







2016年9月8日16時47分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月9日8時20分に産経新聞westから、9月9日12時46分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
9月9日付の奈良新聞紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
8日午前11時半すぎ、生駒市にある近鉄百貨店生駒店で、6階建ての店内すべてが停電して照明が消え、買い物客全員が避難した。
近鉄百貨店によると、買い物客にけがや閉じ込めなどはなかったという。
同店は、この日は臨時休業し、9日午前10時から営業を再開する。
関西電力によると、建物近くに落雷があり、同店と専門店街の受電設備に負荷がかかったためとみられるという。
関電が復旧作業にあたり、午後3時20分に復旧したという。
隣接する近鉄生駒駅や同市内の住宅などでの停電はなかった。
奈良地方気象台によると、8日の奈良県は午前中、大気の状態が不安定で、停電が発生した時も雷注意報が発表されていて、落雷が発生しやすい気象状態だったという。
停電当時、店内のレストランで食事をしていたという女性は、「突然、明かりが消えて驚きました。店内には大勢の客がいましたが、店内のアナウンスの指示で冷静に避難していました」と話していた。
近鉄百貨店秘書広報部(大阪市阿倍野区)によると、店内では商品を保管する冷蔵庫がすべて停止したため、ドライアイスを調達したり、別店舗へ商品を移したりしたという。
店の入り口には臨時休業を知らせる貼り紙が掲示され、店員らが「申し訳ありませんが、閉店しています」と客に頭を下げて事情を説明していた。
ビル内の化粧品店従業員の女性(44)は、「20年働いているが、こんなことは初めて。レジやパソコンも使えなくなった」と困惑。
「パン工房ペンギンクン」店長の女性(46)は、「冷蔵庫の中の生地は、処分するしかない。これから焼きたてのパンになるはずだったのに」と残念そうに話していた
出典
『奈良 生駒のデパートで停電 落雷の可能性も』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160908/k10010675911000.html
『落雷!?奈良の近鉄生駒店が停電、臨時休業に』
http://www.sankei.com/west/news/160909/wst1609090015-n1.html
『停電で百貨店臨時休業、冷蔵庫停止で食材廃棄も』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160909-OYT1T50041.html
(2016年10月7日 修正1 ;本文修正)
2016年9月9日付の奈良新聞紙面に掲載されていた内容を、本文に加筆修正した。
(タイトルも若干修正した)
2016年9月8日20時16分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月8日12時55分に共同通信から、9月8日10時59分に朝日新聞から、9月10日13時17分にNHK福井からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前3時すぎ、坂井市三国町にある化学メーカーで化学薬品の製造中に有毒ガスが漏れ、従業員が倒れていると、会社から消防に通報があった。
従業員の男性(39)が福井市内の病院に搬送されたが、約1時間後に死亡が確認された。
司法解剖の結果、死因は硫化水素による中毒だったことが、捜査関係者への取材でわかった。
また、男性を助けようとした従業員が転倒して顔面を打ち、病院に搬送された。
警察の調べによると、工場ではメッキ加工に使う化学薬品の製造が行われていて、男性は、粉末状の薬剤をつくるタンクで発生する硫化水素を抜き出して液状化する作業をしていたが、何らかの原因で硫化水素が漏れ、高濃度のガスを男性が吸った可能性があるという。
会社の規定で定められていた防毒マスクは、着用していなかった。
会社の説明によると、男性1人で、7日夜11時半から作業を行っていたという。
警察によると、別の場所にいた従業員が異臭に気付いた。
硫化水素が外に漏れるようなことはなく、周辺の住民に影響はなかった。
現場は福井港の近くにある工業団地、テクノポート福井のなかで、周囲に住宅はほとんどなく、工場や会社の事務所などが立ち並んでいる。
警察は、作業の方法や薬剤をつくる装置に問題はなかったかなど会社から話を聞くなどして、硫化水素が漏れた原因を調べている。
(ブログ者 注記)
文字情報としては報道されていないが、NHKでは当時の状況を、現場の側面図を使って以下のように説明していた。
工場は3階建てで、男性が2階と3階にまたがって取り付けられている装置を使った作業中に起きた。
会社側の説明によると、男性は1人で、昨夜11時半から今朝8時半までの勤務で作業していた。
けがをしたもう一人の従業員は、2階と3階を行き来する別の作業をしていた。
男性は、3階で熱加工に使う化学薬品の製造過程で装置から硫化水素を抜き出す作業をしていた。
しかし午前3時ごろ、何らかの原因で漏れた硫化水素とみられる有毒ガスを吸った可能性があるとみられる男性が2階の階段下で倒れていたという。
出典
『化学工場で有毒ガス 1人死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3055503181.html?t=1473373431202
『福井で作業員死亡、有毒ガスか 1人軽傷、坂井市の化学工場』
http://this.kiji.is/146402941069297141?c=39546741839462401
『化学薬品会社で硫化水素漏れか、作業員1人死亡 福井』
http://www.asahi.com/articles/ASJ982TBNJ98PGJB002.html
『ガス漏れ事故 死因は硫化水素中毒』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3055576571.html?t=1473544713453
(2017年5月20日 修正1 ;追記)
2017年5月19日19時43分にNHK福井から、責任者らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年9月、坂井市にある化学メーカーの工場で硫化水素を含む有毒ガスが漏れ作業員が死亡した事故で、警察は、マスクを着用させるなどの安全対策を怠っていたとして、工場の責任者らを業務上過失致死の疑いで19日までに書類送検した。
この事故は、去年9月、坂井市三国町にある化学メーカー「A化学工業」でメッキ加工に使う化学製品の製造中に硫化水素を含む有毒ガスが漏れ、このガスによる中毒が原因で39歳の男性従業員が死亡したもの。
男性従業員は、粉末状の薬剤を作る装置から硫化水素を抜き出す作業を行っていて、警察は、工場側の安全管理に問題がなかったか捜査を進めた。
その結果、有毒ガスはこの装置の配管から漏れていたほか、ガスが漏れた場合に備えて社内の規則で定めた防毒マスクの着用をさせていなかったことがわかった。
このため警察は、十分な安全対策を怠っていたとして、工場の責任者らを業務上過失致死の疑いで19日までに書類送検した。
会社によると、書類送検されたのは工場の責任者ら4人だという。
「A化学工業」はNHKの取材に対して、「今回の事故を重く受け止めています。消防や労働基準監督署の指導を受けて再発防止を徹底しています」とコメントしている。
出典
『有毒ガス死亡事故で書類送検』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3053543601.html
(ブログ者コメント)
「社内規則で定めた防毒マスクの着用をさせていなかった」と報じられている件だが、社内規則を守ることを徹底させていなかったということだろうか?
それとも、現場で防毒マスク不着用が常態化していたのに、それを黙認していたということだろうか?
