







2023年7月14日19時27分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「宮古ブルー」と称される、青く澄んだ海で有名な沖縄県の宮古島。
この美しい海が広がる人気観光地で、鍾乳洞を探検するツアーに参加していた60歳の女性が溺れ死亡した。
【画像】女性はライフジャケットを着用 人気パワースポットで何が
事故があったのは宮古島市の「保良クバクンダイ鍾乳洞」、通称「パンプキンホール」。
大自然の神秘を感じる宮古島屈指のパワースポットとしても知られている。
女性は千葉県から島を訪れ、7月13日午前、保良泉ビーチからガイド2人と他の客の計9人でツアーに参加していた。
女性は、ツアー客がパンプキンホールに向け徒歩で移動していた際、水深約50~60cmの場所で、ライフジャケットをつけた状態で溺れていたという。
宮古島海上保安部によると、ガイドにより引き上げられた女性は心肺停止の状態で病院に運ばれ、死亡が確認された。
【参加したツアーは今年5月にも事故が…】
事故があったパンプキンホールでは、ツアーを行う業者がサンゴの保全や客の安全のため、県が認定する保全利用協定を結んでいる。
しかし、女性が参加したツアーの業者は唯一、この協定に参加しておらず、今年5月にも鍾乳洞に客とガイド合わせて21人が取り残される事故が起きていた。
水難学会の理事は、水深が浅くても溺れる危険はあると指摘している。
水難学会 斎藤秀俊理事:
「大体、水深60cmというのは、溺れる可能性のある十分な深さです。
滑りやすいのと岩が結構ゴツゴツしていますから、足元がグラグラするわけですね。
そうすると、何かでバランスを崩して前に倒れ込むなど十分に考えられると思います。
特にこれからの季節は水の事故が増えるため、十分に注意が必要だという。
宮古島海上保安部は、ツアー業者の安全管理に問題がなかったかなど詳しく調べている。
(「イット!」7月14日放送)
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f6f38653a982959aceacda3a856fb572bc6f4a6
7月14日8時59分に宮古毎日新聞からは、安全協定の内容など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前、城辺保良のクバクンダイ鍾乳洞(通称・パンプキンホール)のツアーに参加していた女性が心肺停止となり、病院に運ばれた。
女性は搬送先の病院で死亡が確認された。
宮古島海上保安部が当時の状況を詳しく調べている。
宮古島では水難事故が相次いで発生しており、同部では無理のないマリンレジャーを選択するよう呼び掛けている。
同部によると13日午前9時35分ごろ、県消防司令センターから「シーカヤック最中に保良泉ビーチ沖で浮いている女性を発見し、カヤックで引き揚げビーチの浜に向かっている」と通報があった。
女性は千葉県在住の60歳で、パンプキンホールのツアーに参加。
ショップのガイド2人とツアー客7人でポイントに到着。
洞窟に向け徒歩で移動していたところ、同行者が水深約50~60㌢の場所で溺れている女性を発見した。
その後、ガイドにより引き揚げられたが、意識がもうろうとした状態で宮古病院に搬送され、午前10時51分ごろ死亡が確認された。
今年に入ってからマリンレジャーでの人身海難事故はこれまでに11件発生。
事故者は13人で、このうち3人が死亡している。
同部では、50歳以上の中高年による事故が多く発生していることから、体調管理などをしっかりと行い、体調不良、疲労、睡眠不足、二日酔い時はマリンレジャーを行わず、自身の持病なども十分把握し、無理せず安全第一で楽しむよう呼び掛けている。
一方、今回のツアーを実施したショップは5月にシーカヤックツアー参加者ら21人が一時、パンプキンホール付近に取り残された事故を起こした業者で、「保良クバクンダイ鍾乳洞保全利用協定」を締結してない。
市や協定締結事業者は、ツアー等を利用する際には利用客の安全安心、環境保全のため、同協定を締結している事業者の利用を強く訴えている。
保全利用協定は、「保全」と「利用」双方のバランスを取りながら、次世代に豊かな自然・文化を継承し、同時に観光産業の持続的な発展を図る制度で、県知事から認定を受ける。
「環境保全型自然体験活動(エコツアーなど)を行う場所の適切な保全と利用を行うため、地域住民や関係者からの意見を適切に反映しつつ、(ガイド業など)事業者間で自主的に策定・締結するルール」を設定している。
協定を結んだ事業者は
▽自然環境への配慮(道中のサンゴ折損、破壊を防ぐため、海中を徒歩により催行せず、必ずカヤックを使用して行う等)
▽安全管理(ツアーの人数制限等)
▽地域への配慮(保良泉ビーチの清掃活動や他活動に積極的に参加する等)
の3つの自主ルールとなっている。
https://www.miyakomainichi.com/news/news-176474/
※同じ業者による5月5日の取り残され事故については下記参照。
5月3日にも同様事故を起こしていたと報じられている。
(2023年5月7日掲載 沖縄テレビ)
5日午後5時ごろ、宮古島市城辺の保良クバクンダイ鍾乳洞で「乗ってきたカヤックが流された」と、ツアーに参加していた客から警察に通報がありました。
山城記者:
『ツアー客らは、こちらのビーチからカヤックで、およそ500メートル先のあちらの鍾乳洞に向かったということです』
カヤックは鍾乳洞の近くのサンゴにロープを括りつけ、合わせて6隻係留していましたが、サンゴが折れて5隻が流されてしまい、ツアーに参加していた客とガイド、あわせて21人は身動きが取れなくなりました。
別のガイドが救助に向かい、全員無事に戻れましたが、25歳の男性が肘を擦りむく軽いけがをしました。
鍾乳洞は観光客に人気のスポットで、県はサンゴ保全の観点から、カヤックでの移動や一日あたりの入場を制限する保全利用協定を去年、策定しています。
しかし、この業者は協定に参加していなかったほか、今月3日にも同様のトラブルを起こしていました。
https://www.otv.co.jp/okitive/news/post/00007706/index.html
(ブログ者コメン)
今回の事故が業者の安全管理不備によるものかどうかは不明だが、客としては、同じような業者が多数ある場合、安心して参加できる業者のツアーを選びたいものだ。
ただ、業者の信頼性について得られる情報は限られている。
今回のツアーについても複数の業者があったが、「保全利用協定に参加している業者を選んでください」などと注意喚起した情報は見つからなかった。
これが大手旅行会社が紹介している業者であれば、会社が業者の信頼性についてある程度調べているので比較的安心・・・といったことはあるかもしれないが・・・。
知床カズワンについても然りだ。
(2023年7月27日 修正1 ;追記)
2023年7月26日18時32分にYAHOOニュース(琉球放送)からは、死因は病死だった、海保は業者に過失はなかったと判断したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
その後、宮古島海上保安部が業者の安全管理態勢などを調べていましたが、調査の結果、死因は溺れたことによるものではなく、発作的な症状が起きた病死だったことが分かり、業者に過失はなかったと判断したということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ab7f9983ff624401462690f0e01cc931e2a23068
2023年7月12日18時22分にNHK愛媛から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後1時40分ごろ、新居浜市磯浦町にある化学メーカー「NK社」の工場で「火災が発生した」と、会社から消防に通報がありました。
現場では一時、白煙が上がりましたが、消防車など8台が出て消火にあたり、火はおよそ1時間後に消し止められました。
消防によりますと、この火事によるけが人などはいませんでした。
会社によりますと、この工場では石油を精製する際に使用する触媒を生産していて、警察によりますと、排ガスを処理するために工場内に設置されている「電気集塵機」と呼ばれる機械のダクトの一部が焼けていたということです。
警察が火事の原因などを調べています。
https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20230712/8000016340.html
7月12日16時14分にYAHOOニュース(あいテレビ)からは、工事中の煙突の一部が焼けたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日、愛媛県新居浜市にある化学メーカー「NK社」の工場で火事がありましたが、けが人はいませんでした。
消防によりますと、午後1時40分ごろ、「煙突が燃えている」と従業員から消防に通報がありました。
消防車8台が出動し、火は約1時間後に消し止められましたが、この火事で、工事中の煙突の一部が焼けました。
プラントへの延焼はなく、けが人もいませんでした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ecdeacf0a2f1a4b17b55bc0245bd38b39d7775e
2023年7月11日10時45分にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
気温が上がり、保冷剤を使う機会が増えるなか、子どもが保冷剤の中身を誤って食べたりする事故が多いことから、日本中毒情報センターが注意を呼びかけています。
「日本中毒情報センター」によりますと、保冷剤を誤飲した事故は去年までの5年間に3046件起きていて、このうち89%が子どもの誤飲による事故だったということです。
事故は気温が高くなる7月と8月が最も多く、「子どもに保冷剤を持たせたら袋をかじって出てきた中身を食べた」とか、「保冷剤をゼリーと思って食べた」といった例が報告されているということです。
保冷剤の成分や摂取した量によっては意識障害などの重篤な症状が出る場合もあるため、小さな子どもに保冷剤を使用する場合はかじったりしないよう注意するとともに、使用前には保冷剤の袋が破れていないか確認するよう呼びかけています。
日本中毒情報センターは、「夏場を迎えると誤飲が増える傾向にあり、事故が起きた場合にはセンターが設けている『中毒110番』に連絡してほしい」としています。
中毒110番の電話番号は072ー727ー2499で24時間、相談を受けつけています。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20230711/3000030413.html
(ブログ者コメント)
ネタ元は、日本中毒センターHPの6月23日付け記事「中毒に関する話題」だと思われる。
(本文転載は省略)
https://www.j-poison-ic.jp/report/horeizai202306/
2023年7月11日に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
自治体から産後ケア事業を受託したいわき市のNPO法人の女性職員が、母子らの個人情報が入ったUSBメモリーを紛失した問題で、市は10日、NPOから「事業所内で見つかった」と報告を受けたと発表した。
見つかったのは職員の共用パソコンの近くで、紛失したとされる6月23日以降、何度も捜したはずの場所だったという。
このUSBには同市や福島市など6市町の計62件185人分の情報が入っており、各自治体が謝罪などに追われた。
いわき市によると、女性職員はNPOの内規に違反し、個人情報のUSBを事業所内の共用パソコンで使用していたという。
https://www.asahi.com/articles/ASR7B730VR7BUGTB00J.html アカスミ
(2023年7月3日 16時50分 福島中央テレビ)
いわき市は、産後ケア事業を委託した事業者が個人情報169人分が入ったUSBメモリを紛失したと発表しました。
USBメモリを紛失したのは、いわき市の「特定非営利活動法人 (NPO法人)C助産師」で、市が産婦の母体管理や授乳等の育児指導などの産後ケア事業を委託していました。
市によりますと、この事業者の50代の女性職員が6月22日に外出先での業務を行うためUSBメモリを持ち出しましたが、翌日、紛失に気付きました。
USBメモリには、産婦や子ども、配偶者、合わせて169人分の氏名や住所などの個人情報が入っていましたが、紛失が判明してから1週間後の6月30日に市に報告があったということです。
報告が遅れた理由について事業者側は、USBメモリを捜索していたためだとしています。
市は個人情報の持ち出しを原則禁止としていて、事業者に対して個人情報の取り扱いを徹底するよう指導することにしています。
https://www.fct.co.jp/news/area_news_2317 アカスミ
(ブログ者コメント)
〇市の施設内だけで使用すべUSBをNPOの事業所に持ち帰った・・・ということだろうか?
