2018年3月19日1時59分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後7時35分ごろ、兵庫県明石市沖約6kmの瀬戸内海で、名門大洋フェリーが運航する「フェリーふくおか2」(9774トン、積載車両130台)の船尾付近が鋼鉄製の洋上ブイと接触した。
フェリーは急病の乗客を海保の巡視艇に移すため、いかりを下ろさず停泊中だった。
スクリューの一部が破損したとみられ、19日未明も現場で立ち往生している。
乗客・乗員計約500人にけがはなく、浸水などは確認されていない。
神戸海保によると、フェリーは18日午後5時に大阪南港を出発し、新門司港(北九州市)に向かう途中。
午後6時15分ごろ、船内で80代の高齢の乗客が体調不良を訴え、現場に急行した姫路海保の巡視艇「ぬのびき」の到着を待っていた。
ブイは全長約10.6m、直径約2.8m、重さ約8トンあり、接触後に沈んだとみられる。
急病の乗客は巡視艇を経由して明石市内の病院に搬送され、命に別条はないという。
出典
『神戸海保 フェリーがブイ接触、明石沖に停泊 けが人なし』
https://mainichi.jp/articles/20180319/k00/00m/040/150000c
3月19日0時10分に神戸新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸海保によると、同日午後6時15分ごろ、同フェリーから「船内に急病人がいる」との通報を受け、姫路海保の巡視艇が出動。
急病人を巡視艇に移す作業中にフェリーが流され、右舷の船尾付近がブイと接触した。
ブイは、水面からの高さが5.6mという。
出典
『500人乗船のフェリー、明石沖で立ち往生 8トンのブイに接触』
http://www.connectnews.jp/post?id=348123517147890785#read-more
3月20日0時8分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
フェリーは現場で約19時間立ち往生した後、19日午後3時ごろ自力航行を始め、同6時ごろ、出発地の大阪南港(同)に戻った。
乗客・乗員計約500人にけがはなかった。
神戸海保によると、18日午後7時35分ごろ、鋼鉄製のブイに船尾付近が接触。
2つあるスクリューのうち、右舷側にブイのチェーンが絡みついた。
19日にダイバーがチェーンをはずし、左舷側のスクリューだけで大阪南港に戻った。
事故当時、海上は毎秒8mの風が吹いており、いかりを下ろさなかったためにフェリーが動いたとみられる。
神戸海保は、船長の判断に問題がなかったか、慎重に調べる。
山口県宇部市の会社員、山田さん(47)はブイのチェーンがスクリューに絡みつくのを目撃したといい、「『危ない』という声が聞こえた後にブイが船尾に吸い込まれた。ガガガと異音がした」と証言した。
出典
『海難事故 立ち往生フェリーが出発地の大阪南港に戻る』
https://mainichi.jp/articles/20180320/k00/00m/040/104000c
(2019年6月27日 修正1 ;追記)
2019年6月27日12時10分に神戸新聞から、船長はすぐ終わると思いイカリを下ろさなかったなどと書かれた調査報告書が公表されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
運輸安全委員会は27日、調査報告書を公表した
報告書によると、当初、付近の波や風は穏やかで、船長はすぐに引き渡しが終わると思っていかりを降ろさず、漂泊した状態で作業をしていたが、時間の経過とともに流れが強まった。
船長は急病人の引き渡し作業に気を取られ、船が流される方向の変化に気付かず、ブイとの接近を気にしながらも、かわして通過できると考えていた。
ブイとの距離を確保するための操作を急激に行うと巡視艇に危険が及ぶと考えたため、段階的に船体の動きを操作しようとした結果、衝突を避けきれなかった。
報告書は、フェリーと巡視艇の間で作業前の情報共有が十分でなかったことも指摘した。
出典
『急病人搬送に気を取られ接触 フェリー衝突事故調査報告』
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201906/0012464135.shtml
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。