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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20235270分に読売新聞から、下記趣旨の記事が解説図付きでネット配信されていた。

トラック運転手の居眠り運転事故の直前は、15秒未満の睡眠状態「マイクロスリープ」(瞬眠)が頻発する傾向が確認されたと、広島大の研究チームが発表した。

トラック事故は深刻な被害が発生するケースが多く、安全運転をサポートするシステムなどへの応用が期待される。

論文が国際学術誌に掲載された。

広島大の塩見利明教授(睡眠医学)らは、特定の運送会社の協力を得て、2016年4月~21年3月に実際に起こったトラックの居眠り運転による事故52件を対象に研究を進めた。

運転席側と、進行方向を映す2台のドライブレコーダーに残された事故直前の1分間の映像から、運転手の体と車両の動きを1秒単位で分析。

その結果、運転手には事故の前、眠気にあらがい無意識に顔や頭に触れたり、ストレッチしたりするなどの「抗眠気行動」が起こっていた。

その後、次第に眠気が強くなり、事故40秒前を境に抗眠気行動は減少傾向になったが、20秒前から「マイクロスリープ」が増え始め、体の動きが止まり、まばたきがゆっくりになるなどの特徴が見られるようになった。

10秒前には蛇行や不自然な減速などの「車両挙動異常」が急増し、事故に至っていた。

乗用車では、自動ブレーキ機能など車の安全をサポートするシステムが普及している一方、重量が重く重心も低いトラックでは、同様のシステムでも事故を防ぎきれない可能性が高いとされる。

塩見教授は「トラックは死亡事故が多く、運転手が加害者側になることが多い」と研究の重要性を指摘。

今回の研究で、居眠り運転の兆候が体に表れることが判明したことを受け、「『抗眠気行動』など居眠り運転で早期に見られる兆候を検知するシステムが開発できれば、事故防止につながるのではないか」と話した。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20230502-OYT1T50060/

 

(2023年5月16日 修正1 ;追記)

20235151725分にYAHOOニュース(Science Portal)からは、52件の内訳は一般道32件高速道20件だったなど、下記趣旨のより詳細な記事がネット配信されていた。

トラックによる居眠り運転事故は、マイクロスリープ(瞬眠)と呼ばれる15秒未満の短い睡眠の直後に起きていることを、広島大学の研究グループが解明した。

実際の事故直前のドライブレコーダー映像を基に解析を行った。

瞬眠やその直前に見られる行動を関知して事故を防ぐ新たな安全システムなどが開発されることを期待している。

広島大学大学院医系科学研究科の塩見利明教授(睡眠医学)らは、20164月から213月までに対物・人身事故や脱輪事故を起こしたトラックの車内カメラと車外カメラについて、事故の衝撃で破損せずに両方とも記録が残った52件の、事故直前1分間の様子を1秒ごとに解析した。

52件の内訳は、一般道路が32件、高速道路が20件だった。

解析の結果、一般道路でも高速道路でも、ドライバーは事故の6040秒前までは、眠気を覚まそうとストレッチをしたり、無意識に顔や頭を触る「抗眠気行動」を取るが、それでも眠気がとれなかった場合、これらの行動が減り、事故20秒前位から体の動きが止まったり、目を閉じたり、半目になったりといった「マイクロスリープ行動兆候」が現れる。

その後、15秒未満の短時間睡眠「瞬眠」が起き、事故につながるという。

車外カメラでは、これらの行動と同時に、蛇行や不自然な減速といった危ない運転が見られた。

事故の発生しやすい時間帯は夕方、深夜、早朝。
年齢層では2030代に好発。

事故が起きた位置は、高速道路では左側方(衝突)、一般道路では正面(追突)のものが多かった。

近年、普通乗用車には事故を防ぐための様々な安全装置がついていることが多いが、トラックでは、作動しても車両の重さで制御できずに大事故となるケースもある。

国土交通省の自動車運送事業用自動車事故統計年報(令和3年)によると、バス・ハイヤー・タクシー・トラックといった、主に緑ナンバーで起きた重大事故のうち、死傷者の人数と割合の最多は、ともにトラックだった。

トラック業界は長時間労働や深夜勤務など過酷な労働環境にあったため、労働基準法の改正が行われ、202441日からドライバーの時間外労働の上限が年間960時間に見直される。

事故の根本的な原因は、ドライバーの激務、なり手不足に加え、ECサイトやフリマサイトの充実等によって物流量が増加するなど、社会的な背景もある。

塩見教授は、今回の研究結果から、「社会状況が変わらない以上、事故の原因を完全には除去できない。根本的な原因を変えられないのなら、実態を検知するシステム作りが必要ではないか。トラックでは、抗眠気行動を起こす事故発生約40秒前を察知できる機能が搭載されれば、大きな事故にならない可能性が高い」と強調した。

これまで、居眠り運転は事故原因のひとつとして知られていたものの、ドライバーが実際にどのような睡眠関連の問題行動を起こしているのかというデータが、訴訟や動画配信サイト以外で公開されることはほとんどなかった。

寄付講座として、研究のデータ提供や助成を行った福山通運(広島県福山市)は、「コロナ禍でエッセンシャルワーカーのトラックドライバーは以前にも増して労働時間が長く、睡眠時間は短いという問題を抱えている。働きやすい職場作りや社員の安全管理だけでなく、事故を起こさないという社会的意義のためにも産学連携に取り組んだ」としている。

成果は412日、米科学誌「アクシデント アナリシス アンド プリベンション」電子版に掲載された。

https://news.yahoo.co.jp/articles/96fa9efbcf18b995b62eb6430f45ac83779aa56d

 

 

  

 

 

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202353036分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

2日午前、埼玉・久喜市の保育園で、遊具のロープが首にまきつき、3歳の男児が意識不明となる事故がありました。

保育園の理事長は今回の事故について、「事故を起こしてしまって申し訳ない」と話しているといいます。   

2日午後7時ごろ、事故のあった保育園を訪れてみると、迎えに来る保護者の姿は見えず、園内はひっそりとしていました。

夜になっても園の前には、パトカーや警察官の姿があり、警察官が園を囲うように規制線を張っていました。

ここで2日、幼い子どもが巻き込まれる悲惨な事故が起きました。

事故があったのは、埼玉・久喜市にある「N保育園」です。

2日午前10時半ごろ、保育士の女性から「遊具のロープが首にまきつき、園児の意識がない」と119番通報がありました。

園児は3歳の男の子で、病院に搬送された際、意識はなかったということです。

事故があったのは、小さな山のようになっている遊具で、子どもの日を前に掲げられたこいのぼりのすぐそばにありました。

この遊具でいったい何があったのでしょうか。

当時、山の上にある木の柵から地面に向かってロープが垂らされていて、園児たちはそのロープをつかんで、山を登ったり降りたりして遊んでいたとみられています。

そのとき、ほかの園児が首にロープがまきついた男の子を発見しました。
そして、近くにいた保育士に伝えたということです。

園のホームページには、現場とみられる小さな山の写真が載っていました。
その写真には遊具の周りで楽しそうに遊んでいる園児たちの姿もありました。

当時は外遊びの時間で、園の庭では34人の園児が遊んでいて、周りには保育士6人がいたということです。

しかし捜査関係者によると、保育士たちは「事故の瞬間は見ていなかった」と話しているということです。

 2日午後4時半ごろ、事故後の園では、迎えに来た保護者が子どもを抱きかかえて車に乗り込む様子もみられました。

園に子どもを預ける保護者に話を聞きました。

年少クラスに子どもを預ける母親 :
「(事故の)内容については(園の職員と)そんなにお話はしてない」

Q:遊具に関して、この遊具危ないと感じたことは?

年少クラスに子どもを預ける母親
「全然ないです。まったく。いい印象しかないので」

保育園の理事長は今回の事故について、「事故を起こしてしまって申し訳ない」と話しているといいます。

警察は業務上過失致傷の疑いも視野に、当時の詳しい状況を調べています。

 (52日放送『news zero』より)







https://news.yahoo.co.jp/articles/72fd56b03b65734900a7695d040710c578586c72

 

53843分にYAHOOニュース(埼玉新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

幸手署によると、男児は園庭にある土で盛られた山で遊んでいた。

山は高さ数メートルで、頂上に刺さったくいにくくり付けられた形でロープが垂れていた。

ロープは山を登ったり下りたりする際に使われていた遊具だという。  

男児の近くで遊んでいた園児が首にロープの絡まった男児を発見。
知らせを受けた保育士が119番した。

保育士らはロープを切るなどして救助したとみられる。  

https://news.yahoo.co.jp/articles/b2189d7a845bef6072ccf3bf65b68014525df4bf 

 

531956分にYAHOOニュース(TBS NEWS)からは、ロープは事故当日に設置されたものでトラロープだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

デッキに結ばれていたロープは工事現場などで使用される「トラロープ」というものです。

この保育園では以前にも複数回設置されていたそうですが、今回のロープは事故当日に設置されたものだそうです。

実際にトラロープを触ってみると、かなり硬く伸縮性もありません。

これが体に絡んでしまうと危険だなと感じます。

https://news.yahoo.co.jp/articles/078d9016c2a264fdc35a76b9cf715c02c36760c2

 

  

(2023年6月11日 修正1 ;追記)

202366154分にNHK首都圏からは、当初は2人の保育士が遊具の近くで見守っていたが、他の園児の移動に合わせてその場を離れていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

先月2日、埼玉県久喜市の保育園の園庭で、3歳の男の子がロープを伝って高さ2メートルほどの土の山を上り下りする遊具で遊んでいたところ、首にロープが絡まる事故がありました。

警察によりますと、男の子は一時意識不明の重体となりましたが、その後、意識が回復したということです。

市は児童福祉法に基づいて特別指導監査を行っていますが、これまでの保育園への聞き取りで、遊具の近くでは当時2人の保育士が見守っていましたが、他の園児が移動するのにあわせて、その場を離れていたことがわかりました。

園庭には他にも保育士がいましたが、事故が起きたときは誰も見ていなかったということです。

市は、保育士どうしの連携不足が事故の背景の一つとみていて、医師や弁護士などでつくる検証委員会を設置し、事故の原因を調べるとともに再発防止策を検討することにしています。

https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20230606/1000093579.html

 

(2024年1月20日 修正2 ;追記)

2024119744分に東京新聞からは、検証委の報告書が提出された、事故の数年前にロープで遊ばせないよう職員会議で注意喚起されていたが現場の保育士には周知されていなかった、園児がロープを引っ張り合って遊んでいたので保育士が危ないからと柵につないだ、ロープが築山に持ち込まれた経緯は分からなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

市が設けた有識者による検証委員会が18日、報告書を梅田修一市長に提出した。

事故前に職員会議でロープを使って遊ばせないよう注意喚起があったが、現場の保育士に周知されていなかった事実が判明した。

遊具は園庭の築山(高さ数メートル)にあり、山上の柵からロープをつないで斜面に垂らす構造。

報告書などによると、事故の12年前、職員会議で築山でのロープ遊びは危険なためにやめさせる話が出たと複数の職員が証言したが、園の議事録には残っておらず、事故当日現場にいた保育士2人は知らなかった。

昨年52日の事故直前、保育士の1人が築山の下で園児たちが引っ張り合う姿を見てロープを取り上げたが、撤去せずに柵につなぎ、別の保育士も含めて適宜現場を離れた。

その後約16分間にわたり現場は園児だけとなり、事故が発生。

ロープが築山に持ち込まれた経緯も分からなかった。

報告書提出後に市役所で記者会見した検証委の委員長で、東京家政大の増田まゆみ元教授(保育学)は「職員会議はとても重要で、注意喚起を周知する組織的な仕組みがなかった。ロープの管理ができていなかった点も、組織としてあってはならないことだ」と厳しく指摘した。

