







2023年6月9日7時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都杉並区立小の校庭で4月、転んだ児童が地面から頭を出していた釘にひざを打ちつけ、大けがをした事故を受け、区教育委員会は区立小中学校の校庭などで金属探知機による調査を進めている。
これまでに見つかった釘、ペグ(杭)は約8500本。
それ以外にも、地中に埋まっていた金属ごみが大量に見つかる事態になっている。
事故は4月13日、区立荻窪小の校庭で発生。
体育の授業で鬼ごっこ中、走っていた児童が転倒。
地面から数ミリ突き出ていた釘の頭部に左ひざをうちつけ、十数針縫う大けがをした。
この釘は、運動会や体育の授業で白線を引く際の目印などに用いるため、打ち込まれたものとみられている。
事故は5月11日に表面化し、直後に区立学校などで教職員が目視の点検を実施。
区教委は同月17日から、業者による金属探知機での点検を各校で進めている。
区教委によると、発見された釘やペグは、今月7日時点で計8520本(57校・園)にのぼった。
探知機が発見したのは、それだけではない。
鉄筋、ボルト、パイプなどの建築材に加え、缶コーヒーとみられる空き缶や水道の蛇口も出てきた。
28校で計1354点(7日時点)に達する。
■なぜこんなに金属が?…
(以下は有料)
https://www.asahi.com/articles/ASR6863N9R62OXIE02S.html?iref=pc_life_top__t
2023年6月10日16時3分にYAHOOニュース(RCC)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
きのう、広島県呉市の工事現場で転落事故があり、29歳の作業員が死亡しました。
事故があったのは、呉市広多賀谷にある工事現場です。
【写真を見る】外壁修繕工事中に20メートル転落 29歳作業員が死亡 広島
警察によりますと、きのう午後4時ごろ、集合住宅の外壁修繕工事のために組んでいた足場を解体中にパイプの外れる大きな音がして、高さ20mのところにいた作業員が転落するのを同僚作業員が目撃。
転落したのは、広島市東区に住む、中国籍の李さん(29歳)で、頭などを強く打っていて、救急搬送されましたが、搬送先の病院で死亡が確認されたということです。
李さんは、ヘルメットを着用していたということですが、警察は、いきさつや、どのような安全対策がとられていたのかなどを調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2b6694a290fb7ff8886a9506897f505e5a2323d2
6月10日8時8分にNHK広島からは、通常の解体作業では聞かれない音がしたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと、李さんが転落した際、近くにいた別の作業員が、通常の解体作業では聞かれない鉄パイプの外れるような音を聞いているということです。
https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20230610/4000022625.html
2023年6月9日12時22分にYAHOOニュース(茨城新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前1時50分ごろ、茨城県かすみがうら市上稲吉の金属加工会社「S社土浦事業部土浦工場」で、同社員の男性(54)=同県つくば市=が床に設置されたレーザー切断機と門型クレーンにつるされた大型部品の間に頭を挟まれているのを同僚が発見し、119番通報した。
男性は病院で死亡が確認された。
県警土浦署で事故原因を調べている。
事故当時、男性はレーザー切断機の清掃中だった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e1849c874d1b37738ab39e8d7e1af423dba87cfe
2023年6月8日13時33分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡県柳川市のH美容専門学校で5月、敷地内で開いたバーベキューの火が男子学生4人の衣服に燃え移り、このうち1人が死亡したことが学校などへの取材で判明した。
火力を強めるため消毒用アルコールを加えたことで激しく炎上したとみられ、県警柳川署は業務上過失致死傷容疑で調べている。
学校によると、バーベキューは5月24日午後0時45分ごろから、懇親のため全学生(約470人)らを対象に実施した。
火は教職員が管理し、熱中症予防などのため、短時間でよく焼けるよう手指消毒用のアルコールを着火剤に染み込ませていたという。
開始から約10分後に、バーベキューコンロの一つで火が弱くなったため、男性教員がアルコールを追加したところ、一気に火の勢いが増し、近くにいた1年の男子学生4人(10代3人、20代1人)の衣服に燃え移った。
4人はやけどを負って救急車で搬送されたが、18歳の男子学生が6月6日に死亡した。
残る3人の命に別条はないという。
古賀学園長は、「命の代償を大きく考えている。申し訳ないでは済まされない」とコメントした。
https://mainichi.jp/articles/20230608/k00/00m/040/038000c
6月10日1時38分に日テレNEWS24からは、理事長がアルコールを使い始めた、その後職員室に戻すよう指示したが放置されていた、衣服着火を転げて消す場合は顔を覆うことが大切など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今回の事故は、火の勢いを増すために消毒用のアルコールを入れたことで起きました。
そして、火をおこすために消毒用のアルコールを使い始めたのは、60代の男性理事長だったことが学校への取材で新たにわかりました。
理事長はその後、アルコールを職員室に戻すよう指示したものの、放置されていたといいます。
それを教員が火の消えかかっていたドラム缶に入れたところ、一気に炎上。
火が学生たちに燃え移ったというのです。
現場にいた学生:
「地面にぐるぐる(転がり)頑張って服を脱ごうとしていて、みんなぼう然。(搬送された学生が)早く回復して元の学校に戻ってほしい一心でした」
この事故を受けて、新たに実験を行い、SNSなどで注意を呼びかける消防局もありました。
大阪・豊中市消防局はTwitterで「アルコールに引火すると炎は急激に拡大します。目的外の利用はやめましょう」と発信しています。
もし、服に火が燃え移ってしまったらどうすればよいのでしょうか。
服を脱ぐことができず、また近くに水や消火器が無い場合、その場で地面に倒れ込み、燃えているところを地面に押しつけるようにしながら左右に転がることで火を消します。
その際、両手で顔を覆うようにして、顔へのやけどを防ぐことが大事だといいます。
事故が起きた学校は、経緯や今後の対応についてまとめた報告書を県に提出しました。
今月中旬をめどに第三者委員会を設置する方針です。
(『news zero』より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/58367db9948997911dd312075d83543c3f672c93
6月9日16時43分にYAHOOニュース(rkb)からは、理事長は12台のコンロ全てにアルコールを入れた、着火時は生徒たちをコンロから離していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
バーベキューには60代の男性理事長が参加していました。
その理事長が火起こしの際に12台あったすべてのコンロに自分でアルコール消毒液を入れていたことが学校への取材で新たにわかりました。
学校によりますと、男性理事長は生徒たちをコンロから離して火を付けた後、アルコール消毒液を片付けるよう指示したということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8caed6156e20cb86412ff570dd4f00397206aca6
6月9日22時37分に毎日新聞からは、アルコールはポリタンクのような容器に入っていた、事前打ち合わせでは着火後に容器を職員室に撤去する予定だった、学校は4人が搬送された後もバーベキューを続けたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
