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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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情報量が多いため、主要記事の趣旨のみ抜粋して掲載する。

 

 

20145291316分 朝日新聞)

 

29日午前9時20分ごろ、姫路市の姫路港沖約5kmの播磨灘で、S海運所有のタンカー聖幸丸(998トン、全長約81m)が爆発、炎上した。

 

乗員8人のうち船長(64)が行方不明で、海保が捜している。残りの7人は救助されたが、やけどを負い男性4人が重傷という。

 

タンカーはほぼ全焼し、沈没の恐れがあるとして、同海保はタンカーの半径約1.8kmで他船の航行を禁止した。

 

http://www.asahi.com/articles/ASG5Y3CTNG5YPIHB009.html

 

 

5291339分 msn産経ニュースwest)

 

聖幸丸は23日に相生市の関西電力相生発電所に重油2000kℓを運搬した後、姫路港を出港。和歌山県の下津港へ向かう予定で、姫路沖で停泊していた。

積み荷は空の状態で、油漏れなどはないという。


同社によると、聖幸丸のデッキ上では当時、複数の乗組員で重油などでこびりついたさびを工作機械(グラインダー)を使って除去する作業を行っていたという。

 

デッキと重油タンクは複数の縦穴で通じているが、タンクにはガスがたまりやすく、作業前には必ずガスを完全に抜かなければならないという。


同社の担当者は「乗組員らはガス抜き作業を適正に行っていたらしいが、ガスが抜け切れておらず、マンホールから漏れて火花に引火したのかもしれない」と説明した。

 

http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140529/waf14052913390027-n1.htm

 

 

530日付 読売新聞兵庫版)

 

高さ100mのオレンジ色の火の玉が上がった後、「ドーン」という衝撃音が海面を揺らせた――

爆発当時、現場近くを通りかかり、負傷した乗組員を救助した漁船と貨物船の関係者が、読売新聞の取材に対し、爆発と救助の様子を語った。

 

姫路市家島町の坊勢漁協によると、救助したのは、同組合の漁師男性(39)の漁船「光栄丸」(4.4トン)。

タンカーの南約4kmで一人で漁をしていたところ、爆発音を聞き、黒煙が上がるのを見た。

漁船で約10分かけてタンカーに向かい、海に投げ出されて泳いでいた2人を船に引き上げた。

その後、タンカーに4人が残されているのに気づき、タンカーに寄り、全員を乗り移らせた。

 

姫路港に向かう途中、携帯電話で119番。「けが人を乗せて港へ向かっている。救急車を向かわせてほしい」と要請し、港で4人を引き渡した。

けがをしていなかった2人は、途中ですれ違った救助に向かうボートに引き渡し、現場の状況などを説明させるために現場へ戻らせたという。

 

男性は、けが人の状況について、見るに見られない状態だったと説明。「ものすごい黒煙と炎で、とてもタンカーの救命ボートを下ろせる状況ではなかった」と話したという。

 

男性は約20年前から、地元の消防団にも所属しているといい、「ほっとくわけにはいかん」と救助に向かったという。岡田組合長(64)は「責任感が強く、働き者。冷静で的確な判断をしてくれた」と話した。

 

一方、タンカーから約1km離れた海上を航行中、事故を目撃し、救助に加わった貨物船もあった。

姫路市の海運会社「宝祥海運建設」の従業員で、貨物船「第五宝祥丸」の船長(38)は、高砂市から岡山県の水島港に向けて航行中、タンカーが突然、爆発したという。

 

船長は無線で海保に連絡した後、「もう一度爆発するかもしれない」と救助に向かうかどうか一瞬ためらった。

だが、船の乗組員たちは積載しているボートを下ろす用意を始めていたため、タンカーに向かった。

 

ボートには、船長の弟(32)ら2人が乗り込み、現場にいた光栄丸による救助活動に加わった。

タンカーが左舷側に徐々に傾いていく中、船尾に乗組員が取り残され、手すりにつかまって歩いているのを見つけた。「おーい」と大声で呼びかけ、ボートをタンカーの縁の下まで寄せて「飛び移れ」と指示した。「大丈夫か」。ボートを安全な場所まで離し、船長の弟が話しかけても乗組員はぼうぜんとして無言だったという。

 

船長の弟は「もうもうと黒煙が上がり、熱い風が吹き付けてきた。恐ろしかったが早く助けなければとの一心でした」と振り返り、船長は「船長として会社の従業員の命を預かっている立場。船を寄せて弟に救助に向かわせるのはぎりぎりの決断だったが、助け出せてよかった」と話した。

 

http://www.yomiuri.co.jp/local/hyogo/news/20140529-OYTNT50582.html

 

 

5301057分 朝日新聞)

 

国交省は全国のタンカー業者に対し、安全管理の徹底を求める通達を出した。29日付。

 

国交省令では、引火性の液体を積んだ石油タンカーやケミカルタンカーで工事や清掃をする場合、事前にガスの有無を検知して、火災の恐れがないことを確認するよう義務づけている。

 

http://www.asahi.com/articles/ASG5Z3DGBG5ZUTIL007.html

 

 

5312338分 朝日新聞)

 

船長の遺体が31日、船内で見つかった。

海保などによると、聖幸丸からの油漏れを調べていた民間会社の潜水士が船尾付近の原油タンク内で見つけた。


船長は2003年10月からS海運に勤務。船長歴は35年以上のベテランだった。


http://www.asahi.com/articles/ASG505Q0SG50PIHB01G.html

 

 

65630分 神戸新聞 ;船の構造図解付き)

 

四つある原油タンクのうち、タンクの破損状況から、船首と船尾付近の2カ所で爆発が起きた可能性があることが4日、海保への取材で分かった。


聖幸丸は、船首から船尾にかけて船倉に四つのタンクが並ぶ構造だった。

海保の調べでは、船首に近い左舷部分でタンクの隔壁が破れて大きく破損。亡くなった船長の遺体が見つかった船尾近くのタンクは右舷側が壊れ、海水で満たされていた。
船は約9時間後に沈没した。


爆発の瞬間、近くの海域にいた複数の漁師や船員が「ドン、ドーン」という2度の爆発音を聞いていることから、船首と船尾に近いタンクの2カ所で連続して爆発が起きたとみられるという。

http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201406/0007023656.shtml

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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