







2019年4月20日20時50分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸市は20日、中央区役所で、自分の住民票を申請した女性に、誤って別の男性の住民票を交付するミスがあったと発表した。
同市は両者に経緯を説明し、謝罪した。
同市市民課によると、この女性は19日、転入届を出すために同区役所を訪れ、合わせて住民票も申請した。
その際に発行端末を操作した女性職員が、直前に処理した別の男性のデータを誤って選び、住民票を発行。
窓口で住民票を手渡した男性職員も、間違いに気付かなかったという。
同市がその後のチェックで誤交付に気付き、女性に連絡。
誤った住民票を回収し、正しいものを交付した。
同課の担当者は、「発行に関わった職員2人のチェックが不十分だった。確認を徹底させる」としている
出典
『別人の住民票を誤交付 職員が端末誤操作、チェック担当も気付かず 神戸』
https://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/201904/0012260589.shtml
(ブログ者コメント)
〇「市がその後のチェックで気付き、女性に連絡し回収」という報道から考えると、受け取った際に女性も確認しなかった可能性がある。
もしそうだったとすれば、発行者、手渡し者、そして申請した本人という、3つのエラーが重なったことになる。
こういった単純事例で、ダブルエラーならしばしばあるが、トリプルエラーは珍しい。
〇他に情報がないか調べていたところ、神戸市では先月にも住民票交付ミスがあったという報道が見つかった。
2ケ月続けて同じようなミスが起きたのに、なぜかメディアは冷静だ。
(2019年3月26日23時46分 朝日新聞)
神戸市が今月上旬、家庭内暴力(DV)の被害を訴えている女性の住民票を、加害者とされる元夫側の弁護士に誤って交付していた。
被害者を保護するため、住民票の交付には制限がかかっていたが、依頼主が元夫の関係者ではないかを確認しなかったという。
市は女性に謝罪した。
市によると、裁判所への提出資料として、弁護士から郵送で住民票の交付請求があった。
依頼主の欄が空欄で、本来は依頼主と女性の関係を弁護士に確認すべきだった。
だが、同じ日に公的機関から受けた別人の申請と混同し、確認せず交付。
DV被害者のため慎重な扱いを求める注意書きを付けたという。
弁護士は注意書きを見て市に問い合わせており、DV被害を知らずに請求した可能性がある。
市は住民票を回収し、元夫に情報を伝えないよう弁護士と確認したという。
出典
『DV被害女性の住民票、元夫側の弁護士に誤交付 神戸市』
https://www.asahi.com/articles/ASM3V64WNM3VPIHB01Z.html
2019年4月18日22時14分に毎日新聞から下記趣旨の記事が、現場の見取り図と写真付きでネット配信されていた。
福岡県新宮町の小学校前の県道に停止線を模した白線を引いたとして、福岡県警が昨年7月、同校の50代の男性校長を道交法違反(道路における禁止行為)容疑で福岡区検に書類送検していたことが、県警への取材で明らかになった。
校長は容疑を認め、略式起訴され、福岡簡裁は同8月1日付で罰金4万円の略式命令を出した。
県警によると、現場の県道は小学校の入り口に続く上り坂と合流しており、すぐ近くの交差点の信号機が赤になると、合流部まで車が連なることがある。
このため校長は、昨年3月、信号待ちの車が合流部の手前で止まるように、本来の停止線より約15m手前にスプレーで白線を引いた。
白線は道路を管理する県が消したが、光の当たり具合によっては、現在も浮かび上がって見える。
校長は町教育委員会に、「職員の車や坂道を走り下りた児童が信号待ちの車に衝突する危険があると思い、白線を引いた」と説明したという。
町教委は校長を口頭注意としており、「法令順守の指導を徹底したい」とコメントした。
出典
『「児童が危険と…」 小学校前の通学路に白色スプレーで“停止線” 福岡の校長を書類送検』
https://mainichi.jp/articles/20190418/k00/00m/040/215000c
4月18日16時0分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
現場は、小学校に通じる小道と県道の合流部。
捜査関係者によると、近くの交差点が赤信号の時、合流部まで信号待ちの車が連なることがあり、校長は昨年3月、合流部を挟んで交差点から約15m手前に、スプレーの塗料で勝手に白線を引いた。
校長は町教委に対し、「(坂道下の)県道に出ようとした際にスリップしたと職員から聞き、県道の車に衝突する危険があると思って(白線を)描いた」などと説明したという。
出典
『小学校長、道路にスプレーで「停止線」…罰金4万円』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190418-OYT1T50200/
4月18日19時7分にNHK福岡からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
新宮町の教育委員会によると、小学校からの小道は県道に向かって下り坂となっていて、以前から危険性が指摘されていたということで、校長は町に対し、「県道の車に衝突する危険があると思って白線を引いた」などと説明したという。
教育委員会は、校長に口頭で注意した上で、今後、正規の停止線についても位置を変更するよう、県公安委員会に求めていきたいとしている。
出典
『県道に停止線引いた校長書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20190418/0004191.html
2019年4月18日20時14分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県立高校で2014年、陸上部のハンマー投げの練習中に、ハンマーのワイヤが破断して金属球が女子部員に当たる事故があった。
防護ネットを適切な場所に置いていなかったことなどが事故原因だとして、元部員の女性が県に損害賠償を求めた訴訟の判決が18日、名古屋地裁であった。
唐木裁判長は、「(対策をしていれば)選手の将来に影を落とすような事故は発生しなかった。県の責任は大きい」と練習場の欠陥などを認め、県に約180万円の賠償を命じた。
判決によると、女性は全国レベルの選手だった。
3年生だった14年12月、防護ネットの外側でハンマー投げの順番待ちをしていたところ、転がってきた金属球がすねに当たり、骨折などのけがをした。
唐木裁判長は、防護ネットが適切に設置されていなかったとし、顧問は配置を変更するなどの義務を怠ったと判断。
また、県は事故防止の手引書などを作っておらず、この高校ではサッカーゴール枠に網をかけるなどして防護ネットにしていたとした。
県は、「当方の主張が一部認められず、遺憾です。判決文を精査し、今後の対応を検討したい」とした。
出典
『ハンマー投げの球でけが、県に賠償命令 有力選手が骨折』
https://www.asahi.com/articles/ASM4L56RHM4LOIPE01Q.html
2019年4月18日18時49分に神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
点字ブロック上に置かれた看板に衝突しけがを負ったとして、横須賀市在住の目の見えない女性(48)が、看板を設置した横浜市の舗装工事会社に計約580万円の損害賠償を求めた訴訟は18日、横浜地裁で和解が成立した。
会社側は解決金として200万円を支払い、再発防止に努めるとした。
訴えによると、女性は2016年7月14日、同市のバス停付近の歩道をつえで確認しながら歩行中、道路の舗装工事を通知する看板(縦150cm、横100cm)に衝突し転倒。
両足首を捻挫するなど、全治8カ月の重傷を負った。
看板は、点字ブロック上に停車したトラックに立て掛けられていた。
原告側は、現場付近は福祉施設が多数存在し、会社側は特に安全に配慮すべきだったと主張。
後遺症により仕事ができなくなったなどとして、慰謝料も求めた。
和解条項で会社側は、安全確保が不十分だったことを認めた。
女性は神奈川新聞の取材に、「判決内容はうれしいが、当然ではという気持ちもある。点字ブロックに気をつけてもらえるよう、社会に発信できればいい」と話した。
出典
『点字ブロック上の看板に衝突・負傷 障害者と設置会社和解』
https://www.kanaloco.jp/article/entry-162179.html
4月18日23時57分に日本経済新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
全盲女性の代理人弁護士によると、点字ブロック上の障害物で起きた事故が訴訟に発展するのは珍しい。
地裁は「点字ブロック周辺の安全確保が不十分だったため事故が発生した」と認定。
視覚障害者にとっての点字ブロックの重要性を十分認識するよう業者側に指摘した上で、女性への謝罪も和解条件に盛り込んだ。
訴状によると、横須賀市の歩道で16年7月、白じょうを持って歩いていた女性が点字ブロック上の看板にぶつかって転倒し、両足などを捻挫。
痛みが残り、マッサージ師の仕事が休業に追い込まれるなどした。
〔共同〕
出典
『点字ブロック障害物で和解 負傷の全盲女性に解決金 』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43930170Y9A410C1CC1000/
(ブログ者コメント)
〇同様な事故は、過去にも起きている。
2016年8月27日掲載
『[昔の事例] 2016年7月2日 兵庫県姫路市の山陽電鉄西飾磨駅で階段の点字ブロックをふさいだ工事用フェンスに視覚障害者の白杖が挟まり、抜こうとして転倒、太もも骨折』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6219/
〇7~8年ほど前になろうか、ブログ者は市原市のyouホール駐車場で点字ブロック上に駐車している車を見かけた。
これは危ないと、ホール内の案内嬢?に、「危険なので、あの車の持ち主に移動するよう場内アナウンスしてくれませんか」と申し入れたのだが、「この駐車場には近くの図書館や保健センター利用者も停めているので・・・」と、対応する素振りを見せなかった。
その後も、付近を通るたび、同じような車を見かけることがあるが、どうせなにもしないだろうと、あきらめていた。
しかし、今回の事例に接し、それでは安全ブログ主催者として他人事すぎると反省。
次回、見かけることがあったら、写真撮影の上、市役所の所管部署に対応策持参で申し入れてみるか・・・。
(2019年5月24日 修正1)
久しぶりに市原市のyouホール付近に行ったところ、駐車場に「点字ブロックスペース 駐車禁止」と書かれたコーン表示が置かれていた。
7~8年前の申し入れ後、しばらくの間は、何も表示されていなかったのに・・・。
コーンが新しそうに見える点から考えると、最近になって、ブログ者よりも声の大きな人が注意でもしたのだろうか?