学校によると、事故があった5月24日、金属製の箱形の調理器具12台に炭を入れて火をつける際、教職員が着火剤や新聞紙にアルコールを染み込ませ、理事長や副理事長らが着火用ライターで点火した。
約10分後、調理器具の火勢を強めようと男性教員が炭に直接アルコールを加え、一気に火が燃え上がった。
アルコールは縦約30センチ、横約10センチ、高さ約20センチのポリタンクのような容器に入っており、男性教員は液体の状態のアルコールを炭に注いだとみられる。
事前打ち合わせでは、安全面を考慮して容器は着火後に職員室に撤去する予定だったが、会場に残したままだった。
バーベキューは懇親のため全専門学校生(約470人)らを対象に実施され、学校は学生4人が搬送された後もバーベキューを続けた。
消毒用アルコールをバーベキューの火おこしや火の勢いを強める目的で使うことは、どれほど危険なのか。
総務省消防庁危険物保安室の担当者は「あり得ない使い方だ」と強調する。
同室によると、アルコールは蒸発しやすく、可燃性蒸気が発生するため、火に近づけただけで急激かつ爆発的に燃え上がる。
可燃性蒸気は目に見えず、燃やそうとした対象だけでなく、周囲の人などに引火する危険もある。
担当者は「アルコールは火に近づけてはならず、火おこしに使うなんてもっての外だ」と話す。
過去にも同様の事故はあった。
消費者庁によると、2022年5月に起きた事故では、バーベキューでガスバーナーによる着火ができなかったため液体のエタノール(アルコールの一種)を火に向けてまいたところ、40代の人に引火し全身をやけどして入院した。
バーベキューでは着火剤による事故も後を絶たない。
独立行政法人「製品評価技術基盤機構(NITE)」によると、1996年以降、全国で少なくとも11件の着火剤による事故が起きた。
子どもがやけどしたケースもあり、着火剤のつぎ足しが原因となったものが目立つ。
担当者は「早く火をおこしたいのは分かるが、つぎ足しは危険だ」と強調し、「新型コロナで控えられていたさまざまなイベントが復活し、バーベキューの機会も増える。取扱説明書をよく読み、改めて注意してほしい」と呼びかける。
https://mainichi.jp/articles/20230609/k00/00m/040/296000c
6月8日12時15分に読売新聞からは、同校では年に数回バーベキューをしているがアルコールを使ったのは今回が初めてだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同校によると、当時、敷地内の屋外で、全学生約470人が学校行事としてバーベキューをしていた。
12個のコンロに着火剤や炭を入れ、手指消毒用アルコールを加えて着火。
火が弱かったコンロ1個に教員がアルコールを追加したところ、「ボン」という音とともに火柱が上がり、近くにいた学生の服に燃え移った。
同校では年数回、バーベキューを行っているが、アルコールを使ったのは今回が初めてという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230608-OYT1T50120/
6月11日11時12分にYAHOOニュース(文春オンライン)からは、理事長は12台のコンロの着火担当だった、前回のBBQでも着火にアルコールを使っていた、事故直後、理事長はアルコールを投入した教員に怒号をあげていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故が起きたバーベキューは学生と教員を合わせた約480人で行われました。
60代男性の理事長は12台のコンロの着火担当で、新聞紙などにアルコールを染み込ませ、副理事長と一緒にライターで点火。
その後、生徒らを呼び、バーベキューを開始しました。
事故が起きたのは、それから10分後。
火の弱かった1台のコンロに20代の男性教員が手指消毒用のアルコールを直接注いだところ、『ボンッ』と音を立てて燃え上がり、事故に繋がったといいます。
・・・
学校側はアルコールを使ったのは今回が初めてだった〉とコメントしているが、事故現場に居合わせた女子学生のA子さんによると、「前回のバーベキューでもアルコールを使用していた」という。
A子さんが続ける。
「バーベキューは、コンテストの祝賀会や、新入生と親睦を深める名目で、400人以上の規模で年4、5回くらい行われます。
いつも理事長お手製のタレが振る舞われて、学園長も“ハリビ恒例BBQ”と意気込んでいます。
その日はバーベキューが始まってすぐに爆発音が響いて、“青い炎”に包まれた男性たちが服を脱ごうと地面を這っていました。
その場にいた全員が何が起きたか分からずパニックになっている中、アルコールを投入した先生に怒号をあげる理事長の声が響いていました。
ドクターヘリが来て、やけどした男子学生が搬送されていったのですが、バーベキューは続いたんです。
状況がつかめず泣き崩れていた私でも、このバーベキューが続くのはおかしいと分かりました」
・・・
卒業生のBさん:
「校内での理事長の権力は絶対的だった。
学校理念のような言葉を叫ぶ朝礼と理事長の指示は絶対みたいな風潮は、なんというか……宗教チックでした。
在校時にイベントの川下りで川に飛び込んだ学生がケガをしたことがありました。
でも、そのことで翌年の川下りイベントが中止になんてなることはありませんでした」
https://news.yahoo.co.jp/articles/151e9418fa4f5f6c05ef6c6c1e5c1e996a5415eb
(2023年6月26日 修正1 ;追記)
2023年6月17日22時30分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、3週間以上経って開かれた保護者説明会でアルコール投入を理事長が指示したことを聞いていた生徒が何人もいるという話しが出たという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故から3週間以上が経った今日、初めて保護者への説明会が行われました。
在校生の保護者らおよそ数百人が出席し、学校側は、理事長と学園長、弁護士らが参加したといいます。
まず、紛糾したのは、「消毒用アルコール」の投入をだれが指示したのかです。
一部の報道では、理事長が指示したという指摘もあります。
保護者:
「子どもから聞いている話と全然違う!誰が指示したんですか?若い職員に誰が指示したんですか?」
「聞いた子たちは何人もいますよ!指示を出したところ!」
保護者:
「うちの子もすぐ近くにおったんですよ。理事長が指示出したのも聞いてるんですよ」
学校側:
「映像にも残っていません」
保護者:
「映像じゃなくて聞いてます」
別の保護者:
「すみません、私も聞いてます」
さらに別の保護者:
「うちも聞いてます」
・・・
(サタデーステーション 6月17日OA)
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c978239abd9c994053a93cf4d59fb161fab2ee4
6月18日6時0分に朝日新聞からは、近くの水道には蛇口のハンドルがついていなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同校が17日、非公開の保護者説明会を開いた。
出席した保護者によると、学校側は消毒用アルコールを炭火に注ぐ危険性を確認していなかったこと、近くの水道には蛇口をひねるハンドル部分がついていなかったことを認めたという。
・・・
https://www.asahi.com/articles/ASR6L0DT9R6KTIPE00J.html
6月25日16時38分に毎日新聞からは、アルコールの使用は前日に理事長が決めた、事故当時はスタッフが着火するため学生に鉄板を持ち上げさせていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
保護者説明会出席者によると、アルコール使用は前日に古賀理事長が決め「前日に『実験』もして爆発しないと確認した」との説明があった。
熱中症などを防ごうと、短時間で着火するのが目的だったという。
着火は古賀理事長ら学校スタッフだけで進めた一方、事故が起きた際は、学生に鉄板を持ち上げさせたという。
・・・
https://mainichi.jp/articles/20230625/k00/00m/040/102000c
(2024年7月5日 修正2 ;追記)