事故を巡っては、県警が今月初め、注意義務を怠り男児にけがを負わせたとして、業務上過失傷害の疑いで、園長や保育士らを書類送検。

男児は意識を回復して退院したが、通院中という。

同園は「常に反省を忘れないようにしたい。被害者への賠償は誠実にできる限り対応したい」とコメントした。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/303767

 

 

  

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202351179分にYAHOOニュース(関西テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

51日、大阪市此花区の建設現場でクレーン車のアーム部分が折れる事故があり、持ち上げていた鉄骨が隣の店の屋根に落下しました。

現場では、折れたアームが、建設中のマンションに突っ込んでいる様子が確認できます。

1日午後1時半頃、大阪市此花区梅香にあるマンションの建設現場で関係者から「つり荷が落下した」と警察に通報がありました。

警察によるとマンションは9階建てで、鉄骨をつり上げていたクレーン車が傾き、アーム部分が折れたということです。

持ち上げていた重さ2トンの鉄骨は隣の店の屋根に落下し、さらに別の住宅の屋根にも接触しました。

この事故の影響で、けが人はいないということで、住人らは現在避難しています。

クレーン車のアーム部分はおよそ20メートルあり、警察は事故の原因を調べています。



https://news.yahoo.co.jp/articles/008db9d59ea06080c1b9bd0cbb8b01eccb62041a

 

512231分に読売新聞からは、マンション側に倒れたことでアームが折れたらしいという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

1日午後1時25分頃、大阪市此花区梅香のマンション建設現場で、作業中のクレーン車のアーム部分(長さ約20メートル)が折れ、つり下げていた鉄骨(長さ約8メートル、重さ約2トン)が近隣の塗装店と民家の屋根に落下した。
けが人はいなかった。

大阪府警は、クレーン車がマンション側に倒れたことでアームが折れたとみている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230501-OYT1T50162/

 

512330分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、アウトリガーの一部が土の地面の上にあったらしいという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

建設現場の関係者は「転倒を防止するためのアウトリガーの一部が、土の地面の上にあったために、クレーン車が傾いた」といった内容のことを、近所の人たちに説明していたといいます。

https://news.yahoo.co.jp/articles/264fc8ff66d32f3a9e06af163b50f23f54b62946

 

 

 

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2021412日に掲載した第2報がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第3報修正4として掲載します。
第2報は下記参照。

https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/11553/

 

(2023年5月7日 修正4 ;追記)

2023429914分に読売新聞からは、警察は洗剤の化学反応が爆発的燃焼の原因だったとして当時の責任者らを書類送検したが会社側は防火シャッターが開いたことが原因だったとして見解が分かれているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

県警は28日、工場内の洗剤の管理を怠ったことが出火原因とし、当時の責任者ら2人を業務上失火と業務上過失致死傷の両容疑で書類送検した。

県警は、工場1階に保管していた洗剤の原料が出火元になったとしている。

同種の洗剤で行った実験で、燃焼の可能性がある消防法上の「危険物」であることを確認したという。

甚大な被害をもたらした爆発的な燃焼は、発火した洗剤が火災の熱などで化学反応を起こしたことによるものと結論付けた。

県警は、2人は火災発生の責任があるだけでなく、不適切な管理による死傷者の発生を予見できたとしている。

火災後、レックは学者などで構成する事故調査委員会を設置したが、21年春に発表した報告書では、出火原因や出火場所の特定に至らなかったとされた。

爆発的な燃焼については、何らかの要因で防火シャッターが開いて、新鮮な空気が流入したためと推定している。

この点について、県警は「防火シャッターは閉まっていた」と否定した。

一方、レックは28日、報告書の内容を前提に、「爆発的燃焼は、消防隊の管理下で行われた消火活動中に発生した。原因は特定されておらず、両罪についての責任は問えないと考えている」などとコメントした。

死亡した消防署員の遺族は、静岡市消防局を通して、「検察や裁判所による適切な判断が行われることを望む」とコメントした。

静岡市が設置した事故調査委員会の報告書は、一部を除いて非公表のままとなっており、担当者は「捜査終了後に公表したい」としている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230428-OYT1T50235/ 

 

4282034分にYAHOOニュース(静岡放送;SBS)からは、SBSが専門家に検証を依頼した結果、過炭酸ナトリウムを主成分とする洗剤市販品を水と混ぜると発熱したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

取材に当たっている和田記者の解説です。

<和田記者>
こちらは漂白剤などの洗剤につかわれる「過炭酸ナトリウム」と呼ばれる物質です。
警察は公式には「何らかの原因で化学反応が起きた」と発表しましたが、捜査関係者への取材で「何らかの原因」とは水との化学反応が発火のスタートだった可能性が高いことが分かりました。

Q.危険物と特定された過炭酸ナトリウムはどこにあったんですか?

<従業員らしき人>
「ここに2トンありました。
パレットに積んでフレコン状態で1トン、それを2段に積んでいた」

火災のあったレックの工場内の様子です。

今回、捜査機関が発火や爆発の原因としたのは、この工場内に大量に保管されていた過炭酸ナトリウム。

レックは、安全に配慮し、加工した形などで保管していたとしていますが、火災後、消防庁は4つの製品を「危険物」と判定しました。

<レックの事故調査委員会 田村昌三委員長>
1階工場内で発生した出火原因は特定することはできませんでした」

レックが自ら設置した事故調査委員会は20214月、「化学反応の可能性は排除しないとしつつも原因は分からない」と発表していました。

委員の1人だったレックの幹部は…。

<レック 貝方士専務>
「過炭酸ナトリウムの製品がなくはなかったんですけども、もう本当に粉として細分化されたものですから、そこから出火するってのは到底、過炭酸ナトリウムってのは自然発火しない材料ですから」

では、過炭酸ナトリウムの製品を発火させた要因は何だったのか。

捜査関係者への取材で、水との化学反応が発火のスタートだった可能性が高いことが分かりました。

SBSでは2月、過炭酸ナトリウムが水と反応するとどうなるのか、専門家の協力を得て検証しました。

市販されている洗剤=過炭酸ナトリウムを主成分とする混合物を水と混ぜてみると1時間後…。

<静岡大学分析化学研究室 栗原誠教授>
「現在23.8℃程度です。
最初の温度が16.5℃なので7℃程度上がっています。
明らかに熱が発生していることが確認できます」

時間経過とともに温度が上昇、3時間で10℃以上上がりました。

<静岡大学分析化学研究室 栗原誠教授>
「大量にあると熱がこもったりするので、大量にある時には気を付けた方がいいと思います」

捜査関係者によりますと、レックの工場内では過炭酸ナトリウムの製品が数百度まで上昇し、他の可燃物を燃やしたとみられています。

(※音声情報のみ)
水がどこからきたのかは、取材ではまだ明らかになっていません。







https://news.yahoo.co.jp/articles/14b5a128cac045b19d995b9a654e6a61d0467b47

 

512022分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、警察は爆発的な火災の原因は過炭酸ナトリウムから発生した大量の酸素だとみているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

爆発的な火災の原因について、警察は洗剤に含まれる過炭酸ナトリウムから発生した大量の酸素が工場内に充満したことで起きたとみていることが、捜査関係者への取材で分かりました。

警察などは過炭酸ナトリウムを使った実験も行い、室内に酸素が充満することを確認したということです。

SBSでは2月、専門家の協力を得て過炭酸ナトリウムの特性を検証しました。

警察は過炭酸ナトリウムが何らかの原因で水と混じり化学反応を起こしたとみていることから、水との反応を実験。

過炭酸ナトリウムから発生した気体を瓶の中に集め、そこに火のついた線香を入れてみると…。

<和田記者> :
「あーすごい、激しく燃え上がりました」

<静岡大学分析化学研究室 栗原誠教授> :
「明らかに違いが見えると思います。酸素が多くあると激しく燃える」

炎を激しく燃え上がらせたのは酸素。

過炭酸ナトリウムが水と混ざると酸素が発生し、確かに燃焼を助長しました。

警察は、この現象に加えて、火災の熱による化学反応がさらに燃焼を大きくしたとみています。







https://news.yahoo.co.jp/articles/3ec8696178c70b7551b0e77aa79c03b50593b2e3

 

522017分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、警察はブレンダーと呼ばれる機械の乾燥不十分が原因だったとみているらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

火災の原因は、洗剤の原材料を混ぜる機械の乾燥が不十分だったことだとみられることが、捜査関係者への取材で明らかになりました。

重大な結果をもたらしたこの火災で出火原因として浮上してきたのが、「ブレンダー」と呼ばれる機械の存在です。

ブレンダーは原材料を混ぜて製品化する機械ですが、捜査関係者によりますと、火災の前にブレンダーを洗浄した後の乾燥が不十分で、水分が残ったまま洗剤を製造していたとみられることが分かりました。

今回の現場では、洗剤の主成分・過炭酸ナトリウムがブレンダーに残った水と化学反応を起こして、結果的に数百度の熱が発生。

この熱がほかの可燃物を燃やし、工場火災につながったとみられています。

<レック 貝方士専務> :
1回攪拌した(かき混ぜた)場合は洗浄して水で洗う。マニュアルにきれいに水をふき取るようにと書いてあるんですね」

Q.ふき取ったかどうか、ちゃんとふき取っていたかどうかは(従業員に)聴き取りしている?

「してます。してます」

Q.問題なかったという認識?

「はい」

この際、水が混入するような過失はないと説明していました。

ただ、レックの事故調査員会は報告書で、「水分混入等のリスクを想定したアセスメント(評価)能力が不足していた」と指摘した上で、委員も記者の問いかけに「従業員への指導が十分とは言えない」と発言していました。

レック側は水の危険性を認識していたとした上で、化学反応による出火の可能性は低いのではないかと反論します。

<レック 貝方士専務>
「水分を帯びれば熱がどんどん上がっていく認識はあった。水分は消炎効果があるわけですから、水浸しのところは出火しませんよね。頃合いがいい状態で出火に至るのはかなり偶発的な」

一方、警察は化学反応の危険性などに注意し、適正に管理がされていれば火災は防げたとして、当時の責任者には過失があったと判断したとみられます。

https://news.yahoo.co.jp/articles/cb5e2a41a4e72a2308db35aff6a5924942610eac 

 

(ブログ者コメント)

過炭酸ナトリウムの火災爆発危険性について数社のMSDSを確認したところ、おしなべて、不燃性、火災時には酸素を放出して火災を助長、消火には水を使用などと書かれていた。

 

 

 

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20234272120分にYAHOOニュース(長野放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

長野県大鹿村のリニア中央新幹線のトンネル工事で、落下した鉄製の防護板に指を挟み、20代の建設作業員の男性が左手の人差し指の骨を折る大けがをしていたことがわかりました。

事故があったのは、大鹿村大河原のリニア中央新幹線・南アルプストンネルの長野工区の現場です。

警察によりますと、324日午後6時ごろ、東京都八王子市の25歳の建設作業員の男性が高所作業車に乗り、防護板を設置していたところボルトが折れ、落下した防護板と高所作業車の間に左手を挟んだということです。