2019年4月19日21時16分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後11時40分ごろ、北海道夕張市高松の市石炭博物館の模擬坑道内で火災が発生した。
模擬坑道はかつて実際に石炭が掘られた跡で、国登録有形文化財になっており、夕張観光の目玉施設。
内部は石炭層に覆われ、消防は19日、消火のため坑道を水没させる作業を続けた。
けが人は出ていない。
夕張市教委などによると、模擬坑道は全長186mで深さは約15~20m。
100年以上前に造られた旧北炭夕張炭鉱の坑道を活用し、かつての採炭の様子を再現した展示を見学できる。
現在は冬季休館中で、27日の営業再開に向けて、18日は午後2時から約1時間、作業員1人が坑道内の壁を補強する鉄材の溶接をしていた。
終了後に他の作業員らと博物館の職員が見回りをしたときは異常がなかったという。
出火から12時間以上たっても坑口から黒煙が上がり、消防は19日午後1時から毎分16トンの水を坑道内に入れ続けた。
内部には入れない状況で、消防は石炭層や木の枠が燃えていると見ており、「水をどのタイミングで抜くかなどは、完全に消火できてから判断する」としている。
夕張市は総事業費約7億4000万円をかけて模擬坑道と博物館の建物を全面的に改修し、2018年4月に新装オープンさせたばかり。
内部の被害状況が把握できておらず、営業再開のめどは立っていない。
同市の斎藤理事は、「夕張にとって貴重な観光資源なので残念。他の展示物には被害はなかったので、前を向いて復旧したい」と話した。
出典
『模擬坑道内で火災 けが人なし 北海道・夕張市石炭博物館』
https://mainichi.jp/articles/20190419/k00/00m/040/276000c
4月19日14時48分に毎日新聞からは、火災覚知時の状況などについて、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後11時40分ごろ、模擬坑道内に煙が充満しているのを職員が見つけ、119番した。
警察によると、館内の火災検知システムから職員の携帯電話に火災発生の通知が入った。
18日は午後4時半まで、坑道を補強するための溶接作業を行っていた。
午後5時に職員が館内を見回った際は異常はなかったという。
出典
『夕張の石炭博物館で火災 模擬坑道から煙、けが人なし』
https://mainichi.jp/articles/20190419/k00/00m/040/016000c
4月19日10時51分に朝日新聞からは、木枠に着火後石炭層に燃え移ったらしいという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防によると、坑道内の木枠に何らかの原因で着火し、石炭層に燃え移った可能性があるという。
石炭博物館は、夕張市が「炭鉱から観光へ」のスローガンのもと、1980年に開業した。
財政破綻で多くの施設が閉鎖するなかで、同博物館は石炭産業の歴史を伝える施設として資料価値が高いことから、同市が5億円をかけて大規模改修し、昨春、リニューアルオープンしていた。
昨年度の入場者数は目標の1万4000人の2倍を超える約3万2000人で、破綻から再生に向けて、市ににぎわいを取り戻す施設として期待されていた。
出典
『北海道・夕張の石炭博物館で火災 模擬坑道付近が火元か』
https://www.asahi.com/articles/ASM4M2FPFM4MIIPE001.html
4月19日23時49分にNHK北海道からは、やや詳しい作業内容など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
石炭博物館では今シーズンの営業が始まる4月27日に向けて施設内の最終点検が行われていて、18日は、坑道内の天井を支える一部の鋼材に緩みが見つかったことから、その部分を補強するための溶接作業などを行っていたという。
請け負ったのは釧路市内の業者で、19日は5人の作業員が作業にあたり、火種が残っていないかどうかの確認を含めて午後4時半ごろまでにはすべての作業を終え、外に出たという。
出典
『石炭博物館火災 坑道内の作業は』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20190419/0009648.html
4月21日5時0分に北海道新聞からは、坑道内には火災報知器がなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同本部によると、20日午前8時ごろ、火災が発生した模擬坑道が前日からの注水作業により冠水し、坑道内からの煙は収まった。
ただ、坑口付近のガス濃度は高く、燃焼が続いている懸念もあるため、同本部は2つある坑口の1つに大型の土のうを積み上げて空気の流入を遮断。
もう一方の坑口からは毎分17トンの注水を続け、酸素を絶つ「窒息消火」と水による「冷却消火」の2つの方法で消火作業にあたっている。
同本部は「蓄熱した石炭が再燃する恐れがあるほか、模擬坑道以外の坑道に延焼している可能性がある」と懸念。
冷却の進捗や坑道付近のガス濃度などを慎重に見極めた上で、鎮火の判断をする考えだ。
博物館を所管する夕張市教育委員会は19日、「安全対策に問題はなかった」と説明したが、坑道内に火災報知機がなかったことが覚知の遅れにつながった可能性もある。
出典
『石炭博物館火災、夕張観光に痛手 続く注水、営業再開見通せず』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/298391/
4月24日8時4分にNHK北海道からは、まだ鎮火の目途が立っていないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防が坑道内に大量の水を流し込んで煙などはほぼ収まったが、依然として坑道付近のガスの濃度が高く、火が消し止められたと判断できないとして、今も水の注入が続けられている。
夕張市は、坑道の修復費用に充てるため今月19日からふるさと納税による寄付の募集を始めたが、「消火活動が長期化し、今後の見通しが不透明で、坑道のあり方についても慎重に議論したい」として、23日、ふるさと納税による寄付の受け付けを停止すると発表した。
市によると、22日までに全国から150件以上、金額にして200万円以上の寄付の申し出があったが、今後、原則として全て返金するという。
出典
『石炭博物館火災 寄付の募集停止』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20190424/0009777.html
2019年4月17日付で河北新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
酒田市が市監査委員による2018年度行政監査で、職員の防災意識が「相当低い」と指摘され、抜本的な改善を求められていたことが16日、分かった。