2024年7月4日17時52分にYAHOOニュース(テレビ西日本)からは、理事長の危機管理意識欠如とワンマン体質が原因などとする報告書がまとまった、投入した職員は日頃から理事長に叱責されており、火が弱いとまた叱責されるかと思いアルコールを投入した、投入量は1リットル、理事長は辞意を表明したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故調査委員会による報告書がまとまり、7月4日、委員会は「経営体質が変わらない限り同様の事故が再発する危険性は極めて高い」と指摘しました。
学校側が設置した第三者による事故調査委員会は、これまでの調査や14回におよぶ審議の結果をまとめ、4日午後、報告書を古賀理事長に手渡しました。
調査委員会は報告書の中で、今回の事故が発生した重要なポイントとして以下の3つを挙げています。
1)古賀理事長がアルコール投入を発案し、実行したこと
⇒古賀理事長の危機管理意識の欠如が最大の原因である。
2)学校の職員から古賀理事長の発案に対し、反対する意見が出なかったこと
⇒危険性や不信感を感じていた者が多数いたにも関わらず、誰ひとりとして古賀理事長に対して質問や意見すらできなかった。
幹部職員以外の職員からは 「危ないと感じたが、理事長からの指示ということで、それに従うしかないという感じだった」 「理事長はやると決めたらやる。言っても無駄だと感じていた」 など、あきらめに近い声が聞かれた。
また日頃の学校運営でも古賀理事長の決定に対して、幹部職員が何の違和感や抵抗もなく受け入れる反面、服従するしかないという幹部職員以外の職員が多くみられた。
風通しの悪い、閉塞的な職場環境、組織風土が原因のひとつ。
3)事故の直接的な原因となった加害職員のアルコール投入
⇒古賀理事長からの直接的な指示はなかったが、加害職員は日ごろから古賀理事長から叱責を受けており、圧力を感じていた。
当日も自分の担当するコンロの火力が弱かったため、食べるのが遅くなれば理事長から叱責を受けるという焦りもあったと述べている。
加害職員は火を強めることが古賀理事長の意に沿うものと考え、とっさにアルコールを投入したと考えられる。
そのうえで、古賀理事長の強権的な経営が事故の原因となったと指摘。
また、コンロに投入した消毒用アルコールの量が約1リットルだったことなどが明らかになりました。
事故調査委員会 中馬 委員長(4日の会見) :
「火力が弱いということになるとバーベキューのプログラムが遅れてしまうそうなると理事長からの叱責をうける」
「経営体質が変わらない限り、同様の事故が再発する危険性は極めて高いと言える」
報告書は以下のように総括されています。
「古賀理事長は先代の母親から理事長職を引き継いで、以降35年にわたり、実質的に経営トップを務めており、その時間の流れの中で、教職員には『理事長には何も言えない』『何を言っても無駄』という意識が醸成され、組織風土が形作られ、それがまた古賀理事長の遵法意識や危機管理意識の麻痺・欠如に繋がり、その結果として引き起こされた事故といえる。
組織のトップが同じ人物であれば、同じような事故が起こりうる可能性が極めて高い」
これを受けて、古賀理事長は事故後初めて会見を行い、謝罪した上で「長くトップを務める中で風通しの悪い風土になっていた」と話し、4日付けで理事長を辞任すると発表しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/843b503cde932685c7bdc68b25fb537df881e826
2023年6月8日8時42分にYAHOOニュース(乗り物ニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【「諸外国にも例を見ない」暫定2車線高速の対策】
安全性に課題があるとされる「暫定2車線」の高速道路について、新たな対策が検討されています。
対面通行のため、一歩間違えると正面衝突が発生し、重大な影響を及ぼすことから、中央分離帯へ「ワイヤーロープ防護柵」を設置する対策が進みましたが、やはり事故は多発しているようです。
【これなら安全…?】新しい「中央分離帯突っ込み対策」(画像で見る)
道路資材メーカーのアークノハラ(東京都新宿区)が2023年6月1日より、ワイヤーロープ防護柵用の新たな安全対策製品として、支柱側面反射材「サイドウィング」を発売します。
ワイヤーロープを支える支柱から、その名の通り、反射材を外側に少し張り出させて、目立たせるというものです。
暫定2車線区間は、全国の高速道路の約4割を占めます。
これは「諸外国にも例を見ない」状況だと、国土交通省は説明。
こうした区間は正面衝突が発生しやすいうえ、いちど事故が起こると車線に余裕がないことから通行止めになりやすいことなどが問題視され、4車線化事業とともに、中央分離帯へのワイヤーロープ設置が2018年から進められました。
2022年11月までに約1430kmの設置が済み、対向車線への飛び出し事故は2016年度の194件から、以降の約6か年(2022年11月まで)の合計で13件という水準まで激減しました。
しかし、ワイヤーロープへの接触事故は、2018年から2022年11月までに6257件も発生。
とりわけ右カーブの区間で全体の4~5割を占めるといいます。
これを受けてアークノハラが開発したのが、反射材を張り出して目立たせるという「サイドウィング」反射材です。
これまでの支柱に反射シートを貼る対策に追加して、カーブ区間での安全性を高めることに主眼が置かれています。
国土交通省はさらに2023年度、事故が起こると影響が大きくなりやすい長大橋やトンネル区間において、固定式のセンターブロック、センターパイプといった車両の逸脱防止性能などを満たす新技術を全国で試行します。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5eee0d11fc741cc18e459dc374d7f1a56ae0dc29
2023年6月8日20時36分にYAHOOニュース(STV)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道・羽幌警察署は8日、苫前町で男性(64)が砕氷機に挟まれる作業事故が発生したと発表しました。
警察によりますと、午前11時ごろ、苫前町力昼の漁業組合が管理する倉庫で、漁師の男性(64)が魚の鮮度を保つために使う砕氷機内につまった氷を取り除く作業をしていたところ、砕氷機に挟まれました。
男性は骨や肋骨を骨折した疑いがありますが、命に別状はなく、意識がある状態で病院に搬送されました。
警察で事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff413860b6b2a9b03bc28f7771694b935e2ae0b2
2023年6月7日12時51分にNHK徳島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
徳島市が資源として再利用できる紙類の分別意識を高めようと、可燃ごみの名称を、先月「分別頑張ったんやけど、燃やすしかないごみ」に変更すると発表したところ、そのユニークな呼び方にネット上で注目が集まりました。
市民からは賛否両方の声が上がっています。
徳島市では、先月15日、可燃ごみの呼び方をこれまでの「燃やせるごみ」から「分別頑張ったんやけど、燃やすしかないごみ」に変更すると発表しました。
そのユニークさから、市の公式ツイッターの投稿には、7日午前の時点で260のコメントが寄せられ、「リツイート」も1万7000にのぼり、大きな注目を集めています。
ごみの名称を変えた背景には、徳島市で資源として再利用できる紙類のリサイクルが十分に進んでいない事情があり、一昨年度の可燃ごみの内容を調べたところ、4割近くを紙類が占めたということです。
市は、チラシやお菓子の箱などの紙類は可燃ごみとして捨てず、雑がみの回収袋に入れるなどして分別するよう呼びかけていて、新たな名称をきっかけに分別意識を高めたいねらいです。
これについて市民からは「意識が高まる」と評価する意見があがる一方、「名前がややこしく、伝わりづらい」など疑問の声もあり、賛否が分かれています。
市は、今後もSNSや広報紙などを通じ、新しい名称の周知や、分別意識を高めるねらいを説明していきたいとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/20230607/8020017701.html
(ブログ者コメント)
名称が長すぎるという意見に対しては、「頑張り不足ごみ」といった略称にする手もあるように感じた。