〇それはともかく、「何度も探した場所で見つかった」という点が気になった。
それまで探していた人とは別の人が探して見つかった・・・ということだろうか?
2023年7月10日12時2分にYAHOOニュース(下野新聞)から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
栃木県鹿沼市内で5月、市内の中学校3校の合同陸上練習会で、生徒が投げた砲丸が別の生徒の頭に当たる事故が発生した。
事故後、下野新聞「あなた発 とちぎ特命取材班」に読者から投稿が寄せられた。
「陸上部の投てき種目の練習で、生徒同士の安全を確保するルールはあるのか」。
取材を進めると、県内中学校の陸上部で種目別の共通の練習ルールは明文化されていなかった。
事故を受け、県中学校体育連盟(中体連)陸上競技専門部は、種目別の安全管理マニュアルを新たに作成し、再発防止に取り組んでいる。
事故は5月6日、同市内の陸上競技場で起きた。
生徒が投げた砲丸が、自分の砲丸を回収しようとした生徒の頭を直撃。
左側頭部に軽傷を負った。
同市によると、練習会には生徒約90人と教員6人が参加。
砲丸投げは生徒8人が練習していた。
教員は近くにいたが、複数の競技に目を配っており、事故当時は砲丸投げの練習を見ていなかった。
同市は事故原因として、練習中の種目ごとの留意点や生徒に対し配慮すべきことについて、指導者間で情報交換が不十分だったことなどを挙げた。
県内中学の陸上部で、共通の練習ルールはあったのか—。
県中体連の陸上競技専門部は、大会の開催時、県中体連の危機管理マニュアルに沿い安全管理を行う。
事故防止のチェックリスト、けが人が出た場合や災害発生時の対応などを定めているが、練習時の各種目の細かなルールは明文化されていなかったという。
事故を受け、同専門部は5月下旬、各種目の練習上の留意点をまとめた資料を作成し、県内各地区に周知した。
投てき種目として
(1)環境づくり
(2)競技者への安全指導
(3)事故につながる危険とその対策
などを盛り込んだ。
砲丸投げでは、投てき練習の場所をコーンなどで明確にし、声を出して周囲の安全を確認するなど、安全に取り組むための指導を行うことを示した。
投てき種目の事故は昨年、長野市内の中学校や茨城県内の高校でも発生している。
女子やり投げの元日本代表海老原有希さんを指導した栃木陸上競技協会の渡辺専務理事(68)は、「投てき種目は特に慎重な指導が必要。教員自身が安全や危険を意識してこそ、生徒たちにも指導できる」と話した。
取材後、投稿読者に見えてきた状況を伝えた。
読者は「被害者はもちろん、加害者側も苦痛を味わう。練習のルールを作るだけでなく、徹底させる仕組みが必要だ」と訴えた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3526be4b988f5b2f5fc40a83bb8282bbc27b7650
(ブログ者コメント)
鹿沼市ならびに昨年の長野市(5月20日)&茨城県(7月1日)の事例は本ブログでも紹介スミ。
2023年7月11日15時11分にYAHOOニュース(CBCテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
名古屋市天白区のゴルフ練習場で、鉄柱が折れ曲がり90メートルにわたってネットが倒れました。
10日夕方の強風が原因とみられています。
【写真を見る】ゴルフ練習場の鉄柱が折れ曲がる 防球ネットが約90メートルにわたって倒壊 強風が原因か 練習していた客らにけがなし 名古屋
10日午後4時半ごろ、名古屋市天白区の「H公園ゴルフ」で、防球ネットを支える鉄柱の一部が折れ曲がりました。
このため、練習場の片側のネットが約90メートルにわたって鉄柱ごと倒れました。
当時、数人の客が練習していましたが、けがをした人はいませんでした。
練習場によりますと、原因とみられるのは強風です。
10日夕方は名古屋市内の上空を発達した積乱雲が通過していて、最大瞬間風速20メートルの強い風が吹いていました。
近所の住民によりますと、ゴルフ練習場付近でも当時、ビニール傘が飛ばされるほどの強風が吹いていたということです。
ゴルフ練習場では、鉄柱の修理や倒れた原因を調べるため、10日から営業をとりやめています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c757d76a8af87b1344698268b8a9527564bfa77b
(ブログ者コメント)
同種事故としては2019年の市原市事例が記憶に新しい。
当該事例の場合、天井部のネットは下ろしていたが側面のネットは固定式で下ろせなかった由。(本ブログでも紹介スミ)
今回の練習場は、天井部にはネットはなかった模様だが、側面のネットが下ろせるようになっていたかどうかは不明だ。
2023年7月9日7時2分にYAHOOニュース(JB press)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「事実に基づく物語」をうたい、最悪ランク「レベル7」の事故を細部まで丁寧に再現し、その場に立ち会っているかのような感覚で原子力災害の怖さを淡々と伝える。
6月1日の世界公開以降、非英語部門ではトップ10にランクインするなど、人気があるようだ。
ただしメインの宣伝コピー「これは天災か、それとも人災か。」は看板に偽りあり、だろう。
役所の演じる吉田昌郎・福島第一原発所長が、所長就任前の約3年間にわたり東京電力の本店で津波の想定や対策をする部門の責任者を務めていたという「もう一つの顔」に全く触れていないからだ。
吉田が責任者の時期に、東電は津波対策で他の原発に後れをとり、それが事故を招いた。
そんな重要な背景情報が抜け落ちているから、「事故の真相/深層をぎりぎりまで追求した」(プロダクションノート)ドラマかと思って視聴すると、肩透かしをくらう。
・・・
事故の再現度は、とても優れているように見える。
・・・
死に至る高い放射線の恐怖のもとでも、事故収束に立ち向かった現場の所員や自衛隊の活躍と葛藤。
必要な物資さえ送り込まないまま、「なんとかしろ」と現場を怒鳴るだけの東電本店。
国の危機が迫っているのに、情報不足に苛立つ官邸。
それぞれの様子がよくわかる。
わずか12年前に、東日本壊滅の一歩手前の事態が迫っていたことを多くの人がもう忘れかけているが、それを再び実感することができるだろう。
・・・
しかし事故直後の対応をいくら掘り下げても、それだけで事故の真実にたどり着けるわけではない。
たとえば、東日本大震災で津波に襲われた原発はほかにもあるのに、なぜ東電だけが事故を起こしたのか、シリーズ8話を見終わってもわからない。
事故を起こさなかった原発と福島第一原発では、事前の備えが大きく異なっていたためだが、その備えの差が生じた意思決定の場にも、吉田は主役の一人として深く関わっている。
それが『THE DAYS』が触れていない「もう一つの顔」だ。
・・・
2000年代に、東日本大震災と同じような大津波をもたらした平安時代の貞観津波(869年)の研究が急速に進んだ。
東北電力は、その成果を取り入れて、女川原発(宮城県女川町)に襲来する津波の想定をやり直し、2008年秋には国に提出する報告書をまとめていた。
東電は、東北電力と同じように貞観津波を計算すると、福島第一原発の敷地を越えてしまうことを2008年11月に知った。
そこで東電は、東北電力に報告書を改ざんさせ、貞観津波の対策が不要であるように見せかけることにした。
そんな対応策を決めた東電の会議のトップは、吉田だった。
彼の部下が東北電力に圧力をかけて報告書を書き換えさせたメールが裁判に証拠として提出されている。
2009年夏、貞観津波の研究者は「今から調査をしても無駄だ。先に対策をした方がいい」と吉田の部下に伝えた。
ところが東電は、「専門家から特段の意見は無かった」と国に虚偽の報告をしている。
日本原子力発電の東海第二原発(茨城県東海村)は、東電が先送りした大津波への対策を2008年から進めていた。
敷地に盛土したり、建屋に水が入らないようにドアを取り替えたりしたほか、非常用ディーゼル発電機が津波で使えなくなっても最低限の電力を確保できるように、海抜22mに新たに設けた発電機からケーブルを原子炉建屋につないだ。
これらの対策のおかげで、東海第二は事故をぎりぎり避けている。
・・・
原子力災害を扱った傑作に、1986年のチェルノブイリ原発事故を取り上げたアメリカHBOの『チェルノブイリ』(2018年、全5話)がある。
こちらは、事故の収束のため命をなげうって作業にあたった人たちの姿だけでなく、事故の原因や責任追及をあいまいにしようとする政府と、それに立ち向かう研究者の姿を通して、事故の全体像を解き明かそうとしている。
放射線の恐怖だけでなく、事故原因を闇に埋もれさせまいと行動する研究者の迫力、凄みも伝わってくる構成で、エミー賞を作品賞など10部門で受賞している。
対照的に『THE DAYS』は、Netflixの潤沢な資金で事故の再現精度を上げ、放射線の恐怖や原子力災害の途方も無い被害の大きさを伝えることに成功したと思われるものの、事故を起こした原因を立体的に浮かび上がらせる力は乏しい
脚本は、門田隆将『死の淵を見た男』(2012)、東電自身がまとめた事故調査報告書(2012)、吉田が政府の事故調査委員会の聴取に答えた調書(2011)を柱にしているという。
2017年以降に裁判で明らかになった吉田の「もう一つの顔」に触れないまま、『チェルノブイリ』のように事故の真相に迫ることは難しいだろう。
制作側のリサーチ不足によるものか、それとも東電や政府に都合の悪い事故原因を深掘りしたくなかったのか、どちらなのだろうか。
非常用復水器(IC:アイソレーションコンデンサー)の作動状態の誤認について『THE DAYS』は取り上げている。
しかし、それは「天災か人災か」を問う問題のうち、ごく一部にすぎず、事故をめぐる多くの裁判では検討課題に挙がっていない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9527c8553359bb2ef73615ee5788dc6508b979f
(ブログ者コメント)
つい先日、巨大防潮堤を作ると周辺集落に大きな被害を出す恐れがあったので検討途次だったという情報を紹介したばかりだが、今回は防潮堤以外の対策も進めていなかったという情報。
今回、改めて他の情報もザッと見直してみたが、こちらの情報のほうが実態に近いのかなあ・・・?