災害時の初動態勢を過半数が理解していないなどの問題点が判明。
酒田大火から40年以上が経過するなどし、職員の危機感が薄れた現状を厳しく問われた。
3月末に公表された監査結果によると、監査委員は、市地域防災計画の初動態勢の実効性を検証。
職員881人対象の意識調査で、どんな災害が発生したら非常配備などに就くのかという招集基準を把握していない職員の割合は53.1%と、過半数を占めた。
招集時にすぐ持参できる自分用の携行品を準備していない職員も86.9%に上った。
43.8%が担当避難所の運営マニュアルを持っておらず、37.0%は鍵の保管場所を知らなかった。
市や自治会主催の防災訓練に参加したことがない職員は42.8%もいた。
監査委員は職員の現状について、「認識が甘い」、「初動態勢が整わない恐れがある」、「準備不足だ」と厳しく批判。
市に対して、職員の防災意識を向上させるよう、強く求めた。
意識調査の回答率が44.0%にとどまった点についても、監査委員は防災意識低下の表れだとして問題視した。
17年度行政監査で実施した「庶務事務システムの運用状況に関するアンケート」で、関係職員842人の回答率が92.9%だったのとは対照的だった。
監査はこのほか、一部の防災資機材の倉庫が津波や洪水の浸水想定区域内に設置されていることを不適切だと指摘した。
酒田市は年間を通して風が強く、1976年に発生し1774戸が焼けた酒田大火など、大規模火災が歴史的に多い。
国内7位の長さの最上川河口に位置し、昨年8月の豪雨で避難指示を出すなど、洪水も繰り返してきた。
市の担当者は、「大災害が起きるという現実感が職員の間で希薄になっていた。年度内に災害発生時のより実践的な行動計画を作るなどして、災害対応の改善を図りたい」と話す。
出典
『酒田市職員の防災意識「相当低い」 市監査委が抜本改善求める』
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190417_51014.html
2019年4月20日19時25分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
群馬県は20日、有毒植物のイヌサフランを食用のギョウジャニンニクと誤って食べた同県渋川市の70代夫婦が食中毒症状を起こし病院へ搬送されたと発表した。
夫は呼吸困難となり、意識不明の重体。
妻は嘔吐や下痢の軽症だという。
県食品・生活衛生課によると、夫婦は15日に知人宅の敷地内に自生していたイヌサフランをギョウジャニンニクとして譲り受け、17日昼に炒め物にして食べた。
その後、下痢や嘔吐の症状が出て、17日夜に市内の病院に搬送された。
病院から連絡を受けた県渋川保健福祉事務所が調べ、20日に食中毒と断定したという。
同課によると、イヌサフランは毒の強いユリ科の植物で、葉がギョウジャニンニクと似ている。
同課は、「食用と確実に判断できない植物は、絶対に採らない、食べない」と呼びかけている。
出典
『有毒イヌサフラン食べて重体 ギョウジャニンニクと誤認』
https://www.asahi.com/articles/ASM4N5R2RM4NUHNB00R.html
4月22日23時9分に朝日新聞からは、夫が死亡したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警渋川署は22日、意識不明の重体だった夫(72)が22日午後2時50分ごろ死亡したと発表した。
軽症だった妻は退院したという。
署は今後、食中毒との因果関係について調べる。
出典
『有毒イヌサフランを誤食、男性死亡 知人から譲り受け』
https://www.asahi.com/articles/ASM4Q6J9XM4QUHNB00Z.html
(ブログ者コメント)
過去に本ブログでも紹介したが、スイセンとニラと同様、誤認が多い事例らしい。
2018年4月18日掲載
『2018年4月11日報道 消費者庁は山菜や春野菜のシーズンを迎え、間違えて有毒植物を食べないよう呼び掛け中、スイセンやジャガイモの芽などを食べて中毒する事例は後を絶たない』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8252/
2019年4月17日17時46分にNHK和歌山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後3時ごろ、和歌山市有本にある「S化学工業」の和歌山工場から、「爆発があり、作業員がけがをした」と消防に通報があった。
消防が調べたところ、反応釜と呼ばれる装置で爆発が起きたということで、近くで作業をしていた50代の従業員の男性が顔と手にやけどを負うけがをしたが、命に別状はないという。
また、工場の建物に目立った被害はなく、周辺の住宅にも影響はなかった。
消防によると、この釜では液晶パネルに使われるアクリル樹脂の原料を製造していたということで、釜の中にアルコールの粉末を入れたところ、爆発が起きたという。
警察と消防が爆発の原因をさらに詳しく調べることにしている。
消防によると、この工場では去年9月にも、別の建物の1階部分が全焼する火事が起きていて、従業員がけがをしている。
出典
『化学工場で爆発 従業員1人けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/20190417/2040002585.html
4月17日19時37分に日本経済新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後2時50分ごろ、和歌山市有本のS化学工業の工場で爆発があり、1人が負傷していると従業員から119番があった。
50代の男性従業員が顔などにやけどを負ったが、命に別条はない。
消防によると、鉄骨3階建て工場の3階で、アクリル樹脂の原材料を製造するため、薬品などにアルコール粉末を入れる作業中に爆発が起きたとみられる。
建物の焼損はなかった。
同社の工場では昨年9月にも火災があり、従業員1人がやけどを負った。
近くに住む女性は,「サイレンの音が聞こえて慌てて出てきた。昨年もぼや騒ぎがあったので不安だ」と話した。
〔共同〕
出典
『和歌山の化学工場で爆発、1人けが アクリル樹脂製造』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43854890X10C19A4AC8000/
(ブログ者コメント)
同社で昨年9月に起きた事故は下記記事参照。
火事ではなく、爆発だった模様。
2018年9月27日掲載
『2018年9月19日 和歌山市にある化学工場の建物1階で化学物質小分け中に爆発、作業員1人が気道熱傷で病院へ、オレンジ色の煙が出て爆発音は計3回?』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8862/
キーワード;粉塵爆発? 粉じん爆発? 静電気?