2016年6月15日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報修正6として掲載します。
第2報修正5は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6020/
(2016年9月14日 修正6 ;追記)
2016年9月7日17時58分にNHKさいたまから、有罪判決が出たという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月8日付で毎日新聞東京版からも同趣旨の記事がネット配信されていた。
4年前、埼玉県警察本部の機動隊員がプールでの訓練中に死亡した事故で、繰り返し水の中に沈めて死亡させたとして業務上過失致死の罪に問われた33歳の巡査に対し、裁判所は、「過失の程度は重いが、今後相応の社会的制裁が見込まれる」などとして、執行猶予のついた有罪判決を言い渡した。
この事故は、平成24年の6月、埼玉県朝霞市にある埼玉県警の訓練施設のプールで、機動隊員のS巡査(当時26)が訓練中に溺れて死亡したもので、埼玉県警の巡査、W被告(33)が繰り返し水の中に沈めて死亡させたとして、業務上過失致死の罪に問われた。
これまでの裁判で、検察が「悪質な犯行だ」として禁錮1年6か月を求刑したのに対し、弁護側は「被告は罪を認め、反省している」などとして、執行猶予のついた判決を求めていた。
7日の判決で、さいたま地裁の栗原裁判長は、「息継ぎの余裕を与えずに被害者を繰り返し水中に沈めたもので、過失の程度は重い」と指摘した。
そのうえで、「今後、職を失うことも含めて、相応の社会的制裁が見込まれる」などとして、禁錮1年6か月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。
判決によると、W被告は訓練時のルールに反してプールサイドのはしごにつかまったS巡査の体をつかみ、水中に繰り返し沈めるなどして水死させた。
執行猶予判決を求めていた弁護側は控訴を見送る方針で、判決が確定すれば、W被告は失職する。
埼玉県警察本部の三田警務部長は、「判決を厳粛に受け止め、引き続き再発防止に万全を期すとともに、改めてご冥福をお祈り申し上げ、ご遺族に深くお詫び申し上げます」というコメントを出した。
判決のあと、Sさんの母親(59)がさいたま市で会見し、「被告には、実刑でしっかり反省して欲しかったので、非常に残念です。埼玉県警には、二度とこのような事件を起こして欲しくないです」と話していた。
また、弟(28)は、「兄はもう帰ってこないが、被告が今後も何事もなく生活を送ることを考えると非常に悔しい」と話していた。
出典
『機動隊員訓練死で有罪判決』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106003161.html?t=1473286545628
『埼玉県警機動隊員のプール水死 巡査に有罪判決 さいたま地裁』
http://mainichi.jp/articles/20160908/ddm/041/040/071000c
(2019年6月27日 修正7 ;追記)
2019年6月26日20時41分に朝日新聞からは、市に賠償命令が出たなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
訓練中に水死したのは指導役の隊員らによる暴行が原因だとして、遺族が隊員5人と県に約1億9000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、さいたま地裁であった。
谷口裁判長は、県については指導監督体制の不備などを指摘して責任を認定し、約9200万円の支払いを命じた。
一方、指導役の隊員の行為を「傷害の故意を伴う」と認めたが、訓練と無関係の私的制裁や共謀があったとはいえないとして、5人への請求は棄却した。
出典
『訓練中に沈められ巡査水死 県に9200万円賠償命令』
https://www.asahi.com/articles/ASM6V4R1WM6VUTNB00G.html
6月26日17時43分にNHK埼玉からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
裁判長は、「ほかの隊員と比べて体力や技量が劣っていたのに、息継ぎの余裕を与えずに水中に繰り返し沈めた結果、死亡したのは明らかだ」として、県に9000万円余りの支払いを命じた。
一方、上司については、「当時、水に沈める行為は訓練中の隊員の行動によっては行われることがあり、明確に禁止されてはいなかった。訓練と無関係の制裁と断定できない」として請求を退けた。
水死した隊員の母親は、「上司の責任が認められず、悔しいです。同じようなことが起きないようにしてほしいです」と話している。
出典
『機動隊員溺死で埼玉県に賠償命令』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/20190626/1100005745.html
2016年9月7日5時1分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
身のまわりにあるものが原因で、事故が起こることも。
製品のデザインや素材、構造を変えることで、事故を未然に防げないか。
そうした試みが、少しずつ広がっている。
一見すると、ふつうの歯ブラシ。しかし、ブラシがついた部分を強く押すと、柄がぐにゃり。
大阪府八尾市のメーカー「DHL」が発売している「曲がる歯ブラシ」だ。
子どもが転んだり、親やきょうだいにぶつかったりして、歯ブラシが口の中に刺さるといった歯磨き中の事故で、東京消防庁管内では、2011~15年の5年間に、5歳以下の子ども213人(暫定値)が救急搬送された。
約7割は1、2歳。重症のケースもある。
歯ブラシによる事故が相次いでいることから、消費者庁が13年に注意喚起を発表。
DHLが、子どもの安全に配慮した製品を手がけてきたアイ・シー・アイデザイン研究所(大阪府守口市)と共同で、事故を防ぐ歯ブラシを開発した。
「曲がる歯ブラシ」の柄には弾力のあるゴム性の素材を採り入れ、産業技術総合研究所(産総研)に委託し、安全性を確かめた。
1歳児を想定したテストでは、歯ブラシを口にくわえたまま転倒しても、通常の歯ブラシの10分の1程度の圧力しかかからなかった。
現在の価格は1本350円(税抜き)。インターネット通販を中心にセット販売し、昨年6月の発売以降、約6万本を売り上げた。
今年中に、全国のドラッグストアなどにも並ぶ予定だ。
製品の安全規制が事故予防に結びついている例もある。
子どものライター使用による火災が相次いだことを受け、経産省は、10年、子どもが簡単に操作できないよう、ライター(一部の製品を除く)に安全規制を導入。
翌11年9月27日以降は、基準を満たさない製品は販売できなくなった。
たとえば、ボタンを真下に押しこむタイプでは、着火に必要な力が従来の2倍程度に。小さな子どもの力では簡単に押せなくなった。
総務省消防庁消防研究センターの鈴木恵子・主任研究官が、火災統計などをもとに、ライターによる火遊びで起きた住宅火災で亡くなった14歳までの子どもの数の推移を調べたところ、15年までの34年間で全国で計437人が犠牲になっていた。
