戸台風(1961年)時の過去最高潮位293cmを超えた。
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高潮は地形の影響も受け、V字形の湾で高くなりやすい。
大阪湾は国内でも高潮が起こりやすい条件を備える危険な地域の一つとされる。
出典
『台風21号 直撃 関空水没 連絡橋に船衝突、不通 3府県7人死亡』
https://mainichi.jp/articles/20180905/ddm/001/040/161000c
(2/2に続く)
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。