2019年4月17日21時0分に熊本日日新聞から下記趣旨の記事が、タイルが剥がれた部分の写真付きでネット配信されていた。
17日午後0時15分ごろ、熊本市中央区水前寺公園の県道熊本高森線(通称電車通り)沿いのマンション11階から外壁タイルのパネルが剥がれ落ち、走行中の軽乗用車の助手席窓ガラスを直撃した。
運転の女性ら2人が軽いけがをした。
警察によると、パネルは24枚のタイルで構成されており、縦30cm、横40cm。
助手席の窓ガラスを突き破り、運転の女性(28)が左腕に打撲、後部座席の女性(26)は左足の指を切るけがをした。
マンションは鉄筋コンクリート11階建てで、築5年。
地上約35mの11階部分のパネルが2枚剥がれていた。
もう一つのパネルも付近に落下したとみられるが、見つかっていない。
マンション側は安全確保のため、剥がれ落ちた周辺のパネルも剥ぎ取る処置をした。
ほかに、車や人への被害は把握されていないという。
警察は業務上過失致傷の疑いもあるとみて、マンションの管理状況などを慎重に調べている。
現場は熊本水前寺公園郵便局の西側。
マンション前の歩道を歩いていた近くの女性会社員(33)は、「学生の多い通りだから本当に危険。歩行者の頭に当たったらと思うと怖い」と不安な様子で見上げていた。
出典
『外壁タイルパネル落下、2人けが 熊本市中央区』
https://this.kiji.is/491221684679312481?c=92619697908483575
4月17日18時29分に西日本新聞からも同趣旨の記事が、マンション全体の写真付きでネット配信されていた。
17日午後0時15分ごろ、熊本市中央区水前寺公園のマンションの11階部分から外壁タイル2枚(いずれも縦40cm、横30cm)が落下し、走行中の軽乗用車に当たった。
運転していた熊本県宇城市のパート女性(28)と、後部座席にいた同県合志市の会社員の女性(26)が軽傷を負った。
警察によると、落ちたタイルは、1枚が小さいタイル20数枚を組み合わせて作られており、助手席側の窓とサイドミラーに当たった。
運転手の女性は左腕を打撲し、後部座席の女性はガラス片で右足を切った。
出典
『熊本市で外壁落下、車の2人軽傷 マンション11階からタイル2枚』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/503386/
4月18日7時59分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察の発表によると、タイルは縦約60cm、横約40cmにわたって落下し、車の助手席側の窓ガラスやサイドミラーを直撃した。
運転手の女性はタイルが当たって左腕に打撲傷を負い、後部座席の女性(26)は割れたガラスで足を切った。
マンションは2014年に完成。
今回とは別の部分で外壁の一部が浮いているのを管理会社が確認し、取り除いたことがあったという。
出典
『11階からタイル落下、女性の車直撃…2人けが』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190418-OYT1T50102/
2019年4月16日21時7分にNHK青森から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前10時半ごろ、野辺地町の研究施設の敷地内で開かれた安全講習会で、60代の男性講師がチェーンソーで伐採した木が倒れ、受講していた十和田市の森林作業員、千葉さん(男性、62歳)が頭を打って青森市の病院に運ばれたが、2時間半後に死亡が確認された。
警察によると、講習会には林業関係者25人が受講していて、3人の講師のうちの1人が長さ34m、直径40cmの木を切り倒したところ、千葉さんの頭に当たったという。
また、主催した団体によると、木は男性講師が想定していた方向とは逆に倒れたということで、警察が詳しい原因を調べている。
主催した林業・木材製造業労働災害防止協会青森県支部の最上事務局長は、「初心者向けの講習だったので細心の注意を払っていたが、あってはならない事故が起き、亡くなった方とその家族に心からおわび申し上げます」と話していた。
出典
『林業安全講習で事故 受講者死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20190416/6080004503.html
4月16日付で東奥日報からも、同趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
16日午前10時20分ごろ、青森県野辺地町枇杷野の県産業技術センター畜産研究所の敷地内で、チェーンソーの技術講習を受講していた森林作業員の千葉さん(62)に、講師の男性が切ったスギの木(長さ約34m)が直撃した。
千葉さんは頭を強く打ち、青森市内の病院に搬送されたが、同日午後1時、死亡が確認された。
出典
『チェーンソー講習中、切った木が直撃、死亡』
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/179658
(ブログ者コメント)
こういう講習を受ける際には、講師、受講者ともヘルメットを被っている筈。
ヘルメットの強度以上の衝撃が加わったということだろうか?
2019年4月16日10時1分に神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前2時ごろ、川崎市川崎区扇町、T埠頭川崎支店のベルトコンベヤーが燃えているのを警備員の男性が見つけ、同支店の男性社員を通じて119番通報した。
同社敷地内にある発電会社「Kバイオマスパワー」の燃料貯蔵倉庫にも延焼し、ベルトコンベヤー約450mと倉庫約1万5000m2を焼いた。
けが人はなかった。
消防が消火活動に当たったが、倉庫内のバイオマス燃料が燃え続け、同日現在、鎮火のめどは立っていない。
警察や消防によると、ベルトコンベヤー(幅約2m、全長約500m)は、木片などでできたバイオマス燃料を船着き場から倉庫へ運搬するためのもので、出火当時は稼働していなかった。
火はベルトコンベヤーを伝って倉庫に燃え移ったという。
出典
『川崎・扇町で燃料倉庫火災 バイオマス燃え続ける』
https://www.kanaloco.jp/article/entry-161566.html
4月16日10時0分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前2時ごろ、川崎市川崎区扇町の倉庫会社「T埠頭」で、「屋外の燃料搬送設備から出火した」と同社の従業員から119番があった。
消防によると、けが人は確認されておらず、倉庫約3000m2などを焼損した。
消防と同社によると、敷地内にはバイオマス発電施設があり、ベルトコンベヤー(高さ約10~15m、幅約2m)で、木材の切りくずなどでできた固形燃料を船から運ぶ仕組みだったが、当時は稼働していなかった。
固形燃料から出火したとみて、詳しい原因を調べている。
出典
『倉庫会社の設備から出火 けが人なし、川崎』
https://www.sankei.com/affairs/news/190416/afr1904160006-n1.html
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の1コマ。
(2019年4月23日 修正1 ;追記)
2019年4月22日20時13分に神奈川新聞から、22日になっても鎮火してないという下記趣旨の記事が、消火活動の写真付きでネット配信されていた。
消火活動が難航している。
市消防局によると、22日現在、木くずなどでできた大量の発電用燃料がくすぶり続け、鎮火に至っていない。
有害物質は含まれていないものの、煙は市街地にも漂い、悪臭への苦情が市消防局などに連日寄せられている。
同局によると、いぶされた状態で燃えているのは木質ペレットとヤシの種殻で、「燃えやすい燃料である上、量が多く、放水しても染み込んでいかない」。
約1万5000m2の倉庫に貯蔵されている燃料は、約3万2500トンに上るという。
開口部の少ない倉庫の構造も放水の妨げになっている。
熱と煙がこもった内部での消火活動は困難な状況。
19日午後に外壁の一部を壊し、くすぶる燃料を屋外に運び出した上で放水を続けているが、「運び出せたのは半分程度。ゴールデンウイーク前には消し止めたいが、鎮火のめどは立たっていない」と説明する。
薪を焚いたような臭いは約4km離れたJR川崎駅周辺にも届き、「煙くさい」、「洗濯物ににおいが付く」といった苦情は約50件に上る。
同社を傘下に収める出光興産広報部は、「近隣住民に多大な不便と迷惑を掛け、申し訳ありません」とした上で、「燃料は天然由来で、有害物質は含まれていない」と説明している。
22日午前8時現在、消防士延べ520人を投入し、24時間態勢で消火活動に当たっているという。
出典
『バイオ燃料倉庫火災、鎮火せず 悪臭、川崎駅付近にも』
https://www.kanaloco.jp/article/entry-163059.html
4月27日付で東京新聞からは、発生から10日後にようやく鎮火したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市消防局は、26日午後3時半に鎮火したと発表した。
鎮火したのは発生から約10日後だった。
防火造平屋の倉庫約1万5000m2が全焼し、けが人はなかった。
同局は、消防艇や中原消防署に配備している大型ポンプ車で海水をくみ上げて放水を続けたほか、消防ヘリも投入。
重機で倉庫の外壁を崩して燃料をかきだすなどの作業も行い、延べ消防車両225台と消防隊員約1000人が出動した。