02~11年の10年間では、年平均で9.9人。
規制前のライターが販売されなくなった12~15年の4年の年平均は2人に。
鈴木さんは、「規制の効果が数字からみてとれる」。
産総研の西田佳史・首席研究員は、「事故防止のために製品を変えるという考え方が、少しずつ浸透し始めている」と話す。
事故予防には、3つの効果的なアプローチがある。
「環境改善(Environment)」、「法規制・基準化(Enforcement)」、「教育(Education)」の3つで、「3E」と呼ばれる。
製品や生活環境を、新しいデザインでより安全に変えるのが、環境改善。
「曲がる歯ブラシ」や、倒れても熱湯が漏れにくい構造に変えた電気ケトル(やかん)が代表例だ。
ものづくりなどのルールを変える法規制・基準化の例は、ライターや00年に義務化された車のチャイルドシートなど。
消費者の意識や行動に変化を促すのが、教育だ。
西田さんは、「保護者の見守りで事故を100%なくすことは難しい。もし不注意やミスがあったとしても、それでも事故が起きない安全な製品・環境づくりが大切」と話す。
07年に始まった「キッズデザイン賞」は、そうした製品づくりを後押しする取り組みだ。
産総研や企業、自治体などでつくるNPO法人「キッズデザイン協議会」が、子どもの安全に配慮した製品などを公募し、優秀作に賞が贈られる。
賞のホームページでは、過去の受賞作品一覧を見られる。「曲がる歯ブラシ」も、昨年、奨励賞を受賞した。
子どもの事故予防に取り組むNPO法人「Safe(セーフ) Kids(キッズ) Japan(ジャパン)」理事長で小児科医医の山中龍宏さんは、「病院や保護者などから情報を集め、どうすれば未然に防ぐことができるのか、社会全体で考える必要がある。様々な職種の人が、それぞれの立場で『変えられるもの』を見つけていけば、確実に事故を減らせる」と訴える。
出典
『デザイン・素材・構造… 製品変えて、子どもの安全追求』
http://digital.asahi.com/articles/ASJ8V7F65J8VUTFL00Q.html?rm=636
2016年9月7日付で河北新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
宮城県大衡村のため池で7月に父子3人が死亡した水難事故を調査していた水難学会は、6日、大崎市内で記者会見し、「一見安全そうに見える池ののり面は、大人が水中から上陸できない傾斜角度だった」と、危険認識の不足を指摘した。
事故は7月1日、大衡村の八志沼で発生。
釣りをしていた30代の父親と小学生と幼稚園児の兄弟が、おぼれて亡くなった。
学会の事故調査委員会は、8月、事故現場近くで池に入った大人が自力で陸に戻れるか、子どもを陸に上げられるかなどの検証実験を行った。
池のコンクリート製のり面の傾斜角は27°。
乾いた状態なら人が歩けるが、水にぬれたり表面にこけが生えていたりすると、滑って水中から上がれなかった。
子どもに見立てた重さ約18kgのポリタンクを上陸させる実験も失敗した。
学会長の斎藤秀俊長岡技術科学大教授は、「陸からは危険性を感じられない角度だった。しかし実際には危険が潜み、そのコントラストの大きさが恐ろしい水難事故につながった」と述べた。
ため池には不用意に近づかず、万が一着衣のままおぼれた場合は「必ず浮くので、そのまま助けを待ってほしい」と呼び掛けた。
水難学会は2011年の設立で、会員は消防士や研究者ら約1800人。
3人以上の犠牲者が出た水難事故で調査を行っており、今回の結果は、今後、ホームページなどで報告し、広く注意を喚起する。
出典
『<大衡父子水死>ため池傾斜 滑って上がれず』
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201609/20160907_13008.html
9月7日付で読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
9月6日20時16分にNHK東北NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
大衡村大衡の八志沼で、7月、釣りをしていた父子3人が溺れて死亡した事故で、水難救助の専門家などで組織する水難学会(新潟県長岡市)は、6日、大崎市内で事故調査結果を発表した。
同学会では、「沼に落ちると、のり面を覆う泥やこけで足が滑り、自力で陸地にはい上がれない」と指摘し、「全てのため池で同様の事故が起きる可能性がある」と警鐘を鳴らした。
事故は7月1日夜、釣りをしていた大崎市の父親(36)と長男(9)、次男(5)が八志沼に落ちて溺死した。
その後、同学会が事故原因を調べていた。
調査結果によると、八志沼ののり面はコンクリート製で、傾斜が27°、水中部分は泥やこけで覆われていた。
30歳代後半の消防隊員が現場付近で事故と同様の状況で上陸を試みたが、滑ってはい上がれなかった。
同学会の斎藤秀俊会長は、「子供を助けようと思ったが、父親は足が滑って焦ったのではないか」と心理的要因も指摘。
「陸地から見て、容易に上陸できるゆるい傾斜と判断してはいけない」と話した。
県によると、県内には約6000か所のため池があるという。
斎藤会長は、「柵も注意看板もなく、より急な傾斜のため池も多い」とし、不用意に近づかないよう、注意を呼びかけた。
事故を受け、自治体も、ため池の安全対策を進めている。
大衡村は、八志沼の事故現場付近に「立ち入り禁止」の看板を立てた。
また、村内の各区長に、釣り人が多く訪れるため池の調査協力も求めた。
ため池が272か所あるという仙台市では、フェンスの有無などを調べるとともに、子供が踏み入らないよう、絵で注意を促す看板の設置を進めている。
農水省のまとめによると、ため池での死亡事故は、毎年、全国で20件から30件程度起きていて、そのおよそ3分の1が、釣りや水遊びなどの最中の事故だったという。
斎藤教授は、「ため池は、水の中に人が入ることを想定した作りにはなっていないので、不用意に、ため池に近づないようにしてほしい」と話していた。
出典
『沼落下「自力で上がれず」…大衡3人死亡事故調査』
http://www.yomiuri.co.jp/local/miyagi/news/20160906-OYTNT50320.html?from=y10
『ため池転落死亡 検証結果公表』
http://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20160906/5357701.html
(ブログ者コメント)
○NHKからは、消防隊員がわざと滑って足から池に落ち、這うようにしてのり面を上がろうとしたが上がりきれない・・・そんな再現実験の様子が放映されていた。
○「のり面を覆う泥やこけで足が滑り、自力では這い上がれない」とは、今年8月の山倉ダム事例でブログ者がまた聞きした内容と同じだ。
ちなみに、山倉ダムのほうが、今回再現実験したため池よりは勾配が急なように感じた。
2016年8月26日掲載
2016年8月19日 千葉県市原市の山倉ダムでのり面を除草中のアルバイト男性がダム湖に滑り落ちて溺死、背負っていた草刈り機が邪魔になり水中で体の自由がきかなかったか?
