2014年5月29日10時34分に千葉日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月29日付の朝日新聞ちば首都圏版紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
28日午前11時ごろ、市川市須和田1のマンホール内で、ポンプで雨水の排水工事をしていた男性作業員(53)が倒れた。男性は意識不明の重体。
救助しようとした39~42歳の同僚男性3人も気分が悪くなったが、軽症とみられる。
警察などによると、工事中にポンプのホースが外れ白い煙が立ちこめ、換気のためエンジンを切っていったん中断。
約20分後にホースをつなぎ直そうと、地上にいた男性作業員がマンホール内に入ったところ、内部の足場の上に倒れたという。
同僚3人は、男性作業員を助けようと中に入ったが、すぐに気分が悪くなり、自力で脱出して119番通報した。
警察は、ポンプトラブルの際にエンジンから排出された排気ガスが充満し、一酸化炭素(CO)中毒になった可能性があるとみている。
同工事は、市川市発注の下水道工事。
市河川・下水道整備課によると、マンホールは深さが約6mあり、水を排出するホースが地上から底まで届かないため、中間部分の足場にエンジン付きポンプを置いていた。
作業員らの搬送後に市消防局が酸素濃度を測定したところ、約16.5%で通常よりやや低かったという。
同課は「工事業者への注意喚起を行い、再発防止に努める」としている。
出典URL
http://www.chibanippo.co.jp/news/national/195506
(ブログ者コメント)
「20分も換気したのだからもう大丈夫だろう」、あるいは「白い煙がなくなったので大丈夫だろう」などと思ってガス検知器で確認することなく、中に入ったのだろうか?
もしそうだったとすれば、定性的評価ではなく、定量的評価をすべきだった。
定量的評価をするためにはガス検知器が必須アイテム。
マンホール内にエンジンポンプを置いていたのだから、酸素濃度やCO濃度を測定できる検知器を準備していたと思うのだが・・・。
準備はしていたが使わなかった?それとも準備していなかった?
(2014年6月6日 修正1 ;追記)
2014年6月3日付の千葉日報紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
それに伴い、タイトルも変更した。
市川市は2日、意識不明の重体となっていた男性作業員が1日に死亡したと発表した。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。