今後、警察と出火原因などを調べる。
発生から25日までに、同局には住民から「煙に有害物質は含まれていないのか」などの問い合わせや苦情が計111件あった。
特に、倉庫外壁を壊した19日には、66件が集中。
内部にこもっていた煙が出て南東の風に乗り、約5km離れたJR川崎駅周辺でも焦げた臭いが漂った。
出典
『倉庫火災、10日後に鎮火 川崎区で燃料くすぶり消火難航』
https://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201904/CK2019042702000132.html
2019年4月16日17時51分にハフポストから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山形県鶴岡市の加茂水族館は4月16日、ゴマフアザラシの赤ちゃんが死亡したと発表した。
排水口に頭が挟まり、吸い込まれて動けなくなったという。
死亡したゴマフアザラシの赤ちゃんは、3月26日に産まれたばかりだった。
産まれた直後は体長70cm、体重9.9kg。
名前はまだ決まっていなかったが、通称「ちびまるこ」として元気に展示プールを泳いだり、母獣マルコのお乳を飲んだりする様子が話題を呼んでいた。
加茂水族館によると、4月15日の午後2時頃、エサを与えるために職員が展示プール内をのぞき込んだところ、排水口に吸い込まれた状態の赤ちゃんを発見した。
職員は網で引き揚げようとしたが、排水口に引っかかったゴマフアザラシの体は強く引き込まれており、断念。
プールに入って引いたものの、簡単には抜くことができず、最終的に他の排水管のバルブを開放するなどして水流を分散し、約50分後に引き上げることができたという。
カメラの映像では、午後1時15分ごろ、プールに潜ってから水面に上がってこなくなっていた。
排水口には格子状の蓋が付いていたが、固定しておくためのボルトを、清掃の手間を省くために外していた。
そのため、はめているだけの状態だった格子蓋が外れてしまったことで、ゴマフアザラシの赤ちゃんが泳いでいる時に吸い込まれてしまったとみられる。
加茂水族館の担当者は、「この事故を受けて、再発防止のために危機管理のマニュアルを作成することを決めました」と話している。
出典
『ゴマフアザラシの赤ちゃん、加茂水族館で死亡。排水口に吸い込まれて頭が挟まる』
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5cb5890fe4b0ffefe3b60d81
4月16日20時42分にFNN PRIME(さくらんぼテレビ)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
飼育プールでエサをやろうとした飼育員が、直径約15cmの排水口に頭がはまった状態のアザラシを見つけた。
排水口には元々、樹脂製の格子状のふたがボルトで固定されていたが、2017年5月以降、プールを掃除する時に取りやすいようボルトを外し、はめ込むだけにしていた。
加茂水族館は、何らかの原因でふたが外れ、アザラシが吸い込まれたと見ている。
ボルトを外していたのはこのプールだけで、設備が原因となった動物の死亡は2014年のリニューアル以来初めて。
(加茂水族館。奥泉館長)
「(格子状のふたが)何で外れていたのか。あまりにも私の
管理能力不足。 責任を感じている」
加茂水族館は、今後、排水口のふたを固定するとともに、排水口の確認を徹底するなどして再発防止に努めるとしている。
出典
『アザラシの赤ちゃん・プールの排水溝にはまり死ぬ 水族館は管理不備認め謝罪 山形・鶴岡市』
https://www.fnn.jp/posts/3844SAY
4月17日付で河北新報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
水族館は市の第三セクター、市開発公社が指定管理者として運営している。
出典
『<鶴岡・加茂水族館>排水口にアザラシの子が吸い込まれ死ぬ』
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190417_53007.html
(ブログ者コメント)
同様な事故が、過去に埼玉県でも起きている。
それも、人間が泳ぐプールで。
『[昔の事例の顛末] 2006年7月31日 埼玉県ふじみ野市のプールで7歳女児が吸水口に吸いこまれ死亡した事故を風化させないため、市は7月末を公共施設安全点検週間と定めている』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7443/
2019年4月15日22時31分に山陽新聞から下記趣旨の記事が、倒れた標識の写真付きでネット配信されていた。
15日午後0時10分ごろ、倉敷市玉島勇崎の市道で、岡山市の女性(68)が運転する軽乗用車が、左の歩道側から倒れてきた道路標識と衝突した。
女性と助手席の娘(29)が腰などに痛みを訴えており、軽傷のもよう。
警察によると、道路標識は高さ約5.3m、幅約3.2mで、支柱の直径は約15cm。
歩道に埋め込まれた支柱が上部で車道側に曲がり、標識を取り付けるタイプ。
根元から折れており、折れた部分は腐食していた。
何かがぶつかったような痕跡はなく、原因を調べている。
倒れた道路標識は県警が1985年に設置。
直近の点検は2017年5月に目視などで行い、問題は見つからなかったという。
県警交通規制課は「被害に遭われた方や付近住民にお詫びする。県内の標識柱などを緊急点検し、再発防止に努める」としている。
出典
『道路標識倒れ車衝突、2人けが 倉敷、腐食した根元が折れる』
https://www.sanyonews.jp/article/890071/?rct=syuyo
4月15日19時53分にNHK岡山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
15日正午すぎ、倉敷市玉島勇崎で市道の脇に設置されていた道路標識が、突然、根元部分から道路に倒れた。
この際、岡山市の68歳の女性が運転する軽乗用車の左前部分とぶつかり、この女性と、助手席に乗っていた29歳の娘が腰に軽いけがをしたとして、病院で治療を受けている。
警察によると、倒れた標識は鉄製で、高さがおよそ5m30cmあり、上部が道路の上にせり出しているタイプだという。
運転していた女性は「突然、標識が倒れてきて、道路で弾んでいるのが見えたが、よけきれずにぶつかった」と話しているという。
また、昭和60年に警察が設置し、おととし5月に点検した際は異常は確認できなかったが、根元の部分が腐食していたという。
岡山県警察本部は、けがをした女性に謝罪したうえで、「県内の標識を緊急点検し、再発防止に努めていきたい」とコメントしている。
緊急点検は明日から、警察が管理する県内の交通規制標識およそ11万本を対象に行うという。
出典
『倒壊の道路標識に車 2人けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20190415/4020002609.html
4月16日23時4分に山陽新聞からは、警察官による点検が始まったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受け、岡山県警は16日、県内の標識計約11万カ所の緊急点検を始めた。
事故現場を管轄する玉島署では、署員9人が計60カ所で点検。
道路標識を手で揺すり、金づちでたたいて音の高低を聞き分けながら、傷み具合を確かめた。
支柱の地中に埋められた部分が折れたことを踏まえ、地面をスコップで掘り返して根元の腐食の有無も確認した。
今回倒壊した標識は、支柱の上部で車道側に曲がった「オーバーハング方式」と呼ばれるタイプ。
県警は、同タイプの約3000カ所について優先してチェックし、5月末までに作業を終える予定。
その後、陸橋や電柱のアームなどに取り付けた標識についても、順次、点検を進める。
県警交通規制課は「速やかに点検を終え、再発防止に努めたい」としている。
出典
『道路標識事故受け県警が緊急点検 11万カ所、傷み具合確認へ』
https://www.sanyonews.jp/article/890413/
4月18日14時15分にNHK岡山からは、折れた標識の定期点検記録がデータを上書きしていたため保存されていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
折れた標識では、昭和60年に設置されてからおととしの点検まで、30年あまりにわたってどのように点検が行われていたか記録が残っていないことが分かった。
その原因として警察は、岡山県警察本部が平成16年から、点検の記録を台帳ではなくシステムに登録するよう変更し、それ以降、データを上書きしてきたため、過去の記録が消えてしまったとみている。
警察庁は通達で点検の記録を残すよう定めているが、こうしたケースはほかの複数の標識でも見つかったということで、県警察本部は各警察署などに対して、適切な管理のために記録は上書きせずに新規で登録し過去のデータを消さないよう、緊急の通達を出した。
出典
『折れた標識 適切に点検記録せず』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20190418/4020002625.html
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の1コマ。
腐食部分がアップで映されている。
それにしても、点検記録を上書きするとは・・・・。
記録することの意味や目的を知らなかったのだろうか?