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6214/
2016年9月7日19時46分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後、札幌市北区のバスターミナルの変電室で修理に訪れていた作業員の男性が感電し、手や頭にけがをして病院で手当てを受けている。
7日午後1時前、札幌市北区のバスターミナルの1階にある変電室で、修理に訪れていた作業員の男性が倒れているのを警備員が見つけて、消防に通報した。
警察や消防によると、男性は作業中に感電し、右手にやけどを負ったほか、頭から出血した状態で病院に運ばれて手当てを受けているということで、詳しいけがの程度はわかっていない。
この事故で、バスターミナルは待合室などが、一時、停電したが、バスの運行に影響はなかったという。
警察は、男性が感電した詳しい状況を調べている。
出典
『変電室で感電 男性1人けが』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160907/5474581.html
2016年9月6日12時25分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月7日付で朝日新聞滋賀全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前3時20分ごろ、滋賀県栗東市の自動車部品製造工場内で、作業中だった男性(46)が研磨機に体を挟まれ、死亡した。
警察によると、男性は、作業員約20人と自動車部品を製造する作業中で、全自動で部品を研磨する機械の近くで工程を確認していた。
研磨機の一部の円盤が回転している最中に、誤って上半身を巻き込まれたとみられる。
警察が、事故原因を調べている。
出典
『工場で研磨機に挟まれ男性死亡 滋賀・栗東』
http://www.sankei.com/west/news/160906/wst1609060040-n1.html
2016年9月6日18時1分にNHK奈良から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月6日13時30分に産経新聞westから、9月6日1217分にmBS NEWSからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後5時すぎ、奈良市のリサイクル工場で、木材を細かく切断する「破砕機」の中から、この工場の45歳の男性作業員のものとみられる遺体の一部やヘルメットの破片などが見つかった。
警察によると、この男性は、同日朝から作業員4人で燃料用の木材チップを製造する作業に従事。
当時、同僚の3人の作業員とともに、破砕機に木材を運び込むベルトコンベヤーを動かしながら、その上から石などを取り除く作業をしていたという。
作業が終わった午後4時半ごろ、別の作業員が男性がいないことに気づき、約15分後にベルトコンベヤーを停止させたという。
一緒にいた作業員は、「いつの間にか姿が見えなくなった」と話しているという。
男性は下請けの会社から派遣されて、先月末からこの工場で働き始め、きのう初めてこの機械を扱ったという。
この工場と奈良県にある系列の工場では、先月、ほかに2件、作業員が死亡する労災事故があり、警察はきょう、現場検証を行って、詳しい状況を確認するとともに、工場の関係者から話を聞いて安全管理に問題がなかったか、調べている。
このうち、5日に作業員が死亡した同じ工場では、先月20日、56歳の男性作業員が工場の敷地内で廃材を移動させる作業をしていた際、トラックとショベルカーの間に挟まれて、全身を打って死亡した。
8月2日には、系列の工場で、派遣社員の67歳の男性作業員がベルトコンベアーの下に落ちた木材をホウキで回収する作業をしている際に、ベルトとローラーの間に上半身を挟まれて死亡したという。
警察によると、会社は、ベルトコンベヤーが動いているときは、その下で作業しないよう呼びかけていたということだが、事故当時、コンベアーは動いていたという。
また、2011年4月にも、男性従業員がベルトコンベヤーに巻き込まれて死亡しており、奈良労基署が労安法違反容疑で、同社を書類送検していた。
出典
『破砕機に巻き込まれ死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2055437751.html?t=1473197983515
『工場の破砕機から遺体の一部、男性作業員巻き込まれる?…過去にも死亡3件 奈良』
http://www.sankei.com/west/news/160906/wst1609060009-n1.html
『破砕機に巻き込まれ死亡?先月も同じリサイクル工場で死亡事故』
http://www.mbs.jp/news/kansai/20160906/00000021.shtml
9月7日18時11分にNHK奈良からは、下記趣旨の続報記事がネット配信されていた。
7日午後から、奈良市の職員6人が工場に立ち入り調査を行い、2時間ほどにわたって、工場を運営する会社の社長らから話を聞いた。
市の担当者によると、調査では、機械に人が巻き込まれた際、自動的に停止するタイプの機械ではなかったことなど、作業環境について詳しく聞いたという。
奈良市は、今後、こうした安全管理に問題がなかったか、作業マニュアルなどをもとに調査をすすめ、業者への改善命令などの指導も検討するとしている。
奈良市廃棄物対策課の仲西課長は、「1か月で3人が死亡するのは異常な事態だと思います。今後、書類を精査して調査を進めたい」と話していた。
出典
『リサイクル工場事故 市が調査』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2055472141.html?t=1473287246997
(2016年10月6日 修正1 ;追記)
2016年10月4日付でNHK奈良から、8月2日の事故状況等に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし8月、奈良市の廃棄物処理会社が運営する奈良県の工場で、67歳の男性作業員が持っていた清掃道具をベルトコンベヤーの回転軸に巻き込まれ、そのはずみで道具が首に当たって死亡した。
この事故について、労基署は、ベルトコンベアーの回転軸の部分にカバーがついていれば事故は防げたとして、会社と安全管理の責任者を労安法違反の疑いで、4日、書類送検した。
会社側の認否については、答えられないとしている。
出典
『作業員死亡 会社など書類送検』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2053225961.html?t=1475610610073
(2016年10月15日 修正2 ;追記)
2016年10月11日19時52分に奈良テレビから、8月20日の事故に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
奈良市の産廃処理工場で男性が作業中に死亡した事故を受けて、奈良労基署は、きょう、会社と管理責任者を書類送検した。
同署によると、奈良市にある工場で、今年8月20日に、56歳の男性作業員がトラックとショベルローダーの間に挟まれて死亡する事故が起きた。
会社と生産管理課長は、ショベルローダーの運転手に義務付けられている技能講習を受けさせず運転させた疑いが持たれている。
出典
『I社を書類送検』
http://www.naratv.co.jp/news/news_r3.php
(2017年3月3日 修正3 ;追記)
2017年3月1日14時2分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
奈良市の工場で破砕機に巻き込まれて死亡した男性社員(当時33)の遺族が訴えた損害賠償請求訴訟=大阪高裁で和解=では、奈良地裁が「安全マニュアルの配布や安全教育もなかった」と判決で指摘した。
その後も事故が相次ぎ、原告側の弁護士は「教訓はなかったのか」と話している。
出典