男性は左手指を骨折する大けがを負いました。

防護板は鉄製で、大きさはおよそ1メートル×70センチで重さは35キロあったということです。

男性は当時、トンネルの中で1人で作業をしていたということです。

警察は327日に関係官庁から連絡を受け、捜査の結果、27日に公表したということです。

JR東海は取材に「事故があったのは事実。施工会社と共に再発防止に努めたい」とコメントしています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5f7de95cdbca88b0256c43c444ae29becf04f455

 

4271731分にNHK信州からは、留め具が折れた、防護板が左手に当たったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

先月24日の午後6時ごろ、大鹿村大河原のリニア中央新幹線「南アルプストンネル」の工事現場で、東京 八王子市の25歳の建設作業員の男性が左手の指を骨折する大けがをしました。

警察などによりますと、男性はトンネル内で高所作業車に乗り、1人で防護板をトンネルの側面に設置している際に留め具が折れ、落下した防護板が左手にあたったとみられるということです。

県内で行われているリニア中央新幹線の建設工事では、これとは別に大鹿村で先月29日、作業員が右手の甲を骨折する大けがをしました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20230427/1010026371.html 

 

 

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2023428188分にYAHOOニュース(CBCテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

名古屋市の市立中学校で27日、理科の実験中に劇物である水酸化ナトリウム水溶液が飛び散り、生徒の目に入る事故がありました。

事故があったのは名古屋市南区の市立本城中学校で、27日、2年生のクラスが水の電気分解の実験をしていた際、理科担当の男性教諭(38)が水素の発生を確認するため、気体に着火ライターで火をつけようとしたところ、水酸化ナトリウム水溶液が飛び散りました。

水溶液は、周りにいた生徒5人の顔や服などにかかり、このうち1人は、目に水溶液が入ったということです。

水酸化ナトリウム水溶液は劇物で、高濃度の場合、失明する恐れもあり、名古屋市の教育委員会ではこの実験で、ゴーグルを着用するよう定めていますが、男性教諭は生徒全員に付けさせていませんでした。

目に入った生徒は大量の水で目を洗った後、病院で治療を受けていて、市教委によると、担当医師は「大事には至らない」と話しているということです。

他の4人については、治療の必要はありませんでしたが、制服の色が変色するなどしました。

ゴーグルを付けさせなかった理由について、市教委の聞き取りに対し、男性教諭は、「ほぼ生徒全員がマスクをしていて、ゴーグルを付けると曇ってしまい、視界が悪くなってしまうと考えた」と話しているということです。

市教委は、市立学校に実験をする上での注意喚起をするとともに、今後、原因を究明していく方針です。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4f920167365b05f4544b2fd7315f50f025efcb53


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2913分にYAHOOニュース(メーテレ)からは、教師はメガネが曇ると安全ではないと判断したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

この実験では保護メガネを着用するルールでしたが、ほとんどの生徒が新型コロナ対策でマスクをつけていたことから、メガネがくもると安全ではないと理科の担当教師が判断したため、生徒たちは保護メガネを着用していなかったということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/98afa8c8fa39b96a6ecd2c923793aa171526c429

 

 

 

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20234251953分にYAHOOニュース(茨城新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

茨城県立高で昨年7月、陸上部の練習中に投げられたハンマーが部員の頭に当たり、頭の骨を折る重傷事故が起きていたことが25日、分かった。

事故を公表した消費者庁は、待機場所に防護ネットが設置されていなかったと指摘。

県教委は事故後、防護ネットがある他校や陸上競技場で練習するよう、県立の中高に通知した。

同庁によると、昨年71日、陸上部のハンマー投げ練習で、部員が投げたハンマーが、待機中の他の部員の頭に当たった。

この部員は頭蓋骨骨折や脳挫傷、高次脳機能障害などの重傷を負ったという。

県教委によると、事故が起きた高校グラウンドには防護ネットがなく、ハンマー投げの練習時は、投てきする生徒が周囲に注意を呼びかける決まりだった。

重傷を負った部員は約4カ月入院。
現在は回復し、部活動に参加しているという。

同庁は413日、防護ネットが設置されていなかったことを重く見て、消費者安全法に基づく「重大事故」として同庁ホームページで公表。

県教委は事故を公表しておらず、非公表の理由を「生徒や家族の人権、心情に配慮する必要があった」としている。

県教委は事故直後、県内の中高で防護ネットの設置状況を調査し、設備点検の徹底を促した。

また、各市町村教委や県立高に向けて、防護ネット未設置場所で投てき練習を禁止するよう通知した。

県教委によると、県内中高で投てき種目を練習する陸上部は県立高38校、私立高11校、中学校4校。

このうち、半数の学校では防護ネットを設置していなかった。

県教委は「防護ネットを設置していたら防げていた事故。安全性への注意が足りなかった。再発防止に努めている」としている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ec4b78801a2199f76f00c282aaa1fec0ca6f255c

 

(ブログ者コメント)

同種事例はこれまで藤岡市や滝沢市などでたびたび起きており、本ブログでも何件か紹介スミ。

今回の高校でそういった他校事例を知っていたのか調べてみたが、その点に言及した記事は見つからなかった。

一方、過去に事故が起きた学校の対応を確認したところ、防護ネット設置といったハード対応はとらず、教員監視下での練習などソフト対応にとどめた学校もあった。

 

 

 

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2023425650分にYAHOOニュース(齋藤水難学会会長の寄稿文)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

【プール事故 なぜ、監視していても溺水を発見できないのか?】

答えは、溺水が一瞬のことだから。

そして、プールサイドから斜め下方向に見ても、沈んでいる人になかなか気づかないから。

だからといって、プールは危険かと言うとそうではなく、監視術を導入することによって事故をグンと減らすことができます。

【溺水は一瞬】

数ある溺水のパターンでもっとも多いのが入水の失敗です。

特にプールでの重大事故は入水直後に発生しています。

筆者の救助実績で最も多いのがプールで、130 cm前後の水深で、5歳児から7歳児の子供をよく救助しましたし、ぎりぎりで事故をよく回避したものです。

プールでの入水失敗は、走り飛込みによるものが群を抜きます。

飛込んだ先のプールが深ければ一瞬で、そのまま浮き上がってきません。

一瞬だから声も出せないし、手を振って「タスケテ」と知らせることもできません。

プールの深さというものがよく理解できない年齢の子供が、その子の身長と同じくらいのプールで溺水事故を起こす傾向にあります。

そして、水深がそう深いわけでもないので、大人は「安全だ」と思い込む傾向にもあります。

でも、子供の身長と同じ深さでは、呼吸するための口と鼻は水面よりも下になるので、ここに溺水の危険が潜んでいるのです。 

【沈んでいるのが、わからないのか?】

わかりません。

プールサイドに立って見渡して異常を確認できるのは、せいぜい足元の水底の情報です。

監視タワーに座って異常を確認できるのも、せいぜい足元の水底の情報です。

それこそ、目の前で人が沈んでいればわかりますが、そうでないから事故として顕在化するわけです。

プールに沈んでいた人の第一発見者は「すぐ近くで遊んでいた人だった」という話しは、よく聞くかと思います。

なぜ足元しかわからないかというと、プールの中の水の屈折率が空気の屈折率より高いためです。

光の屈折が悪さすると、陸上から斜め下方向にプールの底を見た時に、物も水底も全部浮き上がって見えます。

浮き上がって見えるということは、プールの底から水面に至るまでがぺしゃんこに見えて、言い方が悪いですが、お菓子のミルフィーユみたいに平坦なものが重なっているように見えて、見えているものが沈んでいるのか浮いているのか、それが人かプールの底の線なのか、よくわからなくなります。

その他、光の屈折は水面で光を反射するので、光って底が見えなくなりますし、波がたてば水底のものは歪んで見えてしまいます。

動画1に、その様子が全部うつっています。

動画1
水深1 mのプールの底に沈み、浮き上がってくる様子を陸上から観察。
光の屈折現象で、プールの底や人が浮き上がっているように見える(筆者撮影、18秒)

かくいう筆者でも、監視はじめの最初の5分間くらいは、動画の水底に写っているものが何かしっかりチェックしながら監視できるでしょうが、5分後にその集中力を保ち続けているか自信はありません。

因みに、学生時代には10年に渡ってプール監視の最前線で多くの修羅場を経験してきています。

では、プールサイドを歩き回ればいいのではないか。

その通りです。

プールには遊軍監視といって、歩き回る監視を付けることがあります。

とはいっても、25 mプールでも1周回れば5分くらいは時間がかかってしまいます。

5分くらい溺れた人がいることに気が付かずにいたら、結果的に「監視が不十分だったのではないかと」と言われかねません。

なぜなら、5分も水中に沈めば、その人の救命の機会は相当に低くなるからです。

【ではプールの安全はあって、ないようなものなのか】

プールでの溺水事故を見つけるのは、あまりたとえがよくないことをお許しいただくとして、流れ星を見つけるようなものです。

どこにいつ流れるかわからない流れ星を目をあちこちやりながら見つけるようなことをやってしまいがちです。

やがて流れ星が天のどこかに一瞬の光の筋を現わし消えるのでしょうが、その方向を見ていなかったら、その人にとって流れ星は「なかった」ことになります。

よく監視の留意事項で次のようなことを言われますが、見つからない流れ星を探す時の方策とどこか似ていたりします。

・プールの全体を見渡す場所でしっかり見る
・動きが止まった人に注意する
・光の反射で見づらくなったら監視位置を移動する

その一方で「流れ星はしし座の方向に1117日の夜によく見える」と観点を明確にしたらどうでしょうか。

一瞬の流れ星を見つけられる可能性がグンと高くなるのではないでしょうか。

それと同じで、監視の観点を明確にして実行できるようになれば、事故あるいは事故の前兆が見えるようになり、プールの安全性を高めることができるのです。

これを監視術と言います。

【監視術とは具体にどういうものか】

繰り返しますが、「観点」を明確にする監視の実技が監視術です。

多くの場面毎の実技がありますが、本稿では、次の実技を一つの例としてご紹介します。

それは入水指導です。

プールから入水する時には、プールに背を向けて足から静かに入水します。
具体例を動画2に示します。

動画2
入水方法の実技(筆者撮影、126秒)

この方法を子供に1回教えただけではダメです。
それでは単に授業です。

自分も含めて子供が入水する時に必ずこの入水方法で入水するように癖を付けます。
何回も何回も、入水の度に繰り返します。

でも、まだ監視術とは言えません。

そして監視術です。

子供がプールに近づいて入水しようとしたら、正しい方法で入水するか、大人あるいはインストラクターは必ず見てあげます。

しっかりと入水できたら「素晴らしい」と声を掛けてあげます。

手を抜いたら「もう一度やり直し」と声を掛けて正しい入水に導きます。

要するに、観点をおさえて子供に寄り添って行動を見てあげる、これが監視術です。

そうすれば、全ての入水に目が行きますし、子供も一生ものの安全を一つ手に入れることができるのです。

プールにて最も危険な年齢である5歳から7歳にかけては、特にこのように子供に寄り添って危険を排除するのです。

そして年齢ごとに相当する観点がありますので、その観点に沿ってそれぞれの監視術を展開していくことになります。

公営プールなど、一般に開放されているプールで監視員が実行する監視術には、また別の技術があります。

一方、スイミングスクールでは「水の安全を教える・確保する」ことがすべての基本ですから、子供たちひとりひとりに向き合って上述したような手間をかけた監視術を実行することになります。

