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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2019120947分に福島民報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

2009(平成21)年から昨年12月末までの10年間の夜間に起きた交通事故で、死亡した歩行者216人のうち、96.8%に当たる209人が、夜光反射材を着用していなかった。

 

65歳以上が過半数を占めており、県警本部は、反射材がお年寄りを交通事故から守る一助になると重視している。

 

着用率が低迷する中、警察官が高齢者方を訪れ、反射材を靴などに貼り付ける取り組みを強化している。

10年間の日の入りから日の出までに起きた交通事故を県警本部が集計した。

 

夜間歩行中の死者の67.6%に当たる146人が65歳以上だった。

反射材を利用していなかった高齢者は142人に上った。


負傷者は3101人で、うち未使用者は97.7%の3030人。

反射材を着用していたのは71人にとどまる。

負傷者に占める高齢者の割合は27.5%で、853人いた。


県警は、各警察署、交通安全団体と連携し、10年ほど前から、高齢者らに無料で反射材を配布している。

近年は、年間に少なくとも7万人に提供している。

 

着用率が低調な現状を受け、昨年11月の夕方から夜間にかけ、反射材着用率の調査を初めて実施した。


県内の高齢歩行者631人に反射材の使用の有無を聞き取った結果、着用していたのは30.6%の193人。

反射材を持っているのに使っていない人は、21.6%に当たる136人だった。


過去10年間に交通事故で死亡した歩行者は、日中も含め308人おり、このうち70%ほどが夜間に交通事故に遭っている。



【有効性の浸透が鍵】


県交通安全協会によると、車が下向きにライトを点灯させて走行した場合、ドライバーは反射材を着けた歩行者を、約60m以上手前で確認できる。

 

時速60kmでブレーキをかけた後、完全に停止する距離は44mで、比較的余裕を持って止まれる。


一方、反射材を利用せず、白や黄色といった明るい服装の人に運転手が気付くのは38m手前、黒っぽい服を着た人は26mとなり、衝突する危険性は高まる。


福島市の女性(77)は、3年ほど前、交通安全街頭キャンペーンで反射材を受け取った。

「どの程度効果があるのか、分からない」として、夜間に出歩く時でも身に着けないという。


県警は、反射材の有効性が浸透していない点が、着用率の低下につながっているとみる。

 

高齢者方を訪問した警察官は、「下向きライトの場合、運転手が真っ先に気付く部分だ」などと重要性を解説し、理解を得られた場合には、シールの反射材を靴に貼っている。


昨年9月には、ホームセンターのダイユーエイト全店に、反射材商品のコーナー設置を依頼した。

全店舗がコーナーを設け、反射材を来店者にPRしている。


県警交通企画課の吉田調査官は、「反射材の着用を習慣化してもらうことが重要。定着するよう取り組んでいく」と話している。

 

出典

反射材で高齢者守れ 福島県警が啓発強化

http://www.minpo.jp/news/detail/2019012059457 

 

 

期せずして?同日、20191201247分に山形新聞からも、山形県内の交通事故死に関する同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

装着率はゼロ%―。

県内で昨年までの5年間の交通事故犠牲者218人のうち、51人の歩行者が、夜間に車にはねられて亡くなっている。

 

その全員が夜光反射材を身に着けていなかったことが19日、県警交通企画課のまとめで分かった。

 

「反射材を着けていれば・・・」。

万全ではないものの、最悪の事態は避けられたかもしれないとの思いから、県警の担当者は「夜、出歩くときは、必ず身に着けてほしい」と呼び掛ける。

同課は、2014年から昨年までに、県内の交通事故による死者の状況を精査した。

 

5年間の死者218人のうち、歩行者は71人だった。

このうち、日没後の夜間にはねられて命を落としたのが51人で、共通している事項として、夜光反射材を身に着けていなかったことが分かった。

「反射材があれば、ドライバーからの発見がもっと早く、事故を回避できていた可能性はある」と、同課の担当者。

 

夜間、車に歩行者がはねられる事故では、運転者側の注意不足が大きな要因ではあるものの、暗いと車側からは歩いている人の姿がよく見えず、発見が遅れ、はねてしまうケースがあるという。

こうした場合、車の前照灯の明かりで照らされる夜光反射材を身に着けていれば、ドライバーから発見されやすくなる。


たすきやベストなどの他、靴に貼り付けるシールタイプもある。

ホームセンターなどで手ごろな価格で販売しており、交通安全運動期間中に配布している場合もある。

犠牲者の多くは高齢者だ。

県警は本年度、事故同様にお年寄りが被害に遭いやすい特殊詐欺(うそ電話詐欺)対策の一環として、高齢者宅を回り、留守番電話設定にする作戦も展開中。


訪問活動の中で夜光反射材を身に着けることを呼び掛け、靴などにシールを貼り付ける取り組みも進めている。

夜光反射材は、高齢者だけでなく、帰宅後、ジョギングや散歩などをする若い世代にも重要。


同課は、「事故から身を守るための手段の一つ。積極的に活用してほしい」と訴えている。

 

出典

夜の外出、反射材が身を守る 県内・過去5年、輪禍犠牲者の装着ゼロ

http://yamagata-np.jp/news/201901/20/kj_2019012000374.php 

 

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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