2023年7月8日7時0分に毎日新聞から下記趣旨の記事が、解説図や写真付きでネット配信されていた。
大雨の日、マンホールの蓋(ふた)が突然、吹き飛ぶことがある。
衝撃で周辺の小石が飛び散るほか、落とし穴になったマンホールに人が落ちる「溺水トラップ」というリスクがあり、過去には死者も出た。
蓋が古いタイプだと起きやすい現象で、旧型の蓋は各地に300万基以上残ると推定される。
万が一に備え、どう気を付けたらいいのだろうか。
「おかしいな」。
台風2号接近の影響で雨が降り続いていた6月2日昼。
大阪市西区の店舗で働いていた女性が外の様子を見ていると、歩道のマンホール蓋の穴から勢いよく水が噴き出していた。
いったん目を離すと、いきなり「ドーン」と爆発したかのような音が鳴る。
再びマンホールを見ると、閉じていた蓋が大きく開き、周囲のアスファルトに亀裂が入っていた。
蓋が開いた時に周りの小石が飛び散り、近くの飲食店2階の窓にも当たった。
マンホールのすぐ近くを幹線道路が走り、普段は人通りも少なくない。
けが人こそいなかったものの、女性は「びっくりした。何が起こったのか」と戸惑った様子だった。
このマンホール蓋は重さ約70キロ。
なぜ、ひとりでに開いたのか。
マンホールを管理する市下水道部施設管理課の見方はこうだ。
①雨水が流れ込んで下水道の水かさが急増し、マンホール内部の空気圧や水圧が高まる。
②たまった空気や水が逃げ場を失い、蓋が外れた――。
専門家が「エアハンマー現象」や「ウオーターハンマー現象」と呼ぶものだ。
なかには空気に押されて蓋が吹き飛んだり、高さ10メートル以上の水柱が上がったりすることもあるという。
マンホール蓋製造の業界団体「日本グラウンドマンホール工業会」(東京都)によると、2001~20年度の20年間で、エアハンマー現象やウオーターハンマー現象によるとみられるけがや物損事故が全国で100件近くあった。
飛び散った小石などが建物を傷付けるケースのほか、蓋が外れたマンホールに走行中の車がはまり、運転手がけがをした事例もあったという。
死亡事故も起きている。
高知市によると1998年9月、冠水した市内の道路を歩いていた男子高校生がマンホールに落ちて死亡。
市内の別の場所でも40代女性が横断歩道を歩いている途中、マンホールに落下して亡くなった。
いずれも蓋が外れており、下水道の水かさが増えて空気圧が高まった可能性があるという。
冠水した道路だと、蓋が外れているか歩行者が目で確認するのは困難で、マンホールに落ちて溺れる恐れがあることから、高知のようなケースは溺水トラップと呼ばれることもある。
この死亡事故を受けて、国も対策に乗り出した。
建設省(現国土交通省)は99年3月、安全対策の手引書を策定。
マンホール蓋について、穴を大きくしたり数を増やしたりして空気や水を逃がせる新型に交換するよう自治体に求めた。
旧型の蓋は穴が狭かったり、数が少なかったりして危険なためだ。
大阪市でもゲリラ豪雨が増えた十数年前から新型のマンホールに順次交換しているという。
ただし、同工業会によると、全国で約1600万基あるマンホール蓋のうち、2割にあたる約350万基は旧型のままと推定される。
6月の大雨で蓋が開いた大阪市西区のマンホールも旧型だった。
市によると、設置時期が古いものから交換しているが、作業を担える業者が限られることもあり、交換が完了していないという。
全国の自治体では、蓋の設置時期や場所を正確に把握できていないところもあり、危険な蓋はまだ残っているとみられる。
マンホールの構造に詳しい長岡技術科学大(新潟県長岡市)の斎藤秀俊教授(材料工学)は、ゲリラ豪雨が近年増えているため、新型の蓋でもウオーターハンマー現象が起こる可能性があり、旧型だと特に蓋が飛ぶリスクが高まると指摘。
「普段は注意することが少ないマンホールだが、思わぬ『落とし穴』になりかねない。大雨でガタガタと蓋が音を立てたり、水が噴き出したりすることがあれば、危険なサインだ。決して近寄らないようにしてほしい」と警鐘を鳴らす。
https://mainichi.jp/articles/20230705/k00/00m/040/069000c
(ブログ者コメント)
マンホールの蓋に関するトラブル情報は、これまで本ブログでも何件か紹介している。
2023年7月9日10時29分にYAHOOニュース(あいテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日、愛媛県新居浜市にある住友化学愛媛工場菊本地区で塩素ガスの漏えい事故が発生しましたが、けが人や周辺環境への影響はありませんでした。
住友化学愛媛工場によりますと、午後11時過ぎ、同工場菊本地区で、塩素を使い「エポキシ樹脂」などの原料となる「エピクロルヒドリン」という物質を製造しているプラントの検知器が、塩素ガス漏れを知らせたということです。
当時、工場は稼働中で、関係会社の男性社員1人が様子を見に向かう途中、体調不良を訴え病院で診察を受けましたが、異常はなかったということです。
また、工場では、周辺住民に窓を閉め外出しないよう放送で呼びかけるとともに、設備の確認を進めた結果、9日午前5時40分までに塩素ガス漏れは止まったということです。
周辺環境やプラントへの影響もありませんでした。
住友化学愛媛工場では「原因を究明した上、再発防止の徹底を行う」とコメントしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c3b5354fc0e164e4686d1933c0a0f2d5551c5ad6
7月9日12時22分にYAHOOニュース(愛媛朝日テレビ)からは、無人で化学製品を製造している建屋内でガス検知器が反応したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
住友化学によりますと、8日午後11時ごろ、塩素を扱っている建屋内でガス検知器が反応しました。
当時、周囲は無人でしたが、検知器の反応を受けて関係会社の社員1人が駆け付ける途中で体調不良を訴え、病院で診察を受けましたが、今のところ異常はないということです。
また、このトラブルによる地域への影響は、今のところ確認されていません。
建屋内では、無人で化学製品を製造していて、その過程で塩素ガスが発生するということですが、普段は建屋内に漏れ出ることはないということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a126988d0d0cb81d0c510ce3e9efbe706b0e31c8
2023年7月7日19時43分に秋田放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR横手駅東口の再開発事業で、建設中のビルの工事に施工不良があったとことがわかりました。
すでに入居する団体が引っ越し作業を進めている中で発覚した施工不良です。
工事の施工者の代表で横手市に本社があるY建設は7日午後5時ごろから横手市などと記者会見を開き、JR横手駅東口の再開発に伴い建設していた複合ビルで基礎部分や梁に施工不良があったと明らかにしました。
Y建設によりますと、施工不良は会社の調査で発覚しました。
去年10月、基礎コンクリートと部材を接合するボルトが7センチほどずれていたもので、その作業ミスを設計管理者に報告しませんでした。
その後、現場の判断で2階の梁を切断したり、新たにボルトの穴をあけてズレを修正したりして、設計図通りの施工を行いませんでした。
施工不良があったビルは高さおよそ34メートル。
地上7階建てで1階から4階はJA秋田ふるさと本店や地元の商工会などのテナントが、5階から7階にはホテルが入る予定になっています。
このうちJA秋田ふるさとは、週明けの10日からこのビルで営業を始める予定になっていましたが、問題の発覚を受けて、引っ越し作業を含めた移転作業を停止しました。
安全が確保できるまで、新しいビルでの営業開始を延期します。
横手市も、肝いりの再開発事業が施工不良によって異例の事態となっています。
https://www.akita-abs.co.jp/nnn/news93i2xgyvm6vd14vcpo.html
7月8日6時32分に読売新聞からは、3階までの柱の1本もずれることがわかった、工期内に引き渡すため工事をやり直さなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
秋田県横手市のJR横手駅東口の再開発事業のビル1棟に施工ミスがあったと、建設を担当した共同企業体が7日、発表した。
10日から同ビルで営業開始の予定だったJA秋田ふるさと本店は移転延期を決めた。
施工したJVが7日、記者会見を行った。
ミスが判明したのは「B―1棟」。
鉄骨造7階建て、延べ床面積7500平方メートルで、1~4階に同JAや横手商工会議所などが入り、5~7階はホテルとなる。
着工は2021年7月。
JV代表企業のY建設の武茂社長によると、昨年10月初旬、基礎の部分でアンカーボルトの位置がずれていて、3階までの柱(長さ10・5メートル)の1本もずれることがわかった。
設計監理者に報告し、基礎からやり直す必要があったが、現場の判断で報告せず、2階部分の梁の端を切断したり、ボルト穴を調整したりしてつなげたという。
現場担当者が6日、施工ミスを認めたといい、武茂社長は「再開発組合をはじめ、みなさんに迷惑をかけ、申し訳ない」と謝罪した。
不適切な対応の理由について、現場から「工期内の引き渡し」を挙げられたという。
ビルの安全性については、「設計監理者のこれからの判断を待つ」とし、今後、他のビルも再調査するという。
記者会見に同席した横手市の高橋大市長は「今の状況では、建物の使用中止を指示せざるを得ない」と述べた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230708-OYT1T50039/
(2023年10月15日 修正1 ;追記)
2023年10月11日18時26分にNHK秋田からは、現場責任者2名による隠蔽で組織的関与はなかったとする弁護士の調査結果が報告されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この問題をめぐって、施工にあたった「Y建設」などの企業体が弁護士に依頼した原因調査の結果が11日、発注者が開いた会合で報告されました。
報告書によりますと、柱を基礎に固定するアンカーボルトがずれた施工ミスについて、「当時の作業記録などが破棄されるなどしたため、原因特定には至らなかった」としたうえで、ミスの発覚後もそのまま工事を進めたことについて、「現場の責任者を務める『現場代理人』と技術面での責任者の『監理技術者』が工期を優先したため、会社などに報告・相談を行わず、虚偽の報告書を作成するなどして施工ミスを明らかにしなかった」と指摘しました。