【おわりに】

監視術は、人の命を預かる技術です。

文章だけでは正確に伝えきれないので、実技を伴ってお伝えしなければなりません。

詳しくは、筆者までお問い合わせください。

スイミングスクールにて「入水指導を入水の度に行っているか」などの監視術チェック項目を保護者の皆様に見えるようにお知らせすれば、さらに安心してお子様をプールに預けることができるようになるのではないでしょうか。

https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohidetoshi/20230425-00346993  

 

 

 

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20234241935分にYAHOOニュース(神戸新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

「変わった様子はなかった」。
彼の家族や同僚はそう口をそろえた。
事故前日、当日の朝についても。

乗客106人が死亡し、493人が重軽傷を負った尼崎JR脱線事故で、死亡した男性運転士=当時(23)=は乗務中に何を思い、電車を暴走させたのか。

25日で丸18年になるのを前に、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会(事故調委)の報告書などから直前の経緯を改めて振り返る。

 【写真】脱線してマンションに衝突し、大破した車両=2005年4月25日、尼崎市

■〈8時9分 京橋駅、50秒の遅れ〉  

午前8時9分50秒ごろ、男性運転士は京橋駅から当時44歳の男性車掌を乗せ、7両編成の尼崎駅行き普通電車を出発させる。
既に定刻より50秒ほど遅れていた。

その2時間前の午前6時8分、森ノ宮電車区放出(はなてん)派出所で点呼した係長は、男性運転士の様子について「特に異常は感じなかった」と証言する。

京橋駅からの出発遅れは、直前の松井山手駅発京橋駅行きの区間快速で、混雑による遅れが徐々に拡大したためだった。

走り始めた普通電車は、その後も各駅を45~50秒遅れで出発し、加島駅直前の左カーブに差しかかる。

その時、速度超過を感知するATS(自動列車停止装置)が働き、運転室に警報音が鳴り響いた。

ブレーキをかけるも、ATSの自動ブレーキが先に働いて減速し、ほぼ制限速度の65キロで曲線に入った。

運転士は事故5年前の2000年4月、JR西日本に入社している。
家族は「4人兄弟の中で一番明るい。新幹線の運転士になるのが夢と言っていた」と話した。
友人らは、「落ち込んでいるところを人に見せない」、「スノーボードなど、器用に何でも無難にこなす」という印象を持っていた。

その4年後の04年5月に京橋電車区所属の運転士になり、運転技量審査は平均点よりやや上。勤務評価では平均を大きく上回っていた。

ただ、運転士になって直後の6~7月、片町線放出駅で停止位置を約4メートル通り過ぎ、同線下狛駅で約100メートル行き過ぎるなど、3度のオーバーランをした。

これは「日勤教育」と呼ばれる懲罰的な研修の対象となった。

脱線事故は、その後1年足らずで起きる。

■〈8時53分 宝塚駅、非常ブレーキ再三始動〉

京橋駅から尼崎駅に着いた普通電車は8時31分ごろ、回送に切り替えて宝塚駅へ向かう。

そして到着寸前の8時53分ごろ、男性運転士の歯車が狂い始めた。

レールの分岐に近づき、速度超過を知らせるATSの警報音が運転席に鳴る。

ブレーキをかけても減速しきれず、25キロオーバーの65キロで通過すると、大きく車体が揺れた。

続いてATSを解除しなかったことで非常ブレーキがかかり、電車は駅手前で急停車した。

本来は輸送指令に報告しなければならない事案だった。

しかし、彼は連絡せずに解除して走り出すと、今度はATSの誤出発防止機能による非常ブレーキが作動してしまう。

結局、定刻より44秒遅れて8時56分14秒、停止位置に止まった。

回送電車は宝塚駅で折り返して尼崎行きの快速電車になるため、運転士と車掌が1両目と7両目を入れ替わる。

ただ、彼はなぜか座ったまま、しばらく席を離れなかったという。
何を思っていたのだろう。

事故調委の報告書は、それまでに経験した「日勤教育」への重圧にさらされた可能性を示唆している。

周囲の人々は取材にこうも答えていた。

前年に運転ミスをした後、彼は「悔しい。もう絶対にオーバーランはしない。絶対だ」と言って、同僚の前で涙を流したという。

そして指導中は乗務を外され、延々と続くリポート作成、浴びせられる罵声…。
期間は13日間に及んだ。

オーバーランや到着遅れなどのミスをした運転士らに課される日勤教育について、JR西のある幹部(当時)は「集中力不足などのミスを自己分析させ再発防止につなげるため」としつつ、「(会社と対立する)特定の労組対策だった」と打ち明ける。

一部の運転士は技術向上に効果のないペナルティーと受け取っていた。

彼は研修を受けた後、親しい知人らにこんな不満をこぼしていた。
「トイレへ行くにも断らねばならない」
「社訓を丸写しするだけで、意味が分からない」
「給料がカットされ、本当に嫌」。

知人の女性にはこうも漏らしていた。
「今度ミスをしたら、運転士を辞めさせられる」

■〈9時15分ごろ 伊丹駅、72メートルのオーバーラン〉

9時4分ごろ、宝塚駅から同志社前駅行き快速電車を発進させる。

出発は定刻より15秒ほど遅れ、中山寺駅の出発時には25秒、北伊丹駅の通過時には約34秒遅れた。

その後、約122キロで突っ走り、伊丹駅が近づくもATSの「停車です、停車です」との警告を聞き逃したのか、減速せずに走り続ける。

そして駅468メートル手前に約120キロで迫ると、再びATSの「停車! 停車!」という警告と警報音が同時に響き、直後にブレーキをかけた。

停止位置を約72メートルも行き過ぎるオーバーラン。
予備ブレーキまで使って9時15分43秒、ようやく止まった。

男性運転士は車内電話を使って「今からバックする」と車掌に告げる。

速度オーバーの約16キロで後退し、ここでも停止位置より約3メートル後ろに行き過ぎた。

午前9時16分10秒ごろ、伊丹駅を出発する。
遅れは、もう約1分20秒に達していた。

車掌が「次は尼崎」と放送した直後、運転士から車内電話があった。
「まけてくれへんか」

伊丹でオーバーランをした距離を小さく報告してほしいという「過少申告」の依頼だった。

車掌は少し考え、「だいぶと行ってるよ」(原文通り)と答えた直後、乗客が車掌室のガラス窓をたたいた。
「なんでおわびの放送せーへんのや」。

応対のため車掌は、運転士の依頼に返答しないまま電話を切った。

当時のやりとりについて、車掌は事故調委の調べに、「運転士は(急に電話を切られたため、自分が)『怒っている』と思ったかもしれない」と述べている。

それでも、乗客へのおわび放送を終えた車掌は、オーバーランの報告をするために輸送指令を無線で呼び出す。
「えー、行き過ぎですけれども…」。

その交信内容は、1両目の運転室でもスピーカーから聞こえる仕組みだった。

「およそ『8メートル』行き過ぎ、運転士と打ち合わせのうえ後退で、1分半遅れで発車しております」

車掌は、明らかな過少申告をした。

この報告を受け、指令は続けて「8メートル行き過ぎ」と復唱する。

この時、運転士の彼は双方のやりとりを聞きながら、「8メートル」につじつまの合う言い訳を考えていた--

事故調委は、そんな可能性を指摘している。

運転に集中できないほど、追い詰められた心理状態だったのか。

 〈9時18分 脱線〉

電車は制限速度の120キロを超え、9時18分22秒、塚口駅を1分12秒遅れて122キロで通過する。

車掌との交信を終えた指令は、続いて「運転士応答できますか」と呼びかける。

しかし、返答はない。

電車は、あのカーブに約116キロで突っ込んでいた。
「ガタガタ」と揺れる車体。
運転士はようやくブレーキをかけ、105キロ程度まで減速したが、午前9時18分54秒、650人以上を乗せた快速電車は、1両目から脱線し、マンションへ向かっていった。

事故調委の見立てを振り返ってみよう。

伊丹駅に到着する際にブレーキ使用の開始が遅れたことについては、宝塚駅での非常ブレーキ作動などを気にして注意が運転からそれた可能性が考えられるとした。

そして伊丹駅を出発後、車掌に虚偽報告を求めた車内電話を消極的な応答で切られたと思い、その後の車掌と輸送指令員との交信に特別な注意を払っていたと考えられる。

さらに、日勤教育を懸念して言い訳を考えたり、運転士を辞めさせられると思い呆然としたりしていた可能性もある-などと指摘した。

そのうえで、彼が車掌と輸送指令員との交信内容をメモしようとして、ブレーキ使用が遅れた可能性も考えられるとした。

使用開始の遅れは約16-22秒と推算される。

脱線現場のカーブにはATSの速度照査が付いていなかったため、非常ブレーキはかからなかった。

  ◆   ◆  

男性運転士を巡っては、兵庫県警が08年9月、業務上過失致死傷容疑で書類送検し、神戸地検は死亡により不起訴とした。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e50dd92b538f86c52d1b0cf7c8c737b3a5c4be4e

 

 

 

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20234262031分にYAHOOニュース(FLASH)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

424日、京都府舞鶴市の路上で指の一部が見つかった事件。

その意外な顛末に、ネットが沸き立っている。  

指が発見されたのは、24日の午後4時過ぎ。
1関節から先の、約2cmの指先が路上に落ちているのを、小学生が見つけた。

このことが翌25日に報じられると、SNSでは《暴力団抗争?》など、多くの推測が飛び交った。

しかし、25日夜になって事件は急展開。
指は、舞鶴市に住む60代の男性配達員のものであることが判明した。

警察によると、男性は「配達中に、車のスライドドアに指を挟み怪我をしたが、そのまま配達を続けた。病院には行っていない」と話しているという。

この驚愕の事実に対し、SNSでは

《なんとも痛ましい。指を切断する大怪我でも仕事を続けなければならない所に闇感が。》
《警察も事件性無しと判断したというニュースだけど、指を切断しても仕事を続けなくちゃいけない労働環境は明らかに異常じゃない?!》
《指が無くなったのに病院に行かずに配達続けるの、日本の配達時間に対するシビアさを物語る闇深さを感じる》

といった、厳しい職場環境を想像する声が多数あがった。

なかには

《私も配達中に指挟んだこと2回くらいある。配達を優先してしまう精神状態はわかるなぁ…。異常よね…》
《配達員が指落としてでも病院に行けない理由は、自分が突然現場抜けることでそこを埋める人手がいないから。それだけ配送業は人手が足りてません。ただでさえ荷物溢れてるのに、仮に配達を中断して配達が遅れれば大量の時間指定に遅れ客からクレームの連絡が来ます》

など、配達業務の経験者と思われる人からの、同情の声もある。  

くしくも414日、日本郵便は「集配関係委託契約に関する協力会社とのパートナーシップ構築に向けた取組について」と題する文書を発表。

郵便物やゆうパックなどの配達・集荷などを委託する下請け業者から値上げの要請があったものの、それに対し不適切な対応があった――などの内容だ。

ほかにも、下請けに営業用物品を無償で配達させるなど、問題行為もあったとしている。  

424日配信の「東洋経済オンライン」では、「ゆうパックの『下請けたたき』値上げ拒否の代償」との記事を掲載。

下請け運送会社幹部の《委託料が安いのに1人当たりが運ぶ荷物量は多い。もう2度とやりたくない》というコメントを掲載している。  

注文すれば、あっという間に品物が届く――。
それを当たり前だと思っている我々だが、いま一度、考えなおす時期なのかもしれない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f29a72a433691ef39de4aa8db50e54997949c3de

 

4271145分にYAHOOニュース(ベストカー)からは、スライドドア後端に指を挟まれ骨折した人の体験談や教訓などが、下記趣旨でネット配信されていた。

2023425日、京都・舞鶴市の路上で人の指1本が見つかり、その指は同市内の60代男性配達員のもので、クルマのスライドドアで切断されたことが判明した。

自身も最近、スライドドアに指を挟んだ国沢光宏氏がスライドドアについて緊急レポートする!

