2018年9月4日13時15分にNHK神奈川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし7月、横浜市で住宅の改修工事をしていた建設会社の作業員が熱中症の症状で死亡したことについて、横浜西労基署は、熱中症を防ぐための十分な対策を取っていなかったとして、この会社と61歳の社長を、労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、大和市の建設会社「Yエンジニアリング」と61歳の社長。
同署によると、ことし7月14日、横浜市瀬谷区で住宅のベランダの工事をしていた58歳の男性作業員が熱中症の症状で倒れ、病院に搬送されたが、その後、死亡した。
この日の横浜市内は最高気温が35.8℃の猛暑日だったが、会社では、作業員にスポーツドリンクや塩あめを配って塩分を補給させるといった、熱中症予防の十分な対策を取っていなかったとして、労安法違反の疑いが持たれている。
調べに対し、社長は容疑を認め、「水分や塩分の補給は作業員に任せていた」と話しているという。
同署によると、熱中症対策を取らずに会社が書類送検されるのは、ことしは全国で初めてだという。
今シーズンは記録的な猛暑となり、残暑も続くとみられることから、同署は、工事現場などでは熱中症対策を行うよう呼びかけている。
書類送検された61歳の社長は、NHKの取材に対し、「熱中症対策が現場任せになり、作業員を守れなかったことに責任を感じている」と話した。
会社では、今回の事故のあと、気温が30℃を超えた場合はこまめに休憩を取り、1時間以上連続して作業を行わないという再発防止策を講じたという。
出典
『熱中症死亡で建設会社を書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20180904/1050003862.html
9月3日15時34分に神奈川新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
書類送検容疑は7月14日、横浜市瀬谷区の個人宅のベランダ改修工事を実施する際、男性作業員2人に対し、高温時に義務付けられている塩分提供を怠った、としている。
2人のうち58歳の男性は病院に救急搬送され、熱中症による多臓器不全で、2日後の16日に死亡した。
同署によると、作業当日の横浜市の最高気温は35.8℃、湿度は56%だった。
2人は午前8時半から作業を始め、死亡した男性は午後0時半ごろに倒れて搬送された。
現場では、ペットボトル入りの水を用意して休憩を取るなどしていたが、屋外の炎天下で服装の通気性も悪かったという。
出典
『今夏全国初、作業員の熱中症死亡で書類送検 横浜西労基署』
https://www.kanaloco.jp/article/358090/
(ブログ者コメント)
今夏、作業中の熱中症死亡事故は、8月に長崎県松浦市の工場でも起きている。(本ブログ掲載スミ)
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。