2023年6月6日12時0分にテレビ朝日から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前9時ごろ、奈良県御所市の県道「豊年橋交差点」付近を通る遊歩道で、作業中のクレーン車がバランスを崩して横転、アームが電線に接触して電柱が倒壊し、県道の片側車線をふさぎました。
午前11時半現在、県道の一部区間が通行止めになっています。
また、御所市内のおよそ330軒で停電が発生しています。
今月2日の大雨によって奈良県内の各地で地盤が緩んでいて、警察は、現場周辺の地盤も緩み、この影響でクレーン車がバランスを崩した可能性があるとみています。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000302242.html
6月6日14時31分にNHK奈良からは、土嚢を降ろしている時に傾いたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前9時すぎ、御所市で遊歩道の修繕工事をしていたクレーン車がアームの部分を電線にひっかけて横転し、近くの電柱1本が巻き込まれて倒れました。
警察によりますと、けが人はいないということです。
関西電力送配電によりますと、この事故で一時、付近の住宅およそ300軒が停電したほか、近くの交差点の信号が消えて、警察官が車両を誘導するなどしました。
近くに住む70代の女性は、「クレーンで土のうをおろしている時に傾いて電線を引っかけたようだ」と話していました。
警察は事故当時の詳しい状況を調べています。
事故があった現場は御所市の中心部で、近くに市役所や住宅などが建ち並ぶ地域です。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20230606/2050013702.html
2023年6月7日14時16分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととい午後5時ごろ、長岡市立中央図書館の地下排水溝に通じるマンホールで、設備会社の従業員で見附市の山田さん(男性、47歳)と小千谷市の細貝さん(男性、28歳)が、いずれも意識がない状態で倒れているのが見つかり、その後、死亡しました。
マンホールの中は酸素濃度が低かったということで、警察が酸欠の可能性もあるとみて調べていましたが、いずれも死因は血中の酸素濃度が低くなる低酸素血症とわかったということです。
当時、合わせて5人で図書館のトイレの改修工事を行っていましたが、警察によりますと、当初の予定ではマンホールの中に入る工程はなく、トイレが詰まっていると追加の相談を受けたことから、状況を調べるために2人がマンホールに入ったとみられるということです。
2人がマンホールの中にいたことについて、ほかの3人は知らなかったと話しているということで、警察は当時の状況などを詳しく調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20230607/1030025338.html
6月7日11時20分に読売新聞からは、死亡したうちの1人は現場責任者だった、トイレの配管洗浄作業中だった、現場には酸素濃度測定器がなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日は他の作業員と、トイレの配管を洗浄する作業をしていた。
山田さんは現場責任者だった。
長岡署などは6日、現場で実況見分を実施、2人が倒れていたマンホール内は、酸素欠乏の危険性がある酸素濃度18%未満だったことを確認した。
同署によると、2人は事故当時、酸素濃度を測る測定器を所持しておらず、現場にも設置していなかったという。
また、同署などによると、マンホール内への進入は、予定されていた作業計画に含まれていなかった。
同署や長岡労働基準監督署は、2人がマンホール内に入った経緯を確認するとともに、業務上過失致死や労働安全衛生法違反の疑いも視野に詳しい事故原因を調べる。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230606-OYT1T50203/
6月7日21時21分に産経新聞からは、5人はトイレの配管詰まり解消作業を行っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故が起きた5日は、2人を含む作業員計5人が図書館のトイレの配管詰まり解消の作業を行っていた。
2人が倒れているのが見つかった場所は、作業とは直接関係ない、館内1階のマンホールの内部だったという。
図書館側は取材に対し、「業者から作業が終了したと報告を受け、その後マンホールが開いているのを職員が見つけた」と話した。
https://www.sankei.com/article/20230607-RI4L5L4JKZP6LE4TSBNSOAL7VM/
6月27日20時54分に新潟日報からは、酸欠を想定した準備をせず中に入った可能性があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2人はマンホールの穴の直下近くでうつぶせの状態で倒れていたことが7日、関係者の話で分かった。
長岡市消防本部によると、救助当時の現場の酸素濃度は低く、長くはいられないレベルだった。
長岡署は同日、2人の死因が低酸素血症だったと発表した。
長岡署によると、5日はマンホール内での作業は予定されていなかった。
また、救助に当たった消防によると、現場に酸素濃度を測る検知器などは落ちていなかった。
2人が酸素欠乏を想定した準備をせずに中に入り、死亡した可能性がある。
長岡労働基準監督署によると、県内で酸素欠乏症による労災死亡事故は、少なくとも2022年度までの10年間発生していない。
長岡労基署は、図書館内のマンホールが酸素濃度18%未満で法令によって対策が義務付けられている「酸素欠乏危険場所」に当たるかどうかを調べている。
https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/229218
2023年9月1日16時44分にYAHOOニュース(新潟放送)からは、事故の4ケ月前にもトイレ詰まり解消作業を行っていたが、2回とも?作業者に酸欠特別教育を行っていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
長岡労働基準監督署は、酸素が少なくなる場所での作業ということがわかっていながら、亡くなった従業員一人に特別な教育を行わずに危険な場所で作業に就かせていたとして、労働安全衛生法違反の疑いで長岡市の建築設備会社と会社の代表取締役を書類送検しました。
労働安全衛生法違反の疑いで書類送検されたのは、新潟県長岡市にある建築設備工事会社と代表取締役です。
長岡労働基準監督署によりますと、6月の死亡事故が起きる前の今年2月に、長岡市立中央図書館の地下にある作業スペースで、トイレの詰まりを取り除く作業を行わせた際、酸素が少なくなる場所での作業ということがわかっていながら従業員一人に特別な教育を行わず、作業に就かせた疑いが持たれています。
労働安全衛生法では、酸素欠乏の恐れがある場所で働かせる場合には、知識不足から生じる事故を防ぐため、空気呼吸器などの使用方法など特別な教育を行っていない労働者に作業させることを禁止しています。
その後、6月に長岡市立中央図書館のトイレで同様にトイレの詰まり作業を行っていた際、作業をしていたこの会社の47歳と28歳の男性2人が低酸素血症で死亡する事故が起きています。
死亡した2人のうち、もう1人が教育を受けていたかについては 労基署は明らかにしていません。
この事故について警察は、業務上過失致死の疑いを視野に捜査を続けています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/451b70488817949f5ee5c21dbdf2ee50f638a7da
9月1日20時6分にNHK新潟からは、2月の教育未実施は6月の事故を調べる中で判明したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし2月、長岡市の図書館のトイレの改修工事で、酸素欠乏のリスクなどに関する特別な教育を行わず、作業員1人を地下のスペースで作業させたとして、労働基準監督署は1日、市内の建築設備工事会社と社長を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
長岡労働基準監督署によりますと、ことし2月上旬、長岡市の市立中央図書館のトイレの改修工事で、20代の男性作業員に対し、酸素欠乏のリスクなどに関する特別な教育を行わず、地下のスペースで作業させたとして、労働安全衛生法違反の疑いが持たれています。