 【画像ギャラリー】指を切断する事故が京都で発生!スライドドアは便利でも使い方には気を付けよう!(7枚)

■スライドドアによる痛ましい指の切断事故が発生!

2023424日の午後、京都の舞鶴で60歳代の男性配達員がスライドドアに指を挟まれ切断されてしまうという痛そうな事故が発生した。

実は私も44日にスライドドアで指を挟み、切断こそ免れたけれど指先を骨折している。

あれから3週間経過したものの、指先はしびれていて感覚なし。

医師によれば、あと1mm奥まで挟まれていたら第一関節から切れてもおかしくなかったという。

軽自動車を含め、最近、スライドドア車が急増している。

子どもがもしも指を失ってしまったら、一生辛い思いをすることだろう。

こういった痛ましい事故を防げるよう、私のケースを紹介したい。

■メーカー側もスライドドア対策はしているが……

まず、スライドドアの構造をチェックしてみよう。

当たり前のことながら、ドアの前方は挟まる可能性が高い。
誰にでもイメージできると思う。

自動車メーカーだってしっかり対策してあります。

例えば、トヨタのノアを見ると、ドアの前端に柔軟性のある樹脂をすべての接触面に装着してある。

少し挟んでみたら、相当痛いものの、指の厚み分くらいは隙間を確保しているようだ。
指を潰すくらいですみそう。

また、乗用車のスライドドアは電動が主流。
これまた前方にセンサーを装着しており、一定の強さで停止する。
少し戻るようになっている車種も多い。
子供でも潰されることはない。

オートクロージャーは、比較的強いパワーでドアを閉めにかかるけれど、こちらは、締まる前にいったん停止する。

この時点で指が挟まれていたら、手を離せばいい。

問題は、電動もオートクロージャーもないドアながら、前述のとおり、最近のクルマなら締まる部分に指を守るだけのソフト素材が付く。

古いクルマだと締まった時の隙間が比較的大きいため、これまた切断に至らないと思う。

■いまだに挟んだ指の先の感覚がない!

私はどこに挟まれたのかといえば、写真のとおり、ドア後端です。

この隙間に左手の中指が入っており(まったく意識していなかった)、右手で強くドアを閉めたら思い切り挟まれた。

挟まれた瞬間、猛烈な衝撃を受け、実際指が取れたと覚悟したほど。

もちろん、ドアは締まった状態で指は抜けず、ドアを開いたら、潰れていたけれど先端まで付いていた。

たが、痛さときたらハンパなし!

ただでさえ、指の先は神経が集中しており、痛い。
指を触ってもしびれており、感覚ない。

どうしようかと思ったが、とりあえず病院へ行く。

救急車じゃなく自分でクルマを運転していったこともあり、1時間ほど待たされる間、痛みがドンドン増していく。

やっと診察してもらい、すぐレントゲン撮影。
すると、第一関節から先の指の骨が潰れていた。
さらに指側の骨は剥離している。

医師によれば、強い一撃を受け、さらにズレたことによる骨折だろうという。
もう少し深く挟まれていたら、指の先端が落ちていた可能性高いとのこと。

京都の事故は第一関節から先が脱落していたというので、私の場合、単に幸運だったということかもしれない。

ちなみに今回、スライドドアのどの場所に指を挟んだのか明らかになっていないが、可能性としてはスライドドア後端だと思う。

■スライドドアは力を入れて閉めてはダメ!

こういった事故、どうやったら防げるだろうか?

スライドドア車は強いチカラで閉めないことを強く推奨しておく。

特に経年変化したワンボックスカーなどのドアは重くて渋くなっている。
強いチカラで操作しがち。
動きが渋くなっているなら、スライドレール部分に注油するなど滑らかに動くようにしておけば、思い切り閉めることもなくなるんじゃなかろうか。

ちなみに、今回は指だったが、スライドドアは50kg以上あるから、慣性力だって大きい。

幼児などの場合は、足が挟まれても強くドアを閉めたら簡単に骨折する。
最悪のケースだってありうる。

とにかく、手動のスライドドアの操作は充分注意して行うこと。

スライドドアを閉める際、クルマの外に人がいないことも確認したほうがいい。

私が指を挟まれたドア後部は、案外、注意されない場所のように思う。

これからスライドドア車を買うのなら、少なくとも助手席側だけは電動開閉機能付きにしておき、運転席側はチャイルドロックなどをかけ、普段使わないようにしておくのがいいと思う。

参考までに書いておくと、『搭乗者賠償保険』に加入していれば、保険料支払いの対象になる。

私は面倒だったので申請しませんでした。

もちろん、普通のドアだって強く閉めたら危険です。


https://news.yahoo.co.jp/articles/0b9642c9922ce25c0dafb0d2cb0e71a1acc428f5?page=1 

 

 

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20234251217分にYAHOOニュース(山形放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

24日午後、山形市の山形自動車道の工事現場で 高圧の水を噴射してコンクリートを切断していた男性が 作業中にけがをして意識不明の重体となっている。

意識不明の重体となっているのは 福島市の会社員・上野さん(26)。

警察の調べによると 上野さんは24日正午すぎ、 山形市関沢の山形自動車道の雁戸橋の下で 超高圧水を噴射するポンプを使い、 橋の土台のコンクリートを削る作業を1人で行っていたが、 作業中に顔や右腕などから出血するけがをし、 病院に搬送された。

叫び声を聞いた同僚が事故に気付き119番通報した。

警察は、作業中に誤って負傷した労災事故とみて 事故の原因を調べている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/32b71557a9c5bb9031057639348f7ca56142f71c

 

 

 

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20234221920分にYAHOOニュース(斎藤水難学会会長の寄稿文)から、下記趣旨の記事が写真やグラフなど付きでネット配信されていた。

知床観光船の事故以来、様々な議論がありました。

事故防止のためのチェック強化は必要でしょうが、それでも船というものは沈むものです。

だからこそ、冷水でも浮いて救助を待つことのできる具体策が強く求められます。

【ういてまて】

ういてまては"uitemate"として世界に広がっているコンセプトです。

水の中に投げ出されたとき、生還するために浮いて救助を待つ、あるいは生還のチャンスを待つという、極々当たり前の考え方です。

浮き方として、靴や衣服内の空気の浮力を使ったり、救命胴衣の浮力を使ったり、ペットボトルの浮力を使ったり、浮遊物の上に這い上がったり、ういてまての方法は様々です。

でも、こんなこと昔からわかっていたのですが、浮いていたとしても救助が来るまで命をつなぐことができないことが時々あります。

冷水に沈んだ知床観光船の事故では、まさにそれが現実として突きつけられました。

実際に人は冷たい水に落ちたら、どうしようもありません。

【冷たい海の現実】

筆者は水難学会副会長の安倍淳氏と共に、知床観光船の事故から1年が経とうとしている3月下旬に知床半島のウトロの海岸に立ち、20名の犠牲者に線香をあげ、まだ見つからない6名の人々に思いを馳せました。

少しでも苦しみが共有できるように、気温4.1度の中、未だ春には遠いオホーツク海の水に手を入れてみました。

動画1では、水温2.1度の海水に手を入れている様子を写しています。
果たして何秒間手を海水につけていることができるでしょうか。

「動画」
1 3
月下旬のオホーツク海。まだ流氷の一部が残る。
冷たすぎて言葉がなかなか出ないし、海水に連続でずっと手をつけていられない(筆者撮影)

まだ流氷のかけらが漂うオホーツク海。
宿泊した海辺のホテルで従業員に聞いてみたら、「例年3月いっぱいは流氷が見られる」とのこと。

「去年の観光船の事故のあった日は、流氷が見えなくなって1ヶ月も経ってなかった」そうです。

氷が融けて間もなかったのですから、当時の知床半島沿岸の水温が3度強というのも納得できます。

【冷水の中で人はどうなるのか】

水難学会では過去に、水温10度の中での背浮きの実証試験を行っています。
防寒着を着て、その上に厚手のカッパを着用し、15分間ほど背浮きで浮きました。

開始直後にカッパの隙間から冷水が浸入し、それが内側の衣服内に滲みてきます。
そうやって背中を中心に冷たい思いをするのですが、衣服内の冷水は体温で温められて、そのうち水温が20度近くに達します。
20
度の水温であれば極端な冷たさは感じなくなりますし、少しの間は生命を維持することができるのです。

ところが、この実験での10度の水温と、知床半島の水温3度強では、モノが全然違います。

たった7度の差ですが、3度の冷水に奪われる熱量は直ちに生命に影響を与えると言っても過言ではありません。

さらに、波にもまれると、せっかく体温で温めた衣服内の水はどんどん逃げていきます。

どうやっても、身体が冷えていきます。

人が安静時に皮膚から外に放出する熱量は、文献によると、ごくごく平均的に1時間あたり54 kcal(キロカロリー)です。

ここで、人が冷たい水に浸かると、当然、水に熱が奪われていきます。

もし1時間あたり54 kcalの熱量が奪われるなら、身体の表面での熱の出入りはプラスマイナスゼロで、身体が冷えも温めもされません。

この水温というのが決まっていて、だいたい33度です。
これを中性水温と言います。

33度より温かければ身体は温まり、冷たければ冷えていきます。
この感覚は、ぬるま湯につかったことがあれば、なんとなくわかりますね。

1をご覧ください。
水温3度の冷水に全身が浸かったらどうなるのか、簡単なシミュレーションを図に示してみました。

人間の代わりに、中に熱源があって54 kcalの熱を放出し続ける60リットルの湯たんぽをモデルとして、それを冷水に入れた時、湯たんぽから奪われる熱量を計算しています。

熱が奪われれば、湯たんぽの中の熱源が熱を供給するとしても、湯たんぽの中の水温は下がります。

これが人だと、例えば深部体温で35度を下回れば軽い低体温症になりますし、32度を下回れば中等症、28度を下まわれば重症となる傾向にあるようです。

図にある軽症エリア、中等症エリア、重症エリアは、そうやって湯たんぽの水温を人の体温に見立てて簡易的に表示しました。

あくまでも冷水の危険性の目安程度だと理解していただければと思います。

あくまでもシミュレーションですが、全身が3度の冷水中にある時には、3分半ほど経つと湯たんぽの中の水温は、人間で言うところの「重症エリア」に入ってしまいます。

ところが同じ3度でも、全身が空気中にあれば、まだ奪われる熱量は小さいのです。

要するに、空気中にいた方がまだ命がもつということで、この理由は工学的に言えば、同じ温度の水に比べて空気の熱伝達率がとても低いことから来ています。

ということは、冷水に身体が浸からないようにすれば、生命維持に対してその効果は絶大であるということがわかります。

【身体を空気中に保つのがドライスーツ】

・・・

【実際に生命維持時間を延ばせるのか?】

・・・

【どう活用したらよいか】

・・・

※本稿で使用したデータは、日本財団令和4年度助成事業「わが国唯一の水難事故調査 子供の水面転落事故を中心に」の実施により得られています。

https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohidetoshi/20230422-00346447 

 

(ブログ者コメント)