(2019年6月4日 修正1 ;追記)
2019年5月30日22時29分に山陽新聞から、県警による点検が終了し危険標識55本を撤去したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月3日12時56分にNHK岡山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県警は30日、事故を招いた標識と同じタイプの約3000本について点検を終えたと発表した。
根元がさびて倒壊の恐れがある55本を撤去し、順次更新しているという。
県警交通規制課によると、倒れた標識は、支柱の上部で車道側に曲がった「オーバーハング」と呼ばれるタイプ。
55本のうち20本を更新済みで、柱の直径を従来の15~20cm程度から30cm弱へと太くしたり二重塗装を施したりして耐性を強化、あるいは鉄と地面が接触しないよう土台をかさ上げした。
県警は今後、専門業者に委託し、「オーバーハング」タイプの約3000本を再チェックする予定。
陸橋や電柱などに取り付けられた標識(計約10万5000カ所)についても点検を進める。
同課は「実効ある点検を進め、適正な標識管理に努める」としている。
出典
『倒壊事故と同タイプ標識点検終了 岡山県警、根元さびた55本撤去』
https://www.sanyonews.jp/article/903787/
『道路標識55本でさび』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20190603/4020002882.html
2019年4月13日16時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
燃料を積んだタンクローリーにホースで直結できる移動式の給油機を、兵庫県姫路市の石油販売会社が開発し、販売を始めた。
東日本大震災で多くのガソリンスタンド(GS)が被災し、給油できない状況を目の当たりにした社長が「タンクローリーをGS代わりに」と考えた。
資源エネルギー庁によると、タンクローリーと直結してガソリンも扱える給油機は、全国で同社製が初めて。
災害時だけでなく、GSの廃業が相次ぐ過疎地の給油対策でも活用が期待されるという。
名称は「どこでもスタンドⅡ」。
見た目も操作方法も、広くGSに普及している給油機とほぼ同じ。
転倒を防ぐため約400kg重さがあるが、クレーンでつる金具やフォークリフト用の穴を備え、トラックで運べる。
危険物を扱う資格を持つ運転手がタンクローリーを横付けし、耐油ホースでつなぐと即席のGSができる。
開発したのは「横田瀝青(れきせい)興業」。
同社は、2011年の東日本大震災の発生直後から2カ月余りの間、携帯電話基地局の発電機や緊急車両、重機などの燃料をタンクローリーで連日、宮城県へピストン輸送した。
横田社長(57)は、全国から救援に駆けつけたタンクローリーの多くが、震災で倒壊・水没したGSにガソリンや軽油を下ろせない状況を見た。
タンクローリーと直結できる移動式給油機の開発を思い立ち、GS用の給油機メーカーに改良を依頼。
14年3月に初期型を完成させた。
消防法は、GSなどの施設以外での給油を、原則、認めていない。
しかし、地元消防から10日以内に限って給油できる例外規定を適用してもらえば、タンクローリーに直結する移動式給油機を運用できる。
同社は関西の自治体などに売り込んだが、「前例がない」としてなかなか採用されず、初期型は16年に姫路市が災害時の公用車への給油用に1台を約770万円で購入しただけだった。
改良版の「Ⅱ」は、素材をアルミからステンレスに変更し、重さを約100kg増やして安定性を高めた。
車の衝突防止用ポールを土台の4隅に立てるなどして、安全性も向上させた。
昨年11月、総務省消防庁の外郭団体「危険物保安技術協会」による性能評価で安全性が確認された。
車の燃費性能向上などで全国的にGSの廃業が相次ぐなか、地下タンクなどの建設が必要なく、空き地などに短時間で設置できる同社の移動式給油機に、国も注目している。
資源エネルギー庁は昨年11月~今年1月、浜松市の山間部で実証実験をした。
同庁石油流通課の担当者は、「過疎地などでGSがなくなり車を動かせなくなれば、死活問題になる。日帰り給油販売などに活用できる」と期待する。
総務省消防庁は昨年12月、「(例外規定を認めても)差し支えない」と各都道府県に通達した。
1台の価格は消火器などもセットで1000万円。
問い合わせは同社(079・233・0555)へ。
出典
『タンクローリー、どこでもスタンド 災害時も過疎地でも』
https://www.asahi.com/articles/ASM3G6G3HM3GPIHB01V.html
(ブログ者コメント)
〇以下は、製造元の横田瀝青工業が作成したと思しき、同設備に関する説明資料。
出典は不明だが、urlから推察するに、経産省の会議か何かで使われた資料なのかもしれない。
『タンクローリー直結型緊急時用計量機 「どこでもスタンド」』
https://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/energy_environment/jisedai_nenryo/pdf/002_03_00.pdf
〇浜松市山間部での実証実験は、本ブログでも昨年11月に紹介スミ。
2019年4月13日5時0分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
恵庭市消防本部の消防・救急車両計12台が、車検証で定められた上限の重量を上回って資機材や水を載せ、道交法違反などに当たる過積載の状態で現場に出動していたことが12日、同本部への取材で分かった。
同本部は昨年11月末~12月中旬に各車両の違反状態を把握した後も、約4カ月間にわたって対策を取っていなかった。
同本部によると、12台は、消防車4台、ポンプ車6台、救助工作車1台、救急車1台。
いずれも車検証で規定されている最大積載量(消防車以外は車両総重量)を、平均約400kg、最大670kg超えてホースや水などを積んでいた。
車両は1990~2017年に納入されたもので、納車時や車検時に総重量を量っておらず、違反状態が続いた期間や原因は不明という。
過積載ではブレーキがききづらくなり、事故の危険が高まる。
京都府内の消防で消防車の過積載が発覚したことを受け、恵庭市消防本部が昨年11月末から12月中旬、所有する緊急車両計23台のうち、市内のごみ処理場で計測可能な12台の総重量を調べ、全台が過積載状態だったことが判明。
同本部は、その後も資機材を減らすなどの対策を取らず、火災現場などに少なくとも計609回出動したが、該当車の事故やトラブルはなかったとしている。
同本部の車両が過積載で運行しているとの情報を北海道新聞が入手し、11日に同本部に指摘。
同本部は違反を認め、11、12の両日で積んでいるホースや水などを減らす対応を取り、道警にも報告した。
下ろした資機材は、必要であれば別の車で運ぶこととしたため、活動への影響はないという。
過積載状態を解消しなかったことについて、同本部は「どの資機材であれば下ろせるか検討していた」と説明した。
同本部は、今後、残る未計測の11台も北海道運輸局で総重量を量る方針。
林消防長は、「(違反状態が)分かってからも具体的な対策を取らず、市民の信頼を損ね申し訳ない。信頼回復に努めたい」と話した。
最大積載量を超えた過積載での車の走行は道交法で禁じられており、違反者には6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金が科される。
出典
『恵庭消防、過積載で出動 車両12台 違反認識、4カ月放置』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/295989?rct=n_society
4月15日9時51分に朝日新聞からは、緊急時の対応が後手になるとの不安から重量オーバーの資機材を降ろす決断ができなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
恵庭市消防本部は、京都府内で消防車の過積載が表面化したことを受け、昨年11月から管理する車両23台のうち12台の総重量を計測した結果、規定を上回っていたことが判明。
しかし、その後も対策を取らないまま、火災現場などに計600回以上出動していた。
事故やトラブルはなかったという。
同本部では、一連の事実関係について警察に報告し、未計測の車両11台についても北海道運輸局で測定することにしている。
同本部の中川次長は、「災害や緊急時への対応が後手後手になる不安があり、資機材を減らすことを決断できなかった。違反を認識し、適正な車両運行で市民の安全、安心に取り組んでいきたい」と話した。
出典
『恵庭市消防12台 600回以上出動』
https://digital.asahi.com/articles/CMTW1904150100008.html?rm=170
4月17日10時22分に読売新聞からは、千歳市の消防では、(京都事例の横展開で)一旦降ろした水や資材を手荷物扱いだと誤解し積み直して出動していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道千歳市消防本部は16日、車検証で定められた総重量を上回る過積載の状態で、消防車13台が業務をしていたと明らかにした。
同本部によると、道外の消防で過積載が問題になった昨年11月に緊急車両全20台の重さを量ったところ、消防車13台が過積載だったため、積んでいた水や資機材を降ろした。
だが、水や消防機材は手荷物で、過積載にはあたらないという誤った解釈をし、2月に再度積み直して、最近まで業務を続けた。
このうち、水槽付きポンプ車は最大1.17トンの過積載だったという。
この間、事故などはなかった。
すでに水や資機材は降ろして過積載を解消する一方、一部車両は近く、札幌運輸支局で車検証の記載事項の変更を行う方針だ。