ことし6月、同じ図書館の敷地内にある地下のスペースで作業していたこの会社の20代と40代の男性作業員2人が低酸素血症で死亡する事故が起きていて、労働基準監督署が調べるなかで、今回の事案がわかったということです。
この建築設備工事会社はNHKの取材に対し、「担当者が不在でコメントできない」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20230901/1030026355.html
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2023年5月21日14時10分にYAHOOニュース(大人んさー;近畿大准教授の寄稿文)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月17日に岐阜県で気温が35度を観測するなど、これからの時期は気温や湿度が上がるため、熱中症患者が増え始めます。
そして、校庭や体育館も暑くなるので、学校でも毎年多くの子どもたちが熱中症になります。
同日には、福岡県久留米市内の中学校で体育祭の練習をしていた生徒7人が、熱中症とみられる症状で病院に搬送されたほか、大阪府羽曳野市内の小学校でも生徒9人が体育の授業後に体調不良を訴え、うち3人が病院に搬送されました。
学校で発生する熱中症について、事故防止や災害リスク軽減に関する心理的研究を行う、近畿大学生物理工学部・准教授の島崎敢さんが、「大人の管理下にある子どもの熱中症は自己責任で片付けられない問題であり、学校側の十分な配慮が必要」と指摘するとともに、学校での熱中症を誘発する、社会心理学的なメカニズムについて解説します。
【意見を言いにくい雰囲気が醸成】
皆さんは「権威勾配」という言葉をご存知でしょうか。
権威勾配とは、「上司と部下」「先生と生徒」など、組織内の上にいる人と下にいる人の上下関係の落差を示す言葉です。
一般的に上にいる人は、下にいる人よりも権限や情報を多く持っており、多かれ少なかれ不均衡があります。
権威勾配はこの不均衡を指す言葉で、不均衡の程度、つまり権威勾配は強かったり弱かったりします。
権威勾配が強い場合、上の人は下の人に指示を出しやすくなるというメリットがあります。
軍隊や体育会系の部活などは一般的に権威勾配が強く、統率の取れた行動や上意下達の情報伝達が比較的うまくいきます。
しかし権威勾配が強いと、下の人たちは自身の意見や懸念を表明しにくくなり、意思決定や問題解決に重要な情報が上の人に伝わりにくくなるデメリットがあることが知られています。
権威勾配の問題は、これまで、医療や航空の安全に関わる分野で注目されてきました。
どちらの仕事も素早く適切な意思決定が求められます。
また、どちらも「医師とその指示に従う医療スタッフ」「機長とその指示に従うクルー」などといったように、立場が上の人と、それ以外の人が一緒に仕事をしています。
ここで権威勾配が強過ぎると、組織内の下の立場の人が重大な間違いや問題に気が付いても、そのことを「上の人に言いづらい雰囲気」があるため、問題解決のためのコミュニケーションや情報共有が円滑に行われません。
例えば、医療スタッフが、「医師の処方が間違っているかもしれない」と思っても、権威勾配が強過ぎると「下の人間が間違いを指摘するなんて失礼かな」「間違いを指摘された先生は不機嫌になるかな」という意識が働いてしまいます。
その結果、すぐに対処すれば事なきを得るような事態も、取り返しのつかないところまで進んでしまうことがあるのです。
教室の権威勾配も、円滑な学級運営のためにある程度は必要です。
生徒と先生がフラットな関係になり過ぎてしまうと、言うことを聞かない子どもが出てきてしまったり、騒ぎが収まらなくなってしまったりして学級崩壊につながりかねません。
学習のうち、特に「知識の伝達」だけに着目すれば、権威勾配によって、生徒が先生の話を静かに聞く環境がつくられるのは良いことかもしれません。
しかし、先生と生徒の間には、以下のような理由で、意図しなくても、始めから強い権威勾配ができてしまうことに注意が必要です。
先生は教える立場で、生徒は教わる立場です。
小学生低学年のうちは体格も先生の方がずっと大きく、経験や知識量も圧倒的です。
つまり、持っている情報に大きな不均衡があります。
そして、先生は生徒の成績決定権を握っているので、権限にも大きな不均衡があります。
さらに、子どもたちは保護者からも「先生の言うことを聞きなさい」と言われて育ち、「先生は偉い人だ」というイメージを持っています。
子どもの権威勾配の感じ方には個人差がありますが、教室には始めから強い権威勾配が生まれる要素がそろっているので、素直な子どもほど「先生の言うことは絶対だからつらくても従わなければいけない」「話を遮ったり異論を唱えたりしてはいけない」などと思い込んでしまう可能性があります。
子どもたちがこのように思っていれば、先生は授業を進めやすいかもしれません。
しかし同時に、こういう気持ちは「暑いから日陰で休ませてほしい」「水を飲みたい」「友達の様子がおかしい」といった、子どもたちからの重要な情報発信を阻害する可能性があります。
校庭で体育が行われる場合、校庭で行うことや日が当たる場所で整列すること、水筒を教室に置いてくることは、いずれも先生が決めたことです。
先生が決めたことを否定し、授業を中断させ、場合によっては「自分だけ楽をしたい」と受け取られかねない、暑さから身を守るための対処を申し出ることのハードルは、強い権威勾配が意識されるほど高くなります。
「暑くて頭ガンガンするけど、先生の話を遮って言うのは気が引けるなあ」などと思っているうちに、事態はどんどん悪化します。
【熱中症を防ぐには?】
こういった問題を起きにくくするためには、強過ぎる権威勾配を弱める工夫が必要です。
医療や航空の分野でも、上下関係に関わらず、積極的に全員の意見表明を求め、否定的な反応をせずにメンバーが感じる心理的安全性を高め、発言しやすい雰囲気を醸成することが推奨されています。
また、上の立場の人が、優先順位を明確に伝えることも重要です。
例えば「先生の話を静かに聞くこと」「計画的に水分補給すること」などは教育上重要なことかもしれません。
しかし、これらは子どもたちの健康や命より優先されるべきものではありません。
こういった優先順位は大人なら分かるかもしれませんが、大人ほど判断力がない子どもに対しては、「健康や命が最優先、原則やルールは二の次」だということを大人が積極的に伝える必要があります。
さて、ここまで学校での熱中症を題材に話を進めてきましたが、権威勾配の問題はあらゆる組織や人間関係に影響する問題です。
強過ぎる権威勾配は、先述のコミュニケーションや情報共有の阻害によるリスクの上昇のほかにも、さまざまな問題を引き起こします。
意見表明をしづらい、あるいは表明しても受け入れられないので、下の立場の人は考えるのをやめてしまいます。
考えるのをやめれば、考える能力は徐々に低下するし、有益なアイデアが生まれる可能性も下がってしまいます。
組織運営は他人事になり、目的意識や責任感は希薄になります。
モチベーションも低下するので、結果的に組織のパフォーマンスが低下してしまいます。
このように考えてみると、あらゆる組織の上に立つ人には、「権威勾配が強くなり過ぎていないか」「メンバーが発言しやすい文化や雰囲気が醸成されているか」を常に確認し、適切な状態に近づけていくことが求められます。
熱中症に話を戻しますが、これからの季節、先生方は子どもたちが体調不良を言い出しづらい雰囲気がないか、改めて点検するとともに、健康と命が最優先であることを周知し、熱中症をはじめとする体調不良の早期発見に努めていただきたいと思います。
近畿大学生物理工学部准教授 島崎敢
https://news.yahoo.co.jp/articles/8953a02b5ae0d9b5b9360ff7bb1e45e46a09c19f
2023年6月2日17時22分にTBS NEWSから、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
きょう夕方、川崎市の工事現場で建築用のクレーンの先端部が折れ、近くにある電柱の一部に接触しました。
けが人はいませんでした。
午後4時前、川崎市宮前区にある工事現場で「クレーンの先端部が風で折れて電柱のワイヤーに引っかかっている」と、現場監督の男性から110番通報がありました。
警察によりますと、雨による強風の影響で建築作業用のクレーンの先端部が折れ、近くにある電柱の一部に接触したとみられています。