『重機運転で作業員死亡、注意怠った疑いで書類送検 奈良』
http://www.asahi.com/articles/ASK2Q6568K2QPOMB00G.html
2016年9月4日付で読売新聞北海道版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月2日7時7分に北海道新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌市発寒清掃工場(札幌市西区)の煙突にできたさびが風で飛び散り、少なくとも半径約200mの建物数棟と車両約200台に付着していたことが、市への取材で分かった。
市は損害賠償を進めており、賠償総額は数千万円に上る可能性がある。
市によると、ダイオキシンや重金属などの有害物質は含まれていないという。
さびは、可燃ごみ焼却炉の煙突(高さ約100m)のノズルカバーにでき、雪や雨に交じり、強風時に飛び散ったとみられる。
さびはさまざまな形状で、大きいもので2~3cm。
今年2月、周辺の会社から「建物などにさび色の付着物がある。工場から出たのではないか」と問い合わせがあり、市が半径200mを対象に調査し、付着物の成分から、4月に煙突のさびと断定した。
5月から賠償手続きを始め、これまでに車46台分、約800万円を賠償した。
車の塗装や建物外壁に貼り付いたさびの除去費用という。
調査範囲外の被害も、工場からのさびと認められれば賠償するという。
市によると、ノズルカバーを2014年6月にステンレス製に替えて以降、さびが飛び散っていた可能性があるという。
市は、飛散が始まった時期は不明と話す。
市は、「カバーは雪解け水などがたまりやすい形状で、さびができやすい」としており、今年3月以降、ノズルカバーの清掃を続け、8月にカバーを樹脂製に戻した。
出典
『清掃工場煙突 さび飛散 周辺建物や車に付着』
http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20160904-OYTNT50002.html
『清掃工場の煙突からさび飛散 札幌、車150台以上被害』
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0311550.html
(2017年6月2日 修正1 ;追記)
2017年5月31日7時0分に北海道新聞から、倍賞総額に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
札幌市の発寒清掃工場(西区発寒15の14)で2014年6月以降、煙突からさびが周辺に飛散していた問題で、付着被害を受けた建物や自動車の補修に伴う損害賠償が総額約1億6千万円に上ることが30日、分かった。
対象は、法人12社の施設や個人の車両約150台などに上った。
市は、今秋までに賠償手続きを終えるという。
市環境局環境事業部は、「多額の税金を使い、大変申し訳ない。施設の改修時には事故のないよう慎重に進めたい」と陳謝している。
出典
『発寒清掃工場のさび飛散 札幌市の賠償額1億6千万円に 「多額の税金、申し訳ない」 2016.9.12に追記』
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/sapporo/1-0405307.html
2016年9月3日7時11分に千葉日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
印西市が8月27日夜に開催予定だった「印西花火大会」を開始時間後に急きょ中止した問題で、花火業者I社は、2日、千葉日報の取材に応じ、「打ち上げ場所が最悪な状況だった。場所をきちんと整備しようとする姿勢が市に欠けていた」とし、中止理由を一方的に業者の作業遅延のせいと主張する市に反論した。
打ち上げ場所の利根川河川敷は連日の悪天候で足場が悪く、搬入車両が入れなかったため、大量の花火を徒歩で運ぶことを余儀なくされたという。
同社によると、設置場所の足場の悪さが予想されたため、同社は前日の26日朝から花火の設置作業を開始。
通常はトラックを打ち上げ場所の近くまで寄せるが、ぬかるみに車輪がはまって近くまで行けず、スタッフは各車両から50~100mを歩き、花火を運んだ。
花火の重さは最大25kgほど。
スタッフは2つを両手で抱え、足場の悪い中を何度も往復。
全部で約1000個を設置する計画だったが、夜10時まで作業をしても、約3割しか設置できなかった。
大会当日は、早朝5時から作業開始。スタッフも増員した。
だが、完了の遅れが確実な情勢となった午後6時15分ごろ、同社は市に「定刻に打ち上げるのは不可能」と報告。
しかし、市は「定刻」を譲らなかった。
同社は作業を続け、開始時間の7時半の20分後の50分ごろ設置が整い、配線などの最終点検に入った。
だが8時10分に、市から突然中止を告げられた。相談はなかった。
「あと数分で上げられる状況だった。打ち上げ時間は8時半まであったから、残り15分間だけでもダイナミックな花火を上げられたのに」。同社の担当者は不満を隠さない。
また、市が作業遅延の理由として「点火装置に異常が発生したと業者が言っている」と説明したことについて、同社は「異常はなかった」と否定した。
設置場所の除草や平らにならす作業もしたという同社は、「主催者が設置場所を整えるのが通常の花火大会。他の大会で設置で困ることはない。市は大会を成功させるための配慮に欠けていた」とし、「間に合わないと伝えたときに『やれ』と言わず、中止にしてくれた方が良かった」と話す。
一方、市は、「設置場所がぬかるんでいたことは、当日夕方に業者の報告で初めて知った」としている。
同社は、提出を求められたてんまつ書を内容証明郵便で市に送付。
これらの経緯を記した内容という。
一方、市は、業者への損害賠償請求も検討するとしている。
出典
『「打ち上げ場所の状況最悪」 市の説明に業者反論 印西花火大会中止』
http://www.chibanippo.co.jp/news/national/348443
9月6日11時1分に千葉日報からは、下記趣旨の続報記事がネット配信されていた。
市は8月31日に中止理由を「花火業者の作業遅延」などと発表。
遅延理由として市経済政策課の担当者は、「点火装置に異常が起きた。風でかぶせていたシートが飛ばされ、雨風で異常が起きたのでは、と業者が話している」などと説明していた。
これについて業者が「そんな報告はしていない」と否定したため、千葉日報は、5日、同課に確認。
すると、「そもそも、市は取材で『点火装置の異常という報告が業者からあった』という説明はしていないし、業者からそうした報告も受けていない」と文書で回答。
記者が虚偽説明であると迫っても、同課は繰り返し否定したが、やりとりの音声記録を示すと、ようやく虚偽説明を認めた。
虚偽説明について、同課は「思い違いだった」と釈明。
点火装置の異常と説明した理由については、「『強風でシートがなびき、防水作業に時間を要した』との業者の報告を、装置の異常と捉えてしまった」とした。
一方、台風の影響でぬかるみがひどく、花火の設置が難航したと業者が主張している利根川河川敷の打ち上げ場所を市が整備せず、状況も把握していなかったことについては、「業者から問題があるとの報告はなかった」とし、対応は適切だったとの考えを示した。
市制施行20周年を記念し、15年ぶりの開催予定だった同大会は、事業費4千万円を投じて8800発を打ち上げる計画だった。
市は中止理由を4日後に発表し、対応に市民の苦情が殺到していた。
出典
『市「点火装置異常」を訂正 取材に一時虚偽説明 印西花火大会中止』
http://www.chibanippo.co.jp/news/national/348994
9月10日10時7分に千葉日報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉県が、6月、打ち上げ現場の整地は主催者の役割であると市に説明していたことが分かった。
県産業保安課によると、花火大会での事故防止を図るため、県内で開かれる大会の主催者や花火業者を集めた説明会を6月8日に県庁で開催。
約100人が参加し、印西市は経済政策課の職員1人が出席した。