出典
『水・機材は「手荷物」…消防車13台、過積載』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190417-OYT1T50120/
4月16日21時37分に北海道新聞からは、北斗市の消防でも過積載のまま出動していたという記事がネット配信されていた。(記事転載は省略)
『南渡島消防も過積載 消防車両33台』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/297002/
4月16日21時39分に北海道新聞からは、渡島の消防でも過積載のまま出動していたという記事がネット配信されていた。(記事転載は省略)
『消防車と救急車の過積載 渡島管内4町でも判明』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/297004/
(ブログ者コメント)
〇恵庭市の事例が報道された3日後に、3消防の事例が報道
された。
そのタイミングから考えると、恵庭市事例の報道を受け、他でも確認した、調べ直した、ということかもしれない。
あるいは、道庁から再調査の指示があったとか・・・。
〇消防車の過積載事例については昨年10月、京都市で発覚した事例を初めて本ブログで紹介した。
その後、京都府や千葉市における横展開対応状況なども紹介している。
2019年4月12日20時32分に山陽新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中国電力(広島市中区)は12日、管内の電柱217本が社内で定めた風圧の耐久基準を満たしていなかったと発表した。
県別では岡山81本、広島82本。
現時点で安全性に問題がないことは点検で確認しているが、台風シーズンに入る6月末までに基準に適合した電柱に更新する。
同社によると、倒壊防止のため、立地状況に応じて風圧の耐久基準を設定。
平均風速40mの風圧が通常の想定(甲種)だが、住宅や樹木の密集地域は風の遮蔽効果を考慮し、想定を同28m(丙種)に下げている。
217本は、いずれも甲種の地域に丙種の電柱を設置していた。
岡山、広島以外の県別は山口30本、島根21本、鳥取2本、愛媛1本。
匿名での指摘を受けて昨年11月から電柱全約170万本を調べ、発覚した。
適合した電柱への更新は、今月上旬から順次進めている。
同社は「風圧の耐久基準について、社内で十分に認識が共有できていなかった」としている。
出典
『中電管内に風圧基準不適合の電柱 管内217本、岡山県内81本』
https://www.sanyonews.jp/article/889277/
4月12日付で中国電力HPには、下記趣旨のプレスリリースが掲載されていた。
電柱にどの程度の風の力が影響するかという風圧荷重種別に関して,一部の電柱において,設置に関する基準を満たさない可能性があることが判明しました。
社内ルールでは,風圧荷重に関して,種別とそれらを選定する際の考え方を定め,その考え方にもとづき,現地の状況に応じた種別を選定し,電柱を設置することとしています。
当社エリア内の全ての電柱(約170万本)について調査を行ったところ,本来選定すべき風圧荷重種別と異なるものを選定していたことにより,設置に関する基準を満たさない可能性があるものが217本あることを確認しました。
当該電柱は,すでに現地点検を行い,現時点で,安全上の支障をきたすことがないことを確認しておりますが,早期に改修を完了するよう作業に着手しました。
皆さまには,ご心配をおかけすることとなり,お詫び申し上げます。
本事案の原因は,風圧荷重種別を選定する際の考え方について認識の誤り等があったものと推定していますが,引き続き,調査を行ってまいります。
調査を進めるにあたっては,すでに設置した検討チームにおいて,原因の究明,再発防止策の策定を行うとともに,他の要因で電柱設置に関する社内ルールを満たしていない事案がないか,あわせて確認してまいります。
(添付資料)
社内ルールで,風圧荷重種別(甲,乙,丙など)選定の考え方を定めており,現地の状況が 人家等による風の遮へい効果を期待できる場合は,甲種に代えて丙種を適用できるとしている。
【主な風圧荷重種別の例】
○甲種……平均風速40[m/s]の風があるものと仮定した場合に生じる荷重
○丙種……人家が多く連なっている場所等において,甲種風圧荷重の1/2の風圧を 受けるものと仮定した場合に生じる荷重 (平均風速 約28[m/s]に相当する風圧)
(参考) 乙種……氷雪の多い地方で選定する種別
出典
『電柱にかかる風圧荷重種別の誤りについて』
http://www.energia.co.jp/press/2019/11740.html
(ブログ者コメント)
どのような「認識の誤り」があったというのだろうか?
人家が、そう多くはないのに、多いと認識したということだろうか?
それとも、甲種丙種の区分があることを認識せず、たとえば市街地だからという理由で全区域に丙種を設置したということだろうか?
それとも・・・。
2019年4月12日6時58分に東京新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「消防設備士」の国家資格を保有する東京消防庁職員の多くが、消防法で義務付けられた定期講習を受けず、消防法違反の状態であることが、複数の同庁関係者への取材で分かった。
講習は同庁が実施し、受講していない消防設備業者などには減点処分をしている。
講習を受けるよう指導する側が、身内の違反を見過ごしていたことになる。
消防設備士は、スプリンクラーや自動火災報知機、消火器などの工事や整備、点検を行う資格。
大規模なデパートやホテル、飲食店などは、半年に一度の機器点検をはじめ、消防設備士らによる定期点検を受け、都内では東京消防庁に報告するよう、消防法で定められている。
講習は、消防設備士の免状を交付された後、最初に迎える4月1日から2年以内に受けるよう、同法で義務付けられている。
新たな知識や技能の習得が目的で、その後も5年以内の間隔で受講する必要がある。
東京消防庁によると、職員約1万8000人のうち、少なくとも約8600人が消防設備士の資格を保有。
署長ら幹部は、9割以上の約420人が持っている。
しかし、取材に応じた複数の同庁職員は、資格を持っているのに、法律で定められた期間内に講習を受けていないことを認め、周囲の多くの職員も受講していないと指摘した。
消防設備士に違反を通告し、減点処分をする立場の消防署長ら幹部の中にも、受講していない人がいた。
本紙が東京消防庁に、受講義務違反の職員数などを文書で尋ねたところ、同庁広報課は「任意に取得された資格で、個々の職員の受講状況を把握していない」と回答。
消防法違反を指摘し、調査を求めたが、同課は「調査の予定はない」と拒んだ。
総務省消防庁予防課の担当者は、「消防設備士の講習は、資質の維持、向上のためにある。最新の法令基準や設備の不具合に関する情報を得るため、受講する必要がある」としている。
<消防設備士>
1965(昭和40)年の消防法改正で、消防設備の工事や整備は消防設備士でなければ行えないと規定され、翌年から資格制度が始まった。
都道府県知事から委託を受けた一般財団法人「消防試験研究センター」が試験や免状の交付をしている。
消防白書によると、消防設備士の数(免状作成件数の累積)は甲種(工事・整備)、乙種(整備)合わせて約117万人。
違反の減点が3年間で20点に達すると、免状を返納するよう命じられる。
減点は、講習を受けなかった場合5点、設備の性能が著しく損なわれていた場合8点など。
出典
『指導側なのに消防法違反 消防設備士、講習受けず』
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019041290065815.html
4月12日付で東京新聞夕刊からは、下記趣旨の続報記事がネット配信されていた。
消防設備士の国家資格を持つ東京消防庁職員の多くが消防法で義務付けられた講習を受けていなかった問題で、同庁が過去3年間、受講義務違反で、外部の消防設備士17人を減点処分にしていたことが、同庁への取材で分かった。
一方で、減点を受けた消防職員はいなかった。
講習を受けるよう指導する立場の同庁が、身内の法令違反を見過ごしたまま、外部に権限を行使していた。
こうした実態を巡り、同庁広報課は12日、取材に「今後、資格を保有している職員に受講の必要性について指導を徹底していく」とコメントした。
総務省消防庁予防課の担当者は、「全国の消防本部を通じて、職員に受講を呼び掛けることを検討している」と話した。
複数の東京消防庁職員が本紙の取材に、資格を持っているのに講習を受けていないことを認め、周囲の多くの職員も受講していないと指摘している。
消防法17条の10は「消防設備士は(中略)講習を受けなければならない」と規定。
しかし、消防職員は業務で消防設備の工事や整備をすることはないため、複数の職員が「講習を受けなくても業務上支障がない」としている。
同庁によると、2016年2月~今年2月、民間の消防設備士17人(23件)を受講義務違反で減点処分にした。
消防設備業者側が設備の設置届や点検結果を同庁に報告した際などに、違反が発覚した。
減点が3年間で20点に達すると、都知事から消防設備士の免状を返納するよう命じられるが、返納に至ったケースはなかったという。
それ以前の処分歴について同庁広報課は、「データの保存期限が過ぎており、記録がない」としている。
出典
『東京消防庁 設備士講習違反 外部17人減点、身内ゼロ』
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201904/CK2019041202000301.html
(ブログ者コメント)
同じ消防法でも、危険物取扱者免状は、現に、あるいは新規に危険物の取扱い作業に従事している人だけが講習の対象となる。
その辺で思い込み、勘違いがあったということだろうか?