一方で、組織的な関与を裏付ける事実は見つからなかったとしています。
また、施工ミスや虚偽報告に至った背景には、自主検査体制の不備やコンプライアンス教育の不備、コミュニケーションの不備などがあると指摘し、改善を求めています。
調査結果を受けてY建設の武茂社長は、「企業風土の改善などに取り組むとともに、ビルが1日も早くオープンできるよう全力をあげたい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20231011/6010019282.html
2023年7月6日21時30分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京メトロは6日、日比谷線の上野駅で、ホームと電車の隙間を埋める転落防止ゴムを社内基準で定めた場所に設置せず、子供が落下する事故があったと発表した。
すぐに駅員らに引き上げられて病院に搬送された。
けがはなかった。
東京メトロは「設置場所を緊急点検し、再発防止に努める」としている。
東京メトロによると、6月25日午後5時5分ごろ、子供が乗車しようとした際、両足を踏み外して、ホームと車両の間にあった約15センチの隙間に転落した。
社内基準では、隙間が一定程度広い箇所に、くし状の転落防止ゴムを設置することになっている。
事故のあった場所は、令和2年3月にホームドアを設置した際に取り外したままにしていた。
https://www.sankei.com/article/20230706-OUTCMEBYWVMZDCQ2SI4RYRJEDI/
※以下は転落防止ゴムに関する東京メトロHPの記事。
「駅・車内の安全対策」
「転落防止ゴムの設置」
車両とホームの隙間が大きい箇所のホーム先端に転落防止ゴムを設置し、隙間を少なくすることでお客様の軌道内転落を防止します。
https://www.tokyometro.jp/safety/prevention/station/index.html
2023年7月7日18時6分にNHK沖縄から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後2時50分ごろ、名護市の東江海岸で地元の高校に通う17歳の少年が友人4人と遊泳中に沖に流され、その後、行方不明となりました。
7日も海上保安本部や警察、それに消防などがヘリコプターや巡視船などを出して捜索を続けています。
現場周辺は沖に向かう強い流れ「離岸流」が発生しやすい場所で、一緒に泳いでいた友人が「足が引っ張られるような感じがした。もしかして流されているかもと思い、岸に戻ろうとした」と説明していることが、海上保安署への取材で分かりました。
行方不明になっている少年は黒っぽいTシャツに長ズボンを着用しているということです。
海上保安本部などが少年の捜索を続けるとともに、海で遊ぶ際にはライフジャケットを着用するよう呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20230707/5090023940.html
7月6日20時47分に琉球新報からは、現場は人気の遊泳場所だったが、海保は「リーフカレント注意区域」としていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
周辺で捜索の様子を見守っていた学生らによると、現場海域は地元の学生らがよく遊泳のために訪れる人気の場所だという。
6日も複数人で遊泳するために、海岸を訪れていたところ、捜索が始まっていたという。
捜索を見守っていた男性は、「(岸壁の付近から)飛び込める場所もあって、よく泳ぎにきている場所だ。無事に見つかってほしい」と話した。
第11管区海上保安本部のホームページは、現場となった名護市東江付近の海岸を「リーフカレント注意区域」としていた。
航空機の調査で、消波のため海中に設置されている「潜堤(せんてい)」の開口部から、沖合に向けて速い流れが観測された地点だという。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1742110.html
7月8日12時12分にYAHOOニュース(琉球新報)からは、高校生は遺体で見つかった、海保主催の離岸流体験会に記者が参加して「リーフカレント」を体験したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
離岸流の影響と思われる沖縄県内の事故者が年々増える中、第11管区海上保安本部がこのほど、糸満市大度海岸で報道関係者を対象に実施した「離岸流・スノーケリング体験会」に本紙記者が参加した。
海岸や砂浜から沖に向かって発生する離岸流のうち、サンゴ礁の礁池にたまった海水が外礁(リーフ)の切れ目や水路から流れ出す「リーフカレント」を体験。
じわじわと流れに引き込まれ、自然の恐ろしさを感じた。
4日午前10時過ぎ、大度海岸は、一時突発的な激しい雨が降り、不安定な天候だった。
この日は潮の干満の差が最も大きくなる大潮で、強い離岸流が発生しやすい条件がそろっていた。
リーフカレントの発生したリーフギャップ(サンゴ礁の切れ目)は、美しい熱帯魚が泳ぐサンゴ礁池から沖へ少し進んだところにあった。
周囲からは、それほど強い流れには見えなかったが、一度流れに乗ると身体の自由がなくなり、逆らって泳いでも、到底、上流には戻れなかった。
シュノーケリングなどに夢中になり、つい流れにのまれてしまう事態も想像に難くない。
離岸流に関連する県内の事故者は過去5年間に57人確認され、昨年から増加傾向にある。
体験会終了後、第11管区海上保安本部の島袋課長は、マスク、シュノーケル、フィン、ライフジャケットの装備徹底を呼びかけ、「ジャケットを着用していると助かることもある。体力を消耗しないよう焦らず流れに身を任せ、流れが止まるところで救助を待つように」と対処法を語った。
県内の今年のマリンレジャー中の事故者数は6月末時点で41人と、昨年1年間の27人を大きく上回っており、特に50代以上の事故者の多さも顕著だ。
マリンレジャー中の人身事故は8月から9月に多発する傾向があり、強い警戒が求められる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3a96e0cde4fe98fb07d2b757698c2a8a4cb16485
2023年7月6日11時24分に産経新聞から、下記趣旨の記事が複数枚の写真付きで」ネット配信されていた。
6日午前3時10分ごろ、静岡市清水区の工事現場付近で、作業員から「上で作業をしていた人がけがをした。橋桁が崩れた」と119番があった。
静岡県警や消防によると、静清バイパスの立体化工事で橋桁が落下し、30~70代の男性7人が救急搬送され、作業員2人が死亡した。
2人が重傷を負った。
清水署によると、作業員約20人が夜間作業をしていた。
落下したのは高架道路の橋桁の土台となる鉄骨で、長さ約65メートルで重さ約140トン。
約9メートルの高さから落ちたとみられる。
国土交通省静岡国道事務所によると、橋脚に載せた鉄骨を水平方向にずらす作業をしていた。
https://www.sankei.com/article/20230706-DLPCXSMWMVJJZLRFKKSJG5RCU4/
7月6日21時50分に朝日新聞からは、橋桁をスライドさせて固定させる作業中だったが珍しい工法ではないなど、下記趣旨の記事が工事のイラスト付きでネット配信されていた。
・・・
当時は、橋脚の上で橋桁(63メートル)をスライドさせて固定させる作業中だった。
国交省静岡国道事務所によると、今回の工事は、
①現場近くで橋桁を組み立てる
②橋桁を橋脚の上に移動させる}
③橋脚に固定する、という手順だった。
事故が起きたのは③の固定直前で、橋脚の「支承」と呼ばれる部分に橋桁を移動させる作業中だ。
JVの一員であるN社は、詳細な原因は「調査中」としながら、橋桁の移動中に事故が起きたことを認め、「橋桁を動かす準備をしたり、正常に動いているか確認したりするため、橋桁の上に人が乗る可能性もある」とした。
橋工事を手がける東海地方の業者によれば、今回の手法は一般的に工期が長く、費用もかかるが、手狭な現場でも対応できるという。
ただ、「橋桁に人を乗せて移動させるのは危険で、基本的には乗せない」とした。
大手ゼネコンの幹部も「ありえないミスだ」と驚く。
事故が起きた工法について「珍しいものではなく、難易度は決して高くない。現場で何があったのかわからないが、信じられない」と話す。
・・・
https://www.asahi.com/articles/ASR7672XKR76OXIE011.html?iref=com_rnavi_arank_nr01
7月6日22時5分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、8人のうち7人は橋脚の上で作業していて落下に巻き込まれたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査関係者によりますと、死傷した8人のうち7人は橋脚の上で橋げたを移動させる作業に携わっていて、橋げたの落下に巻き込まれ、9m下の道路に落下していたことが分かりました。
7人はいずれもヘルメットと命綱を装着していましたが、落下の際に橋げたと地面に挟まれていた人もいたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/037139e9714053eb48e48572f98e4344dc3254f9
7月6日23時30分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、橋桁を「支承」に降下させる作業はミリ単位で水平を保ちながら行う繊細な作業だなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場では『横取り・降下』という工法で作業が行われていました。
どういう作業工程なのでしょうか。
横浜国立大学の勝地弘教授に聞きました。
橋脚と橋脚の間に『ベント』と呼ばれる仮設の足場を設置します。
いくつかの橋げたのパーツを『ベント』の上にクレーンで持ち上げ、『ベント』の上で連結させて63メートルの長さにします。
この段階では仮設の状態です。
レールと油圧ジャッキを使って、橋げたを本来設置する位置まで横にスライドさせていきます。
これが『横取り』。