説明会では、各関係者の役割分担などが説明され、主催者の役割として「打ち上げ現場は必要に応じて整地し、周囲の草刈りを必ず行う」ことが指導された。
「地面が軟弱だったら花火の筒が傾く恐れがあり、事故を招きかねない」と県の担当者。
「大会の安全に関する責任は主催者にある」ことも念押しされたという。
同大会の観覧会場は市内だったが、打ち上げ現場は対岸の茨城県の利根川河川敷で、打ち上げの許可申請は同県に行っている。
同県の打ち上げの手引では、細かな役割分担までは明示していないが、「打ち上げ現場の土地の状況を十分に把握し、災害発生防止のため必要な措置をとる」ことを主催者らに注意喚起。
同県の担当者は、「打ち上げの責任は花火業者が負うが、総括的に安全管理の責任を負うのは最高責任者である主催者」と説明している。
市は、台風後も整地をしようとしなかったことについて、「大会当日朝に業者の責任者と会ったが、地盤の悪化の報告や、整地についての相談がなかった」とし、「対応は適切だった」との考えを示している。
出典
『現場整地「主催者の役割」 千葉県が6月、市に説明 印西花火大会中』
http://www.chibanippo.co.jp/news/national/349969
(ブログ者コメント)
工事する場合、工事が安全かつ円滑に行えるべく環境を整備するのは、発注者側の責務。
それと同じことではないだろうか。
2016年9月4日0時10分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月3日21時14分に朝日新聞から、9月3日18時50分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後4時10分ごろ、西宮市鳴尾浜2で、「倉庫脇にあるパレットが燃えている」と通行人の男性から119番があった。
消防車など26台が出動し消火に当たったが、火は倉庫全体に燃え広がり、パレットを所有する会社の倉庫2棟(920m2)を全焼したほか、周辺の会社にも燃え広がったが、約7時間後、ほぼ消し止められた。
男性従業員(68)が両腕に2週間のやけどを負った。
警察によると、けがをした男性従業員が焼却施設でパレットを燃やしていた。
調べに対し、「気付いたら別のパレットから煙が出ていた」と話しているという。
倉庫の脇には、フォークリフト用の使い古した木製のパレットと空き瓶が大量に保管されていた。
現場は武庫川の河口付近で、阪神電鉄武庫川団地前駅の南西1.4kmの工場地帯。
周辺の市街地まで黒煙が広がり、騒然となった。
近くで働いていた会社員男性(34)は、「目の前が赤くなり、見上げたらパレットから炎が上がっていた。うちの会社にも燃え移っており、どうすればいいのか」と話していた。
現場から上がる大量の黒煙は、近くを通る阪神高速湾岸線や、阪神対ⅮeNA戦が進行中の約3km離れた阪神甲子園球場の観客席からも見えた。
出典
『鳴尾浜の倉庫で火災 周辺にも類焼』
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201609/0009452737.shtml
『市街地に黒煙、倉庫燃える 男性けが 兵庫・西宮』
http://www.asahi.com/articles/ASJ9366FYJ93PIHB012.html
『西宮の倉庫街に黒煙 数棟、激しく炎上 兵庫』
http://www.sankei.com/west/news/160903/wst1609030059-n1.html
(ブログ者コメント)
積まれていたパレットに火が着き、なかなか消えなかった事例は、過去にも紹介済。
2012年6月7日掲載
2012年6月1日 福岡県久山町のパレットレンタル会社で屋外のパレットから出火し、5万枚置いてあった倉庫が全焼
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/1894/
2016年9月3日10時41分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月3日19時6分にテレビ朝日からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後11時半すぎ、むつ市川内町の国道338号線で、バーベキュー帰りの18歳から20歳の男女5人が乗った軽トラックが道路左側の電柱に衝突した。
警察によると、この事故で荷台に乗っていた男女4人が投げ出され、このうち、いずれもむつ市に住む会社員の男性(19)と高校生の男性(18)の2人が頭を強く打って、搬送先の病院で死亡が確認された。
荷台に乗っていたほかの19歳の女性2人と運転していた男性も重軽傷を負ったが、命に別状はないという。
警察は、運転していたむつ市の漁業者、山崎容疑者(20)を、過失運転傷害の疑いでその場で逮捕した。
現場は、街灯の少ない緩やかな左カーブで、警察は、山崎容疑者がハンドル操作を誤ったのが事故の原因ではないかとみて調べている。
現場近くに住む男性は、「大きな音がしたので外に出て、軽トラックの運転手に何があったのか聞いたところ、『カーブを曲がり切れないと感じ、慌ててハンドルを切ったら電柱にぶつかった』と答えていた」と話している。
出典
『軽トラックが電柱に衝突 荷台の若者2人死亡 青森 むつ』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160903/k10010667291000.html
『BBQ帰りの軽トラ衝突 荷台から投げ出され少年死亡』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000082695.html
(ブログ者コメント)
○映像によれば、事故が起きたのは漁港沿いの道路。
○荷台に乗った人が死傷する事故は、乗ること自体が原則禁止ということもあり、報道されることは滅多にない。
2016年9月3日1時5分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後2時半ごろ、愛知県みよし市三好次町笠松の市立学校給食センターの天井裏で、電気工事をしていた自営業の男性(52)が倒れているのを別の作業員が見つけ、119番通報した。
男性は市内の病院に運ばれたが、間もなく死亡した。
感電したという。
警察と市によると、市給食センターは耐震化などの工事中だった。
男性は、発見された際、左手に絶縁体、右手にニッパーを持っていた。
警察は、何らかの原因で過って感電したとみている。
市給食センターは、市内の8小学校、4中学校、7公立保育園向けに、1日計約7600食を作っている。
事故の影響で、5、6の両日は給食を提供できないという。
小中学校では弁当の持参を呼びかけ、公立保育園は園で調理する。
7日以降の対応は未定という。
出典
『天井裏で電気工事の男性感電死 愛知の学校給食センター』
http://www.asahi.com/articles/ASJ9301X8J92OIPE02F.html
2016年9月2日11時55分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月2日11時53分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午前8時前、東京・世田谷区にある東急田園都市線の用賀駅構内で、中央林間発清澄白河行きの上りの電車の窓ガラスが割れた。
割れたのは、10両編成の電車の前から5両目にある乗客が乗り降りするドアの窓ガラスで、近くにいた乗客の男子高校生が顔を切るなどのけがをしたという。
当時、車内はラッシュ時で混み合っていて、ドア付近にいた複数の乗客がバランスを崩し、その勢いで高校生が頭から窓ガラスにぶつかり、割れたという。
この影響で東急田園都市線は、一時、最大で25分程度の遅れが出た。
割れたのは強化されたガラスで、こうした状況になるのはあまり例がないということで、東急電鉄は原因を調べている。
電車は用賀駅で12分停車した後、ガラスの割れた部分を段ボールで覆うなどして、運行を再開した。
出典