周辺で停電はなく、けが人はいませんでした。
現場は東急田園都市線・宮前平駅前の住宅街です。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/522162?display=1
(ブログ者コメント)
事故当時は線状降水帯に加え、台風2号接近の影響もあって、アクアラインが通行止めになったほどの強風が吹いていた。
2023年6月2日15時42分にYAHOOニュース(北海道放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午前9時ごろ、音更町木野大通東14丁目の道路脇の斜面で、草刈りをしていた作業員から「作業員が草刈り機の下敷きになっている」と警察に通報がありました。
警察によりますと、下敷きになった作業員の男性は70代とみられ、駆け付けた消防隊などに救出されましたが、頭を激しくけがをしていて、病院で死亡が確認されました。
死亡した作業員の男性は、事故当時、立ち上がって運転するタイプの草刈り機に乗っていて、斜面をバックしようとした際に草刈り機から落ちたとみられています。
現場は音更川の河川敷のサイクリングロード脇にある斜面で、作業員は北海道開発局から委託を受け、あわせて13人で草刈りなどをしていました。
警察が、死亡した作業員の身元など、詳しい状況を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/42db173457cbb0a02c31dd90e518cbe55bb11f7c
6月2日17時15分にYAHOOニュース(STV)からは、落下した後、進んできた草刈り機の下敷きになったらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道・音更町で2日、乗用型の草刈り機の下敷きになり、心肺停止で見つかった70代くらいの男性が死亡しました。
事故があったのは音更町木野大通東14丁目の「共栄あさがお公園」東側の斜面です。
午前8時40分ごろ、草刈り機の下で動けなくなっている男性を同僚の作業員が見つけ、約2時間後に病院で死亡が確認されました。
草刈り機は後部に立って乗り運転操作するタイプで、警察は斜面をバックで下っている時に何らかの原因で男性が落下し、進んできた草刈り機に頭や背中などが下敷きになったとみて調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5fcbaebd477d746cde79bccaaa5549ab8ae25b42
6月2日20時47分にHTBからは、転倒した男性の上に草刈り機が倒れてきたらしいという、下記趣旨の記事が草刈り機の写真付きでネット配信されていた。
男性は胸や頭を強く打ち、病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。
男性は、河川事務所から委託を受けて草刈をしていました。
警察は、転倒した男性の上に草刈機が倒れてきたとみて、事故の原因を詳しく調べています。
https://www.htb.co.jp/news/archives_20877.html
2023年6月1日20時4分にYAHOOニュース(青森テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
青森県八戸市のダムで、水質調査をしていたボートが転覆しました。
ボートには男性作業員2人が乗っていましたが、無事、救助されました。
着用していた救命胴衣についていた「笛」が迅速な救助につながりました。
【写真を見る】ボート転覆「笛」が迅速な救助に 救命胴衣付属の笛で異変知らせる 水質調査の作業員2人 無事救助 青森県八戸市
1日午前10時半ごろ、八戸市南郷の世増(よまさり)ダムで「ボートが転覆して作業員2名がボートにつかまっている」と、ダム関係者から消防に通報がありました。
2人は約一時間後に救助され、市内の病院に運ばれましたが、命に別条はないということです。
2人は、ダムを管理する三八地域県民局の発注を受けて、ダムの水質調査を行っていました。
N環境 東北支社青森支店 古舘支店長
「海やダム湖でしょっちゅう水質調査を行っていますけれども、転覆事故というのは発生した事例がありません」
これまで転覆する事例はなかったということですが、2人は着用していた救命胴衣についていた「笛」で異変を知らせました。
この音に気が付いたダムの管理事務所の職員が消防に通報、迅速な救助につながりました。
古舘支店長:
「転覆防止装置をオプションで取り付けて、今後も転覆しないような形にしたいと考えています」
青森県や発注を受けた業者は再発防止を徹底するとしていて、警察と消防が事故の原因など調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3fd1c977873013229d8b2497bb28150d26790050
2023年6月1日19時56分にYAHOOニュース(テレビ熊本)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午前9時前、菊池市旭志伊坂の油の貯蔵施設で、ドラム缶をトラックに積み込む作業をしていた男性がドラム缶と一緒に荷台から転落しました。
この事故で、菊池市西寺に住む会社員、北村さん(51)が、荷台から落ちてきたドラム缶で頭などを強く打ち、意識不明の重体で病院に搬送されましたが、その後、死亡しました。
警察によりますと、北村さんは他の作業員と2人で約200リットルの油が入ったドラム缶を積み込んでいたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d51e9c616a3700e640c79162b4f9ad860803ca5c
2023年5月31日12時48分にYAHOOニュース(大分放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大分市内の学校改築現場で、高さ25メートル、重さ93トンの杭打ち機が作業中に倒れ、改築中の校舎に直撃しました。
けが人はいませんでした。
【写真を見る】学校の改築現場で高さ25メートルの杭打ち機が倒れ校舎に直撃 稼働中にバランス崩す 大分
(渡辺記者):
「特別支援学校の工事現場です。重機が倒れていて壁を見るとえぐられたような跡もあります」
31日午前8時すぎ、大分市東大道にある県立さくらの杜高等支援学校に隣接する工事現場で、高さ25メートル、重さ93トンの杭打ち機が倒れました。
現場では、県立聾学校の旧校舎を改築して新しい学校を作るため、今年2月から工事が行われていました。
県土木事務所によりますと、校舎建設のための杭を打とうと重機を動かしたところ、雨でぬかるんだ地面に駆動用のベルトがめり込み、バランスを崩したということです。
(近くの住民):
「すごい音がして、ドカーンという音がしたものだから、とりあえず外を見たんだけど、けが人がなかったというのが一番だと思います」
県土木事務所は、建設業者から話をきくなどして事故の状況や原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6143858a24d3bf9f04888a82acdc90fbc3ed8407
2023年5月29日19時37分に静岡放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後3時ごろ、「ヤマハ発動機のバイクの工場で作業員がプレス機に挟まれた」と関係者から消防に通報がありました。
警察などによりますと、浜松市浜北区中条にあるヤマハ発動機の工場で、浜松市天竜区の男性作業員(21)がプレスされたバイク部品の検品作業を一人でしていたところ、プレス機に頭を挟まれたということです。
男性は、その場で死亡が確認されました。
警察は、安全装置が起動していたかなど、事故の詳細を調べています。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/sbs/511268?display=1
2023年5月29日付で秋田魁新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前10時40分ごろ、秋田県男鹿市船川港の秋田国家石油備蓄基地の原油タンク内で、クレーンから落下した鉄板が同市船越字前野の会社員男性(30)の頭などに当たった。
男性は秋田市内の病院に搬送され、約5時間後に死亡が確認された。
死因は捜査中。
男鹿署によると、鉄板は縦1メートル、横1・5メートルで、重さは数十キロ。