しかし、もしそうだったとしても、免状を持っている数100人、数1000人の署員が講習未受講とは、消防法を所管する部署としてお粗末すぎる。
2019年4月15日15時53分にNHK栃木から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月12日、栃木市都賀町の市立赤津小学校で、54歳の学童支援員の女性が正門の鉄製の扉を閉めようとしたところ、2枚の扉のうち1枚が倒れて、下敷きになった。
女性は自力で抜け出したが、腰の骨を折る大けがをしたという。
正門の扉は左右2枚の扉が中央から校内の側に開く形になっていて、高さはおよそ1m40cm。
1枚の扉の幅はおよそ3m、重さは100kgほどだという。
扉と柱をつなぐボルトが劣化して壊れたとみられるということで、市の教育委員会は15日、44あるすべての小中学校に緊急点検を指示した。
これをうけて市内の合戦場小学校では、市の担当者4人が、扉がぐらつかないか揺さぶってみたり金づちでたたいたりして安全を確認していた。
栃木市学校施設課の中島主査は、「新たな事故が起こらないよう、不備が見つかった場合には修理・交換などをして、安全に利用できるものにしたい」と話していた。
出典
『校門の扉倒れけが 市が緊急点検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20190415/1090004129.html
(ブログ者コメント)
以下は、映像の1コマ。
門扉開閉時の事故は、引き戸式の扉ではしばしば起きているが、このようなタイプの扉では、あまり聞いた覚えがない。
2019年4月12日22時59分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後2時20分ごろ、京都市山科区勧修寺平田町の市立勧修(かんしゅう)中学校で、市主催の交通安全教室中にスタントマンの中村さん(男性、34歳)=福岡県春日市=がトラックにひかれた。
警察によると、中村さんは約7時間後に搬送先の病院で死亡した。
警察によると、歩行者役の中村さんが運転手の死角に入り、事故が起きるという想定だった。
トラックの前部にぶつかった後、車体の下敷きになったまま、しばらく引きずられるはずだったが、途中で前部のバンパーから手が離れてしまったという。
中村さんやトラックの男性運転手(38)は、京都市から委託を受けたイベント会社「W」(東京都渋谷区)が派遣していた。
安全教室は同校のグラウンドで開かれ、全校生徒や地域住民ら約570人が参加していた。
生徒の目の前で想定外の事故が起き、教室は事故後に中止した。
市自転車政策推進室の和田室長は、「中学生がいる場でこのような事故が起きて申し訳ない。イベント会社に原因を聞き、対応を考えたい」と話す。
出典
『交通安全教室でスタントマン死亡 倒れた体の上を車通過』
https://www.asahi.com/articles/ASM4D72C0M4DPLZB023.html
4月13日付で毎日新聞東京版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、男性社員(38)=福岡市博多区=がトラックを運転していた。
中村さんは、道路を横断し、トラックの死角に入ってひかれる高齢者役。
接触した後はバンパーにしがみつき、数10m引きずられる予定だったが、車体下に巻き込まれた。
トラックは時速約10kmで走っていた。
中村さんは同社で3年の実務経験があり、指導も担当していたという。
出典
『交通安全教室で スタントマン、トラックにひかれ 京都の中学』
https://mainichi.jp/articles/20190413/ddm/041/040/119000c
4月13日9時25分にNHK京都からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を再現するスタントマンをしていた福岡県春日市のアルバイト、中村さん(34)が誤って大型トラックにひかれた。
交通安全教室は京都市が開いたもので、事故当時はドライバーから見えにくい、「死角」の危険性を伝える講習が行われていた。
亡くなった中村さんは時速10kmほどで走ってくるトラックに近づき、接触する直前にバンパーにつかまってそのまま20mほど引きずられることになっていたという。
出典
『交通安全教室でスタントマン死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20190413/2010003340.html
(2019年5月8日 修正1 ;追記)
2019年5月6日7時38分に朝日新聞から、この事故の影響などに関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京都市の交通安全教室で4月、事故再現中のスタントマンが死亡する事故があった。
宮崎県内の交通安全教室でもスタント活用の是非が検討されていたが、例年通り実施することになった。
事故は4月12日、京都市が主催した交通安全教室で起きた。
委託を受けたイベント会社「W」(東京都)から派遣された男性スタントマンが事故再現中にトラックに引きずられ、死亡した。
プロのスタントマンが目の前で交通事故を再現する教育手法は、恐怖を実感することで注意を促す「スケアード・ストレート」方式の一つ。
スタントを使った事故再現は、JA共済連が都道府県警と共催する形で、2008年から全国の中学、高校で実施しており、宮崎県内でも年4回ほど開かれている。
JA共済連全国本部によると、事故のあったイベント会社とは別の3社にスタントを委託していて、京都市で事故が起きた演目は実施したことはないという。
担当者は、「啓発のための実演で安全がおざなりになってしまうのは本末転倒」と指摘する。
プロのカースタント会社「スーパードライバーズ」(東京都)は、宮崎を含む全国で年間300回以上、スタントの実演をしてきた。
同社スタントマンの中島さん(42)は、「スタントは信用、信頼の業界。まずは安全を第一にしています」と話す。
同社では、学校や警察と協議しながら、生徒が安全に見学できる会場をつくる。
また、「ガラスが割れると派手ですが、破片が飛んだり校庭に残ったりすると危険」と、車のガラスはテープなどで保護。
万が一に備え、生徒や施設への賠償保険も講演のたびに用意するという。
これまで同社で事故は起きていないが、京都市の事故の影響とみられるキャンセル申し出が数件あったという。
宮崎県警では、実施校の下見などで安全は確保されていると判断し、スタントを採り入れた交通安全教室を例年通り行うという。
5月には県立小林高校で開かれ、実演はスーパードライバーズに委託する予定。
県警交通企画課はスタントの活用について、「口や映像で説明する以上に、事故の怖さを伝えられる効果的な手法。安全は十分に確保した上で続けるべきもの」としている。
出典
『「スタントは信頼の業界」 死亡事故後も安全教室を実施』
https://www.asahi.com/articles/ASM4S3R1YM4STNAB005.html
2019年4月12日18時36分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前10時ごろ、更別村にある屋内のコミュニティープールで清掃会社から「屋内で排気ガスを吸って呼吸が苦しいと従業員が訴えている」と消防に通報があった。
警察や村によると、搬送されたのは、水を抜いた状態のプールの床で洗浄機を使い清掃をしていた50代と20代の男性2人と、10mほど離れた近くの廊下で窓を拭いていた40代の女性。
3人は村から委託を受けた清掃会社の従業員で、いずれも意識はあり症状は軽いという。
現場では他に8人の従業員が作業をしていたが、症状は訴えていないという。
警察によると、清掃作業には当時、ガソリンエンジン式の高圧洗浄機が使われていたことから、排気ガスを近くにいた3人が吸い込んだとみて、当時の状況を調べている。
出典
『プール清掃で息苦しさ 3人搬送』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20190412/0009449.html
(ブログ者コメント)
ネットで調べたところ、25mプールと子供用プールがある施設。
http://www.sarabetsu.jp/shisetsu/pool/
NHK放映の施設外観を見ると、そう大きくはない施設のようだ。


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。