〇この記事は今年4月6日に紹介した下記情報の詳細版という感じだった。

2023329日報道 水難学会が冷たい水から身を守るドライスーツの効果を実験した結果、ダウンジャケットの上に着ると体温が30℃程度に保たれたなど、効果があることが判明した

https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/13135/

〇記事中、気になったのは、安静時の放熱量が平均で54kcal/hという点だ。
これは1日あたり1296kcalで、一般的に言われている基礎代謝量とほぼ同じ値。
人体維持の仕組みの一端がわかったような気がした。

 

 

 

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20234231851分にYAHOOニュース(チューリップテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

22日夕方、富山県高岡市のフィットネスクラブのプールで、水泳教室に参加した5歳の男の子がプールの中に沈んだ状態で見つかり死亡した事故で、男の子は浮き具をつけていましが、プールに入る際、浮き具が外れた可能性があることがわかりました。

 【写真を見る】水泳教室の5歳男児死亡 “浮き具”外れたことが原因か 富山・高岡市

亡くなったのは富山県高岡市和田の保育園児、拓杜(ひろと)ちゃん、5歳です。

22日午後450分ごろ、高岡市木津の「Oフィットネスクラブ高岡」で、水泳教室に参加していた児童が、プールの底に沈んでいる拓杜ちゃんを発見。

拓杜ちゃんは引き上げられた際、すでに意識がなく心肺停止の状態で、およそ1時間20分後に搬送先の病院で死亡が確認されました。

記者:
「当時、こちらの高さ60センチほどの台がプールの中に沈められていて、その上に乗ろうとした際、つけていた浮き具が外れた可能性があることがわかりました」

当時、水泳教室には4人のコーチがいて、そのうち1人が指導、3人がプール内とプールサイドで監視していましたが、拓杜ちゃんが沈んだことに誰も気づかなかったといいます。

株式会社O 形田代表:
「もう取り返しのつかないことになったと思っています。完全にもう監視体制の緩みだったということに尽きると思います」

拓社ちゃんは泳ぎがあまり得意ではないため、ヘルパーと呼ばれる浮き具をつけていて、飛び込んだ際に外れたことが原因とみられています。

形田代表:
「(ヘルパーは)しっかり縛っていれば外れないんでしょうけど、そのこともこちらの落ち度だと思う」

警察は司法解剖を行うとともに、業務上過失致死の疑いを視野に調べることにしています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1b644d3b8ec1e3b051a4fe520364a61a3cd7e3f3 

 

4231916分に毎日新聞からは、溺れてから発見されるまで5分かかっていた、ヘルパーのヒモがほどけた可能性がある、コーチ2人はプールサイドに、1人は水中にいて、もう1人はプールと事務室を行き来していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

富山県高岡市の「Oフィットネスクラブ高岡」のプールで男児(5)が死亡した事故で、男児が溺れてから沈んでいるのが見つかるまで約5分かかっていたとみられることが、フィットネスクラブの関係者への取材で分かった。

プールに設置された監視カメラに、男児が飛び込んだ後に浮き上がらず、そのまま沈んでいく様子が映っていた。

フィットネスクラブによると,事故当時、現場にはコーチが4人いたが、沈んでいる男児に気付いたのは近くにいた別の子どもだった。

県警は、安全管理体制に不備がなかったかどうかを慎重に調べている。

亡くなったのは同市の保育園児、拓杜ちゃん。

水深約120センチのプールの底に敷かれた台の上で、ヘルパーと呼ばれる浮き具を腰に着けて遊んでいたが、発見時、ヘルパーは外れていた。

飛び込むなどした際に、ひもがほどけた可能性がある。

事故は22日午後に起きた。

子ども対象の水泳教室が行われており、拓杜ちゃんを含む19人が参加していた。

コーチ4人中2人はプールサイドに、1人は水中にいた。

もう1人はプールと事務室を行き来していたという。

(共同)

https://mainichi.jp/articles/20230423/k00/00m/040/160000c

 

4222356分にYAHOOニュース(チューリップテレビ)からは、死亡した男児は1年ほど前から週に1回、兄と一緒にスクールに通っていた、運営会社は泳げない子への監視が甘かったと話しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

スイミングスクールの運営会社によりますと、拓杜ちゃんは、1年ほど前からスクールに通い始め、週に1回参加していました。

この日参加していた生徒は20人ほどで、保育園児は拓杜ちゃんのみ、あとは小学生だったということです。

午後4時から午後5時までの1時間、月1回の「検定」で、どこまで泳げるようになったかの見極めが行われていました。

拓杜ちゃんは兄とスクールに参加していて、検定を終えた兄と競技用のプールから少し離れた場所にある温水プールに入っていました。

拓杜ちゃんは「検定」には参加せず、遊んでいたということです。

その後、拓杜ちゃんだけが再びプールに入りたいと競技用プールに移動、中に入ったところで、遊んでいたほかの生徒とぶつかり、そのまま沈んだとみられるということです。

その後、ほかの生徒が沈んだ拓杜ちゃんに気付き、近くにいた大人が拓杜ちゃんをプールから引き揚げたということです。

当時は、コーチとして大人4人がついていて、監視していました。

このうち1人がプールに入り検定を担当、生徒を順々に泳がせテストをしていたということです。

ほかの3人は見張り役で、プールサイドに上がり、泳いでいる生徒を監視するなどしていました。

プールは縦25メートル、横12.5メートル、深さは1.2メートル。

これを6レーンに区切って検定が行われていましたが、拓杜ちゃんが沈んだ状態で発見された時間は、すでに全員の検定が終わって自由時間になっていたということです。

スクールの運営会社は、原因について、コーチの数はいたが、水に慣れていない子や泳げない子への監視が甘かったことが考えられる」などと話しています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/44b9a76cdf6a84945a2714baeab620eac57daa2e

 

424940分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、溺れるのは一瞬、呼吸で精一杯なので声を出すことなく静かに沈んでいくことが多いなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

プールの外からは保護者も様子を見ていましたが、誰も気付いていませんでした。

プールの深さは1.2メートルあります。
当時は赤い台を沈めて、60センチにしていました。

なぜ誰も気付くことができなかったのでしょうか。

専門家は、2つの理由を指摘します。

一つは、“溺れる早さ”です。  

水難学会・斎藤秀俊会長:
「溺れるのは一瞬なんですね。30秒とか1分とか暴れたり、声を出したりは全くない」  

もう一つは、“静かに溺れる”ことです。  

別のプールで撮影された映像。
画面中央で1人の子どもが溺れているように見えますが、周りが気にする様子はありません。
この直後、気付いた職員がプールに飛び込んで助けました。

水の事故に詳しい 坂本昌彦医師:
「実際には溺れる時は手を上げる、手を振る余裕もない。呼吸で精一杯なので、助けを呼ぶ、助けてということもなく、静かに沈んでいくことが多い」  

専門家は、子どもが水に入る時には、片時も目を離してはいけないと呼び掛けています。

(「グッド!モーニング」2023424日放送分より)



https://news.yahoo.co.jp/articles/a0ad275c9aa18ece64ffa3dbb84239c10f339e10

 

424213分にYAHOOニュース(チューリップテレビ)からは、練習後の遊び時間に事故が起きた、プールサイドで監視すべきコーチ1人はプールの中にいた、拓杜ちゃんがプールに入るのを許可したコーチは直後に現場を離れた、許可した情報は他のコーチに伝えられなかった、次のクラスの児童が次々と入ってくるタイミングだった、過去には自分の子が溺れているのにコーチが気付かず自ら知らせた保護者がいたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

浮き具をつけて練習する子どもたち。
これは、事故があったOフィットネスクラブ高岡が、今年3月にSNSにアップした動画です。

亡くなったのは、こうした泳ぎに慣れていない「水慣れクラス」の男の子でした。

事故が起きたのは練習が終わったあとの「遊び時間」。
子どもたち19人がプールで遊んでいるのをコーチ3人が監視していました。

監視は原則、プールサイドで行うことになっていましたが、1人はプールの中にいました。

拓杜ちゃんは、兄と一緒に近くのジャグジーに入ったあと、1人でプールへ移動。
コーチの1人にプールに入っていいかたずねたといいます。

その様子について別のコーチの男性は・・・。

監視していたコーチ:
「(声をかけられた)コーチは(拓杜ちゃんの)確認をとってから、1回ちょっとこっちに物を取りに行って、それでまた(元の位置に)戻った」

記者:
「物を取りに行っている間、拓杜ちゃんが落ちた?

監視していたコーチ:
「可能性がある」

拓杜ちゃんに声をかけられたコーチは、プールに入ることを許可した直後に、用具置き場に移動。

一時的に監視が2人となり、拓杜ちゃんがプールに入るのを誰も見ていなかったことがわかりました。

監視していたコーチ:
「拓杜ちゃんが、明らかに水慣れクラスで泳げない子だったので、拓杜くんが入ってきたとわかれば注視したが、それをわかっていない状態だったので見つけられなかったと思う」

泳ぎに慣れていない拓杜ちゃんが、プールに入ること…。
この情報が、ほかのコーチに共有されていなかったといいます。

さらに…。

当時監視していたコーチ:
「ここから次々と、次の生徒が入ってきているタイミングだった。次々ここ入ってきて、ここ通っていっている。すごく人の出入りが多い時間帯だったので…」

プールでは、まもなく次のクラスの練習が控えていて、50人ほどの生徒がプールサイドに入ってきていたといいます。

当時監視していたコーチ:
「目の前のことなので、どうして気づいてあげられなかったのかと、悔しくてしょうがない危機感の問題だったと思う」

実はこの今回の事故と似た状況が過去にも…。

この水泳教室に子どもを通わせたことがあるという保護者は、自分の子どもがプールで溺れた際にコーチが気が付かず、自ら知らせたことがあるとし、私たちの取材に「事故は起きるべくして起きた」と話しています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2b485597e6511ac78ce9e114e1204baefd0fa6b4?page=1 

 

 

4252129分にYAHOOニュース(チューリップテレビ)からは、プール内の台から降りて泳ごうとしたところヘルパーが外れてしまったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

当時、プールサイドにいたコーチが、監視カメラに映った男の子が溺れるまでの一部始終を証言しました。

体につけた浮き具がはずれ、男の子が“慌てる様子”も映っていたということです。

 【写真を見る】「浮き具はずれ慌てる様子が…」5歳児プール死亡事故 当時のコーチが監視カメラの詳細を証言 富山

拓杜ちゃんは近くのジャグジーに入ったあと、プールに向かい、コーチの1人に声をかけます。

当時現場にいたコーチ:
「おそらく“入っていい?”みたいな感じのことを(聞いた)。それで(コーチは)“いいよ”というような感じだと思う」

拓杜ちゃんはプールに入ると、すぐ足が届くように置かれた60センチの赤い台の上に着地します。

記者:
「台に子ども2人がいたので、狭かったのでうまく乗れなかった?

当時現場にいたコーチ:
「いや、たぶん違います。普通に入って、本人がそこから深いところにちょっと練習してみようかな、みたいな感じで泳いでみたんです。そしたらヘルパーがとれちゃって、そこからちょっと慌てちゃった感じ」

記者:
「これまでの話と結構違いますね」

当時現場にいたコーチ:
「ちょっと(監視カメラを)何回も見返しているうちに、ちょっとそれは、そんなような感じがします」

拓杜ちゃんが赤い台の上に乗ったとき、コーチの1人が近くにいました。

しかし、まもなくコーチはその場を離れたといいます。

そして、拓杜ちゃんが赤い台から降りて泳ごうとしたところ、ヘルパーがはずれてしまいます。

そのとき拓杜ちゃんは“慌てる様子”だったといいます。

直前にコーチが離れたことについては?