深さ50メートルのタンクの底に、地上からクレーンで鉄板を降ろしていた際、何らかの原因で落下した。
男性はタンクの底で、複数人で作業していた。
署が詳しい事故の経緯を調べている。
https://www.sakigake.jp/news/article/20230529AK0031/
5月29日18時30分に秋田テレビからは、死亡した作業員は荷下ろし作業に従事していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前、秋田県男鹿市の秋田国家石油備蓄基地の原油タンク内で、男性作業員が荷下ろし作業をしていたところ、鉄製の資材が落下し死亡した。
亡くなったのは、男鹿市船越の会社員・船木さん(30)。
29日午前10時50分ごろ、市内にある秋田国家石油備蓄基地で、クレーンでつり上げていた資材が船木さんの頭に直撃したとみられている。
https://www.akt.co.jp/news?sel=20230529-00000005-AKT-1
秋田石油備蓄㈱のHPには、タンクは開放検査工事中だったという、下記趣旨の記事が掲載配信されていた。
弊社が独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構から操業管理を受託しております秋田国家石油備蓄基地において、本日、死亡事故が発生しましたのでお知らせいたします。
原油タンク開放検査工事中の事故により、弊社男鹿事業所の工事協力会社の作業員の方1名が死亡されました。
現在、地元警察署及び労働基準監督署による現場検証等が行われているところです。
https://www.akibi.co.jp/news/202305/post-9.html
2023年5月29日17時52分にNHK北九州から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前、北九州市小倉北区の工場で解体作業中のプラントが燃える火災があり、警察と消防が詳しい状況や原因を調べています。
29日午前9時ごろ、北九州市小倉北区許斐町の工場で「大量の黒煙が上がっている」という通報が消防にありました。
現場は、JR小倉駅の北西、およそ600メートルにある工業地帯で、製鉄関連などのプラントが多くあります。
消防がポンプ車など十数台を出して消火活動を行い、火はおよそ1時間半後に鎮火しました。
この火災でけがをした人はいませんでした。
警察によりますと、火災が起きたのは液体を冷やすための「蒸発塔」と呼ばれる円筒型のプラントです。
当時、解体作業が行われていて、作業の担当者が工具を使って外側から穴をあけていたところ、火花が出て火災につながったということです。
警察と消防は火災の詳しい状況や原因を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/20230529/5020013454.html
6月2日14時36分にNHK北九州からは、1日にも作業はしていなかったのに再出火したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月29日に火災が発生した北九州市の工場のプラントで、1日夜、再び火災があり、消防が十数台の車両を出して消火しました。
出火の原因はわかっておらず、警察と消防が引き続き調査しています。
火災が起きたのは、北九州市小倉北区許斐町の工場で、1日午後8時半すぎに「黒煙があがっている」という通報が消防にありました。
消防がポンプ車など18台を出して消火活動を行い、およそ3時間後に鎮火しました。
警察や消防によりますと、火災が起きたのは、液体を冷やすための「蒸発塔」と呼ばれる高さ12メートルの円筒型のプラントで、先月29日の午前中にも火災が発生していました。
29日の火災は、解体作業の担当者が工具を使って外側から穴をあけていたところ、火花が出て火災につながったということですが、1日は作業は行われていませんでした。
このプラントを所有する会社は、「関係者の皆様にご迷惑、ご心配をおかけしましたことを深くおわび申し上げます」とコメントしています。
消防によりますと、1回目の火災が鎮火した直後から24時間にわたって、再び火災が起きないか、現場では監視が行われていたということです。
出火の原因はわかっておらず、警察と消防は引き続き原因を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/20230602/5020013478.html
2023年5月27日20時59分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午前10時10分ごろ、福岡市南区の国立病院機構九州がんセンターから「施設2階で職員が一酸化炭素(CO)中毒のようだ」と119番があった。
市消防局などによると、センターの栄養管理室で働く20~70代の男女9人がCO中毒の疑いで別の病院に搬送された。
全員意識があり、命に別条はないという。
福岡県警と消防が詳しい原因を調べている。
センターなどによると、同日午前9時40分ごろ、2階の栄養管理室内にある洗浄室で食器を洗っていた人やその周辺で体調不良の訴えが続出した。
当時、栄養管理室内には、センターの委託で食器の洗浄や調理などを担当する会社の職員ら26人がいた。
センターは搬送されていない残る17人を一晩入院させ、経過を観察するという。
センターでは、この日の朝、電気設備の点検のため計画停電を実施していた。
その後、食器を洗う洗浄機に不具合が起きていたという。
同日夕、記者会見したセンターの藤院長は、「我々も初めてのことで驚いている。まずは原因をはっきりさせる」と述べた。
https://mainichi.jp/articles/20230527/k00/00m/040/063000c
5月27日付でYAHOOニュース(テレビ西日本)からは、食器洗浄はガス給湯設備の湯を使って行われているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午前10時15分ごろ、九州がんセンターから「酸欠のようだ」と消防に通報がありました。
消防などによりますと、2階の栄養管理室で食器を洗う作業などをしていた男女あわせて9人のスタッフが、体調不良を訴えて別の病院に搬送されました。
いずれも意識はあるということです。
食器洗浄は、およそ300人分の朝食を提供後、ガス給湯設備の湯を使って行われていて、当時、室内の酸素濃度は通常よりも低かったということです。
◆病院関係者
「(入院患者などに)ご迷惑をかけていますので、そこは申し訳ないと・・・」
搬送された9人は給食業務の委託会社のスタッフだということです。
警察と消防で原因を調べています。
https://yotemira.tnc.co.jp/news/articles/NID2023052717849
2024年1月31日17時14分に産経新聞からは、食器洗浄機が破損してCO発生、電気設備点検作業員が手順を誤って換気装置停止、警報が鳴ったのに職員らは避難しなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
国立病院機構九州がんセンターは31日、一酸化炭素(CO)中毒で昨年5月に委託職員9人が搬送された事故の調査結果を発表した。
作業していた室内のガス式食器洗浄機が破損しCOが発生、建物全体の電気設備点検の作業員が手順を誤って換気装置が停止し、警報が鳴ったのに、委託職員らは避難していなかった。
センターは「食洗機のメンテナンスが不足し、COに対する危険認識が希薄だった。安全・安心な医療を提供するよう努める」としている。
センターによると、20~70代の男女9人のうち女性1人は一時意識不明の重症となったが、いずれも退院した。
https://www.sankei.com/article/20240131-6JKZADKDMBPCDI4B36RAUOW7HA/
1月31日22時42分にNHK福岡からは、食器洗浄機の内部に水垢が溜まったことで破損した、当日は電気設備点検の日だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
センターは31日、事故の調査結果を公表し、原因について、ガス式の食器洗浄機の内部に水あかがたまったことで一部が破損し、不完全燃焼が起こって一酸化炭素が発生したとみられるとしています。
さらに、当日は電気設備の点検日で、点検業者が誤って洗浄室の排気機能を止めてしまったことで、室内に一酸化炭素が充満したとしています。