国道1号のように交通量が多いなどの事情で道路の上に『ベント』を設置できない場合、『横取り』工法が行われます。
最終的に『支承』と呼ばれる部分に橋げたを降下させます。
『支承』は、いわゆるクッションのような役割。
『支承』の真上まで橋げたを移動させたら、『降下』の作業に移ります。
どうやって『支承』の上に橋げたを降下させるかといいますと、スライドさせた橋げたを油圧ジャッキと『積み木』で支えます。
その後、ジャッキと『積み木』の高さを交互に変えながら、橋げたを『支承』に降ろしていきます。
これが『降下』です。
国土交通省によりますと、今回の事故は、橋げたを降ろす際に起こったといいます。
詳しい事故原因はまだわかりませんが、勝地教授によりますと、「橋げたを支承に下ろすのは、ミリ単位で、水平を保ちながら行う繊細な作業。ジャッキの操作ミスや故障など、何かしらの理由で橋げたが不均等になり、落下した可能性がある」としています。
事故現場の様子を見てみると、道路に対して橋げたが水平に落ちたのではなく、片方が大きく橋脚から離れているのがわかります。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3dba4cfe457e3f9fda1ee5bc7fe31cce32c019f
7月6日18時45分にYAHOOニュース(テレビ静岡)からは、カーブしている場所で左右の移動量を微修正するのは非常に難しいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
芝浦工業大学 工学部・稲積 真哉 教授:
「『横取り』の作業中に落下したのであれば、この工事・工程自体に問題はないが、『横取り』の微修正をする作業自体には問題があった。
(事故現場は)カーブしているので、水平で平行に移動させるのではなく、左右の移動量が違ってきます。
この調整は非常に難しい。
カーブの橋を作っていたというところで、それが一つの原因になったのかと」
そのうえで、難しい工事だった一方、最も重要な安全管理が徹底されていなかった可能性があると指摘してします。
稲積教授:
「安全第一という中で、今回の工事で想定される危険・リスクは、このように橋が落ちるということ。
万が一 橋が落ちた場合に、作業員や周辺の人々に損害が生じないよう措置を講じることが、果たして十分になされていたのか」
https://news.yahoo.co.jp/articles/a1b6f9e969a73d9170dbbaf86445639c0b1ff817
7月7日19時20分にNHK静岡からは、スライドさせた橋桁を油圧ジャッキを使って1mほど下げた時に落ちた、「ブラケット」というパーツの重さに注目している専門家もいるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
工事を発注した国土交通省静岡国道事務所によりますと、現場では当時、油圧ジャッキを使って橋脚に載せた橋げたを持ち上げながら横に移動させたあと、橋脚に下ろす作業が行われていました。
落下したのは、1メートルほど下げた時点だったということです。
警察は、何らかの原因でバランスが崩れた可能性があるとみて、事故の原因を詳しく調べるとともに、業務上過失致死傷の疑いもあるとみて捜査しています。
今回の事故の状況について国土交通省静岡国道事務所は、橋脚に載せた橋げたを横に11メートル移動させたあと、油圧ジャッキで橋脚に下ろす途中に、何らかの原因で落下したと説明しています。
この説明について、橋りょうの設計や構造に詳しい首都高速道路技術センターの高木千太郎上席研究員は、橋げたの片方の側面についている、「ブラケット」という路肩部分にあたるパーツに着目し、「まっすぐに降下させようとしてもブラケットの重さの分、斜め方向に力がかかりやすい」と指摘しました。
その上で、考えられる事故の原因について、「もし、斜め方向のベクトルに変わっていることを気がつかずに降ろし始めると、橋げたがブラケットのついた側に回転するようになるので、事故が起きる可能性がある」という見解を示しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20230707/3030020765.html
7月8日7時5分にYAHOOニュース(静岡新聞)からは、「支承」に固定させるため枕木の役割として積み上げられた「サンドル」を一段づつ外す作業をしていた、1991年にも広島市で橋桁降下中に落下する死亡事故が起きているなど、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
橋桁を橋脚に固定させる作業中、“枕木”の役割として積み上げられた「サンドル」(1個高さ15センチ)を一段ずつ外す作業をしていた際に橋桁のバランスが崩れ、落下したとみられることが分かった。
関係者が7日、明らかにした。
事故が発生した工事部分は「横取り降下」と呼ばれる工法を用い、橋脚上の中央付近に置かれた橋桁を端までの11メートル程度水平方向にスライドさせた後、橋桁を支える役割の部材「支承」の上に降ろす予定だった。
この際、橋脚上の端に移動した橋桁は、実際には橋脚と接することなく、組み上がったサンドルの上に置かれていた。
作業では、組み上がったサンドルの上に載った橋桁を油圧ジャッキで降下させた後、支承に固定させる際、一段ずつ外す作業を行っている際に、何らかの原因で枕木の役割をしていたサンドルの山から落下したとみられる。
1991年3月に起きた、広島市の新交通システム「アストラムライン」の建設中、橋脚上にジャッキで降ろそうとしていた橋桁(長さ63メートル、重さ60トン)が落下、車11台が押しつぶされた。
橋桁と一緒に転落した作業員も含め15人が死亡、8人が重軽傷を負った。
遺族が同市らを相手取り争った損害賠償請求訴訟の一審広島地裁判決では、「橋桁の降下作業中、不安定な構造に組まれたジャッキ架台が橋桁の重量を支えきれずに倒壊した」と認定。
総額約2億3千万円の賠償を被告側に命じている。
清水立体工事の橋桁落下事故で同様のことがなかったかどうか、今後、関係者は注目していく方針だ。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/e686dda076f4c895ebc6c53339ceef2a6cbf30af
7月8日12時8分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)からは、重傷者1人は両足を切断していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査関係者によりますと、重傷を負った男性のうちの1人が両足を切断していたことがわかりました。
また、肩の骨を折った男性もいるということです。
死傷した8人のうち警備員を除く7人の作業員が高い所で作業しています。
亡くなった2人は橋げたと一緒に落下し、地面との間に挟まれたとみられます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f2d73e0be58df1398d270bd9ca3b6c37b49dcfb
7月8日12時23分にYAHOOニュース(テレビ静岡)からは、死亡した2人は橋桁の東側で土台に降ろす作業の微調整をしていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国土交通省・静岡国道事務所によりますと、事故当時、油圧ジャッキを使って橋げたを降ろそうとしていて、橋げたを支える金属製の台「サンドル」をいくつか外した後に落下したとみられることがわかりました。
また捜査関係者によりますと、死亡した作業員2人は橋げたの東側にいて、油圧ジャッキの操作ではなく、橋げたを土台におろす作業の最後の微調整を担当していたとみられています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/10a0cf573e61a8d51ef778f4bb9977d42690aa97
作業員7人全員が頭部を保護するヘルメットと墜落防止用の命綱付き安全ベルト「ハーネス」を着用していたことが8日、関係者への取材で分かった。
作業員7人は地上から約9メートルの高さにある橋脚の上に長さ63メートル、重さ約140トンの橋桁を降ろすため、橋桁の両端とその周辺、橋脚上を中心に複数箇所に分散して作業に従事していたという。
関係者によると、着用が確認されている命綱は作業員が大きく体を動かす際などには固定先に引っかけたフックを一時的に外す場合もある。
事故の瞬間にフックが固定されていたかや装着方法に問題がなかったかなども調べている。
工事に参加している4、5社はいずれも橋梁(きょうりょう)工事に関する実績があり、作業員も経験者がそろっていた。
負傷者を含めた現場作業員の聞き取りでも、予兆なく発生した突然の事故だったとして、「何が起きたのか分からない」との声が上がっているという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/957176a02579b5841070e8e0dbb679084ea0d4b9
7月10日21時33分にYAHOOニュース(テレビ静岡)からは、油圧ジャッキやサンドルが崩れた可能性も考えられるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
専門家は、橋げたの両端、西側と東側で1mほどの高低差が発生し、東側にズレ落ちた可能性を指摘しています。
橋梁の構造に詳しいN-PRO(エヌプロ)株式会社・細見社長:
「橋げたが落ちている位置を見ると、真横に落ちているというよりは、若干 東京側(東側)にずれ落ちているようなイメージで、特に東京側の落下した橋げたが、だいぶ外に、遠くに落ちているイメージ」
細見社長は、現場の状況から、何らかの原因で橋げたの西側と東側で高低差が生まれ、東側にズレ落ちた可能性を指摘します。
細見社長:
「東京側(東側)と名古屋側(西側)で1度 傾いた場合、横方向に2.5tぐらいの水平力(がかかり)、それだけ傾いた場合にはズレ落ちる可能性がある。
1度傾くとなると高低差で言うと、だいたい1mぐらい」
1mの高低差はなぜ生まれたのか。
仮に、橋げたの移動や降下に使用する油圧ジャッキや橋げたを支える台「サンドル」が崩れれば可能性はあるといいます。
また当時 静清バイパス・下り線は5日午後9時から6日の午前6時まで工事現場付近を通行止めになっていました。
この9時間という時間の制限が、作業員に心理的な影響を与えた可能性があるとも指摘します。
細見社長:
「今回の事故現場がどうだったかはわかりませんが、時間的制約があるというのは作業のプレッシャーにもなる」
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/e8d61aaca48a937de9f28ffc386f7699c76afedf
(2023年7月14日 修正1 ;追記)
2023年7月13日20時52分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、夜間&雨&時間制限などの要因で工事の難度は高かった、死傷した7人は落ちた橋桁に命綱をつけていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
別の区間で工事に携わったことのある建設会社は、今回の工事は難易度が高いものだったと話します。
<別区間で工事を行った建設会社> :
「(難易度が高い理由として)まず1つは夜、それと雨、それから一般道路を開放するにあたって時間制限がある、そういったいろいろな要因があると思う」
さらに、被害を最小限に抑えるために、命綱を着ける場所も重要といいます。
<別区間で工事を行った建設会社> :
「今回は、たまたま落ちた橋げたに命綱をつけていた。
でも結果的には、それで事故があったということは、命綱は役に立っていなかったと思う」
死傷した8人のうち橋脚の上で作業していた7人が命綱を装着していた今回の事故。
警察は、安全管理がなされていたかなど、業務上過失致死傷の疑いも視野に捜査を進めています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/66ceea2f7174e7c980728c94378dfd02669bbb6b
2023年7月5日12時22分にYAHOOニュース(rkb)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡県北九州市の倉庫会社の敷地で5日午前9時半ごろ、ホイールローダー=前にバケットの付いた建設機械のタイヤに50代の男性が弾かれました。
男性は病院で治療を受けていましたが、約1時間後に死亡が確認されました。
消防などによると、男性はでホイールローダーのタイヤを交換していました。
ボルトを緩めていたところ、何らかの原因でタイヤがいきなり車体から外れ、そのタイヤごと弾き飛ばされました。
近くにいた人は「ドンという物が倒れるような大きな音がした後に救急車が来た」と心配そうに語っていました。
男性は病院に運ばれましたが約1時間後に死亡が確認されました。
警察は事故の原因を調べるとともに、安全管理に問題がなかったか捜査しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb02bea6396deb5012970c128a921805fe5a84e5
2023年7月4日17時49分にYAHOOニュース(中国新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山口県警察学校(山口市仁保下郷)の敷地で昨年11月、光署の20代男性巡査が公用車である軽貨物車を運転中に後輪が空転して砂利が飛散し、周囲の車両10台を破損させたことが分かった。
車両修理など損害賠償の費用は459万4132円に上った。
保険金で賄えなかった159万4132円に県費を充てたという。
県警が4日の県議会文教警察委員会で損害賠償に関する専決処分を報告した。
事故は11月16日午後0時10分ごろ、舗装されていない砂利道で巡査が軽貨物車のアクセルを踏んだ際に発生。
周囲の車のフロントガラスやボンネットなどに損害を与えた。
破損した車の所有者は全て警察職員という。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad9ef4c274ffbfb85a8e39707a7b39b267504ea7
2023年7月3日20時51分に東京新聞から下記趣旨の記事が、現場写真と地図付きでネット配信されていた。
3日午後3時15分ごろ、東京都港区新橋3の雑居ビルで「爆発音とともに大量の煙が出ている」と110番があった。
警視庁愛宕署によると、ビル2階の飲食店から出火し、男性店長(52)や通行人ら男女4人が重軽傷を負った。
いずれも命に別条はないという。
署によると、店は営業前で客はいなかった。
男性店長は調べに「ガス臭いと思いながら、たばこを吸おうと店内でライターをつけた瞬間に爆発した」と説明。
何らかの理由でガスが充満していたとみられる。
店長は顔に重いやけどを負っており、回復を待って事情を聴く。
店内にいた女性従業員(53)と、ガラス片が当たった通行人の女性(53)も重傷。
別の通行人の男性(75)も軽いけがをした。
現場はJR新橋駅から西に約300メートルの繁華街。
ガラス片や紙片が散乱するなど、一時、騒然となった。
ビルは地下1階、地上8階建て。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/260680
7月3日19時3分にテレビ朝日からは、衝撃波を感じた人もいた、1時間ほど前から100m離れた場所でもガス臭がしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
火が出たのは3日午後3時20分ごろ。
警視庁などによると、直前には「爆発音があった」との通報がありました。
この映像を撮影した人によると、火が出る3分から5分前に「ドン」という爆発音がして、100メートル離れたビルでも揺れを感じたといいます。
目撃者:
「近くのビルでデスクワークをしていたんですけど、そしたら、ものすごく大きなドンッて音が聞こえて、最初『車がぶつかったのかな』と思ったんですけど、衝撃波と音からしてそれは違うなと思って、今まで聞いたことのないすさまじい音でした」
・・・
火が出たビルの2階に入っていたのはカフェバー。
店のホームページによると、営業は午後4時からで、火が出た時は開店の準備をしている最中でした。
店内に客はいませんでしたが、50代の男性店長、50代の女性店員、そして通行人の50代男性と70代男性の合わせて4人がけがをして、3人が病院に運ばれました。
店長と店員は顔にやけどを負いました。
火が出たビルの1階の飲食店に勤める男性は、爆発が起きる前からガスの臭いがしていたと言います。
1階の飲食店に勤める男性:
「2時半ぐらいに新橋着いたんですけど、ちょうど100メートル離れたここの場所でもガス漏れの臭いがして、自分の店に近付くにつれ、激しい臭いがしたのでどこかで漏れてるのかなって思ったが、まさか同じビルだった」
・・・
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000305747.html
7月4日6時8分にNHK首都圏からは、店長はガスや下水のような臭いを感じていた、ビルの中にいた人は午前中からガスのような臭いを感じていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警視庁によりますと、男性店長は、「ガスや下水のようなにおいがしていた。店内の喫煙室でタバコを吸おうとライターをつけた瞬間に爆発した」などと説明しているということです。
また、関係者によりますと、当時、ビルの中にいた人は「午前中からガスのようなにおいがして気になっていた」と話しているということです。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20230704/1000094434.html
7月4日16時22分にYAHOOニュース(デイリー)からは、識者は近場のビルの窓ガラスが割れていないことから「穏やかな爆発」という表現をしたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日に放送されたTBS系「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」では、3日午後に東京・新橋のビルで起きた爆発事故について取り上げた。
・・・
事故現場から中継で出演した元東京消防庁警防部長で危機対応人材育成研究所所長の佐藤康雄氏は、「皆さんは非常に激しい爆発と思われるかもしれませんが、プロの目から見ると穏やかな爆発だったなと思います」と断言。
このひと言にスタジオの出演者からは、一斉に「エーッ」などと驚きの声が上がった。
佐藤氏は、狭い通りを挟んだ向いのビルの窓ガラスが割れていないことを指摘し、都市ガスによる火災の場合、「150メートルぐらい(先)のガラスとかサッシはみんな吹き飛びます」と説明。
「爆発自体は激しいように素人の方には見えますけど、プロの目から見ますと穏やかな爆発」と改めて解説すると、MCの石井亮次アナウンサーは「へー、これで!」と驚きを隠さなかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/511ca6108ec088e6f15512b38e0a7ec5efb47363
7月5日18時56分に産経新聞からは、3階床下のガス管接続部が外れていた、3階空き店舗で水道管撤去などを行っていた作業員がガス管に触った、その真下が喫煙室だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査関係者によると、爆発が起きた3日は、午前9時~午後1時半ごろの間、3階の空き店舗で水道管を撤去するなどの内装工事が行われていた。
現場検証の結果、3階の床下にあるガス管の接続部分が1カ所外れていたことが判明。
作業員の1人が警視庁に「床に出ていたガス管に触った」と話しているといい、内装業者から事情を聴くなどし、詳しい経緯を調べている。
2階店舗はガスを契約しておらず、ガス管が外れていた場所の真下が2階の喫煙室だったという。
https://www.sankei.com/article/20230705-DCAAPRODIRLYPLGELOKMKE3T5Q/
7月5日18時55分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、昔のビルではガス管と水道管は見分けがつかないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
爆発前、内装業者が水道とガスの工事を行っていました。
3階の床下にガス管が通っていて、ガス管の接続部分が外れ、ガスが漏れたといいます。
では、なぜガス管の接続部分が外れたのでしょうか。
一般的にビル内は配管が張り巡らされています。