当時現場にいたコーチ:
「ヘルパーがついている子を見るべきだったけど、ほかの遊んでいる子とか、いろいろやっていることに目を奪われてしまったと。赤い台の上に立っていたので、そこまで(安全上)問題はないと判断したんだと思う。(拓杜ちゃんの)級的にもまったくできない子じゃないというか、なおさらもしかしたら大丈夫だろうと思ったのかもしれない」

体からはずれたヘルパーのひもは、直前にコーチの1人が結んでいたということです。

当時現場にいたコーチ:
「普段の練習通り結んだといっているので、それは緩くはなかったといっていたので、だから本当に不可解なのが、どうしてとれちゃったんだろうというのがわからない」

拓杜ちゃんの父親は25日、私たちの取材に「もう二度と子どもが亡くなる事故は起きてほしくない」と話しました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/44f53f12ee050fe85bfb7d2c382480eefe5bd856

 

 

 

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20234202117分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

【感電した2人は一体何をしていたのか?

トルコで撮影された映像。
棒を持った男性が上を見ながら歩いている。

もう1人もやって来て、2人で棒を支え始めた次の瞬間…

 【連続写真】感電し意識を失ったようにバッタリ倒れる2人(画像13枚)

足元が赤く光ったかと思うと…
2
人とも同時に意識を失ったように突然バッタリと倒れてしまった。

持っていたのはアルミニウム製の棒。
長く伸ばして電線に近づけたところ感電してしまったのだ。

長い棒の先には網が付いていた。
一体何をしていたのかと言うと…

実は、逃げたオカメインコが電線に止まったため、網で捕まえようとしていた最中の事故だった。

【棒は電線には届いていなかったのに…】

近くで様子を見ていた人は…

目撃した人:
「まだ棒が電線に届いていませんでした。上から炎が出て、そのあと足元からも出たんです」

その後、2人は病院に搬送され、1人は退院、1人は治療中だという。

(イット! 420日放送より)

https://news.yahoo.co.jp/articles/0abd0e752ae2fd1162e219df77bdbb51ca0bbf90

 

(ブログ者コメント)

落雷の瞬間をとらえた写真や映像は、本ブログでも何点か紹介しているが、雷が人体から地面に抜ける瞬間の光が映っている映像は初めて見た。

それにしても2名とも、よく一命をとりとめたものだ。

 

 

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2023421046分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

20日午後6時半ごろ、オホーツク管内斜里町川上のホクレン中斜里製糖工場の倉庫で、同町文光町の運送会社社員畠山さん(男性、55歳)が大型コンテナの間に立った状態で挟まれているのを作業員が見つけ、119番した。

畠山さんは搬送先の病院で死亡が確認された。

斜里署によると、畠山さんは同日午後2時半ごろまでコンテナの施錠作業をしていたが、姿が見当たらなくなり、作業員らが捜していた。

同時間帯にはフォークリフトでコンテナを動かす作業も行われていたという。

同署は死因などを調べている。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/835127/

 

42179分にYAHOOニュース(STV)からは、10㎝程度のコンテナ間に挟まれていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

20日午後6時30分ごろ、作業員から「コンテナとコンテナの間に人が挟まった」と消防に通報がありました。

警察によりますと、男性作業員が10センチ程度のコンテナの間に全身挟まれていたということです。

男性作業員は意識不明の状態で病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。

警察は、他の人がコンテナを運ぶ作業をしている際に、誤って巻き込まれた可能性が高いとみて、事故の原因を調べています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5d7ae160491994005c4f7d3ff2e224dd362ed941

 

 

 

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2023419154分にYAHOOニュース(FLASH)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

417日午前8時ごろ、東京・渋谷区で軽自動車1台が燃える事故があった。
運転手は「エアコンの警告ランプがついて、火が出た」と警察に証言しているという。

東京消防庁がポンプ車など3台で消火活動にあたり、およそ15分後に鎮火。

この事故によるケガ人などがいなかったことは幸いだが、このところ、車両の単独火災事故のニュースをよく目にする。

2022年の消防白書によれば、2021年中に3512件の車両火災が発生。
71
人が亡くなっている。

火災の原因について、自動車評論家の菰田潔氏は、「多岐にわたり、特定するのは難しい」としたうえで、「電気配線をオリジナルから変えたクルマは、火災発生率が高いと思います」と指摘する。

「オーディオなどの配線も、いい加減にやると、1年後くらいに出火するケースもあるようです。
エンジン関係では、後づけターボとか後づけオイルクーラーなどの取りつけ不良か、ゆるみが原因でオイル漏れを起こし、エキゾースト(排気)にかかって出火、というケースもあります。
新車のままで乗っていて、車両火災になるケースは、私の知る限りはとても少ないと思います」(菰田氏)  

日本自動車工業会のホームページには、いくつかの車両火災につながる要因が紹介されている。

たとえば――。
「浸水、冠水被害を受けたクルマは火災を起こす恐れがあります。
エンジンは絶対にかけないでください」
「潤滑不良でエンジン破損を招き、車両火災が発生することもあります」
「エンジンをかけたままで車中仮眠しないでください。
睡眠中に誤ってアクセルを踏み込み、エンジンが高回転を続けて異常に加熱し車両火災を引き起こすことがあります」

やはり車両火災には、さまざまな原因があるようだ。

日本自動車連盟(JAF)は、ほかに「エンジンルーム内への清掃用の布などの置き忘れ、バッテリーのターミナルが緩むことで発生するショート」、「車内に放置したライターやスプレー缶などによる火災」についても警告している。

意外な原因としては、「フロントウインドウにアクセサリーなどをつるす透明の吸盤」というものもある。
凸レンズ効果により太陽光が集光され、部分的に高温になる場所を作り出すことがあるそうだ。

一般的には、使用年数が経っている車両に火災が多いとされている。

「電気系統のワイヤーハーネスの被覆が劣化し、内部の銅線が剥き出しになり、熱を持ったことで火災につながるケースもあります。
また、古い車のシートや内装は難燃性の素材ではないことが多く、火の回りは速くなります」(自動車整備士)

万が一、火災が発生した場合は速やかに避難し、119番通報することが大切だが、同時にJAFでは、「一度外に避難したら再び車に戻らないでください」とも呼びかけている。

火の出た車には、とにかく近づいてはいけないということだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9b3c60a71e3e8f344bdb809a54b635256c07a1ba 

 

4181622分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、17日には渋谷以外に日本橋でも車両火災が起きていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

真っ赤な炎に包まれ、黒煙を上げる車。
これは「めざまし8」が独自に入手した、417日午後650分頃、東京・日本橋で起きた車両火災の映像です。

【画像】車両火災の一部始終を見る

場所は、日本橋・昭和通りのアンダーパス入り口付近。
アンダーパスの上から撮影された映像を見ると、周囲に煙が広がっているのが分かります。

「車が燃えている」と通報を受けた消防車が到着。
消火作業を始めた直後のことでした。

「ボン!」と現場に響き渡る“爆発音”。
撮影者も思わず「おおお~」と声を上げます。

さらに、間髪を入れずに2度目の爆発が。
車の中が瞬間、真っ白な光に包まれます。

それでも、消防隊員はひるむことなく消火を続け、火は約50分後に消し止められました。

この火事で、車に乗っていた男性2人が軽いケガをしました。

【渋谷でも“車両火災”「ボンネットの隙間から煙」】

同日午前8時頃、東京・渋谷の六本木でも車両火災が発生。
軽自動車が激しい炎に包まれました。

車を運転していた男性に話を聞くと…。
車の持ち主:
「ボンネットの隙間から煙が出て。そこに(車を)止めて、降りて見たら火が中で燃えていた。」

はじめは前方のボンネット部分から出火したということですが、5分ほどで全体に燃え広がったといいます。

車の持ち主:
「警告灯がついたんですけど、何のことか分からないので。
どうしようかなと思っていたら、煙が出始めたんで。
怖いですよね、原因が早くわかるといいんですが。」

都内で相次いだ“車両火災”。

警視庁は出火原因を詳しく調べています。

(めざまし8 418日放送より)

https://news.yahoo.co.jp/articles/10510228c9461a05029439df75534c9ecd49b83e

 

 

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20234181958分にNHK鹿児島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

日本の小型ロケット「イプシロン」6号機の打ち上げ失敗の原因について、JAXA=宇宙航空研究開発機構は、ロケットの向きを制御する装置に燃料を送り込む配管が別の部品でふさがったため十分に作動しなかったとする結論をまとめました。

去年10月のイプシロン6号機の打ち上げ失敗についてJAXAは、ロケットの向きを制御する「第2段ガスジェット装置」が十分に作動しなかったとして、ガスの元になる燃料が通る配管や弁などを中心に原因調査を進めてきました。

JAXAは18日、文部科学省の有識者会議で、模擬の装置を使った検証や部品の製造データなどから、配管につながる燃料タンクの内部に取り付けてあるゴム製の膜がちぎれ、配管に吸い込まれてふさいだため十分に作動しなかったとする結論をまとめました。

また、ゴム製の膜がちぎれたのは、取り付けの際、燃料タンクと固定具の隙間に膜の一部が挟み込まれたためだとしました。

JAXAは「実績のある部品に対する確認不足があった」として、開発当時の設計の考え方や使用条件の根拠、製造工程などに立ち返って確認するなどの対策を取って信頼性を向上させたいとしています。

また、来年度の打ち上げが計画されているイプシロンの改良型ロケット「イプシロンS」の1号機については、原因となった燃料タンクの設計変更などを検討したうえで対策を取るとしています。

JAXAの井元プロジェクトマネージャは、「打ち上げ失敗に重い責任を感じている。次のイプシロンS成功のためやれることはすべてやり、信頼性を高めることが責務だ」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20230418/5050022636.html

 

2023418日付でJAXAからは、下記趣旨の原因調査資料が公表されていた。

[事故の概要 4/35ページ]

2022101295043秒(日本標準時)に、イプシロンロケット6号機打上げ。

n 2/3段分離可否判断の時点で目標姿勢からずれ、地球を周回する軌道に投入できないと 判断し、95711秒にロケットに指令破壊信号を送出し、打上げに失敗した。

[事故原因 26/35ページ]

6号機失敗の原因を「ダイアフラムシール部からの漏洩」と特定した。

・ダイアフラムがリング間隙間に噛み込み、その後の溶接工程等で破断・損傷

・推進薬が液側からガス側に漏洩してダイアフラムが液ポートに覆いかぶさる

・パイロ弁開動作時にダイアフラムが液ポートに入り込んで閉塞





https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/content/20230418-mxt_uchukai01-000029240_1.pdf

 

 

 

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20234181912分にYAHOOニュース(乗りものニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

「みなさんは、“オーバーハング”という言葉をご存じですか?」  

愛媛県松山市に本社を置く伊予鉄グループが20234月中旬、同社の公式ブログにこう投稿しました。

オーバーハング(overhang)とは英語で「突き出ている」「張り出している」状態や、そのような部分のことを表します。

 【こんなに危険!】「リアオーバーハング」とすり抜けを実演(写真)  