『東急田園都市線 ドアの窓ガラス割れ高校生けが』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160902/k10010665611000.html
『満員車内揺れて…頭当たりガラス割れる 東急田園都市線』
http://www.asahi.com/articles/ASJ9233WVJ92UTIL009.html
9月6日16時6分にNHK横浜から、東急は同じ型の全車両のガラスを厚いものに交換するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東急電鉄は、同じ型の車両のガラスを強度を高めたものに、順次、交換することにした。
東京・渋谷を発着する東急田園都市線は、9月2日の朝、ラッシュで混み合う上り列車の車内で、乗客がバランスを崩してドアの窓ガラスにぶつかり、ガラスが割れて顔を切るなどのけがをした。
この車両のドアの窓ガラスは厚さが3mmあり、2.2トンの重さに耐えられるものだったが、ガラスが割れたことを受けて東急電鉄は、およそ5トンの重さに耐えられる、厚さ4mmのものに交換することにした。
ドアの窓ガラスの交換は、田園都市線と大井町線で運行している同じ型の車両164両すべてを対象に、およそ2か月かけて順次行われるという。
東急電鉄は、「多くのお客様にご心配とご迷惑おかけしておわび申し上げます。2度と起きないよう安全性をさらに向上していきたい」と話している。
出典
『東急 車両ドア窓ガラス強化へ』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1056001271.html?t=1473196964433
(ブログ者コメント)
○東急電鉄HPに、下記趣旨のお詫びと報告記事が掲載されていた。
・当時の混雑率は約140%。
・ドアガラスは厚さ3mmの強化ガラスで、2.2tの重さが加わっても割れない強度があり、列車混雑によりお客さまが押し付けられることで割れることはありません。
これまでに、硬い物体(石など)がガラスの一点に衝突した場合に、破損するという事例はありました。
・安全性のさらなる向上のため、厚さ3mmの強化ガラスを使用している車両は、順次4mmのガラスに交換してまいります。
これにより、強度は2.3倍程度になります。(該当車両164両)
http://www.tokyu.co.jp/information/list/?id=888
○JISの「鉄道車両用安全ガラス」によれば、長方形又は正方形の平面強化ガラスの寸法は以下の模様。
1 枚の面積が 0.9m2以上,又は辺の長さが 1 200mm を超えるときは3.2mm
1 枚の面積が 1.8m2以上,又は辺の長さが 1 800mm を超えるときは4mm
http://kikakurui.com/r3/R3213-2008-01.html
このことから類推するに、1ランク上のガラスに交換する、ということかもしれない。
2016年9月1日19時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が解説図付きでネット配信されていた。
車のタイヤのパンクが増えている。
日本自動車連盟(JAF)のパンク救援は、昨年度は36万件余りと、過去最多を記録した。
JAFは、セルフ式ガソリンスタンド(GS)の増加で空気圧点検がおろそかになっているとみて、注意を呼びかけている。
群馬県昭和村の関越自動車道で、昨年9月13日夜、パンクで止まっていた乗用車に大型トラックが追突。
乗用車の会社員男性(20)と無職女性(20)が死亡し、同乗の2人も負傷した。
警察によると、4人は東京ディズニーリゾート(千葉県)から帰る途中で、ハザードランプを点滅させて助けを待っていた。
県警高速隊の登坂副隊長は、「パンクでも死亡事故につながり、高速道路上は特に危険だ」と話す。
JAF(会員数1855万人)によると、昨年度のパンクによる救援は36万1942件。
活動を始めた1963年度以来、最も多く、10年前と比べ5万3506件(約17%)増えた。
車の性能向上で救援総数は10年間で2割減っており、全体に占めるパンクの割合は、10.3%から15.5%に上昇。
発生場所別では、一般道が92.3%で、高速道路は7.7%、
月別では、夏休みで遠出する機会が増える8月が最も多く、3万6494件と、全体の約1割を占める。
JAFは、パンクの増加要因として、セルフ式GSの増加をあげる。
全国のセルフ式GSは、今年3月末時点で9728店と、全GSの3割を占め、年々増えている。
JAFの広報担当者は、「身近な車の点検所であるGSで専門的な知識を持った店員との接触が減り、タイヤの点検回数も減る。その結果、空気圧不足の車が増え、パンクが増える」と話す。
日本自動車タイヤ協会が毎年4月に全国6~7の高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)で希望者にするタイヤ点検で、空気圧不足だった乗用車の割合は、13年が19.6%、14年が20.5%、15年が28.1%だった。
JAFの会員調査では、タイヤメーカーが勧める毎月の空気圧点検をしているのは14%だった。
工学院大の中島幸雄教授(タイヤ工学)は、「それぞれのデータを見ると、セルフ式GSの増加がパンク増加の一因と言える」と話す。
「タイヤの空気が減っている車や点検不足が目立つ」。
東京都墨田区の東京スカイツリー近くのGS「百瀬商店」社長の百瀬さん(48)は言う。
最近、1000円分だけ給油し、タイヤの空気圧チェックを頼む客がいる。
普段はセルフ式GSを使うが、空気圧の減りが心配になり、自身でチェックできないため来店するという。
東京都世田谷区のセルフ式GS「シンエネ八幡山」。
日中、12ある給油レーンに、次々と乗用車やトラックが停車する。
店員2人は誘導に追われるが、毎月、空気圧をチェックする近くの自営業男性(62)は、「自分から店員に声を掛ければ、空気圧を測る機器を貸してくれる。使い方を覚えれば操作も簡単」と話す。
店内には、空気圧をチェックする機器がある。
まずは運転席のドア付近に貼られたシールに表示された指定空気圧を機器に入力。
タイヤのエアバルブに機器のホースの先を押し当てると、自動的に指定空気圧に調整される。
タイヤ4本の点検で2~3分程度だ。
副店長の木村さん(54)は、「空気圧に不安があれば気軽に声を掛けて欲しい。もちろん無料です」と話す。
出典
『車のパンク救援、過去最多 セルフ式GS増で点検甘く?』
http://www.asahi.com/articles/ASJ8Y35RNJ8YUTIL006.html
2016年9月1日12時0分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
災害が起きると、必ず深刻な問題となるトイレ。
断水や排水管の損傷で家の水洗トイレが使えなくなったら、仮設トイレを使うしかない。
だが、日頃の準備次第では、家のトイレで用を足すことができるという。
「災害食」に関するコラムを、先月、寄せてくれた管理栄養士の今泉マユ子さんが、9月1日の「防災の日」を機に、災害時に家庭で使うさまざまなトイレを試し、体当たりリポートを書き下ろしてくれた。
失敗だらけの“奮戦記”を読んで、失敗しない「災害用トイレ」を準備してはいかがだろう。
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阪神・淡路大震災、東日本大震災など大震災が起きるたび、トイレの問題が浮上します。
トイレに行かなくて済むように水分摂取を控えたりすると、脱水症状を招きます。
最悪の場合、血栓ができて、エコノミークラス症候群など、命にかかわる事態になりかねません。
私は日頃、日本災害食学会災害食専門員、防災食アドバイザーとして、災害時の食事の大切さをお伝えしていますが、トイレは食事と同じか、それ以上に大事な問題だと考えています。
大きな震災があっても、自宅で過ごせるなら、家のトイレを使いたいもの。
でも、おそらく断水で、トイレの水は出ないはず。
排水管も、破損しているかもしれません。
水は流れるとしても、下水道が復旧するまでは、トイレの水を流してはいけません。
それまで、どうやって排せつ物を処理したらよいのでしょうか?