センターは今後、食器洗浄機の点検を強化したうえで、職員への研修を行って再発防止に取り組むということです。
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20240131/5010023278.html
2月1日11時50分にYAHOOニュース(読売新聞)からは、4人が体調不良を訴え救護した5人とともに病院搬送された、事故直前に警報器が鳴ったが業者が室外に運び出していた(過去に何回も同じことを実施))など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
調査報告書などによると、事故は昨年5月27日午前に発生。
洗浄室で食器を洗っていた委託業者4人が体調不良を訴え、救護した5人とともに病院に搬送された。
全員がCO中毒と診断され、最長で10日間入院した。
事故の直前に室内の警報器が鳴ったが、業者が室外に運び出していた。
大きな音が出るため、過去にも持ち出して放置することが繰り返されていたという。
一酸化炭素の発生は、ガス式の食器洗浄機の水漏れによる不完全燃焼が原因だった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/72da011552ffbb27ee3c70222a9fb061e45893cd
以下は、センターHPに掲載されていたお知らせ(1月30日付)の抜粋。
事故以前に警報器が頻回に発報していた原因についてはかなりの時間をかけて調べたが分らなかったなどと記されている。
・・・
3 一酸化炭素中毒に至った要因
[事故発生に至った具体的な要因]
(1)ガス式食器洗浄機の不完全燃焼による一酸化炭素の発生
事故後の食器洗浄機の状態を調査したところ、機器内部のガスブースター内にスケール(カルキによる水垢)が付着し堆積したため、熱交換不良となり熱交換器の異常加熱により一部が破損していました。
水漏れによりガスバーナーの燃焼部に水滴がかかることで不完全燃焼となり、一酸化炭素発生につながったと推測しています。
スケールが付着する等の食器洗浄機が不調を来した原因は、食器洗浄機のメンテナンスが不足していたことと判断しています。
スケールの除去は、日常点検として栄養管理部門の業務委託職員が1ヶ月に1回程度行うこととなっておりましたが、十分に実施できておりませんでした。
(2)警報に対する対応遅延による一酸化炭素の吸い込み
調査の結果、事故当日、7時10分頃から食器洗浄機を稼働開始し、9時20分頃に(一酸化炭素)警報器が発報したことが判明しています。
その後、警報は鳴り続けていましたが、洗浄室内の業務委託職員は食器洗浄機を停止し避難するなどの安全行動を行わず、作業していた業務委託職員と救護に向かった他の業務委託職員が一酸化炭素を吸い込み、一酸化炭素中毒に被災しました。
警報の発報に対して安全行動が遅れた原因は、警報音が大きい、警報の危険性の認知が乏しく過去にも持ち出したこともあるという理由で、当日も業務委託職員が警報器を洗浄室外に持ち出しており、洗浄室内で作業している業務委託職員は一酸化炭素が洗浄室に充満している危険な状態であることを認知できませんでした。
他の業務委託職員は洗浄室内の気分不良者を発見し救護に向かいましたが、警報を確認できない状況で洗浄室内に入ったため、被災することとなりました。
警報器の発報履歴を解析したところ、事故以前においても警報器が頻回に発報していたことが判明しました。
過去、警報器が発報した際も、業務委託職員は安全行動を行わずに警報器を持ち出すことがあり、一酸化炭素に対する危険認識が希薄であったことが背景にあると考えています。
事故以前に警報器が頻回に発報していた原因について、修理記録や職員への聞き取りなどかなりの時間をかけて調査を行いましたが、発報時の状況を再現することはできないこともあり、原因は判明しませんでした。
(3)排気設備の停止による洗浄室での一酸化炭素の充満
事故当日は、建物全体の電気設備について法定点検を実施していました。
洗浄室の排気を止めないよう機器を操作する手順となっておりましたが、点検を行う点検委託業者が作業手順(スイッチの切り替え)を誤ったため手順通りに実施されず、点検中に洗浄室の排気が停止しました。
この排気停止が契機となり、(1)により発生した一酸化炭素が洗浄室内に充満しました。
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https://kyushu-cc.hosp.go.jp/news/detail/id/952.htm
2023年5月26日16時29分にYAHOOニュース(読売テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年12月、大阪市の平野下水処理場で、加工した汚泥を貯めるタンクが爆発しました。
タンクは、4階建ての建物の2階から4階にかけて設置されていて、爆発により直径4メートルほどの蓋が吹き飛び、4階の壁や窓が大破しました。
当時、この建物では6人が作業をしていましたが、けが人はいませんでした。
事故があった処理場では、下水の中の汚泥を炭のような状態に加工し固形燃料にする作業が行われています。
大阪市の委託業者などによりますと、タンクの中の炭化した汚泥が想定の範囲を超えて発熱し、そこから発生した可燃性ガスと反応し発火したことが、爆発の原因だということです。
委託業者は、発熱を抑える設備を追加することで同様の事故を防げるとしていて、整備にかかる費用をすべて負担したうえで、運転再開に向け準備を急いでいます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0ca16fd8efbdebc8bfc6f61d44e73e6048f79f62
5月26日20時55分にYAHOOニュース(mBS NEWS)からは、タンクの高さは約10m、対策として操作マニュアルも見直すなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年12月、大阪市平野区にある「平野下水処理場」で高さ約10m、直径約4mのタンクが爆発しました。
タンクには汚泥を固形燃料にしたものが貯蔵されていました。
26日に市は、事故の原因がタンク内にあった炭化した汚泥が想定以上に発熱したことにより可燃性のガスが発生し、汚泥に引火したことであると発表しました。
今後は汚泥の異常発熱が生じないよう安全設備を追加したり操作マニュアルを見直したりするなどして、6月中旬にこの設備を再稼働をさせるということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5a2a28e335a412e002d52fa9d5339ac1e350d6f7
※昨年、2022年12月4日付で大阪市のHPに、当時の状況が下記趣旨で掲載されていた。
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令和4年12月3日(土曜日)15時25分頃、平野下水処理場汚泥固形燃料化事業(PFI事業)施設内において、炭化物ホッパ(炭化炉で発生する炭化物を貯留する槽)が爆発する事故が発生しました。
現在、施設を停止しており、今後、爆発の原因を調査してまいります。
なお、爆発による人的被害及び現時点での周辺地域への物的被害はありません。
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4.経緯
令和4年12月3日(土曜日)15時25分頃、特別目的会社が炭化炉立ち上げ作業をしていたところ、爆発が発生しました。
直ちに特別目的会社により警察及び消防へ連絡しました。
15時40分頃、警察及び消防が現地に同時到着し、直ちに警察による施設西側道路の通行止めが行われました。
また、炭化物ホッパ内が高温状態であったため、降温のため消防により17時20分頃より約20分間炭化物ホッパへ放水が行われました。
18時17分、警察及び消防の現場検証が一旦終了し、同時に道路の通行止めを解除しました。
https://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kensetsu/0000586033.html
(ブログ者コメント)
異常発熱と発生したガスが原因だったにしても、爆発したタイミングが炉の立ち上げ作業時だったことが気になる。
炉の立ち上げ時に炭化不十分な汚泥がタンクに送り込まれたなど、なにか関連性はなかったのだろうか?


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。