ブログでは「今回はバス(自動車)におけるオーバーハングについての話です」と続け、特に「リアオーバーハング」について解説と注意喚起を行っています。

リア(rear)とは英語で「後方」のこと。
つまり「リアオーバーハング」とは、車両の後輪から後ろを指します。

これがどう危険なのか――。

バイクや自転車が、自動車の左側をすり抜けるのを見たことがある人も多いでしょう。

自動車がバイクなどと並行していれば衝突することはありませんが、自動車、特にバスなど大型車両が進路を変える際は状況が変わってきます。

普通自動車に比べオーバーハングが長いバスは、カーブを曲がる際や車線変更する際など、ハンドルをきった方向と逆側にリアオーバーハングが大きく振り出します。

伊予鉄によると、その振り出し幅は、車両長12mの大型バスなら1m近くにもなるそうです。

そのうえで「片側1車線の道路でバスが右折を始めたら、左側をすり抜けて追い抜こうとする車がありますが、バスのリアオーバーハングの振り出しは大きく、大変危険です。バスが、交差点で右左折を始めた際には、無理に詰めたり追い抜いたりせず、温かい目で見守っていただければと思います」としています。

もちろん、事故の発生を防ぐべく、バス運転士も細心の注意を払っています。

右左折の際は左右、それも前方だけでなくミラーで後方確認も徹底し、曲がる方向と逆側の後方にも目を配ります。

なお伊予鉄では、リアオーバーハングの振り出しの危険性を認識するため、バス運転士に対して自転車を用いた体験講習を行っているとのこと。

ちなみにバスが左折する際に、右側から追い抜こうとする自動車もありますが、前出の右折と同様、リアオーバーハングによって、今度は右側にバス車体が突き出るため、車間によっては衝突する可能性があります。

後続車は無理に詰めてはならないことは、言うまでもありません。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6d15f0419529fc6683f0b0a451a4dfb04d2f510f

 

 

 

 

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2023416951分にYAHOOニュース(TBS NEWS)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

【写真で見る現場の様子】倒れた木の根元、キャンプ場の様子など 倒木の原因は「根腐れ」か

きょう午前320分頃、相模原市緑区にある「新戸キャンプ場」で、「テントの中の男女が倒木の下敷きになっている」と夫婦の友人から110番通報がありました。

警察によりますと、高さおよそ18メートル、太さ70センチほどの木が根元から折れてテントに直撃し、中で寝ていた夫婦が下敷きになったということです。

2人は胸を強く打ち病院に運ばれましたが、およそ2時間後に、妻で東京・武蔵野市の会社員・中村さん(29)の死亡が確認されました。
夫(31)は肋骨を折るなどの重傷です。

警察によりますと、木が倒れた原因は「根腐れ」だとみられるということで、事故の詳しい原因を調べています。

警察とキャンプ場によりますと、中村さん夫婦は友人2人と、きのう午前10時からこのキャンプ場に滞在していて、事故当時は1219人が宿泊していたということです。

キャンプ場側は、取材に対し「キャンプ場内を毎日点検しているが、倒れた木は問題なかったので驚いている。今後も安全対策を行う」としています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/38f8c60c32e9bd912ff968b594cefb32be87b8d2

 

417190分に朝日新聞からは、当時はほぼ無風だった、市は他のキャンプ場でも緊急確認したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

津久井署によると、キャンプ場は15日夜まで比較的強い雨が降ったが、倒れた時は小雨でほぼ無風の状態だった。

木は根腐れか立ち枯れした可能性があるという。

新戸キャンプ場はJR相模湖駅から南約6キロの道志川沿いにあり、当時約20人が利用していた。

・・・

相模原市は17日、市内の民間キャンプ場18カ所に立ち木の状態などの確認を要請し、市営キャンプ場2カ所では造園業者と危険な木がないか確認した。

市営キャンプ場では早急な対応が必要な木は確認されなかったという。

https://www.asahi.com/articles/ASR4K63TCR4KUTIL01D.html

 

4171812分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、川の近くは根腐れリスクが高まる、注目は葉っぱ、今回倒れた木も枝に葉っぱはついていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

なぜ大木は、根元から倒れたのでしょうか。

警察が原因とみているのが「根腐れ」です。

日本オートキャンプ協会、公認指導者・上田洋平氏:
「酸欠になった状態を根腐れ。
(根腐れは)酸素が土に行き渡らなくなって起こる。
今回のように、川の近くは根腐れのリスクは高まる」

施設側は12度点検を行い、事故前日の見回りでも問題はなかったと話しています。

そもそも、民間のキャンプ場の管理については、細かなルールが定められていないといいます。

危険な木をどう見分ければいいのでしょうか。
注目は「葉っぱ」です。

上田氏:
「落ち葉の季節でないのに落葉していたり、新緑の季節なのに新しい葉がないなど」

確かに今回倒れた木も、新緑の季節にもかかわらず、枝に葉っぱは付いていませんでした。





https://news.yahoo.co.jp/articles/b463c534134aad222dd987901a987c928cd55a39 

 

4171524分にYAHOOニュース(TBS NEWS)からは、根腐れは土の中の水分が多すぎて起きる、大木以外は揺することで確認できるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

・・・

倒れた木は根元から折れ、断面が露出。
幹には緑色の苔のようなものが生え、葉のない枝も見られます。

登山ガイド 上田洋平氏:
「これだけの大きさの木が倒れることは滅多にないと思います。
特に管理されたキャンプ場ですので、レアケースだと思います。」

「根腐れ」とは、土の中の水分が多すぎて、根っこが酸欠になって呼吸できずに枯れてしまう状態のことを言います。

≪根腐れしていそうな木の特徴≫
▼葉の変色や、落葉の季節でないのに落葉している
▼きのこなどが生えている
▼土にカビが生えていたり、土が湿っている

上田氏によると、 「直径20センチから30センチくらいの木であれば、ゆすることで根腐れを確認できる。根腐れしていると簡単に揺すれてしまう。ただ、大木の場合は、幹がしっかりしているので、総合的な判断になる」 ということです。

≪樹木に囲まれた場所でテントを張る際の注意ポイント≫
▼周りの樹木の強度を確認
▼風の影響を受けにくい場所を選ぶ
▼傾斜や窪地を避ける

恵俊彰:
「木の近くにテントを張ること自体はよくあることなんですか?」

上田氏:
「本当によくあります。
むしろ、夏は樹林帯の中にあると日陰になって涼しいということで、一般的に樹木のまわりに張ります。
また、今回は低気圧が伴う前線の通過によって、倒れた前日にかなり雨が降っていたんです。
そういった面で、倒木のリスクが高まっていたと考えられます。」

・・・

(ひるおび 2023417日放送より)

https://news.yahoo.co.jp/articles/f21efa6c10125abcc157b22e090bc627f7ed3224?page=1

 

4191132分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、別のキャンプ場では毎日、目視&手で触って樹木の状態を確認している、管理者は「目視点検でまだ大丈夫かな?と迷ったら躊躇なくプロに判断を任せるべき」と話しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

キャンプ場の樹木の点検に問題点はなかったのか。

茨城県でキャンプ場の管理・運営を行う「リリーアカデミーキャンプセンター」の園部会長に、点検上のルールや判断に迷った際の対応について聞いた。

【毎日「目視」と「触って」樹木を確認】

Q.毎日どういった点検を行っている?

A.キャンプ場は毎年4月からスタートするので、我々はその前に必ずプロの方に頼んで、木の伐倒作業の相談をします。
毎日の点検としては、まず「目視」で確認します。
枝がかなり落ちていたり、根本を触ると皮がポロポロと簡単に剥がせたり、軍手で掘れるような状態は、明らかに「根腐れ」を起こしているので、これは素人でも判断できる伐倒の基準となります。
一方で、表面は硬いけど木の年数は相当経っているような、判断が付かないものについては、茨城県だと各市町村にある林業指導所の判断を仰いで、伐倒します。
茨城県では、樹木の病気や害虫などの相談に関しては、各エリアごとの林業指導所に問い合わせると、的確な判断、ないしは現地に来てもらって確認できるようになっています。

.点検ルールは?

A.キャンプ場の管理者としては、人の命を預かる施設なので、毎日「目視」と「手で触って」樹木の状態を確認しています。
我々のキャンプ場は東京ドーム6個分ほどある広大な敷地なので、キャンプサイトエリアに加えて、子供たちが歩く通路沿いの樹木なども必ず確認します。

【判断に迷ったらプロに相談】

事故があった「新戸()キャンプ場」で倒れた木は高さ約18メートル、太さ70センチ。

キャンプ場の従業員は警察に対し、木の状態を「毎朝確認していた」と話しているが、園部さんは「迷ったら躊躇せずにプロに判断を任せることが重要」と話す。

.毎日点検する人は木に詳しい人?

A.私どものキャンプ場のスタッフには、県の営林署関係の仕事についていた人がいるのと、キャンプインストラクターという公的な資格を持っている人を配置しています。
よって、キャンプインストラクターならではの視点での管理運営もやっています。

A.今回の事故の問題点は何だと思う?

Q.やはり「迷い」だと思います。
目視で確認して「まだ大丈夫かな」と判断が付きにくい樹木があります。
テントを張って宿泊するキャンプサイトに近い場合は、迷ったら躊躇せずに判断をプロに任せることが重要だと思います。
また、関東地区や関西もそうかもしれませんが、雷が多いエリアなので、テントサイト近くに高い樹木がある場合は、そこに雷が落ちる可能性があるので、そういうところは避けてテント設営をするのもポイントです。
今回の事故は違いますが、利用者は今後気をつけていかなくてはいけない点だと思います。

Q.判断に迷ったらプロへの迅速な相談が重要?

A.キャンプ場を運営するということは、人の命を預かるということでもあるので、例えば「根腐れ」が起こっているかどうかの判断がつきにくい場合は、速やかに専門家である「樹木医」に相談することが大切です。
または、市町村ごとに林業指導所という公的な機関があるので、そういったところを使うことも判断材料になります。
今回のキャンプ場も日々管理運営を行っていたと思いますが、やはり判断が付きにくい樹木があったのかなと思います。
その場合には、躊躇なく樹木医や林業指導所に相談するのが一番だと考えます。

イット!

https://news.yahoo.co.jp/articles/61a1525b85b4bf2be7b15ede358a580097090d81

 

(ブログ者コメント)

この事故を受け、全国各地のキャンプ場で自主的な緊急点検が行われた。下記は一例。
・岩手県滝沢市が運営するキャンプ場2ケ所
・福島市大笹生にあるキャンプ場
・長野県売木村星の森オートキャンプ場

 

 

 

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2023415日付で労働新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

茨城・古河労働基準監督署は、組立て等作業主任者にいわゆる安全帯の監視を行わせなかったとして、「K建業」の代表者(茨城県古河市)を労働安全衛生法第14条(作業主任者)違反の疑いで水戸地検下妻支部に書類送検した。

令和4年11月に、小松建業の労働者が高さ14メートルの鉄骨の梁上から墜落して骨折などのケガを負う労働災害が発生している。

労災は、古河市の大規模倉庫建設現場で発生したもの。
被災した労働者は骨組みの組立て作業に従事していた。

安衛法では、建設物の骨組みなどにおいて金属製の部材で構成されるもの(高さ5メートル以上)の組立てや解体作業について、組立て等作業主任者に要求性能墜落制止用器具の使用状況を監視する職務を行わせなければならないと規定している。

作業主任者だった同代表は、監視を怠っていた疑い。

https://www.rodo.co.jp/column/148741/

 

(ブログ者コメント)

冒頭の記述だと、使用者責任を問われての書類送検。
末尾の記述だと、作業主任者としての職務を遂行しなかったことについての書類送検。
どちらが正?
どちらも正?

 

 

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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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