水漏れの修理などを行う水道業者によれば、ガス、水道両業者とも作業中、誤ってガス管に触れた可能性は捨て切れないといいます。
I工業社長:
「(ガス管と水道管は)同じ材質。外目からはパイプ自体は見分け付かない」
現場のビルは1971年に建てられ、築年数は50年を超えているといいます。
I工業社長:
「(ガス管と水道管)今は見分け付くんですけど、昔だったら同じような形状の管」
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/dae0bcd4c868a563d4773d36b09e8c13a1ef24e3
7月6日19時50分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、内装業者が床から出ているガス管の蓋をとろうとパイプレンチで回した際に配管ねじ込み部?がずれたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火元の上の階で作業をしていた内装業者がガス管のふたを「パイプレンチで回した」と話していることが分かりました。
この作業によってガス漏れが起きたとみられます。
では、「ガス管のふた」とは…。
市民防災研究所・坂口隆夫理事:
「部屋の床の部分に出ているということは、ガス器具を使う場合にはそこからガスを引いて使う」
一般的に、店舗を改装する際、かつてあった台所などは撤去され、ガス管の一部が残されることがあるといいます。
内装業者:
「ガス管のふたの部分が出っ張っているから取ろうと思ってぐるぐる回したら接続部分がずれた」
パイプレンチを使って出っ張りを回して外そうとした際、床下につながっているガス管との接合部分が外れ、そこからガスが漏れていったとみられます。
内装業者:
「ガス管かもしれないが、ガスは通っていないと思った」
午後1時半に作業を終えた内装業者。
しかし、ガスは漏れ続けていたとみられます。
坂口理事:
「3階の床はコンクリートでできている。都市ガスが3階の改装中の店舗内に漏れていくことはない」
作業していた3階ではなく、下の2階に流れ込んでいました。
この時、ガス漏れの警報音などは鳴っていなかったとみられます。
坂口理事:
「都市ガスの場合は飲食店関係の警報器の義務はない。付けた方がいいですよと『推奨施設』となっている。法令上の義務はない」
午後3時20分ごろ、何も知らないカフェバーの店長が一服しようとすると、爆発です。
内装業者がガス漏れしたことが分かっていて現場を立ち去ったかについては捜査中とのことです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d8312bac08add8ba7bedfc7147bead3459f6cb4
(ブログ者コメント)
〇3階の床下というよりは、2階の天井裏にガス管が通っていたということかもしれない。
〇それにしても、ガスのような臭いを感じていながら、ライターに火をつけた。
一般の人のガス漏れに対する意識は、この程度のものなのだろうか?
それとも、自分の店ではガスを使っていないので、ウチで漏れているのではないだろうと思い、火をつけたのだろうか?
〇ガス漏れトラブル時、消防は「火は使わないでください」と巡回広報する。
しかし今回、1時間ぐらい前からガス臭がしていたというのに、「広報していたが・・・」という報道は見当たらなかった。
2023年12月22日10時10分にYAHOOニュース(弁護士ニュース)からは、爆発した店はガス臭いのにライターに火をつけたという当初の報道を否定している、ガスを使っていない部屋でもガス警報器設置が必要か?など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
・・・
あの現場は今、どうなっているのか。
忘年会シーズン真っただ中の金曜夕方、多くのサラリーマンが行き交う新橋に向かった。
・・・
事故当時、爆発元となった飲食店の店長が「ガス臭いと感じながらタバコを吸おうとライターをつけた」と話しているとの報道がなされ、批判が集まっていた。
しかし事故から9日後の7月12日、当該店舗の公式サイトには以下のコメントが掲載されている。
「一部報道において、当店店長が、捜査関係者に対し、ガスの臭いを認識しながらライターに火を付けたことが本件の原因であると説明した旨の報道がなされており、当該報道を基に、一部SNS上で、同人の行動を非難する言動がなされております。
しかしながら、当店店長が捜査当局に対し、そのような説明をした事実はございません」
本来、無色無臭のガスには安全のためわざと臭いがつけられているが、今回の事故のように気づけないケースもある。
ましてや、自身がガス契約していないとなれば、まさか部屋にガスが充満しているとは夢にも思わなかったのではないだろうか。
他の部屋からのガス漏れは、住居においても“人ごと”ではなく、爆発のみならず一酸化炭素中毒の巻き添えになるリスクもあり、死亡例も存在する。
現状、一般家庭におけるガス警報器の設置は義務付けられていないが、経産省によると、LPガスの事故だけでも国内で年間200件前後発生しているという。
新橋で爆発した店舗のように、ガス契約がない場合にも警報器を設置するのかといった点で議論の余地はあるが、自分が気をつけるだけでは安全を守り切れない以上、異常をいち早く知らせてくれる警報器の設置を検討してみてもよいかもしれない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/db781d90ebd4729064ca835327c4ebd8e89aa869
(2024年12月18日 修正2 ;追記)
2024年12月17日14時49分に産経新聞からは、工事した2人が書類送検された、ライターに火をつけた店長と工事した2人はいずれもガスの臭いはしなかったと説明しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づきタイトルも修正した)
警視庁捜査1課は17日、業務上過失致傷と業務上失火の疑いで、事故当時に工事に関わっていたいずれも男性の現場監督(37)=練馬区=と配管業者(62)=同=を書類送検した。
・・・
業者は調べに対し「一度ガス管かもしれないと思ったが、違うと思った」との趣旨の供述をしたという。
漏出源のガス管は数日後にガス供給が停止される予定だった。
爆発は2人が帰宅した約1時間半後に発生。
巻き込まれた男性店長は「ガスの臭いはせず、漏出には気付かなかった」と説明し、送検された2人も同様の説明をしているという。
https://www.sankei.com/article/20241217-RHXWZWD4EBOW5AP2FIBSASEUX4/
12月16日23時20分に時事通信からは、当初は固く締まっていたガス管が途中から空回りするようになったなど、下記趣旨の記事が解説図付きでネット配信されていた。
・・・
2人は昨年7月3日、配管図を取り寄せるなど構造を事前に確認することなく、工事を開始。
ふたと一緒にガス管をパイプレンチで回し、外れた接続部からガス漏れを引き起こし、爆発で店長や通行人ら5人に重軽傷を負わせた疑いが持たれている。
水道業者は任意聴取に対し、当初は固く締まっていたガス管が途中から空回りするようになったと説明。
その時点で床下にある接続部が外れていたとみられるが、確認せずに立ち去っていた。
同庁は、接続部分を目視できなかったとしても、むき出しになっていた3階天井部分の同様の配管構造を観察したり、元栓を閉めるなどガスの漏出を防ぐ措置を講じたりしていれば、火災は防げたとみている。
火災は昨年7月3日午後3時15分ごろに発生。
開店準備中の店長と女性従業員(54)が顔や手などに激しいやけどを負ったほか、通行人の50代男性らもガラスの破片を浴びるなどしてけがをした。
店長は数十回にわたり皮膚移植などの手術を受けたが、完治していないという。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024121601118&g=soc
2023年7月3日10時35分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前10時ごろ、空知管内雨竜町中島の水田で、旭川市錦町24、会社役員沖野さん(女性、56歳)がコンクリート製U字溝の下敷きになったと息子が110番した。
沖野さんは搬送先の病院で死亡が確認された。
深川署によると、沖野さんは水田の拡張工事中、U字溝に別の作業員と2人で並んで座っていたところ、U字溝が負荷に耐えきれずひっくり返った。
2人とも深さ80センチの溝に落ち、続いてU字溝も落下。
作業員はU字溝を避けたが、沖野さんは避けられず下敷きになったという。
U字溝は長さ2メートル、幅74センチ、高さ49センチで重さは300キロ以上という。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/871953/
7月3日20時4分にNHK北海道からは、地面から深ささ80cmほどの作業現場に転落したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前、雨竜町中島で田んぼの拡張工事をしていた旭川市錦町の会社役員、沖野さん(56)がU字溝の下敷きになり、砂川市内の病院に搬送されましたが、およそ1時間半後に死亡が確認されました。
警察によりますと、落下したU字溝はコンクリート製で、長さ2メートル、幅75センチ、深さ50センチほどで、重さは300キロ以上あるということです。
沖野さんは当時、休憩中で、U字溝に腰掛けていたところ、バランスを崩して地面から深さ80センチほどの作業現場に転落し、その上にU字溝が落下したということです。
警察は、現場にいた工事の関係者から話を聞くなどして、当時の状況を詳しく調べています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20230703/7000058849.html
2023年7月3日19時44分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前9時前、東京・板橋区にある2階建てアパートで、2階の外廊下の床が抜け、40代の女性と30代の男性が3メートル以上の高さから落下して骨折などのケガをしました。
落ちた廊下の残骸は、ひどくサビ付いているように見えました。
外廊下にいたのは引っ越し業者の3人でした。
2階の部屋の引っ越しのため現場に来ていましたが、事故当時は全員「てぶら」だったといいます。
すると突然、床が崩落。
