2020年10月18日22時13分に東京新聞から下記趣旨の記事が、陥没穴の拡大写真付きでネット配信されていた。
18日正午すぎ、東京都調布市東つつじケ丘2の住宅街で、通行人から「道路が陥没し、穴が開いている」と110番があった。
警視庁調布署の署員が現場に駆けつけると、市道に幅5メートル、長さ3メートル、深さ5メートルほどの穴が開いていた。
近くの住民らによると、午前8時ごろから陥没が始まり、午後1時すぎには大きな穴になったという。けが人はいなかった。
現場は、関越自動車道と東名高速道を結ぶ東京外かく環状道路(東京外環道)の練馬―世田谷間の建設工事のルート上にある。
約40メートル地下では、トンネル工事が進められており、9月中旬には直径16メートルの掘削機(シールドマシン)が通過したばかりだった。
トンネル工事を進める東日本高速道路(NEXCO東日本)は18日、陥没との因果関係は不明としつつ、トンネル工事を一時中断し、陥没の原因究明のため有識者会議を早急に開くとホームぺージで発表した。
道路を管理する調布市によると、トンネル工事に伴う振動などで「住宅の外壁の一部がはがれた」などの苦情が、市や工事事業者に対し多く寄せられていたという。
陥没した道路から30メートルほど離れた住宅の女性(53)は、「シールドマシンが通過した9月、振動で家のブロック塀に亀裂やひびが入った」とこぼした。
近くに住む別の女性は、「地下のトンネル工事の振動と音がうるさかった。影響はルート上の広範囲に及んでおり、この際、しっかりと調査をしてほしい」と話していた。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/62725
10月18日18時39分にNHK首都圏からは、近所の人たちが亀裂を見ている目の前で突然、大きく崩れ落ちたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
近所の住民は、「道路に亀裂が入っていたので近所の人たちと見ていたら、午後1時過ぎに突然、大きく崩れ落ちて穴が開きました。通勤や通学の時間帯だったら大変なことになったと思うので怖いです」と話していました。
関係者によりますと、先月中旬、陥没した地点の地下40メートルより深い場所で掘削工事が行われたということです。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20201018/1000055145.html
10月19日19時15分にNHK首都圏からは、周辺の家では先月ごろ壁にヒビが入るなどしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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道路の陥没が見つかった現場では19日午前までに穴が埋められ、業者が点検作業をしていました。
この現場の周辺では先月ごろから壁にひびが入るなどの現象が起きていたということで、住民からは現場の地下のトンネル工事と関係がないか調査を求める声が出ています。
現場近くの60代の女性の自宅では、先月トンネル工事が始まったあと、庭のコンクリートの間にあった溝のズレが広がったといいます。
ことし8月、工事に先立って行われた高速道路会社による調査では、溝のズレは幅も高さも3ミリでしたが、自宅の下の工事のあとに自分で測ってみると、およそ1センチに広がっていました。
工事が行われたのと同じ時期に、周りの家でも壁にひびが入るなどの現象が起きていたということです。
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陥没があった場所の目の前の家に住む70代の男性は、18日朝、家の中にいるときガクンと下の方向に引っ張られるような揺れを感じたといいます。
そして、外に出てみると向かいの家の縁石が20センチほど下がっていたということです。
午後になって道路が陥没したあとは、自宅前の電信柱の地面の下がむき出しになっていて、電信柱が家に向かって倒れたら危険だと思い家から避難しました。
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調布市役所によりますと、ことし夏ごろから、トンネル工事が行われている区域の周辺から「家が揺れている」といった連絡が複数寄せられました。
そして、先月は今回の陥没が起きたのと同じ東つつじヶ丘2丁目の2つの住宅の住民から、住宅の外壁の一部がはがれ落ちているという情報と振動がするという情報がそれぞれ寄せられ、市の職員が現場を確認しました。
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https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20201019/1000055170.html
10月19日23時30分にYAHOOニュース(テレ朝ニュース)からは、6月の横浜市事例と同じく?土砂の取り過ぎなどが考えられるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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現在、関越道から東名高速につなぐ約16キロでトンネルが造られています。
穴ができたのは、この区画の真上です。
工事は“シールド工法”で行われています。
シールド工法とは、先端に硬い金属の歯がついたシールドを回転させながら土を掘っていく技法です。
削り取られた土砂は、ベルトコンベアで後ろに送られ、掘り進むと同時に、土砂崩れを防ぐコンクリートブロックが敷き詰められます。
軟弱な地盤でも掘り進むことができ、海底トンネルや地下鉄の工事など、多くのトンネルで採用されている工法です。
地下40メートルより深い場所で行われる外環道の工事に、地上の住民の許可は要りません。
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6月には横浜市でも、陥没事故がありました。
地下では、鉄道のトンネル工事がシールド工法で行われていて、機械が土砂を過剰に削り取り、地下に隙間ができたことが原因とされています。
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土木工学専攻の東京工業大学・竹村次朗准教授に聞きます。
【空洞があった可能性、過剰に土砂を取り込んだ可能性に
ついて】
空洞というものは、元々安定していないので、もしあったとしたら、工事の振動によって、土砂が空洞部分に落ちて、陥没につながった可能性があります。
ただ、工事が行われた約1カ月後に陥没が起きたので、プラスアルファのきっかけがあったと思います。
もう一つ、陥没した原因として考えられるのが、過剰に土砂を取り込んだ可能性です。
土砂を取り過ぎたことで、周辺の地中にゆがみが生じてバランスが崩れて、崩壊につながった可能性があります。
深い場所での大工事ですので、過剰に取り過ぎてしまうケースが考えられる。
空洞があるとわかっている場合は、事前に対策が取れるが、空洞の存在がわからない場合は、防ぎようがない。
大きなシールド工事なので、今後の調査として、陥没現場だけでなく、周辺も詳しく調査をする必要があると思われる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/64727923a2459b90a0ac4a4493743cde79eb10a5
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。