被災経験者に、ご自宅のトイレがどうなったか、聞き取ったコメントの一部を紹介します。
「便器は無事だったが、水の備蓄がなくて流せなかった」
「尿は便器にためて、1日1回、くみ置き水で流した。便は新聞紙に取ってポリ袋にためた」
「仮設トイレは遠かったので、庭に穴を掘って排せつ物を埋めた」
「満潮時に便器から下水が逆流してきた」
「便器に水を張らないと排水管の臭いがした」
これらを考慮して、家庭用の災害トイレに求めることを3つに絞りました。
・自宅のトイレで用を足せること
・誰でも簡単に使えること
・後始末が簡単で衛生的なこと
これらの条件に合うトイレとはどのようなものか、12歳の息子の協力を得て考えてみました。
「実験1:便器の代わりになるもの」
下水道が復旧するまで、排せつ物は家庭で保管しなければならないので、しっかり密閉できるポリ袋に用を足し、固めなくてはいけません。
どんなポリ袋がトイレの代わりになるか試したところ、女性は狙ったところに排尿できないので、小さいポリ袋だと失敗する恐れがあります。
最低でも,便器を覆うくらいの大きさが欲しいところです。
「実験2:おとな用紙オムツは吸収量に注意」
おとな用紙オムツも試してみました。
「しっかり2回分吸収」と書いてあるスリムタイプの紙オムツを使ったところ、1回で尿があふれてしまいました。よく読むと、1回の排尿量150mℓと書いてありました。
個人差もありますが、吸収しきれない場合を考えると、尿取りパッドを敷いておくほうが安心だと思います。
オムツの種類によっても吸収量は違います。
長時間タイプは吸収量が多いですが、お尻が膨らんで歩きにくくなります。
いろいろ試して考えた結果、オムツは、昼間活動する時には不向きだという結論に至りました。
「実験3:尿の量は1回平均200~400mℓ?」
何度も尿があふれるうち、まずは自分の尿量を知らなくてはいけないことに気づき、息子と2人で尿量を計ることにしました。
一般的に言われている尿量は、平均200~400mℓ。1日4~8回するとして、1日1~2ℓです。
でも、尿量は毎回驚くほど差がありました。
尿量は自分でコントロールできず、思ったより少なかったり多かったり。
尿量が少なかった時は数回分をためてから凝固剤などで固めて捨てる、反対に多かった場合はスペアの吸収シートやキッチンペーパーなどを入れて固めればよいということも分かりました。
(2/3に続く)
(1/3より続く)
「実験4:防臭タイプのポリ袋は有効」
排せつ物の臭いは、しっかり封じ込めたいもの。
市販されている防臭タイプのポリ袋と携帯トイレのポリ袋など4種類に、それぞれキムチを100g入れて1か月間放置して、臭いを比較しました。
「臭わない」と書いてある防臭袋は、たしかに有効だと分かりました。
オムツ用の防臭袋や消臭作用のある凝固剤や吸収シートもありますので、今後試してみたいと思います。
「実験5:市販の「携帯トイレ」の使いやすさは?」
市販されている携帯トイレも、数種類試してみました。
使い方の手順に沿って、気づいたことをお伝えします。
まず、一般的な携帯トイレは、ホームセンター、防災コーナーのあるお店、アウトドアショップ、通信販売などで購入できます。
中身は、汚物袋(ポリ袋)と尿を固める物のセットになっているものが多く、固め方は、主に凝固剤タイプか吸収シートタイプになります。
凝固剤タイプは、先に入れておくタイプと、用を足してから後から振りかけるタイプがあり、吸収シートタイプは、すでに汚物袋の中にセットされているものがあります。
使い終わったら、携帯トイレは口をしっかり結び、一般廃棄物として各自治体のルールに従って処分してください。
それぞれ使い方は異なりますので、必ず説明書を読んでから使用してください。
<洋式便器に携帯トイレを取り付ける>
洋式便器の場合は、便座に大きなポリ袋を1枚かぶせて固定し、その上に携帯トイレをつけて使用し、排せつ後、携帯トイレだけ交換することをオススメします。
便器にそのまま携帯トイレを設置すると、底面に水がつき、袋の口を縛る時に手がぬれますし、置くと床が汚れます。
これは、自分が失敗して分かったことです。
携帯トイレのポリ袋の色は青、黒、緑、白などいろいろあります。
黒や青が多いのは、汚物が見えないようにするからだと思いますが、私の場合は尿の色が分からず、不安になりました。
尿の色は健康のバロメーターなので、白をオススメします。
和式便器の場合は、便器の上に板や段ボールなどを置いて便器を封鎖し、その上に簡易トイレやバケツなどを設置して携帯トイレをつけてください。
<用を足し、排せつ物を固める>
用を足したら、排せつ物を凝固剤や吸収シートなどで固めなくてはいけません。
ただし、凝固剤を投入するのは、子どもにとってはちょっと手間かもしれません。
また、糖尿病のお薬を飲んでいる方の尿は固まりにくいことがあるので、注意してください。
凝固剤も吸収シートも、吸収量に注意が必要です。
「1枚で水約3000mℓを吸収」と書いてある商品があります。3ℓも吸収してくれるのかと錯覚しそうですが、よく読むと「尿の場合は500mℓ」と書かれていました。
物によって吸収できる量が違うので、気をつけてください。
「吸水目安400mℓ」「容量500mℓ」「おしっこ3回分吸収」などと表示されている商品を試したところ、実際は吸収しきれませんでした。
吸収パッドを追加で入れるとか、凝固剤やキッチンペーパーを一緒に使えばよかったと後悔しました。
経験、体験をすると気づきがたくさんあり、失敗しておくことも本当に大切だと思いました。
<携帯トイレをポリ袋に入れ、口を強くしばって捨てる>
使用済みとなった携帯トイレは、市町村の指示に従って処分します。
被災後、ゴミ収集車の回収がストップすると、汚物はしばらく家に置いておかなくてはいけません。
ふた付きのバケツや臭わない防臭ポリ袋などで保管することをオススメします。
口が結びやすいポリ袋は便利でした。
ベランダなどで保管する場合は、カラスなどに袋を破かれる場合がありますので気を付けて下さい。
我が家では、大きなふた付きバケツを用意しています。
(3/3に続く)
(2/3からく)
「実験6:下水道が無事なら、くみ置き水で処理」
断水しても、下水道が無事で水を流せるなら、くみ置きした水で処理することができます。
我が家では、ペットボトルが空くたびに、飲料用でなく生活用水として水を入れて蓄えています。
1回に使う水の量は、バケツ1杯(6~8ℓ)くらいです。最新のトイレは洗面器1杯分(3~4ℓ)でも流せるそうですが、我が家の場合、3ℓではきれいに流れませんでした。
尿だけなら、少ない水でも大丈夫ですが、紙などで排水管が詰まるのを防ぐためにも、2~3回に一度は多めの水(10~12ℓ)を流すとよいでしょう。
「備えておく衛生用品」
健康を維持するために、トイレの衛生管理はとても大切です。
トイレ空間を清潔にするために、便器、床が汚れていた場合は、ウェットティッシュで汚れを拭き取り、清潔に保ってください。消臭剤、消臭スプレーの使用もオススメします。
トイレットペーパー、生理用品、ウェットティッシュ、アルコール消毒などの備蓄も忘れずに。
携帯型の洗浄器や赤ちゃん用のおしり拭きも便利です。
水や食料と同じで、災害時のトイレも、1週間程度は乗り切れるように備えることが理想です。
今回、いろいろ試して分かりましたが、携帯トイレを備蓄したら、一度は試しに使ってみることが大事です。
手を汚したり、失敗したりすることもあります。「これが災害時だったら大変なことだ」と何度も思いました。
自分で経験、体験しておくことが、いざという時の安心につながります。
携帯用トイレ、くみ置きした水でトイレを流す経験も、ぜひ平時に行ってください。
避難所のトイレについては、内閣府の「避難所におけるトイレの確保、管理ガイドライン」をご参照ください。
出典
『失敗して分かった! 失敗しない災害時のトイレ』
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20160831-OYT8T50059.html?page_no=1


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。