3人のうち1人は、とっさに鉄筋に足をかけることができましたが、ほかの2人は床とともに落下したということです。
落下をまぬがれた引っ越し業者;
「物を持ってなかったんです。
普通の人間の体重だけで(落ちた)。
やっぱり老朽化してるんで、多分、その管理上の問題」
アパートは築50年以上だということです。
警視庁はアパートの老朽化も含め、管理に問題がなかったかなど、業務上過失致傷の疑いも視野に原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/56c9dd01ba18455ee95135a65b97dcd3745b481c
7月3日22時25分に読売新聞からは、2階に住んでいた大家の転居に伴う作業中だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都板橋区赤塚で3日、木造アパート2階の外廊下が壊れ、引っ越し作業をしていた30~40歳代の男女2人が床ごと約3メートル下の地面に落下した。
2人はともに足の骨を折るなどの重傷。
高島平署幹部によると、3日午前、負傷者を含む6人で引っ越し作業中に、外廊下のコンクリート製とみられる床が幅約90センチ、長さ約4メートルにわたって崩れ落ちた。
2階に住んでいた大家の70歳代女性の転居に伴う作業だったという。
都内では2021年4月に八王子市のアパートで外階段の一部が崩落し、住人女性(当時58歳)が死亡する事故も起きている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230703-OYT1T50192/
7月3日12時23分にNHK NEWS WEBからは、近く建て替える予定だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
当時、現場では引っ越しのため荷物の運び出しの作業が行われていたということで、警視庁や消防が詳しい状況を調べています。
現場の近くに住む男性は、「『ガタン』という大きな音がしたので、外に出ると廊下が崩れ落ちていました。現場のアパートは築50年ほどたっていて、近く、建て替えると聞いていました」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230703/k10014116671000.html
2023年7月3日19時28分に九州朝日放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐賀県小城市にある遮断機のない踏切で、52歳の男性が列車にはねられ死亡しました。
3日午後3時ごろから、国交省などによる調査が行われています。
現場では事故当時の状況について、列車や道路からの見え方などが調べられました。
警察などによりますと、2日午後6時ごろ、小城市のJR唐津線「二十の坪踏切」で、佐賀駅行きの普通列車が近くに住む52歳の男性をはねました。
男性は、その場で死亡が確認されました。
運転士は警察に対し、「走ってくる人を確認し、汽笛を鳴らして緊急停車しようとしたが間に合わなかった」などと話しています。
男性の家族の話や服装などから、事故当時、男性はイヤホンをつけてランニングをしていたとみられています。
運輸安全委員会の鉄道事故調査官は、「警報機がないっていうことで、踏切の手前ではいったん立ち止まって左右確認するところを注意喚起していければ」と話しています。
警察は、イヤホンの音で列車の接近に気づかず、はねられたとみて詳しい経緯を調べています。
https://kbc.co.jp/news/article.php?id=10464541&ymd=2023-07-03
7月3日19時3分にYAHOOニュース(サガテレビ)からは、列車は250mほど進んだところで停車したなど、同趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後6時前、小城市三日月町にあるJR唐津線の踏切で、上りの列車と人が衝突しました。
この事故で、小城市に住む52歳の男性が死亡しました。
列車はブレーキをかけたものの間に合わず、衝突後、約250メートルほど進んだところで止まりました。
運転士は「人が走って踏切に入ってきたため、警笛を鳴らし止まろうとしたが気付く様子はなかった」と話しているということです。
警察によりますと、シューズなど服装からみても男性は日課のランニング中だったとみられています。
また、男性のイヤホンが列車の前方に引っかかっていて、イヤホンによって周囲の音が聞こえず列車の接近に気付かなかった可能性があります。
さらに、現場はいわゆる“第四種踏切”で、警報器の音や遮断機の進入制限がありませんでした。
警察は自殺の可能性は低く事故とみて捜査していて、踏切の手前では必ず立ち止まって左右の安全を確かめるよう注意を呼びかけています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/28f7406e91e48a1908b7ad4b8b41a753ba86167a
今回は自分自身の死亡事故だったが、車や自転車運転中だったら、加害者になっていた可能性もある。
2023年7月5日6時45分にNHK信州から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月1日の大雨で小川村の河川工事の現場から水があふれ、住宅の浸水被害が発生したことについて、工事を発注した県は、工事の方法が適切ではなかったという認識を示しました。
県は、ほかの河川工事の方法に問題がないか総点検を始めました。
小川村の鴨ノ尾地区では、今月1日の夕方、大雨で土尻川の水があふれ、住宅6棟が浸水被害を受けました。
現場付近の土尻川では、去年8月にも洪水があったため、ことし1月から復旧工事が行われています。
それに使う重機や資材の運搬のため、川を横切る形で盛り土の仮設道路が設けられていました。
今回の大雨では、その仮設道路が増水した川の水をせき止める形となり、水があふれ出してしまったということです。
川の水は、仮設道路に埋め込まれた11本のパイプを通して流されていて、水量が増えた場合は仮設道路を取り壊す計画でした。
しかし、急な大雨で水位が一気に上昇したため、仮設道路の取り壊しが間に合わなかったということです。
浸水被害にあった複数の住民から、工事のあり方に対する疑問や憤りの声が上がっています。
70代の女性は、「大雨が降れば水があふれるのではないかと思っていた」と話していました。
また、40代の男性は、「当日も作業員が午前中からいたのにどうして仮設道路の撤去をしなかったのか疑問だ」と話していました。
県河川課は、NHKの取材に対し、「災害復旧工事をできるだけ早く進めるため出水期に工事を行っていたが、仮設道路の設置や管理に適切でない点があったと考えている」とコメントしました。
そのうえで、県が発注したほかの河川工事の方法に問題はないか、総点検を始めたということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20230705/1010027274.html
7月4日12時12分にNHK信州からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。(本文は転載省略)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20230704/1010027265.html
7月4日18時57分にYAHOOニュース(信越放送)からは、住民とのコミュニケーション不足で工事が進められていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
小川村の鴨之尾(かものお)地区。
3日前の氾濫で床上浸水した住宅では、4日も住民やボランティアが片付けを行っていました。
住民:
「(県の工事が原因だと)認めたけど、住宅・畑・田んぼもろもろどこまで補償してくれるのか…」
住民:
「(工事は)ちゃんと冬にやるべきだよ」
川の水位が下がったことを受け、昼頃には県の建設事務所の職員が現場を視察しました。
鴨之尾(かものお)地区では1日、土尻川(どじりがわ)が氾濫し、住宅6戸が床上・床下浸水。
県は3日夜、「県の河川工事が川があふれた原因と考えられる」と発表しました。
河川工事は2022年の豪雨災害で傷んだ護岸を補強するもので、重機の行き来などのため川を横断するように盛り土をし、下にパイプを通して水を流していました。
1日は大雨で押し寄せた水をせき止める形になり、水があふれたといいます。
住民:
「どういう工事でも、地元に説明っていうのは、本当はすべてあっていいと思うんですけど…」
そもそも今回の工事に関して、住民に対する事前の説明会はなかったといいます。
また、現場の近くには接岸道路と呼ばれる火災時に緊急車両などが通れる道がありましたが、今回の工事に伴って、なくなったといいます。
住民:
「工事始まる前に忠告はした。
緊急用の道がある。
そこは確保しといてくださいと言ったんだけど、工事のために、ここを平らにしちゃった」
https://news.yahoo.co.jp/articles/0885b670fde1668ebec8cf37988a7f9a8e6fe0b7
7月5日6時2分に信濃毎日新聞からは、出水期でない冬場に行うべき工事ということは承知していたが、梅雨の時季までに終わらせるべく工事していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
県は4日の県会建設委員会で、原因などについて説明した。
委員の藤岡義英氏(共産党)は、工期が出水期と重なっていると指摘し、「河川内に盛り土をする工法は妥当だったのか」と質問。
河川課の川上課長は、施工状況を確認しているとして、「原因究明も含めて調査を進める」とした。
県長野建設事務所整備課の渡辺課長は取材に、「原則冬場に行うべき工事だと重々承知している」とした上で、「できれば梅雨の時季までに終わらせたかった」。
施工業者は4日、現地での取材に対し、急激な増水を「想定していなかった」と釈明。
当日は1人でパイプに詰まった枝や草を手を使って取り除こうとしたが、危険を感じて待避したと明かした。
小川村は、床上に土砂が流入した家庭に一律5万円、床下に浸水した家庭に同2万円を給付する予定。
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023070401170


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。